東方神喰者   作:wing

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皆さんおはこんばちは。wingです。今回は作者の好きなキャラであるあの子が・・・ウフフ。それではどうぞ。


Mission 11 シンパシー

レイジと途中で別れたレンとアーティ。彼らも紅魔館内のアラガミを一掃し、玄関に集まっていた。

 

 

レン「お疲れ様です。こちらは特に大きな問題はありませんでした・・・どうなさいましたか?」

 

 

アーティはなぜか苛立った表情をしている。

 

 

アーティ「あ?#・・・いや、なんでもないわ、こっちも異常なし」

 

レン「(あなたに異常はみられますけどね・・・)」

 

 

言ったらぶん殴られそうな気がするので心の中でつぶやく。

 

 

レン「・・・レイジさん、遅いですね」

 

アーティ「あいつなら四階で今レミリアってヤツと紅茶飲んでるわ」

 

レン「終わったら一旦集まろうってことになってたのに、完全に忘れてますね・・・」

 

アーティ「褒めても何も出ないわよ」

 

レン「あなたに言ったつもりじゃないんですけどね。褒めてすらいないんですけど」

 

アーティ「ノリなさいよ」

 

レン「何にノれっていうんですか・・・」

 

 

一方、サヤカ達は地底に向かう途中、紅魔館上空を飛んでいた。魔理沙が下を見ると、いつもと違う光景が目に入った。

 

 

魔理沙「お?なんか紅魔館の庭がえらいことになってんな」

 

サヤカ「あ、ホントですね。・・・もしかしたらレイジさんがいるかもしれませんね。これだけの数を全て倒せるのは私達以外で彼ぐらいでしょうから」

 

霊夢「行先変更ね、一旦紅魔館へ寄って住人の安全確認よ」

 

魔理沙「おk!」

 

 

霊夢、魔理沙は地上に降下し、サヤカは途中で飛び降りる。そしてアラガミ達の死体を調べ始める。

 

 

魔理沙「サヤカ、何やってんだ?それからなにかわかるもんでもあんのか?」

 

サヤカ「・・・この斬り傷・・・間違いない、レイジさんはここにいます」

 

霊夢「なら、早く中に入りましょ。レイジってヤツにも話を聞いてみたいし」

 

 

三人は足早に屋敷に入っていった。

 

 

レン「ん、あれは・・・あ、サヤカさんじゃないですか」

 

アーティ「一体どこをほっつき歩いてたんだか・・・まあ無事ならいいけど」

 

霊夢「レミリアー!どこー?美少女巫女が遊びに来たわよー」

 

アーティ・魔理沙「自分で美少女とかないわー」

 

霊夢「うるさいわね、自分に自信を持つことは大事なの」

 

サヤカ「ここには誰もいないようですね・・・奥に行ってみますか?」

 

 

サヤカ達三人は屋敷の奥へ、レン、アーティは真っ直ぐレイジのいる部屋に向かった。

 

 

レン「それにしても、またピタリとレイジさんの居場所を当てましたね。やっぱりアレですか?」

 

アーティ「てきィーんときたのよ」

 

レン「あなたの勘はすごいですね・・・」

 

 

その頃、レイジはレミリアに連れられて、ティータイムを過ごしていた。

 

 

レミリア「本来は咲夜が淹れてくれるはずだったんだけど、あの状態だから。あなたを誤解したことへの謝罪の意味でも私が淹れてくることにしたわ。どう?」

 

 

レイジは紅茶の知識はほとんどない。とりあえず味は良いので美味しいと言っておくことにした。

 

 

レミリア「今、なんて言おうか焦ったでしょ?」

 

レイジ「・・・;」

 

レミリア「ふふ、気にしなくていいのよ」

 

 

レミリアに茶化されながら紅茶を飲む。紅茶を飲み終えた頃に霊夢達が部屋に入って来た。

 

 

霊夢「あ~いたいた。ちょっとレミリア、返事くらいしなさい・・・って」

 

サヤカ「レイジさん!よかったあ無事だったんですね!」

 

 

