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シオンと吸血鬼たちはどちらも動こうとはせず、ただお互いの様子を伺っていた。
「…誰あいつ」
すると先ほどまで離れていたミカがフェリドのところへ戻ると、人間一人で戦おうとしている人物に気づき、フェリドに質問した。
「やあミカちゃ〜んおかえり♪彼はね吸血鬼殲滅部隊の切り札的存在だよ。
あ、もしかしたら君は仲良くなれるかもね?」
「どういうことだ?」
フェリドのなにか意味深な言い方にミカは?マークが浮かんだ。
「彼はね、君たちと同じで吸血鬼の都市にいたんだよ。僕は君を利用するためにってのもあったけどお気に入りだったじゃない?
それで彼もね、ある貴族様に気に入られてたんだよ、君なら彼の名前聞いたことがあるんじゃないかな?
その名前を聞いた瞬間ミカは目を見開いた。
「あれがクルルの…」
「そーそー!あのクルル様が初めて気に入った人間の子供、それが彼さ。
そして僕たちは相手の本隊が来るまで、出来る限り人間を削りたいんだけどね〜」
そう言いながらフェリドはじっとシオンを見つめる
「この数ならどんな人間が相手でも関係ないだろ」
ミカは自分たち吸血鬼を見渡す。
今まで散らばっていた吸血鬼も集合していることで数は80近くいる
ミカの発言を一旦スルーしたフェリドは、その場を指揮し吸血鬼たちに指示を出した
「相手はたかが人間一人!人間の本隊がもうすぐ来るだろう、その前にここにいる人間どもを皆殺しにしなさい!」
フェリドの言葉を最後に吸血鬼たちは一斉にシオンの方へ走り出した
ミカは勝負が見えたのか剣を抜く事もなく吸血鬼たちがシオンの方へ走っていくのをただ見ていた。
そしてフェリドの隣でずっと黙っていたクローリーは、この後なにかが起きると感じたのか笑顔で見ていた。
一方シオンは吸血鬼の大群が自分の方へ向かってくる様子をただ冷たい眼で見ていた。
「数で押し切れると思ったのか…目障りだ。
…雑魚が俺の前に立つな」
シオンは上空に200近い金模様を出した。
そんな光景を初めて見る君月や与一そしてミカは驚きのあまり声も出なかった。
そして一方でフェリドはその模様を見るとニヤァと笑いミカに言った。
「ちなみにねミカくん、彼の前では数的有利なんて言葉、
フェリドの言った意味がいまいちわからなかったミカだったが、次の瞬間それがどう言った意味なのか理解した。
「…いったい…どういうことだ…」
ミカはただ驚愕していた。先ほどまで60はシオンの方へ向かっていただだろう吸血鬼たちが一瞬で半分以上殺されたのだから。
だがミカの反応は当然だった。一人の人間であるシオンが上空から刀や大鎌、槍などと言った武器を、雨のように射出し一気に数を減らした。
そんな規格外な攻撃を人間がやったのだから。
「いや〜凄いね彼。
フェリド君が前に言ってたのって彼のことだったんだね、確かに面白そうだね」
「でしょ〜?でも彼の力はこんなものじゃないんだよ♪」
クローリーの言葉に軽く返すと、フェリドは顎をクイッと動かして、ミカとクローリーの視線を前に向けさせた。
視線を移した2人はシオンの行動に目を細めた
なんとシオンは自身の刀を地面に刺すと、その刀が地面に吸い込まれていった
「クロ…《黒影神域》…展開」
『あはっ!いつになく本気だね!
いいよ!僕の力、好きなだけ使いなよ!』
ズズズ…と刀形のクロが地面に吸い込まれると、そこを中心に影が広がり、皆が立っている地面が闇に染まった。
次回 シオン君の鬼呪装備の本気が出ます!
なるべくすぐに更新しますのでよろしくお願いします〜!