それでは本編どうぞ
朝を迎え、太陽が上り始めた。しかしカーテンを引いてあるため部屋の中は暗いままだ。今日もサヤカが先に起き、カーテンを開けようとした時ふと昨日の朝のことを思い出す。そういえばあの時はレイジはすでにいなかった。まさかと思いレイジの方を向く。今日は普通に寝ているようだ。しかし何か様子がおかしい。レイジの表情は歪んでおり、苦しそうだ。悪夢でも見ているのかとレイジの寝るベッドに近づく。
サヤカ「(ん、これは・・・)」
毛布から見覚えのある羽根がはみ出ている。もしやと思いめくってみると、フランがレイジの腰に抱きつきながら眠っていた。レイジが苦しそうな表情なのは多分結構な力で抱きついているからだろう。
サヤカ「(寝る前は確かいなかったよね・・・まいいや、起こそう)レイジさーん、朝ですよー」
反射運動を起こすかのように、レイジの目はカッと開かれる。首を絞めた手を放した後ように、息が荒い。
サヤカ「だ・・・大丈夫ですか?うなされてたみたいですけど」
レイジは悪い気分を吹き飛ばそうと顔を洗いに立ち上がる。するとレイジの腰に重みが。フランは未だレイジにしがみついている。
フラン「zzz・・・(-ω-)」
レイジ「・・・」
サヤカ「あらら・・・ちょっとそのままでいてください。フランちゃん、起きてくださーい」
フラン「・・・う~ん・・・あ、おはよ」
サヤカ「寝ながらレイジさんにしがみつくなんて器用ですね」
フラン「うん、レイジは私のお気に入りだから」
サヤカ「答えになってないような気が・・・」
フランも顔を洗うということで腰にしがみついた状態で洗面台へ。レイジはフランを降ろし、先に顔を洗わせる。
サヤカ「あ・・・あの」
フラン「なーに?」
サヤカ「吸血鬼って流水が苦手と聞いたことがあるんですけど・・・違うんですね」
フラン「そうでもないよ。雨とか川の水、海水なんかはダメだけど顔洗ったりシャワー浴びる程度なら平気なほう」
サヤカ「そうなんですか・・・ごめんなさい、変なこと訊いちゃって」
フラン「いいよ」
フランが顔を洗い終わり、レイジ達も顔を洗う。水の冷たさで眠気が飛んでいき、さっぱりとした気分になる。魔理沙がまだ起きていないのでサヤカが起こしに向かった。
サヤカ「魔理沙さーん朝ですよー」
魔理沙「ん・・・おー・・・朝か・・・」
フラン「魔理沙ー!寝坊は許さぁん!」
魔理沙「おドゥッ!!?」
ゆっくりと起き上がる魔理沙に思い切り飛び込むフラン。しかも腹に直撃。これはいい目覚め(笑)になりそうだ。
魔理沙「ッつー・・・これはいい(?)眠気覚ましだぜ・・・」
フラン「でしょー?」
魔理沙「・・・てかなんでお前がここに」
フラン「一人で寝るのつまんなくて」
魔理沙「ふーん」
腹を押さえながら洗面台へ向かう魔理沙。レイジ達は魔理沙より一足早く着替え始める。レイジは昨晩やった瞬間着替えをした。
サヤカ「いいですねホントに・・・」
フラン「わーすごーい☆」
全員の着替えを済ませた後魔理沙に連れられて食堂へ向かう。しかしフランだけはまだ普段の服装になっておらずサヤカが気付き訊いてみると地下に置いてきたらしく、途中で別れ着替えてから食堂に向かうとのことだった。
フラン「じゃまた後でねー」
魔理沙「おー・・・あ、そういや朝のトイレ行ってなかったな、先行っててくれ」
サヤカ「あ、はい」
魔理沙もトイレのため一旦別れ、レイジとサヤカだけになる。
サヤカ「・・・」
レイジ「・・・?」
ふとサヤカの方を見ると何か考え事をしている様子だった。いつもより明るさがなかったため気になるレイジ。しかしこれからのことを考えているのだろうとあまり気にしないことにした。誰しも考え事をすることはあるものだ。
食堂に着くともうすでにレイジとサヤカを除いた面々が席に座っていた。途中で別れたはずのフランと魔理沙もそこにいた。
魔理沙「おう、意外に歩くのおせ-んだなお前ら」
フラン「先食べてるよー」
レイジ「・・・?」
フラン、魔理沙と別れてそう時間は経っていなかったはず。こちらもいつも通りに歩いてたはずだ。席に座りながら何故そんなに早かったのか訊いてみる。
フラン「ご飯 だよ
早く食べたかったから
