やはり俺のほのぼのラブコメはまちがっている。   作:黒いオオカミ

5 / 12
比企谷小町編

「失礼する!」

 

「失礼するなら帰ってください。平塚先生」

 

「そうだな。では、帰らせてもらう」

 

 私は玄関から出ようとした瞬間、あることに気がついて、立ち止まる。

 

「うおい!」

 

「ちょ、脅かさないでくださいよ。平塚先生」

 

「君が変なことをいうからだろうが!」

 

「それで、なにしに来たんですか? 平塚先生」

 

「あぁ、家庭訪問が終わったからな。ついでに来たんだ」

 

「そうですか。小八。平塚先生が来たよ」

 

 小町くんがそういうと、トテトテと小八が来た。

 

「ひらつかおばさん。こんにちは」

 

「小八。その、できれば、おばさんではなくお姉さんか、平塚さんのほうが良いんだが・・・」

 

「だって、おかあさんが、ひらつかさんはおばさんにあたるっていっていたもん!」

 

「それはそうなんだが・・・」

 

「平塚先生。子八は子供ですから、平塚先生は先生ですし、年上としての寛容があってもいいじゃないですか」

 

 そう言われると反論ができない。

 私はこの子からしたら、年上のおばさんで、小町くんからしたら、教師なのだ。

 大人が子供の発言に目くじらを立てるのは、それこそ大人げないし、寛容がない人間として判断される。

 なによりも、小町くんから、子供のいうことだから、大目に見たらという視線がある以上、それ以上に言えないのだ。

 あれ、なんかデジャブ(鶴見留美編)?

 

「それで、平塚先生はなにしに?」

 

「さっきも言ったとおり、家庭訪問が終わったからだよ。近くによったから、立ち寄ったんだよ」

 

「まぁ、いいですけど・・・夕食の準備があるんで、平塚先生とはあまりお話とかできませんよ?」

 

「ふむ・・・君たちが結婚したと聞いて、教師として、相談にのろうと思ってな」

 

(なんで、首絞めることを言うんですか・・・)

 

 小町くんが、なんで、首を絞めることを言うんですか?

 小町くんは、そういう表情をしていた。

 分かっているさ。正直な話、結婚していない自分が相談にならない。むしろ、自身を傷つける行為だと・・・

 それでも、卒業しても、自身の生徒であることには変わらないし、それで、傷つくほどメンタルが弱いわけではない。

 長年、結婚できないこと。異性からデートすら誘ってもらえないこと。一度も告白なんてされたこともないこと・・・そういった経験がある限り、傷つかないさ。自分で言っていて悲しくはないさ・・・

 

「まぁ、そう言うならいいですけど、子八が弟か妹かほしがっているんですよ」

 

「だったら、子供を作ればいい話だろう」

 

「はぁ・・・それで解決するなら、普通は相談しませんよ? 平塚先生って、男性よりの考えですからね」

 

「男性よりって、まぁ、すまん」

 

 なんかそう言われるとヘコむな・・・

 基本的には、女性らしい考えに気をつけているのだが、教え子の前では、素で男性よりの考えになってしまう。

 とりあえず、できるかぎり・・・

 

「お金の面でか? 一応、資金援助くらいはできないことはないがな」

 

「男らしい! 違いますからね! お兄ちゃんも頑張って働いていますし、小町も内職ですけど、頑張って稼いでいますからね」

 

「・・・男らしいか? あの比企谷が頑張っているのか」

 

 比企谷が少しずつ変わっていたのは知っているが、まさか、真面目に働いているとは・・・

正直な話、働きたくないとか、養ってもらうとか・・・まぁ、ニート思考のイメージが合ったからこそ、働いていると言われると、普通に驚く。うん・・・

 

「比企谷が子供を欲しがらないのか? まぁ、分からないことはないが、子供は授かりものだからな。子供ができる身体ならば、作るべきだとおもうし、子供はできない人間や結婚できない人間からすれば、子供を邪魔者扱いする人間を嫌うぞ。それに、子供がいれば、夫婦としての愛情も目覚める可能性だってあるんだ。もし、比企谷がほしがらないのなら、一度は比企谷と話させてくれないか?」

 

「いや、男らしいわ! 全然、違いますね。そもそも、小町とお兄ちゃんは子供を産んでいるんですよ。ほしくないなら、作ろうなんてしませんからね」

 

「むぅ、そうか・・・」

 

 確かに、小町くんの言うように、比企谷は子供を作っているし、子供はできて以降は、なおさら頑張っているのは知っているからな。

 まぁ、それでも、大学卒業に子供を作り、しかも、兄妹なのだから。決して褒められないのだが・・・

 

「すまないんだが、教えてくれないか? どうして、子供を作るのを嫌がるんだ?」

 

「あぁ、これ言いますと、多分、先生が傷つくでしょうから、やっぱり、言うのは止めときますね」

 

「あのなぁ、私だって、もう30超えなんだ。並大抵のことでは傷つくことはないし、できれば、話をしてくれないか? それに」

 

「それに?」

 

「興味があるからな。聞かないと眠れないからな」

 

「(好奇心は猫をも殺すなんて、言いますけど・・・)まぁ、いいですけど、傷ついても、小町は責任取りませんからね」

 

 話を聞きたくて、仕方がないからな。それに、生徒が困っていることは、できれば、相談にはのってやりたいからな。

 

「本当にいいんですよね? それで、傷ついても、小町は責任とかは取りませんよ」

 

「だから、大丈夫だって言っているだろう。話してみろ」

 

「まぁ、いいですけど、お兄ちゃんが小町とセックスする時に、1回のセックスで30回以上はしますし、週に5・6回。元気なときは、7回もしますし、あれもすごく大きいから、小町自身は嬉しいんですけど、体力すごい使うんで、あまりしたくないんですよ。ですから」

 

 小町が最後まで言おうとしたときには、平塚先生は物言わぬ死体になっていた・・・

 




比企谷小町(25)
八幡:八幡、小八:小八

比企谷小八(2)
性別:男 八幡:お父さん 小町:お母さん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。