サヤカはいきなり走ってきてレイジに抱き着く。飛び込みながらのため倒れそうになったがなんとか姿勢を維持し踏みとどまる。レイジは驚きながらもサヤカの無事を確認する。

 

 

サヤカ「あっごめんなさいっ嬉しかったものでつい・・・///あ、ケガはもう大丈夫です。・・・ほらね」

 

魔理沙「お前がレイジってーのか?私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ」

 

霊夢「私は博霊霊夢。神社の巫女をやってるわ。サヤカから大体話は聞いてるけど、地底にいたのはあんただし後で教えてくれない?」

 

 

レイジは構わないとうなずく。

 

 

レミリア「席が空いてるから霊夢達も座りなさい。さてレイジ、まず私にあの怪物のことについて教えてくれないかしら」

 

 

レミリアはアラガミのことを何も知らない。まずはレミリアにアラガミとは何なのかを説明し、次に地底で起こった事を説明した。

 

 

レミリア「地底に突然現れた・・・ねぇ」

 

魔理沙「どっから湧いてきてるんだ・・・?」

 

霊夢「よくわからないけど、確か地上から地底を一望できる場所が何か所かあったはずよ。恐らくそこから侵入したんでしょうね」

 

魔理沙「話を聞く限りじゃ大した対策もやってないようだしな・・・どうしたものか」

 

霊夢「私が対アラガミ用の結界でも張ってこようか?元々あそこを調べに行くつもりだったし」

 

 

そう言って霊夢は立ち上がる。レイジは一人では危ないとついていこうとする。

 

 

霊夢「大丈夫よ、永遠亭で・・・あ~あんたは知らないか。まあそういうとこがあんだけど、そこに住んでる医者がね、私達でもアラガミに対抗できる薬品を作ってくれたのよ。それのおかげで私と魔理沙はスペルカードで十分戦えるわ」

 

サヤカ「(えっ、永琳さん、作っちゃったの・・・!?幻想郷って・・・すごい)」

 

 

どうやってその薬品を作ったか知らないが、アラガミに対抗出来る手段があるなら問題ないだろう。広範囲を攻撃できるスペルカードなら尚更だ。

 

 

霊夢「あら、もう夜なのね。じゃあちょっくら行ってくるわ。今日はあっちで夜を過ごすとしようかな。あ、それと魔理沙はここに残ってなさい。レイジとサヤカがここにいる今、再びここがアラガミに襲われる可能性は高い。戦力は多い方がいいわ」

 

魔理沙「こういう時のお前の予想は半ば予言だからな・・・用心しとくぜ。お前も気をつけろよ」

 

 

霊夢は部屋を出る。レミリアは何かを考えている様子だった。

 

 

レミリア「・・・私も永遠亭に行った方がいいのかもね」

 

魔理沙「自分の身を守りたいならそうした方がいいぜ。あそうだ、永遠亭に行った時永琳から聞いたんだが、近々対アラガミ用のアイテムを兎達を使って幻想郷中に売りに行かせるそうだぜ。咲夜にでも買いに行かせたらどうだ?」

 

レミリア「いい仕事するわね、永琳。で、どんな形なのかは教えてくれたの?」

 

魔理沙「いや、あの時はまだ構想の段階だったそうだから教えてくれなかったぜ。私としてはパワフルなのがいいな。爆弾とか」

 

サヤカ「人里で売るには危なくありませんか・・・?」

 

レミリア「・・・纏めると、今は早めにそのアイテムを手に入れるか、永遠亭へ行きスペルカードをアラガミにも効くようにしてもらうようにするしかないってワケね」

 

魔理沙「そういうこった」

 

レミリア「なら私は永遠亭に行くわ。誰かに頼らなければいけないというのはちょっと癪だけど、いざという時に何も出来ないのはもっと嫌だしね。なるべく早く戻ってくるわ」

 

 

レミリアも外に出るため部屋を後にし、残ったのは魔理沙、サヤカ、レイジ、そしていつの間にか部屋に入って来たレンとアーティだ。

 

 

サヤカ「これからどうします?交代で見張りでもしますか?」

 

