シオン達がグレン隊との訓練を終えてから様々なことがあった。
まず一つが、三宮三葉との関係性がシオンの中で変わり始めた。
グレン達と訓練をしたことにより帝鬼軍全体にシオンの実力が信憑性を増し、情報が回ったことで三葉自身、シオンとの接触を増やし自分の特訓の手伝いを申し込んだのだ。
「シオン!今日こそはお前に1発当ててやるからな!」
「三葉じゃ無理よ、動きが大きいもの!」
「良く言って力が入っていて大胆性がある、悪く言って単純、直線的、子供だね。」
「お前らはうるさい!そしてクロに関しては最後ほんと悪口だな!」
三葉はヒメとクロにからかわれて怒っている。
シオンは三葉と何回か訓練をしている時に三葉自信が完全に信頼できると分かると2人の説明をした。そのあとも三葉は前同様にヒメ達と接している。
その時シオンと2人の時々の行為を聞かされた時はかなり怒っていて
「そうしなければならないのなら仕方ないが、なんで1番は私じゃないんだ!お前は私の許婚だ!普通そういうのは私が最初で、こいつらはその後が常識だろ!」
とシオンとヒメ、クロに向かって怒鳴り散らしていた。
普通の人からしたら、そう言うことじゃないとなるが、三葉本人の感性はそうらしい。
ちなみにシオンの初体験はクルルなのだが、そのことは秘密にしておこうと決めたシオン。
その話をしてからというもの、こう言った特訓を終えて帰る時には必ずキスをするという決まりを三葉はつけた。
三葉曰く
「私だけ取り残されてる感があってやだからな!色々なことはまだ勇気がでないが、キスだけなら…わ、私もしたいから…///」ボソボソ
最後の方は小声だったがしっかりヒメとクロには聞こえていたので、これをネタに良く揶揄われている。
特訓自体シオンには勝てないが実力は上がっているので、後に三葉は13歳の若さで吸血鬼殲滅部隊に入隊する。
そしてシオンが殲滅部隊に入って半年が経つ頃に、シオンがさらに力を求める件が発生した。それは柊暮人がシオンに接触してきた事だ。
暮人は深夜からシオンのデータを聞いたり、部下を使ってシオンの情報やその周りまで調べていた。
シオンは呼び出され本部にいる暮人のもとへ向かった。
呼ばれた部屋へ入ると部屋は真っ暗で、突然明かりがつくと目の前に柊暮1人が立っており、背後から暮人の部下である三宮葵が攻撃する。
シオンはそれを刀で防ぐと回し蹴りで葵を壁に吹き飛ばした。
「ほぉ、今のを躱すか。確かに実力は本物のようだな。」
「あなたが柊暮人様ですか。では今反撃してしまった人は三宮葵さんですね。すいませんやりすぎました、大丈夫ですか?」
シオンは相手が暮人だと分かると先程蹴った相手、三宮葵を心配する。
「猫を被らなくていい。お前の情報は集まってる、今まで誰も屈服できなかった黒鬼を二体も従えるバケモノ。それがお前だな。」
「…何が目的だお前。俺になんか用?」
シオンの雰囲気が変わり、ゴミ屑を見るかのように暮人を見る。
「いい目だ、それがお前の本性だな。ククッ面白い、昔のグレンを見てる様だ。」
「用件があるならはっきり言えよ、柊暮人中将。」
「少々生意気だが、まぁいい。三宮シオン、俺の部下になれ。
お前の様な奴はグレンには勿体ない、俺がお前を上へ連れてってやる。」
スッと暮人は不気味な笑みを浮かべながらシオンに手を差し出す。
「その手をとらなければ人質でも取るのか?