魔理沙 飯 だぜ」
実に解りやすい回答だった。
サヤカ「だからってそんなに急ぐ必要もないんじゃ・・・」
魔理沙「おまえは何を言っているんだ、善は急げというだろ?」
サヤカ「急がば回れともいうじゃないですか」
フラン「諺ってややこしいね」
魔理沙「だな。反対のことを言ってるのが結構ある気がするぜ」
という感じで、何故か諺で話題が絶えない朝食となった。
~朝食後、寝室~
サヤカ「よし、準備おk」
魔理沙「私も準備おkだ」
そろそろ出発するか、と意気込む二人にレイジが呼び止める。
サヤカ「?なんですか・・・ああ、いけない忘れるとこでした!」
レイジは昨日サヤカ達が妖怪の山へ向かう時にバレットを持って行くということでサヤカに自分のバレットを渡そうとしていた。少し多めなので、何か袋に入れるなどして運びたいところだが、生憎サヤカはそれをもっていなかった。とりあえずレイジのバレットを受け取るサヤカ。しかし両手でも少し持ちきれない。
サヤカ「あ、落としちゃった・・・やっぱり袋か何かに入れた方がいいかなぁ」
魔理沙「お、あったぜ」
サヤカ「最高にいいタイミングですね」
魔理沙「私の荷物を漁ってたら丁度いいのが見つかった、ほら」
魔理沙は持っていた荷物から小さめの袋を見せた。
サヤカ「・・・?なんか小さくありません?」
魔理沙「だけどな、見た目以上にたくさんの量が入るんだぜ。私の行きつけの道具店で見つけたんだ」
とは言われてもいまいちすぐには納得出来ない。こんなものに入り切るのだろうか。疑いながらもバレットを入れていく。すると―――
サヤカ「おお・・・全部入ったのに詰め込んだ感がしませんね」
魔理沙「スゲーだろ?これは私も重宝してるんだぜ」
かさばった感じもしないので、恐らく魔法でも掛かっているものなのだろう。どういう仕組みなのか気になったが教えてもらう必要もないのでそこまで気にしないことにした。
サヤカ「じゃ、行きましょうか」
魔理沙「おう」
レイジ「(コク)」
寝室を出、紅魔館の玄関へ向かう。これからの旅に緊張と期待の気持ちが湧いてくる。
サヤカ「なんだかこういう気分になるのは久しぶりな気がします」
魔理沙「私はもう飽きるくらい味わったんだがな」
フラン「じゃ、行ってくるね!」
レミリア「気をつけてね。レイジ、頼むわよ」
咲夜「行ってらっしゃいませ、妹様。日傘をお忘れなく」
美鈴「気をつけてくださいねー!」
パチュリー「魔理沙、帰ってきたら昨日勝手に「借りて」った本、返してもらうわよ」
魔理沙「げ、もう気付いてたのか・・・死んだら返すぜ」
パチュリー「・・・気をつけてね」
門を出て森を歩いて行き、湖を過ぎるところまでは一緒に行くことになっている。木漏れ日が幻想的で美しい。
魔理沙「ああそうだ、昨日渡したあの結晶、持ってるか?」
レイジ「(コク)」
うなずきながらレイジはズボンに付いているポーチから取り出す。
魔理沙「言い忘れてたことがあった。それについてなんだが、アラガミとの距離で光る色が変わるんだ。青く光ったら遠くに、黄色く光ったらちょっと離れたとこに、赤く光ったら近くに、といった感じで光るぜ。しかも方角まで教えてくれる優れモンだ、パチュリーからの借りモンだから失くさないでくれよ」
効果がユーバーセンスと似ている。ユーバーセンスと合わせて上手く使えば戦いになった時に有利に立ち回れるかもしれないと思い、結晶をまじまじと見つめる。結晶は今は光っておらず透明に透き通っていた。
サヤカ「改めて見ても、この幻想郷の自然は綺麗ですね・・・私達の世界ではここまで豊かな自然はないに等しいから羨ましく思えます」
フラン「私も外に出たことは殆どないから初めて見るものが多いよ」
レイジ達がいた地球にはアラガミに自然を破壊しつくされ、このような豊かな自然を見ることは殆どない。フランの場合は自らの能力の強力さ故に地下に長い間いたため彼女もまたこの豊かな自然を知らない。三人揃って感嘆の声が漏れる。
魔理沙「あんまり見惚れて本来の目的忘れんなよな~」
サヤカ「そ、それはもちろんわかってますよ、ええ!」
レイジ「・・・」
レイジとフランはうそだといいたそうなめでサヤカをみている!
