仮面ライダー龍騎 unite   作:moriseo

23 / 46
新しいライダー登場です!


4 不安募る前夜祭

 モデルのBEEE。本名は蜂山波子。長身の女性で下半身の方が上半身より長い。まさにモデル体型。美脚で中性的な顔は、現実に多くの男性を虜にしている。その体型からか女性からの人気も高い。

 俺と冬沢さんはパパラッチとしてホテルに張り込んでいた。今は蜂山が入った部屋の隣にいる。見事に忍び込むことに成功した俺たちは、蜂山の部屋の前に小型カメラを設置して待機した。

 壁に耳を張らせる。しかし思ったより声は聞こえない。まだ会話している途中だろうか。

「男女二人でホテルってどきどきするね」

冬沢さんが不意に耳打ちをする。はっとした俺は思わず彼女と目を合わせてしまった。やっぱり美人だなーと改めて思ってしまった。罪深い。いや罪深いのは冬沢さんの方だ。

「俺彼女いますよ」

現実に戻った俺は冬沢さんに現実を突きつける。どのみち今は仕事なので、二人で堕ちるところまで堕ちたとなれば、迷惑をかけるのは花枝だけではないのだ。

「そういえばそうだったかー。残念」

その言葉に耳を疑った。俺は聞き耳を立てていた耳を壁から離し、改めて冬沢さんを見た。

「え?」

今さっきと違って、俺の目をじっと見つめていた。いつも絡んでるせいで忘れがちだが、この人はとんでもない美人だった。

「昔から狙ってたんだけどね、君のこと」

君?明らかに雰囲気が違う。なんだか顔が赤い。気分も高揚している。照れて赤くなっているわけではなさそうだ。

 視線をテーブルに向けた。なんとビール缶が一本空いていた。

 最悪だ。冬沢さんは酒に弱い。なのに飲みたがる。これがめんどくさい。唯一の汚点と言ってもいい。

「先輩、仕事中ですよ」

俺の顔が引き攣っていたのは自分でもよく分かっていた。だがこの程度じゃ効かない。というかもう遅い。

 花枝には悪いが俺の動悸が止まらなかった。

 絶世の美女が四つん這いでこっちに近づいてくる。軋むベッドの揺れが緊張感を与えていた。

 しかしこの緊張感があって良かった。俺は窓ガラスに光る何かを見た。針だ。しかもかなり大きい。最早槍に見えるサイズだ。

 俺は咄嗟に冬沢さんに覆い被さって飛んできた槍を避けた。床に銀色の巨大な針が突き刺さる。窓の方をチラリと見た。蜂のような黄色いモンスターの姿が一瞬映っては消えた。

 まるで暗殺だ。

「継巳君!?」

この色っぽい大胆なシチュエーションに酔っているようだ。俺からすれば溜まったもんじゃない。今のは明らかにモンスターだった。

 スマホを見ると、案の定ライダーの通知が入っていた。鏡に向けてデッキに変身させる。Vバックルが腰に装着される。

 冬沢さんも徐々に目が覚めてきた。そういえば、ライダーの話をしていたが変身を見るのは初めてか。

「変身!」

気にしている余裕もない俺はミラーワールドに飛び込んだ。

 

 ホテルの部屋のミラーワールドに入った。恐る恐る部屋を出た。

 廊下に怪しい気配はない。

 怪しいとすれば...。

 俺は蜂山の部屋を見た。

 保険としてカードを一枚バイザーに装填すると、俺は蜂山の部屋のミラーワールドに飛び込んだ。

 そこには驚きの光景が。

「まさかパパラッチがライダーとはね」

金色の女王蜂をモチーフにしたライダーがいた。また女性のようだ。蜂山なのは間違いない。華奢なフォルムがスーツに反映されている。

 バイザーには「VENUS」と出ていた。隣にはバズスティンガーと呼ばれるモンスターもいる。

「まさかターゲットがライダーとはね」

言葉を返した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。