一応訓練ということでヒメちゃんの能力の射出時の武器は刀縛りで全部鞘に入ってる状態にします!じゃないと死人でちゃうんでw
それではシオン君の武勇どーぞー!
「ちょっと待って!今のが鬼呪装備の具現化能力じゃないの!?」
美十は、先ほど戦っていた状態がシオンの鬼呪装備の本来の力だと思っていたのか、それぞれ形を変えたことに驚いている。
「美十の言いたい気持ちはわかるが、あれはあの2人の鬼が特殊なだけで、鬼呪装備本来の力もある。」
「あ、あのグレン様、刀型は普通の形なのでわかりますが、指輪の能力はなんですか?」
小百合は初めて見る鬼呪装備の形に戦い方が想像できないでいた。
「それも説明する、どうやら向こうも待ってくれるらしいしな。まず指輪に変身した金髪の名は王金姫。その能力は武器を射出する。」
「なんだそりゃ聞いただけでおっかねえぞ…」
グレンの言ったことに五士は苦笑いを浮かべた。
「きっとお前の想像以上だぞ、まず最初に金色の模様が出てくる。んでそこから武器を射出してくるんだが…問題は射出限度が未知数なことだ。俺が見たときは100以上出してまだ行けそうだった。まぁつまりは、遠距離特化のゴリ押し能力だ。」
「100以上の武器の雨とか馬鹿げてんだろ!?俺今日で死ぬかもしんねえ…
なんだよ味方に、しかも後輩に殺されるって…」
五士の精神はすでにとどめを刺された。
「なら近距離で手数で押し切ればって言いたいけど…そんな簡単じゃないんだでしょ?」
深夜は大方、刀の方にもなんかあるんだろうと予想している
「ああ、まずあいつ自身の実力も相当だが、黒髪の性能もバケモノだ。名前は黒影鬼、あれは影を操って攻撃してくる。刀を地面に刺すと、影を伸ばしたり刺や刃物になって攻撃してくる。」
「それならその隙を与えないようにするのが得策ね。武器の射出に気を配りながら、連携して刀を奪いましょう、そしたら射出の準備をする間も無く制圧できるでしょう。」
美十は今までの情報をもとに作戦を立てるが、グレンは「まだ説明が終わってねえ!」と言って美十の頭に拳骨を喰らわし、美十はあまりの痛みに悶絶する。
「最後まで人の話を聞け。…んで続けるが、今は刀になってるがあれは戦闘の場面によって形を変える。」
「形を変えるとはどう言うことでしょうか」
今度は時雨が質問する。
「近距離が有利な時には刀や双剣、中距離には大鎌、大斧、戦鎚、そして最後に遠距離なら弓矢や銃、様々に変えられる。まさに“変幻自在一家に一体黒影鬼”だな。」
「おいおいグレン、普通に笑えないぜ?もう弱点がねえじゃねえかよ」
五士はグレンのふざけに乗る余裕もない状態になっていた。
「…いえ、もしかしたらあの子自身が弱点かもしれません。」
「え、時雨ちゃんそれどう言うこと?」
五士は理解ができず、?マークが散乱している中時雨が説明する
「本来、鬼の力を使えば本人に疲労が溜まります。そして、それは彼にも当てはまる。
彼は制御の難しい黒鬼を二体それも能力自体強力ですが完璧に扱いこなすのは現段階で不可能でしょう。
そうなると彼は短期決戦を望むでしょう、だからこちらはそれを逆手にとり、持久戦で弱ったところを叩いたほうが得策でしょう。」
時雨の説明にグレン以外の全員が納得する。
「よく気付いた時雨。まぁそんな感じってわけで…。んじゃ待たせたなシオン、こっちは準備出来たぜ。」
グレンは軽く作戦を立てるとシオンに合図する。
「…それじゃ早速始めるよ。」
シオンはグレン達が陣形を組んだ瞬間に金模様を20展開して武器を射出する。
グレン達は、それぞれ違う方向に回避する
「まじで飛ばしてきやがった!ほんと想像以上すぎてこわ!美十ちゃん作戦通り守ってくれよ!」
「なんかその言い方だと凄い情けなく感じるけど、ちゃんと守るから任せなさい!」
五士と美十はなるべく射出される数が少ない方へ行きながら五士は幻術の準備、美十はそれの壁役になっている。
時雨と小百合は避けながらもクナイ、呪符を使ってシオンへ応戦するがいずれも射出した武器に防がれる。
「ちょっとグレン〜?シオン君全然撃たせてくれないんだけど、僕もしかして嫌われてるかな?」
「そーっぽいな、こっちにやたら飛ばしてくるしな。」
グレンと深夜は他の者達よりも多く射出されているが、グレンがなんとか対応し深夜が狙おうとするがそんな暇をシオンは与えないようにしている。
「チッ仕方ねぇか…深夜!一瞬隙を作るから撃てるだけ撃てよ。…憑依しろ《真昼》」ボソッ
グレンは斬撃を飛ばすと射出された武器達は弾き返され、シオンに向かっていった。シオンは刀に影を纏わせて同じように放ち相殺する。
だが、背後に白虎丸が三体現れるもシオンは簡単に斬り伏せた。