残念だが俺にその様な効果を発揮する人材はいないぞ。」
「確かにお前は交友関係が少ない。だが0ではない、例えば
その言葉にシオンは無意識に反応する。
「お前は部下の妹にまで手を出すのか?とことんクズだなお前。」
シオンが暮人に向かって言うと、怪我が治った葵がシオンに斬りかかる。
「暮人様を侮辱した貴様は、今ここで殺す。」
「…妹よりご主人様を取るか、とことんお前もクズだな。」
「私に妹など必要ない!私は暮人様に従うだけ!」
「その忠誠心はいずれ自分を殺す。」
シオンが葵の攻撃を受け止めていると横から暮人が鬼呪を発動して攻撃した。
シオンは足元から影を繭の様にして自分を守り、葵を金模様から出した鎖で動きを封じた。
「それがお前の鬼達の能力だな。中々面白そうだ。」
「お前は一応俺の義姉で、三葉の実の姉だから殺しはしない。…だが」
シオンは影をトゲの様にして暮人に攻撃するも暮人はバックステップで躱す。
「お前はダメだ。俺の邪魔になる奴は、たとえ神でも殺す」
「神でも殺すか。大きく出たが、あまり行きすぎると後に後悔するぞ。」
シオンと暮人は互いに鬼呪を最大に発動する。
暮人の刀からはバチバチと雷が出ている。
対して、シオンは刀から黒い炎の様なものを纏わせている。
シオンは刀を軽く横薙ぎに振ると、刀に纏ってる炎の残り火の様なものが出てそこから無数にトゲが発生し暮人に伸びていった。
シオンはグレン隊との訓練以降、ずっとクロとヒメの力をコントロールするために特訓をしていた。
その結果、クロが発生させる影を自分のイメージ通りに形作り操ることが可能になった。
「厄介な能力だが…遅いな。」
暮人は自身が雷そのものになったかの様な速さで攻撃をかわし、シオンに刺突する。
シオンは自分の前に鎖を無数出して防ぐと横から斬りかかる。
シオンと暮人は斬りかかっては防いでまたやり返し、凄まじい攻防を繰り広げていた。
(あんな子供のどこにそんな力がある⁈なぜ暮人様と同等に戦えている!)
蒼は身動きが取れないため観てることしかできない事を悔しがりながらも、2人の戦いに驚愕している
(微かにだが暮人の方が上だ。単に俺自身の実力がこいつよりも劣ってる…)
他が見ていればお互い良い勝負に見えるが、シオンは察していた。
自分は2人の力をコントロールできても、自分の剣の実力が暮人よりも下なことに。
現に暮人は流れの中で決め手を作れていてもシオンはそれがなかった、作ろうとしても流されては振り出しに戻るの繰り返し。
シオンが徐々に押されていくと連絡用のスピーカーから音が鳴った。
『柊暮斗中将、天利様がお呼びです。至急〜室に向かってください。繰り返します、柊……』
呼び出しがなるや、シオンと暮人は戦闘をやめ刀を鞘にしまった。
「父上の呼び出しなら仕方ない、今日はこれでおしまいにしてやる。
だが忘れるな、俺はいつでもお前を従えさせれる。そしてお前はそのうち俺たち柊家に無駄な足掻きは出来なくなるだろう。
…葵、お前は書類をまとめておけ」
そう言うと暮人は部屋を出て行った。
シオンは葵の拘束を解除すると扉へと向かった。
「私はお前を許さないぞ三宮シオン。暮人様を侮辱した罪、必ず償わせてやる」
葵の言葉を最後まで聞くとシオンは扉を開け出て行った。
(もっと力がいる。約束したんだ…強くならなきゃ…俺自身がもっと強く…!
誰にも…どんなやつが来ても…大切なものを全部守れるだけの力を…!)
「わぁ〜!見てクロ!凄い溢れ出てきたわ!」
「凄い欲望…これじゃ扉がこじ開けられるのも時間の問題だね。」
今ヒメとクロはシオンの精神世界にいた。そして2人の前には、白い精神空間には似合わない、大きなどす黒い扉が鎖で縛られていて、その上からヒメの鎖でさらに頑丈に縛っている。だが扉の隙間からは黒い液体が、所々ゴポゴポ溢れ出ていた
(次に暮人以上の強い相手と殺りあったらもたないね)
クロは扉の状態からして限界が近いことを察した。
「一体何が出てくるのかしら?とっても楽しみね!私たち以上にバケモノなのかしら?」
「なにがいるのかはわからないけど、楽しみであると同時に少し警戒するね。最悪僕らがやられかねない。でも今はまだこの扉を塞いでおこう。」
クロは刀を周りに刺してそこから影で扉を包み込んだ
「時が来るまでは2人で協力してなるべく抑えようヒメ。そのためにも…」
「そうね!シオンには内緒にはするけど協力してもらわなくちゃ!たくさん食事しないとね!」
そんなことを知らないシオンはそれ以降ヒメとクロの食事という名の行為頻度が増えたことに少し不思議がった。
シオン君のちょっとしたミステリアスゾーン?を描きました!
今後この扉がなんなのかは結構すぐにわかりますw
そのあとでまた新たにシオン君のプロフィール?を描くので!
今後前書きと後書き描いたりなしにしたりします!見にくいかなってのもあるので!
それでは今後ともよろしくお願いします!