仮面ライダー龍騎 unite   作:moriseo

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ちょっとムードがいつもと違いますが、進行上お許しください笑笑


4 リセット 幸せの定義

 俺は我に帰った。夜道、仕事終わりだ。首からカメラをぶら下げているのがその証拠だ。何故ぼうっとしていたかはわからないものだ。

 時刻を確認しようとスマホを開いた。待ち受け画面の花枝とのツーショット写真が目に入る。

 何かの記憶が蘇ったかのように、俺は走り出したのだった。

 恐ろしい衝動に駆られ、俺は夜10時だというのに花枝のマンションのチャイムを鳴らした。お互い社会人1年目。今日は金曜日だからまあ大丈夫だろうと考えていた。

 ドアが開いた。

「え、どうしたの?」

当然の反応を示す。目が点になっている。この時の花枝は肩にかかるくらいの髪の長さだった。

 俺は無言のまま彼女を抱きしめた。しっかりと肉感がある。実物だ。花枝は戸惑い、驚いた声を漏らし続ける。どさくさに紛れて尻を撫でていたことに気づかれた。背中を叩かれる。

 一旦突き放された。

「どうしたの?」

「会いたく、なっちゃって」

くすっと花枝は笑みを浮かべた。黙って俺の手を引くと、脱衣所へと連れていかれた。

 服の匂いを嗅がれた。ちょっと嫌そうな顔をされる。

「どうせお風呂まだでしょ?あたしもさっき帰ってきたばかりだからさ」

よく見れば、カジュアルではあるが化粧を落としていなかったり、ストッキングを脱いでないあたり、花枝も仕事から帰ってきたばかりなのだとわかった。俺はただ静かに首を縦に振った。

 前々から思っていたが彼女はムードを作るのが上手い。

 そして快楽へと落ちていった。もう叶うはずのないことを体験しているのが楽しかった。

 いや待て。なんで叶うはずのない?なんで今考えたんだ。

 我に帰った時、俺は力が抜けて花枝の胸に滑り込んだ。

「今日一段とやる気あるね」俺の頭を両腕で包み込む。「まだ元気みたいだし」

そういうと、花枝は俺を仰向けにさせてから腰を持ちあげた。

 刹那、俺の頭がスパークした。

 

 

 「え?」

さっきまで花枝と好意に至っていたつもりだったが、今何が起こったのか?何もわからないまま、俺はとりあえず左右を見る。

 花枝がまた目に映った。しかしポニーテールになっている。いつの間に髪を結んだのか?

 いや部屋の背景もおかしい。俺は懐かしさを感じていた。大学時代の部屋だ。

「え?って何え?って、あたしのセリフなんだけど」

「ごめん」俺は後頭部を掻いてよく考えた。「ってなんで謝ってんだ」

「はあ?何言ってんのさっきから」

というと彼女は俺の顔を覗き込んできた。顔が近い。目が合う。しかしすぐ逸らす。

「ねえ、....」

「何?」

「やっぱ恥ずかしい」

「何言ってんだお前」

気づけば花枝は俺の両腿に乗っかっていた。滑らかすぎて気づかなかった。

 一年生の時に彼女とサークルで知り合って、一年が経つ。お互いの気持ちはなんとなく察していたし、サークルの仲間も冷やかしを入れることが多かった。この頃から俺は記者志望で、フリーペーパーを作るサークルに入っていた。花枝とは同じ担当になっていた。それが全てのきっかけだった。

「開斗から言ってよ。あたし恥ずかしいから。ほら、こういうの、男子から言うもんでしょ?」

何の話だ?と逃げたかったが、もう無理だ。これ以上逃げると逆に関係が崩れる。

 しかし逃げたい気持ちは変わらず、俺は花枝をそっと抱きしめた。

「そうじゃないでしょ」

「わかってる。わかってるから」もっと強く抱きしめる。「落ち着かせて」

「...」

沈黙が訪れたが、痺れを切らした花枝が俺の背中を叩く。

「好き」

「うん」

「うんって何」

「いやあたしも」一呼吸置いたのが、抱きついた心臓越しに伝わってきた。「好きだから」

再び目を合わせた。その瞬間、花枝が唇を交わしてきた。

「よくよく考えたらキスくらい、酔っ払った勢いで結構してたね」

「ムードぶち壊しだけど大丈夫か?」

俺はこの後何をするかはわかっていた。

「いやそっちの方が壊してるでしょ」

再び目を合わせた。そしてまたキス。

 舌を先に入れたのは俺だった。今度はこれが起爆剤だったようだ。

 

 

 

 俺はどこにいるのか?

 まるで裸でプールに浮かんでいる気分だ。気持ちがいい。ずっとこうしていたい。このまま、夢から醒めなければいいのに。

 一度は目が覚めてしまったが、また眠りにつこう。そう思った。

 獣?いやもっと強大な存在の咆哮が聞こえた。龍か?...ドラグレッダー??

「開斗君!」

「真司さん?」

俺は目が覚めた。

「金色の羽を殴れ!」

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