サヤカ「・・・(・・;)」
魔理沙「・・・そろそろ湖を抜ける頃か。でも変だな、いつもはあの氷精がいて結構冷えるのに今日は珍しく見かけないな」
サヤカ「氷精・・・ですか?」
魔理沙「ああ、そいつは普段この湖の近くにいて周りの空気が冷えるんだが、今はその肌寒さもない・・・どこ行ったんだろな」
レイジは魔理沙の言葉を聞き以前この湖の近くを通った時のことを思い出す。確かにあの時は局所的に気温が低かった。しかし外出くらいはするだろう。考え過ぎではないかと話しかける。
魔理沙「・・・まあそうだな、
サヤカ「???」
あまり緊張感のない雰囲気のまま湖を過ぎていった。
魔理沙「じゃ、こっから別行動だな。気をつけろよー」
フラン「大丈夫だよ、そっちもね」
サヤカ「また後で会いましょう!」
お互いに手を振りながら別れていく。それぞれのやるべきことをやるために――
~サヤカside~
早いこと終わらせようということで、空を飛んで妖怪の山へと向かうことになった。サヤカは魔理沙の後ろに捕まる。
妖怪の山。文字通り妖怪で溢れかえっている山だ。とはいってもそこには天狗と呼ばれる妖怪の中でも強力な種族が多く住んでいるらしい。天狗を中心に様々な妖怪が住んでいる、といった感じのようだ。また妖怪の山は一つだけではなく付近の二つ三つほどの山もひっくるめて妖怪の山と呼ばれている。
魔理沙「で、その山の妖怪の中でリーダー的ポジションなのが天狗なのさ」
サヤカ「天狗かぁ・・・そんなにすごいんですか?」
魔理沙「まあ、機動力なら全妖怪中トップといってもいいだろうな。私の知ってる天狗にまさにそういうヤツがいるし」
サヤカ「はあ」
魔理沙「ほーら見えてきたぞ、あそこだ」
魔理沙が前方に向けて指を指す。指された方を見るといくつかの山が地平線上に現れていた。どうやらあれが妖怪の山らしい。しかし普通の山にしか見えない。どこにでもありそうな感じだ。
サヤカ「・・・いまいち妖怪の――って感じがしませんね」
魔理沙「当たり前だ、山ってのはあんなモンだ」
サヤカ「ですよねー」
魔理沙「じゃ、飛ばすぜッ!」
サヤカ「え、うわッ!?」
魔理沙が前屈みになるとギュンとサヤカの体に強力な慣性とGがかかった。必至に捕まってなければ振り落とされそうなくらいだ。こんなスピードで体が後ろに倒れない魔理沙にサヤカはすごいと思った。
サヤカ「く・・・かなりヤバいです・・・!」
魔理沙「なーにもう少しで着く。それまでの辛抱だ」
サヤカ「くうっ・・・」
まだ見た感じかなりの距離があるのに大丈夫なのかと思いつつ魔理沙にしがみつく。あとどれくらい我慢すればいいのか・・・そう思った頃に急ブレーキがかかった。慣性により今度は魔理沙にぶつかる勢いで体が引っ張られる。
サヤカ「わわっ!・・・今度は何ですか?」
魔理沙「・・・着いたぜ。・・・だが、まずいな」
サヤカ「・・・?」
前を見ると、辺り一面に山の景色が見える。本当に着いたようだ。しかし所々からたくさんの人影が見える。地上ではなく空中に。
サヤカ「・・・人?」
魔理沙「・・・どうやらよ」
「そこの2人、止まれ!」
魔理沙「お前一人でにとりンとこへ行かなきゃならねーようだぜ」
サヤカ「!?」
魔理沙は急に高度を落とし、サヤカに降りるよう促す。地図とバレットの入った袋を渡され、簡単な説明をされる。その間にも何人かがすでに襲い掛かっており、魔理沙が弾幕で退けながらサヤカに話続ける。
