仮面ライダー龍騎 unite   作:moriseo

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ちょっと長くなってしまいましたが、怒涛のバトルシーンです。




6 コンバットトリック

 ベノスネーカーがヴィーナスに襲いかかる。バズスティンガー3匹が衛兵のように牽制する。

『ソードベント』

ヴィーナスはその隙に双剣を装備し、王蛇に斬りかかる。いくらヴィーナスがサバイブを持っていようとも、中身の人間のスペックで差がつくこともあるようだ。

 王蛇が細長い刀身を素手で掴み取る。あまりの力に、ヴィーナスの手が動かなかった。もう一本の剣を振るうが、それはベノバイザーで受け止められてしまった。

 ヴィーナスは両手が塞がってしまったため、蹴りを入れて距離を取ろうとした。だがそう上手くは行かなかった。

 突如、凄まじい衝撃が背中に走る。

 全く気配がしなかった。それもその筈、透明になっていたベノヴァイパーが白い巨体を現した。

「知らなかっただろ?こいつデフォルトで透明になれるんだよ。サバイブだか何だか知らねえが、落ち着いて対処すりゃあ、問題ないな」

煽り散らかしてきた王蛇に対し、歯軋りが止まらない。

 王蛇は勝ち誇るように2枚のカードを引いた。それはベノスネーカーのファイナルベントとベノヴァイパーのファイナルベントだった。

「2枚あるぜ。好きな方で殺してやるよ」

「馬鹿にするなあ!」

気合いで立ち上がるとヴィーナスはサバイブ疾風をドローした。

『サバイブ』

エコー音と共は蒼い風が吹き、ヴィーナスサバイブが降臨した。

 何も言わない相手に対して、王蛇は静かにベノスネーカーの方ーを装填した。

『ファイナルベント』

王蛇が飛び上がり、ベノスネーカーの牙に収まる。足に毒を充填しているのだ。

『ガードベント』

散りになったアリスタイオスがヴィーナスの周りで絶対的防御壁を築く。

 そしてベノクラッシュが放たれた。黄金色の毒が王蛇の脚を包む。凄まじい衝撃と轟音が走った。爆風が晴れた先、毒のせいで体が溶けかけているアリスタイオスとヴィーナスがいた。

 無茶な状態のままカードを切った。

『ファイナルベント』

蜂山は焦っていた。サバイブを得ておきながら負ける屈辱を味わうことに。芸能界でも、敗北を味わってこなかったプライドが許さないのだ。失敗は許されない、失敗は許されない。

 昔母親に調教されるように言われ続けたことを思い出す。その苦渋を飲んだ経験が今彼女の闘争心を掻き立てたのだ。

 アリスタイオスが再び分離する。巨大な羽と針に分離し、ヴィーナスサバイブの背中と右足に合体する。

 舞い上がったヴィーナスは、針を装備した右足を突き出しながら必殺技-ディバインデストロイ-を放った。アリスタイオスに装備されていたガトリングは右足についたまま、火を噴いた。

 王蛇は思わず煙幕に見舞われる。しかし、仮面の中の黒井はニヤついていた。

「2枚あるって言ったろ」

その声は相手には聞こえなかった。王蛇はそのままキックを浴びてしまった。

 ヴィーナスのキックは確かに相手を捉えた感触があった。しかし、煙が晴れた先に王蛇はまたいなかった。ファイナルベントを無効化するカードなどあるのか?不思議で仕方なかった。

「ファイナルベントにはファイナルベントってな」

『ファイナルベント』

風変わりなファイナルベントで、カードが発動した後に音声が鳴った。いつの間にか王蛇は背後に立っていた。

「な、どういうこと」

「ベノヴァイパーのファイナルベントでお前は幻覚を見たわけだ。あの煙の中に俺はいない。ずっと的外れな方向を狙っていたから、腹筋がどうにかなりそうだったぜ。ははは!」

と王蛇は相変わらず煽り口調だ。ヴィーナスは悔しがり、怒り狂った。しかし、カードデッキに手を伸ばすももうカードはなかった。

「そんな...」

「言ったろ。デッキは使いようだよ。これだからライダーは面白い。マネジメントと似てる...」

『ユナイトベント』

殺し文句を放つと、ユナイトベントを使い、ウロボロスを召喚した。ヴィーナスは恐怖で腰を抜かしている。

『ファイナルベント』

続け様にカードを装填する。ウロボロスのマークが描かれた3枚目のファイナルベントだ。 

 ウロボロスがヴィーナスの背後に一瞬で移動し、宙に円を書くように回転した。そこに風穴が空き、ブラックホールが形成された。

 凄まじい引力が働き、アリスタイオスは分離してバズスティンガーに戻ってしまった。5匹のうち2匹がブラックホールに吸い込まれる。吸い込まれていったバズスティンガーを恋しそうに目で追うヴィーナス。

だが本当はそんなことをしている暇はなかった。

「喰らえ!」

王蛇のドロップキックが打ち込まれ、ヴィーナスサバイブはブラックホールに吸い込まれていった。

 それより前に残りのバズスティンガーが吸い込まれたせいで、ヴィーナスサバイブは凄まじい衝撃を浴びただけで終わった。しかし、サバイブは解除されてしまう。

 宙に浮いたサバイブ疾風を王蛇が掴み取った。あとはとどめを刺すだけだった。

「ああ?」

黒井が思わず声を上げた。

 目の前には龍騎が現れたからだ。

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