魔理沙「用心するに越したことはないが、まずは腹ごしらえといこうぜ。見張りなら門番が自然とやってくれるさ。・・・さて、咲夜を探すとするかね」

 

レン「なら僕達で見張っていましょう」

 

アーティ「そうね、腹減ってないし」

 

 

少女&神機使い食事中・・・

 

 

魔理沙「ふう、御馳走さん」

 

サヤカ「わざわざすみません。私達の分まで作っていただいて」

 

レイジ「・・・(ペコリ)」

 

咲夜「気にしなくていいのよ。それよりお嬢様を見なかった?さっきから見当たらないの」

 

魔理沙「ああ、あいつ永遠亭に行ったぜ」

 

咲夜「なッ!?私に黙ってなぜそんな遠い所へ・・・心配だわ」

 

魔理沙「大丈夫だって。スペルカードをアラガミにも効くようにしてもらうだけだぜ」

 

咲夜「でも、もし道中であの怪物達に襲われたら・・・」

 

魔理沙「心配性だな、問題ないぜ」

 

咲夜「どうしてそう言い切れるの・・・」

 

魔理沙「今は夜だからだ。それにいざとなったらコウモリにでもなって姿をくらませられるしな」

 

咲夜「ああお嬢様、どうか御無事で・・・」

 

 

夜11時、魔理沙は一人門へと向かっていた。

 

 

魔理沙「じゃ私達はそろそろ寝るから、しっかり門番頼むぜ」

 

美鈴「ええ、最近何故か夜に眠くなりにくいので大丈夫です」

 

魔理沙「まあ昼にしっかり寝てるしな」

 

美鈴「それは大声で言わないで・・・」

 

 

その頃サヤカとレイジは咲夜に寝床の案内をされていた。

 

 

咲夜「今回の襲撃で大半の部屋が荒らされちゃってね、快適に使える部屋がここくらいしかなかったのよ。大人数用の部屋だけどいい?」

 

サヤカ「構いませんよ。案内ありがとうございます」

 

 

礼を言い、中に入るとベッドが七つほどある広い部屋。伸び伸びとした空間、たくさんのベッドが何故か眠気を誘う。遅れて魔理沙もやってきた。

 

 

サヤカ「アラガミが襲って来たりとか何かあった時のために、服はそのままで寝ましょう」

 

魔理沙「なんでお前らがいたところを襲ったのか気になるが・・・まあ考えても仕方ない。さっさと寝ようぜ」

 

サヤカ「ええ、おやすみなさい」

 

魔理沙「おやすみだぜ」

 

レイジ「・・・」

 

 

夜12時。レイジはトイレに行こうと起き上がり、眠気がとれない時のゆっくりとした足取りで寝室を出る。だが肝心のトイレの場所がわからない。仕方ないので近くにいた妖精メイドに訊くことにした。

 

 

妖精メイド「二階から上のトイレは現在掃除中なので、一階に降りてすぐ左にあるトイレをお使いください」

 

 

礼を言い一階のトイレで用を足す。手を洗った後寝室に戻ろうとトイレの入り口から出ると、トイレの前で待っていたのだろうか、特徴的な羽根を持つ少女が目の前でレイジをじっと見つめていた。背丈はレミリアと同じくらいだろう。

 

 

?「ねえ、こっちへ来てくれない?」

 

レイジ「・・・?」

 

?「お願い」

 

 

何をしたいのかよくわからないが、レイジは少女に向かって歩き始める。

 

 

?「こっち」

 

 

少女は階段へ向かい下へ下り始める。現在位置は1階。ここから先は地下に続いているようだ。レイジは後について行くように階段を下りていく。段々周りが暗くなり、蝋燭だけが不気味に階段を照らしている。階段を下り終えると、今度は地下牢がある廊下を進んでいく。横を見れば牢屋、中には骸骨が見えることも。なぜこんなものがあるのか?不審に思い始めるレイジ。すると目的地に着いたのか、少女は足を止める。そこには誰かを閉じ込めるためにあるかのような大きく、堅く重そうな扉があった。

 

 

?「ここ、私の部屋・・・入って」

 

 

