結月ゆかりによる“進撃の巨人”主要人物(ほぼ)全員生存ルート 作:餅熊
はい、こんばんは。結月ゆかりです。
昨日のとんでもない豪運から一夜明け、整理もついた私です。
結局の所、どんな性能の子でもやり遂げるつもりだったんですから、むしろ圧倒的にアドバンテージがあるようなものですよ。
世界で初めてという肩書きに少しビビってましたが、そう言えばゆかりさんは世界一の天才美少女ゲーマーでしたね!
ああそうそう、昨日説明し忘れていることがありました。
才能値についてです。
正確な名称は置いておいて、ざっと攻撃力、防御力、回復力、スタミナ、立体起動装置の操作力の五つです。
攻撃力は対巨人、対人だろうが効果を発揮します。これが高くないと、うなじの削りミスが起きたり、色々と弊害がでます。
防御力は対人メインです。巨人に対して防御力なんてあっても、あんまり意味ありません。捕まれて、パクっですからね。まぁ、怪我の度合いを下げたりしてくれるので重要なんですが。
回復力は怪我や病気からの復帰に関連します。これがアルマちゃんは他のアッカーマンより高いようです。
スタミナは連続した戦闘だったり、長期の作戦に必要とされます。
そして、立体起動装置の操作力。これは高ければ高い程、リヴァイ兵長みたいな動きが出来るようになります。この中で一番重要といって良いです。
この五つに振り分けるんですが、これがゲームとはいえ、あいつが攻撃力何十か、みたいに分かる訳でも、攻撃力を上げる薬みたいなものが存在する訳でもないんです。
世界観を大事にしてますからね。上げる方法は勿論、鍛練あるのみです。
操作力を除いて、他四つは鍛練で満遍なく上がります。どれかに特化している事はあれど、全体に振られます。
一点に集中して上げられるのは操作力だけです。
さっきも言いましたが、このゲーム、ちょっと攻撃力上げるよりも操作力を上げた方が圧倒的にいいです。
皆さんも困ったら、立体起動の練習をしましょうね。
では、前置きはこれくらいにして進撃の世界へレッツゴー!
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今日も今日とてこの地下街で私腹を肥やす悪徳商人からの窃盗です。
あいつら、私たちの足下みて値段吊り上げてますからね。それに屈強そうな強面の男たちを引き連れているので、地下街の子供たちや老人、病人はあいつらの提示した額で買わざるを得なくなっています。
何十日もかけて集めた金がちっさなパン一つで終わりです。
地上に行くのにはそれ以上の通行料がかかり、強引に通ろうものなら捕まります。
そんな人たちの為に私たちは今日も盗むのです。
「ふー、皆への分、配り終わったぜ、リヴァイ」
「お疲れ様、ファーラン。はい、紅茶」
「ああ、アルマ、ありがとう」
「一人、多く配っていたようだが」
「気付いてたのか、リヴァイ。……手切れ金だよ。ヤンの足は俺の母親と同じ病気だ。治療費もちょっとな」
「なるほどな」
ヤン君のイベントですね。地下街では太陽の光を浴びないため、足を悪くするものが多いんです。
大事な仲間ですからね、早く元気になってもらいたいのですがーー
「……何か騒がしいね」
「…アルマ、部屋の奥に入ってろ。ファーラン」
「ああ」
リヴァイとファーランが扉の前でナイフを持って構えています。
イザベルちゃんと会うイベントです。ここから話が大きく動き出します。
でも、やけにリヴァイが過保護ですね。
「開けるぞ、1、2、3」
「わぁっ!」
はい、イザベルちゃんです。
鳥を地上に返すために地上に続く階段を突破しようとした強い女の子です。私の方が歳上ですよね?たぶん。
「なんだガキか」
「ガキじゃねぇ!」
ファーランの時も思いましたが、彼らを見ていると絶対に死なせちゃいけないと強く思います。
ファーランは私とリヴァイに喧嘩を売ってきた別のゴロツキのリーダーでした。
リヴァイに負けて、付き従うようになった彼らでしたが、もう二年もたちましたか。
ファーランとはこの二年でとても仲良くなれたと思います。
イザベルちゃんは同性ですし、これから仲良くなれたらと妄想しているとーー
「おい、薄汚れた女のガキ見てねぇか」
来ましたね。
ロヴォフが管轄する階段の番のチンピラABCです。
下種なロリコン野郎ですね。リヴァイやっちゃってくださいな。
「なんだ、いるじゃねぇか。お前ら仲間か?」
「いーや違うね」
「ならさっさと渡せ、そのガキはロヴォフ様の管轄する十一番階段を金も払わずに通り抜けようとした奴だ。お前らだって分かるだろう?手ぇ出したらどうなるかなんてよ」
「なんだ、もう一人美人のガキがいるじゃねぇか」
ひっ、今の私ですか。気持ち悪い視線を全身に向けられましたよ。
というか、ガキって。確かにリヴァイよりさらにちっちゃいですけど成人してますからね。
本当にロリコンですか。
「モガァッ」
あっ、チンピラAがリヴァイにボコボコにされて吹っ飛ばされました。
「失せろ、ゴミ共」
「そうそう、うちの姫さんに手出そうなんて良い度胸してんじゃない」
姫さん……深く考えないようにしましょう。
「おっ、覚えてろっ!」
正に噛ませの鑑のような捨て台詞を残してチンピラAを抱えたチンピラBCが去っていきました。
「で、何時まで抱えてるつもりだ、死んじまうぞ」
