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「女の、ライダー?」
華奢な姿が俺にその言葉を発させた。
刹那、白銀のレイピアが俺の仮面に向かって飛んでくる。
咄嗟にガードベントで塞いだ俺は、そのまま肩に装備した。
すると、相手はソードベントを使い、金の薙刀に武器を持ち替えた。
威嚇するように薙刀を振るう女戦士。
レベルは20と書いてあった。俺は12。相当な手練れなんだろうな。
しかし不味い。龍騎には遠距離の武器や長物の武器がない。相当不利だ。
一歩踏み出せない俺に対し、ファムは容赦なかった。
薙刀の猛攻が俺を襲う。盾で防ぎきれず、所々で攻撃を食らってしまう。
どうにかしないと。
とりあえずカードを引き、見ないで装填した。
『ストライクベント』
ドラグレッダー頭部が右腕に装備される。今しかない!
相手が薙刀を振り下ろしたのを見て、その瞬間に炎の弾丸を解き放った。
丁度みぞおちに当たり、ファムは退いた。
「...やるじゃない。レベルが低いから、てっきり余裕かと思ってたけど」
というとファムもカードを一枚使った。
『ガードベント』
白鳥の翼を模した盾をファムは装備した。これがずるい武器だった。
チャンスだと思った俺はソードベントに武器を切り替えて斬りかかった。
当然、ファムは盾を俺に向けた。そこから羽が吹雪の如く舞い上がり、俺の視界を防いだ。
「な、なんだこれ...」
足を止めてしまった。これが敗因となった。
左腹部に凄まじい衝撃が走った。
ファムの黄金の刃が俺の腹部を切り裂いた。痛みが俺を跪かせた。なんとか剣を杖代わりにして体を支える。最早負けは確定していた。
相手はファイナルベントを引いた。金色の紋章がチラつく。それをバイザーに装填しようとした時だった。
轟音が鳴り響き、ファムが吹っ飛んだ。巨大な火薬は上空から飛んできた。
振り向いた先、建物の上にゾルダが立っていたのだ。マグナランチャーを構えており、次弾装填はされているようだ。巨大な砲口がこちらを向いている。
2対1は不利と感じたファムは撤退した。
ゾルダ-清岡-は跪いている俺の手を取ってくれた。
「お前が負けるなんてどんな奴だ。しかも女だろ」
「レベルが、、、20だった。MAXだよ」
喋るので精一杯だった。傷だらけだというのに思い浮かんだ疑問もあった。好奇心が勝手しまった俺の口が勝手に動く。
「でも、何で俺の場所が。あんた一人でディズニーなんて変な趣味だな」
「悪いが、付けてたんだ。秘書に発信機をつけさせていた。鏡の前で消えるもんだから。あー戦いを始めたなってわかったよ。来てみりゃこの様だがな」
馬鹿にしてゾルダは高らかに笑う。消して開斗も安月給ではないが身分の差でも馬鹿にされている気分だった。
「言ったろ。俺とタッグを組めって」
「貸しはできちまったから」立ち上がる龍騎。「その話はまた今度だ」
約束した俺たちはミラーワールドから出て行った。
トイレを出ると、花枝が先に待っていた。
「待った?」
テンプレートの質問を投げたがそうではないらしい。この時俺は何も知らなかった。
大便に入っていたと偽って腹を擦った。だがそれは便意などではなくただの傷だ。誤魔化し切れるか不安だった。アドレナリンを振り絞って俺はその日を乗り切った。特にジェットコースター系は辛かった。
土日は2人とも休日が合ったため、今日はホテルに泊まりだった。これに関しても久々。
ライダースーツが多少守っていてくれたせいか痛みは引いていた。そのせいで俺は腹に傷があることを忘れていた。
ホテルにつき、少し休憩してから俺は先にシャワーを浴びることになった。
鏡の前に立ち、服を脱いだ。すると扉に人影が。正体は一人しかいないが、急に背中に抱きついてきた花枝には驚いた。
「びっくりするなあ」
「一緒に。いいでしょ?」というと彼女は俺の胸や腹筋をなぞった。
そして鏡を見た。そこには緋色の赤い筋が。ファムにつけられたもの。触るなら違和感を感じ、彼女は鏡を見た。鏡面で目が合う。
「その傷、どうしたの?」
次回予告
「なんだよフェスって?」
「サバイブフェスだってさ」