やはり俺のほのぼのラブコメはまちがっている。 作:黒いオオカミ
「失礼する!」
「失礼するなら帰ってください。平塚先生」
「そうだな。では、帰らせてもらう」
私は玄関から出ようとした瞬間、あることに気がついて、立ち止まる。
「うおい!」
「ちょ、脅かさないでくださいよ。平塚先生」
「君が変なことをいうからだろうが!」
「それで、なにしに来たんですか? 平塚先生」
「あぁ、家庭訪問が終わったからな。ついでに来たんだ」
「そうですか。小八。平塚先生が来たよ」
小町くんがそういうと、トテトテと小八が来た。
「ひらつかおばさん。こんにちは」
「小八。その、できれば、おばさんではなくお姉さんか、平塚さんのほうが良いんだが・・・」
「だって、おかあさんが、ひらつかさんはおばさんにあたるっていっていたもん!」
「それはそうなんだが・・・」
「平塚先生。子八は子供ですから、平塚先生は先生ですし、年上としての寛容があってもいいじゃないですか」
そう言われると反論ができない。
私はこの子からしたら、年上のおばさんで、小町くんからしたら、教師なのだ。
大人が子供の発言に目くじらを立てるのは、それこそ大人げないし、寛容がない人間として判断される。
なによりも、小町くんから、子供のいうことだから、大目に見たらという視線がある以上、それ以上に言えないのだ。
あれ、なんかデジャブ(鶴見留美編)?
「それで、平塚先生はなにしに?」
「さっきも言ったとおり、家庭訪問が終わったからだよ。近くによったから、立ち寄ったんだよ」
「まぁ、いいですけど・・・夕食の準備があるんで、平塚先生とはあまりお話とかできませんよ?」
「ふむ・・・君たちが結婚したと聞いて、教師として、相談にのろうと思ってな」
(なんで、首絞めることを言うんですか・・・)
小町くんが、なんで、首を絞めることを言うんですか?
小町くんは、そういう表情をしていた。
分かっているさ。正直な話、結婚していない自分が相談にならない。むしろ、自身を傷つける行為だと・・・
それでも、卒業しても、自身の生徒であることには変わらないし、それで、傷つくほどメンタルが弱いわけではない。
長年、結婚できないこと。異性からデートすら誘ってもらえないこと。一度も告白なんてされたこともないこと・・・そういった経験がある限り、傷つかないさ。自分で言っていて悲しくはないさ・・・
「まぁ、そう言うならいいですけど、子八が弟か妹かほしがっているんですよ」
「だったら、子供を作ればいい話だろう」
「はぁ・・・それで解決するなら、普通は相談しませんよ? 平塚先生って、男性よりの考えですからね」
「男性よりって、まぁ、すまん」
なんかそう言われるとヘコむな・・・
基本的には、女性らしい考えに気をつけているのだが、教え子の前では、素で男性よりの考えになってしまう。
とりあえず、できるかぎり・・・
「お金の面でか? 一応、資金援助くらいはできないことはないがな」
「男らしい! 違いますからね! お兄ちゃんも頑張って働いていますし、小町も内職ですけど、頑張って稼いでいますからね」
「・・・男らしいか? あの比企谷が頑張っているのか」
比企谷が少しずつ変わっていたのは知っているが、まさか、真面目に働いているとは・・・
正直な話、働きたくないとか、養ってもらうとか・・・まぁ、ニート思考のイメージが合ったからこそ、働いていると言われると、普通に驚く。うん・・・
「比企谷が子供を欲しがらないのか? まぁ、分からないことはないが、子供は授かりものだからな。子供ができる身体ならば、作るべきだとおもうし、子供はできない人間や結婚できない人間からすれば、子供を邪魔者扱いする人間を嫌うぞ。それに、子供がいれば、夫婦としての愛情も目覚める可能性だってあるんだ。もし、比企谷がほしがらないのなら、一度は比企谷と話させてくれないか?」
「いや、男らしいわ! 全然、違いますね。そもそも、小町とお兄ちゃんは子供を産んでいるんですよ。ほしくないなら、作ろうなんてしませんからね」
「むぅ、そうか・・・」
確かに、小町くんの言うように、比企谷は子供を作っているし、子供はできて以降は、なおさら頑張っているのは知っているからな。
まぁ、それでも、大学卒業に子供を作り、しかも、兄妹なのだから。決して褒められないのだが・・・
「すまないんだが、教えてくれないか? どうして、子供を作るのを嫌がるんだ?」
「あぁ、これ言いますと、多分、先生が傷つくでしょうから、やっぱり、言うのは止めときますね」
「あのなぁ、私だって、もう30超えなんだ。並大抵のことでは傷つくことはないし、できれば、話をしてくれないか? それに」
「それに?」
「興味があるからな。聞かないと眠れないからな」
「(好奇心は猫をも殺すなんて、言いますけど・・・)まぁ、いいですけど、傷ついても、小町は責任取りませんからね」
話を聞きたくて、仕方がないからな。それに、生徒が困っていることは、できれば、相談にはのってやりたいからな。
「本当にいいんですよね? それで、傷ついても、小町は責任とかは取りませんよ」
「だから、大丈夫だって言っているだろう。話してみろ」
「まぁ、いいですけど、お兄ちゃんが小町とセックスする時に、1回のセックスで30回以上はしますし、週に5・6回。元気なときは、7回もしますし、あれもすごく大きいから、小町自身は嬉しいんですけど、体力すごい使うんで、あまりしたくないんですよ。ですから」
小町が最後まで言おうとしたときには、平塚先生は物言わぬ死体になっていた・・・
比企谷小町(25)
八幡:八幡、小八:小八
比企谷小八(2)
性別:男 八幡:お父さん 小町:お母さん