世界を敵に回しても   作:はすきるりん

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遅くなり申し訳ありません!




24話 久しぶりのニンム

チュンチュンと鳥の鳴き声がする、陽の暖かさが心地良くて、覚醒しそうになった意識がまた遠のいていく。

 

(もう少し寝y「いつまで寝てるんだお前らは⁉︎もう朝だぞ!」…」

 

バシバシと布団を叩かれ、手放そうとした意識がほんの少し覚醒した

 

「ン~…むりぃもう少し寝る」

 

「お前の少しは全然少しじゃないんだ!今日は私も任務があるから早めに起きろ!シオン‼︎」

 

シオンは今もなおバシバシ布団を叩く少女、三葉の頰に手を伸ばした。

 

「…おいで三葉。一緒に寝れば気持ちいーよ?」

 

眠気でトロンとした目で甘えるように言うシオンに、三葉は顔が熱くなるのがわかった

 

「…し、仕方ないな!お前がそこまで言うなら少しぐらい……あ、」

 

三葉はシオンの横に入ろうとするが、どこか視線を感じてシオンの背中の方に視線を移した。

 

ニコニコ ニヤニヤ

 

そこにいたのは、さっきまで寝ていたと思っていたヒメとクロが、こっそりと三葉の様子をずっと見ていた。

ずっと見られていたと知った三葉は体をふるふる震わせ、恥ずかしさで顔が真っ赤になった

 

「は、早く起きろバカぁぁ!」

 

我慢の限界を迎えた三葉は、シオンの耳元で怒鳴り強制的に起こさせた

 

「…俺が朝弱いのが悪いけどさ、もう少しだけ優しくしてくれても…」

 

シオンはまだ痛いのか耳を押さえながらも異議を唱えた。

 

「シオンの言う通りよ三葉!さっきシノアも来たけど当然のように隣で寝てたわよ!」

 

「え…ちょっと待て、シノアも来たのか?」

 

ヒメの発言に食いついた三葉の言葉に今度はクロが返事した

 

「来たよちょうど1時間前にね。そん時は…

『あら?シオンさんはまだ睡眠中ですか、可愛い寝顔ですねぇ〜。…ヒメさんとクロさんもまだ寝てますね。フッこれがみっちゃんなら、怒鳴って起こすんでしょうけど、私はそんな勿体無いことしませんよ!…てなわけで少しお邪魔しま〜す!』

って言って30分ぐらい寝て出てったよ。ちゃんとシノアの予想も当たってたね三葉?」

 

クロはニヤニヤしながら三葉に言うと、三葉はまた顔を赤くして俯いた。

 

「…そういえば、今日から新しい隊なんどっけ?」

 

シオンは少しかわいそうに思えてきたので話題を変えた

 

「…!そうなんだよ!なんで私がシノアの隊なんだ!私が隊長ならまだしも、なんでシノアが隊長の隊に入らなきゃいけないんだ。しかも他の3人は新人だし!」

 

三葉は今思い出したかのように、今度は怒りで顔が真っ赤になっていた

 

(三葉ってすぐに顔赤くなるよな…だからシノアたちに遊ばれるんだよな…)

とシオンは口に出したら、今度はグーが飛んできそうなので思うだけにした。

そして今も1人で文句を言っているが、確か任務があったんじゃないかと思い出しシオンは三葉に聞いた

 

「もうそろそろ30分ぐらい経つけど時間大丈夫か?」

 

すると三葉は時計を見て大慌てで帰る準備をした

 

「いいか、もう寝るなよ!お前も今日は任務あるだろうしな!遅刻したなんて聞いたらただじゃおかないからな!…それじゃいっt、んっ!」

 

三葉が言葉を言う前に、シオンは三葉の手を取ってその唇に自分のを重ねた

 

「ん、気をつけてな?いってらっしゃい」

 

「…いってきます

 

三葉は頭から煙を出しながらも、部屋を出て行った。

 

「俺も準備するか」

シオンは特に恥ずかしがる様子もなく、洗面台へと向かった

 

 

 

しばらくしてグレンがシオンの部屋を訪ねてきた。

 

「珍しく今日は起きてんだな」

 

「耳元で叫ばれたら誰でも起きる」

 

その言葉にグレンは顔を引きつらせて

「苦労してんだなお前…」

と少し同情しながらシオンの肩を掴んで励ました

 

 

「んで用件は?」

 

シオンが聞くと、グレンは封筒を出しシオンに渡した。

シオンはそれを受け取り、中を除くと指令書が入っていた

 

「お前も知ってると思うが、今日からシノアと三葉の新しい隊が原宿で吸血鬼狩りをする。お前はあいつらの取りこぼしを片付けてこい、その流れで新宿防衛戦に参加しろ。それがお前の任務だ」

 

「かなり楽だな、だけど新宿戦の方は、俺後半からだからそこんとこはよろしく。」

 

シオンの返事を聞いたグレンは、次にまた用事があるのだろうかすぐに扉の方に向かった

 

「へいへい、良いところは柊家に任せますよ」

 

グレンはひらひらと背を向けながらも手を振って部屋を後にした

 

「グレンって君が柊家呼ばわりされるの嫌ってるの知ってるよね?一回ここいらでしめとく?」

 

「そーよシオン!今の貴方ならグレンやグレンの鬼にも負けないわよ!だって私たちがいるもの!余裕だわ!」

 

クロとヒメは、もはや冗談なのか本気なのかわからないテンションでシオンに聞いている。そのことにシオンは少し困りながらも

 

「そんなことしないから。それにもっと力がいる、力はあって損はないからな。…それじゃ俺らもボチボチ準備して行くよ」

 

ヒメとクロはちぇ〜とつまんなそうにしながらも、「「おー!」」と返事をして、ササっと準備した。

 

 

 

後の新宿防衛戦で因縁の相手と再び会うことは、今のシオンはまだ知らない

 

 

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