扉を開け、こちらを招き入れる。何故か期待の気持ちが浮かばない。恐る恐る入ってみると、これまでの道と同じように薄暗い。部屋には大きめのベッドが一つ、火が付いた蝋燭が一本、一部分が千切れたぬいぐるみがたくさんあった。ゆっくりとドアを閉める音が響いた後、少しの沈黙。少女は少しうつむいたまま動かない。レイジは何か用があるのか訊こうとする。

 

 

?「やっと来てくれた・・・」

 

レイジ「・・・?」

 

?「やっと来てくれた!私と遊べる人!」

 

レイジ「!」

 

 

少女は急に顔を上げ、歓喜とも狂気ともいえる笑顔でレイジの肩を掴み壁に押しつける。レイジは腕をどけようとするが、ビクともしない。

 

 

?「ねえねえ、あなたお姉さまに勝ったんでしょ!?妖精メイドが話してるのを聞いたの!」

 

レイジ「・・・」

 

フラン「私はフランドール!フランって呼んでいいよ!」

 

 

名乗ってきたのでとりあえずレイジも名乗っておく。警戒は解かないままフランの話を聞く。

 

 

フラン「ふうん・・・ねえレイジ」

 

レイジ「・・・」

 

フラン「あなたは、私と遊んでくれる人間?」

 

レイジ「・・・!」

 

 

危険を感じ、咄嗟に突き飛ばした後距離をとる。フランは倒れたまま笑い声を上げ、浮き上がるようにして起き上がった。

 

 

フラン「あははははは・・・お姉さまを負かした人間を見られるなんて霊夢と魔理沙以来よ。・・・なら、私とも遊べるよねえ!」

 

 

フランはスペルカードを取り出し宣言する。

 

 

フラン「あははは、禁弾「過去を刻む時計」!」

 

 

宣言が終わると、十字型の弾をブンブンと投げてきた。レイジは弾の動きに合わせて潜り抜けるようにかわしたり、伏せたりして避けていく。人を呼びつけていきなり襲って来るなんて正気の沙汰じゃない、早くここから脱出しないと・・・そう思ったレイジは避けながら扉へ向かう。しかしそれを感付かれてしまったのか、フランは弾を両手に持ち激しく回転させながら突進してきた。

 

 

フラン「なんとぉおおおおおおお!!」

 

 

レイジは逃げられないと思い、神機で防ごうと背中に手を伸ばすが感触がない。寝室に置いて来てしまったのだ。

仕方なく避けることにした。ギリギリで避けたため、頬をかすめ、血が滴る。

 

 

フラン「ダメだよ、逃げちゃ・・・まだ全然遊び足りないよ」

 

 

フランは勢い余って地面に激突したが、何も起こらなかったかのように立ち上がった。この相手を無力化するのはかなり厳しい。手元に神機がない以上、隙を見計らって脱出するしかないだろう。

 

 

フラン「次行くよ!禁忌「フォーオブアカインド」!」

 

 

今度はフランが四人に分身し、また十字の弾を飛ばしてきた。四人いるので密度も四倍。次第にレイジは追い詰められていく。こんな時に神機があったら・・・忘れっぽい自分をつくづく情けなく思うレイジ。すると不意に右手に重みを感じた。見てみると、なんと神機を持っている。しかも刀身が「鮫刃ノコギリ 真」に切り替わっている。

フランは驚き、喜んでいる。手品だと思っているようだ。

 

 

フラン「すごーい!何もないところから武器が出てきたあ!・・・え、自分でもわからない?・・・まあいいや、続きをやろ!」

 

 

フランと分身達は引き続き弾を飛ばしてくる。レイジは弾を次々と斬り、打ち消していく。

 

 

フラン「ヒュウ、弾を斬れるなんてすごいね。ならこれはどう?禁忌「レーヴァテイン」!」

 

 