「えっ、だって、暖めればいいと思って…」
「鳥、ですか」
「どこで鳥なんか」
「たぶん、通気孔から入って来たんだ。こいつだって地下街なんかより、空飛べた方がいいだろ?」
「その為に階段越えようとしたってのか」
いや、本当に良い子ですね、イザベルちゃん。地下街では強い奴が正義、弱い奴には何をやってもいいみたいな風潮がありますけど、鳥の為に自分の命をかけるまでなんて桁が違います。
「名前は?」
「イザベル」
「俺はファーラン。あっちはリヴァイ。そしてーー」
「私はアルマです」
「ファーランにアルマ、そしてリヴァイの兄貴か!」
「っお願いだ。あたしを仲間に入れてくれ!立体起動装置使ってたろ。空を飛んでて本当に綺麗だったんだ」
「リヴァイ」
「…どうします?」
「……立体起動装置の使い方よりも、部屋の掃除の仕方を学ぶんだな」
「兄貴っ!」
よかった。イザベルちゃんが仲間になりました。
「イザベル。部屋は私と共同でも構いませんか?」
「ああっ、アルマもありがとうな!それで、その、アルマも兄貴に助けてもらったのか?こんなに小さいけど」
「イザベル、アルマはリヴァイの実の妹だよ」
「ええっ」
「小さいですけどたぶん、イザベルよりも歳上ですよ」
「じゃあ、アルマの姉貴っ」
姉貴…意外と悪くないですね。
「ふふっ、ほらイザベル来てください。部屋を案内しますから」
「姉貴、待ってくれよー」
それから、イザベルの立体起動装置の練習が始まりました。
ファーランもそうでしたけど、イザベルも筋が良いですね。
訓練兵団の中だったら10位以内に余裕で入れるでしょうね。
羽が傷ついた鳥もイザベルが上達するのに比例するかの様に治っていきました。
今日、イザベルが立体起動装置で飛びました。
「やったやった、見てたー、兄貴ぃー、姉貴ぃー、ファーラン!」
おおっ、仲間たちの間でも歓声があがります。
「あの鳥も飛べるぐらいまでに治ってきましたからね、地上に返しにいきましょうか」
「ああ」
「ほら、もう来ちゃ駄目だぞ、そらっ」
通気孔からあの鳥は羽ばたいて、私たちには行くことのできない青い空に向かって飛びたっていきました。
初めて見た空は青く、蒼く、遠くまで澄んでいて、何か胸が締め付けられる思いがしました。
「あたしたちも地上に出られたらさ…」
イザベルのその言葉に、私たちの考えていることは皆同じだったでしょう。
それから少し経って、イザベルも加わって、悪徳商人の物品を窃盗です。
「ひゃっほーい」
「イザベル、あんまりはしゃぐなよ」
「だって見たかよ、あいつらの顔」
憲兵を呼ぶ声が後ろから聞こえてくる。
まぁ、今回来るのは憲兵団ではないのですが…
「来た。こんな時間までご苦労な事だねぇ」
はい、調査兵団です。遠目からでも明らかに動きが違います。
憲兵団も訓練兵団で10位以内に入った強者の筈なんですけどねぇ。
「今のかっこよくなかった?姉貴!」
「はいはい、かっこよかったですよ」
「絶対適当だぞ、これ…」
「っ前より詰められてる」
「憲兵団がこんな速いはずねぇよ!」
「憲兵団じゃないかもしれない。次の柱で急旋回だ」
「了解!」
「おおっ、やるなぁ」
「リヴァイ」
「ああ、憲兵団じゃない、調査兵団だ」
「じゃあ、あれが自由の翼ですか」
「やっぱ実戦してる奴らは違うな」
「お前ら、分かってるな。四方向に別れろ、後で合流だ」
「了解!」
えっと確かエルヴィンとミケさんがいるんでしたっけ。人数はたぶん変わっていませんね。
リヴァイの方に二人が行くとなると、私を捕まえられる人はいないと思いますけど…
まぁ、自分の実力を図る良い機会です。
勝負です、調査兵団!
家と家の隙間を抜けて、洗濯物の縄を潜り、曲がりくねった整備されていない道を通って、はい、到着です。
自分でも最高の出来と思いますが……追っ手は来てないようですね(フラグ)
うわっ、ととと。ミケさん!何で此方来てるんですかね。
ここは一時撤退を、グフッ。
えっフラゴン分隊長までいますよ。
あっ、リヴァイとファーラン、イザベルも見えましたね。
皆捕まりましたか、ちょっと想定が甘かったですね。
自分がアッカーマンという自覚が足りていませんでした。リヴァイと同じスペックを持ってるんですから狙われるのは当然でしたか。
「兄貴っ、姉貴っ」
「リヴァイ、アルマっ」
「ちっ」
「見えただろう、武器を下ろせ」
皆、腕に枷をはめられ、尋問が始まりました。
「名前は?」
尋問される側にたつとエルヴィンの威圧感がすごいですね。
あっ、ミケさんがリヴァイを泥水の中に突っ込みました。
ミケさん、よくやりますね。リヴァイ、今にも殺しそうな目でみてますよ。
まぁ、かくいう私も兄さんを泥の中に突っ込んだ事は、分かっていたとしても敵意の目は向けざるをえません。
「お前たち、調査兵団に入れ」
仲間の命をかけられたならば、リヴァイも頷かざるをえません。まぁ、別の一件もありますが。
「いいだろう。調査兵団に入ってやる」
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はい、今日はここまでです。
無事(?)調査兵団に入れましたね。そろそろ運命の時が近づいてきました。
気合いをいれて頑張りましょう。
結月ゆかりでした。
読んでくれてありがとうございました。