すぐに他を警戒して辺りを見渡すと、シオンはいつの間にか森林の中にいた。
(五士大佐の幻術か…。なるほど、このために隙を作ろうとしたのか)
シオンは状況を把握すると、周りからクナイや呪符そして深夜からの狙撃をされたが全て弾いた。
(ヒット&アウェイは少し厄介だg…『なら隠れる場所をなくせばいいじゃない!私の力を少し分けるわよ!』…助かる)
ヒメから力を借りたシオンは、空に金模様を500近くだし一斉に射出した。
刀の雨となったことで森林はなくなり周りには膝をついているグレン隊がいた。
「ハァハァ、このクソガキ…あれぐらい出せんなら先に言っとけ!死ぬと思っただろうが!」
グレンは肩で息をしながらもシオンに怒る。
他の人たちもボロボロで息は上がってるが、戦闘に支障は無いぐらいには無事だった。
「それでも大して怪我してないじゃん、だけどこの勝負はこっちの勝ちだね」
「残念まだ終わって(ないわ)ないよ。」
倒れていた深夜と美十の姿が消え、シオンの上から美十が、そしてその周りを白虎丸が四方から攻撃をする。倒れていた2人は五士が幻術で作った幻影だった。
ドカーン‼︎と大きな音がなり煙が舞う。2人とも手応えがあった。
美十の足元にはシオンが倒れていた。
「子供にしては強すぎましたが所詮1人、いくら力があっても連携されれば負けるのもとu「惜しかったね」…なっ!」
美十は勝ったと思い、油断していたら背後から声が聞こえ振り向くと、首に刀を添えられた。
深夜が再び構え直そうとしたら、全員の周りに金模様が出ると鎖が出ては体に巻きついた。
「これでもう動けないでしょ。」
「なぜあなたが後ろに…それじゃそこで倒れてるのは⁉︎」
「それは影で作った身代わり。このまま終わるとは思えなかったからね。」
シオンが説明すると倒れていた影は地面に吸い込まれるとシオンの足元に戻っていった。
「これでこっちの勝ちだね」
「…ハァ。ああ、お前らの勝ちだよ」
勝敗が決まるとシオンはみんなの鎖を解いた。
「にしてもやっぱバケモノだな。…そいや鬼どもは出てこねえのか?」
「疲れたから家着くまでは寝るって言って、今は2人とも声がしないよ」
「まぁそりゃそうか。あんだけ実体持って動けば限界はくる。」
「それにしてもまたすげー新人が入ったな!三宮家の養子でこんだけ実力もあればすぐに抜かれちまうかもな!ねー美十ちゃん?」
「なんで私に振るかわからないけど、確かにこれだけの能力があるならすぐに功績を残すでしょうね。」
「データを見てもシオン君は、研究教室で習う以上の知識もありましたしね。雪ちゃんはどう思いますか?」
「そうですね。知識豊富で実力もある。黒鬼を二体も所持する神童ともなれば上層部の方達、例えば柊家とかが目をつけていそうですが…。」
各々がシオンを評価していき、時雨は言い終わると深夜の方を見た。
「そーいえばなんで実力を見るよう言われた?秘密ごとか?」
「いや別にそー言うわけじゃないから言うけど、おそらく噂通りの実力ならうちに欲しいんじゃない?」
「確かにこの力は手元に置いておきたいだろうが…どうやってだ?たとえ柊でもこいつを抑えんのは一苦労だぞ?なにより鬼が絶対暴れる。
…いや違うか。お前と一緒か、なら相手は」
「シノアちゃんでしょ、丁度良い感じに同い年だし。養子にすれば最低でも手出しは出来ないからね。」
「なるほどな、すでにこいつは三宮家の方にも1人いるが権力では柊家が上。ってなるとこの話はほぼ100%可能だろう。てかそーなるなこりゃあ。」
「だねー。てことでシオン君?近々、君は僕と義兄弟になるからよろしくね」
深夜はシオンに手を差し伸べた。
「…話の意味が理解できないんだけど?」
「なんでお前はこういう時ばかり馬鹿なんだよ。よーはお前にもう1人、三葉と同じように家族ができる。
だからお前はその家との子に入るから深夜と兄弟になる、それでよろしくってことだろ」
「なるほどね。特に邪魔にならなければなんでもいいや、それじゃ、その時はよろしく深夜。」
「あはは、そこは深夜兄さんって言ってほしいけど、まだ可能性だからね。なってからでいいよ。」
シオンはあまりよくわかっていないがとりあえず握手はした。
なぜ握手したのか後日聞くとシオン曰く「深夜は信用できそう」という理由らしい。
しばらくして戦闘の疲れが少し取れシオン達は渋谷へ帰って行った。
戦闘描写もう少し細かくできたらもっとかっこいいシオン君伝わるのにw
私の文章力の問題か…まぁ今に始まったことじゃないですね!w
それでは今後としてはざあーっとまとめて2話〜3話挟んでフェリド戦行けたらなと思います!そして原作に入るって感じで行けたら行きたい!
それでは今後ともよろしくお願いします!