次のスペルカードを宣言。すると四人の手に燃え盛るような赤いオーラを纏う剣が現れ、それを振り回して攻撃してきた。柄が少し大きいため両手剣のようだが、刃は異様なほど長い。その上剣を振った軌跡から弾が飛んでくるため、かなり危険だ。しかし四人ともレイジに接近しているため、彼は逆に考えチャンスだと思った。その矢先にフラン達が剣を振り下ろしてくる。これを見逃さず、回転しながら神機を振り、レーヴァテインを断ち切った。分身も何故か一緒に消えてしまった。フランは一瞬の出来事に驚愕している。

 

 

フラン「わ、私のレーヴァテインが・・・簡単に・・・!?」

 

 

神機の刀身の刃にはオラクル細胞が配列されている。それによる斬撃は斬るというより喰い裂くといった表現が正しいだろう。オラクル細胞はあらゆるものを喰らうことが出来るため、事実上斬れないものはあんまりないのである。

唖然としている隙にレイジは部屋を出ようと駆け出す。

 

 

フラン「あっ待って!」

 

 

フランの声に構わず走り続ける。

 

 

フラン「・・・どうして、そんなに私を避けようとするの・・・?」

 

 

突然落ち込んだ口調になり、レイジは足を止める。

 

 

フラン「私はただ、楽しく遊びたいだけなのに・・・皆私から遠ざかろうとする・・・。霊夢や魔理沙と遊んだ時だってそう・・・「さっさと終わらせて帰ろう」って顔してたの・・・」

 

レイジ「・・・」

 

フラン「私の能力、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力のせいで近寄りがたいと思われるのは仕方ないと思ってる・・・。でも私は壊すつもりなんてないの!」

 

レイジ「・・・」

 

フラン「私と遊んだ人は皆壊れてしまった・・・でも霊夢と魔理沙は壊れず、私を返り討ちにした。私ね、その時嬉しかったの!やっと自分と対等に遊べる人に出会えたって・・・嬉しくて仕方なかった!・・・けど、あの二人は私を叩きのめしたらすっきりとした顔で帰って行った・・・」

 

 

フランは涙を浮かべ、レーヴァテインを握りしめる。

 

 

フラン「どうして!?どうして誰一人純粋な気持ちで私と遊んでくれないの!?495年間ずうううううううううううううううううううううううううううっと我慢してたんだよ!?一人で!!私を受け入れて楽しく遊んでくれる人をずうううううううううううううううううううううううっと待ってた!!!やっと出会えたと思ったら避けられるなんて・・・ひどすぎるよ!もう一人はいやだ!!孤独はいやだ!!私は誰も壊すつもりなんてない!!でも何回そう言っても誰も信じてくれない!どうしてどうして!!ねえどうして!?」

 

レイジ「・・・」

 

フラン「私と遊んでッ!壊れないようにするから!・・・お願い・・・お願いだから・・・」

 

 

 

フラン「誰か私を信じてえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

悲痛の叫びが部屋中に木霊する。レイジの心にもそれは深く響いていた。フランの叫びが、昔の記憶を呼び起こす。

 

レイジが家族を失った後、彼は施設で過ごしていたが、彼は常に孤独だった。理由は主に彼の目を不気味がって遠ざけられたことからだ。

 

 

「お前なんで日本人のクセに目ェ黒くないワケ?」

 

「アラガミに目ェ交換されたって?おいおいお前アラガミ化ってヤツになんねェよな?そんな危なっかしい状態でなんでここにいンだよ」

 

「お前と一緒にいたらアラガミが寄ってきそうだあっち行け」

 

 

あの時の自分とフランを照らし合わせる。

 

 

フラン「うわあああああああ!」

 

 

悲しみと憤りを剣に乗せてこちらに走ってくる。壊さないと言っておきながら矛盾しているように見えるが、彼女は不器用ながらもただ純粋に遊びたいだけなのだ。レイジは決めた。もうこの子を「避けない」と。この子が満足するまで遊んであげようと。レイジは神機の装甲を展開し、攻撃を防ぐ。何度も連撃が来ようとも、避けられる攻撃もすべて防いでいく。それはまるでフランの気持ちを受け止めているようだった。急に回避行動をしなくなったことが気になったのか、フランは一旦攻撃の手を止める。

 

 

フラン「ぐすん・・・急に避けなくなったけど、どうしたの・・・?」

 

 

レイジはもう遊ばないのかというような表情を見せる。それを見てフランは少し動揺する。

 

 

フラン「え・・・遊んで・・・くれるの・・・?」

 

 

レイジは微笑みと共にうなずく。フランはそれを見てどれほど嬉しかっただろうか。喜びの涙を流しながら次のスペルカードを手にする。

 

 

フラン「ありがとう・・・ありがとう!じゃあ次いくよ、禁忌「恋の迷路」!」

 

 

フランを中心に弾幕が張られる。しかし一か所だけぽっかりと何もないところがある。そこをくぐっていけそうだ。

 

 

フラン「レイジ!ここまで来れるなら来てごらん!もし来れたら・・・コインいっこ!」

 

 

唯でさえ弾幕を避けるのは大変なのにコインいっこ。レイジはクスッと笑いながら、弾幕の迷路へと突っ込んでいった。

 

 

時は少し遡り、レイジ達が寝ようとする頃、レンとアーティは紅魔館の四階で窓の外から見える景色を眺めつつアラガミが来ないか監視していた。

 

 

レン「曇ってきましたね。雨が降らないといいのですが」

 

アーティ「折り畳みでも持って来ればよかったわね。・・・ねえ、突然だけど吸血鬼って何に弱かったかしら」

 

レン「弱いというより、苦手って程度だったはずです。一般的に知られてるのはニンニクとか、日光、銀、十字架、流水・・・てとこですね」

 

アーティ「流水ってのは聞いたことないわね。風呂とか入れないんじゃない?」

 

レン「さあ・・・どこまでが流水の範疇なのかはわかりませんが」

 

 

しばらく雑談をしているとアーティは何かを感じ取ったのか窓からバッと顔を逸らす。

 

 

レン「・・・どうかしましたか?」

 

アーティ「・・・ハァ。レイジのヤツ、まァた厄介事に巻き込まれたわ」

 

レン「えっ!?どこでですか!?」

 

アーティ「地下に行くわよ」

 

 

二人は急いで地下へと駆け下りた。

 

 

レン「うわぁ・・・気味が悪いですね」

 

アーティ「明らかに怪しすぎるでしょここ。まったく、アイツは知らない人についてっちゃいけないって教わらなかったのかしら」

 

レン「あ、あそこの中から音がしますよ」

 

 

フランの部屋の前に着き、耳を傾ける。激しい轟音が鳴り続けているのがわかる。

 

 

レン「中で一体何が・・・」

 

アーティ「弾幕勝負でも仕掛けられたんじゃないの」

 

レン「まずいですね、助けに行きましょう」

 

アーティ「そうしたいけど、この様子じゃ介入出来る余地はなさそうね。しばらく待ちましょ」

 

 

5分後―――

 

 

レン「音が聞こえなくなりましたね」

 

アーティ「もう入っても大丈夫そうね。お邪魔しまっす!」

 

レン「扉は足で開けるものじゃありませんよ・・・」

 

 

中に入ると、部屋は荒れ、所々に陥没した跡がみられる。レイジを探して見渡すと、隅の方で壁にもたれて座っているのが見えた。傍にはレイジに寄り添うようにフランがレイジにもたれかかっていた。

 

 

レン「レイジさん!・・・よかった、眠っているだけのようです」

 

アーティ「フ・・・流石レイジね」

 

レン「あ、頬を切ってますね。念のため絆創膏を・・・」

 

 

レンはポケットに会った絆創膏をレイジの頬に貼る。

 

 

アーティ「大丈夫そうだし、四階に戻るわよ」

 

レン「ええ」

 

 

近くにあった毛布を寝ている二人ににかけ、部屋を後にした。

 




作「フランちゃんウフフ!」

弟「うふ、うふふ、うふふふふふふふふ」

作「バカ!それを言ったらヤツが・・・!」

魔理沙「私の物まねか?ずいぶんと上手いんだなぁ・・・?」

弟「し、しまった・・・!」

魔理沙「消し飛べ!ファイナルスパーク!」

作・弟「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!」
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