魔理沙「あいつらは天狗だ。狙いはお前。んでそれは地図だ。・・・てめえら説明の邪魔すんな」
天狗「ぐあっ!」
サヤカ「え!?あ、えっ」
魔理沙「行け!早く!」
サヤカ「でも、なんでこんなk」
魔理沙「聞こえないのか!それを持ってさっさとにとりンとこへ行け!」
サヤカ「・・・ッ」
魔理沙は自ら囮となり天狗たちの相手をしている。何故自分を狙っているのかわからないが、このまま傍にいたら捕まってしまうかもしれない。仕方なく魔理沙の無事を祈りながら走り出した。
魔理沙「・・・行ったか」
魔理沙は襲い掛かる天狗を蹴散らしながらサヤカが見えなくなったのを確認する。すると天狗たちの中で白狼天狗と呼ばれる内の一人が魔理沙に声を掛けた。
?「魔理沙さん、なんで彼女をこんな所に連れて来たんです?」
魔理沙「言ってもどーせあいつのこと追い払うつもりなんだろ?もみもみ」
椛「椛です!変なあだ名つけないでください!」
天狗の1人、椛は低く唸り魔理沙を威嚇する。
魔理沙「おお、こわいこわい」
椛「・・・ッ!この・・・!」
?「はいはいそこまでそこまで。落ち着いて落ち着いて」
魔理沙「・・・文か」
怒りに身を任せそうになった椛を制止させて現れたのは烏天狗の文。魔理沙は丁度いいと思い、文にこの襲撃の理由を訊くことにした。
文「どーもー!清く正しいsy」
魔理沙「そのセリフ飽きたよ。で、なんでいきなり襲ってきたんだ?もっと穏便にいってもよかっただろうに」
文「・・・最後まで喋らせてくださいよぉ。まそれはいいとして、理由は至極簡単。彼女にこの妖怪の山に入られたくないんです」
魔理沙「・・・やっぱりか」
文「おや、もう予想はついていたと?」
魔理沙「まあな。ここに来る時に薄々こうなるんじゃないかとは思ってたぜ。だがまさかこうも大人数で出迎えてくれるとはな」
文「まあこれは不本意ですがね。いやーしかし私もここに住む者としても新聞を作る者としてもびっくりです。存在するだけでアラガミが寄ってくるなんて恐ろしい話ですよ」
魔理沙「・・・。でも、こうまでする必要はないんじゃないか」
文「そういうワケにもいかないんですよ。魔理沙さん、あなたがいるからねぇ」
魔理沙「・・・あ?どういう意味だ?」
文「もし彼女だけでここに来ていたら、ここまで手荒にするつもりはありませんでした。「事情があって立ち入り禁止」とか、そんな感じで忠告する程度にしようと思ってたんですよ」
魔理沙「なんで私が悪いみたいな感じになってんだよ」
文「いやぁ、あなたは忠告する者をブッ飛ばして入りかねませんから」
魔理沙「ああ、把握」
文「さて、お喋りばかりもアレですし本題といきましょうかね」
魔理沙「・・・」
文「最後の警告です。彼女を連れてお引き取り願えませんか?」
魔理沙「やなこった」
文「あやや・・・即答するこたァないじゃないですか」
魔理沙「アラガミから幻想郷を守るためなんだ、お前らこそこんなことは止めろよ」
文「生憎そうはいかないんです。悲しいことに」
魔理沙「だったらどうする、やるかァ?ん?」
文「不本意ですがそうさせてもらいましょう」
魔理沙は八掛炉を持ち、周辺に弾を撃ち始めた。天狗たちは容易にそれをかわす。
文「そんな当てずっぽうじゃ当たりませんよ」
魔理沙「当てる気などそんなにないさ!」
椛「・・・?どういうつもりですか」
文「囮ですよ」
椛「・・・はっ」
魔理沙「なんだ、今頃気付いたのか。お前は頭も犬ッコロなのか?」
椛「なっ・・・何をふざけたことを!」
文「落ち着いて。今のは注意を引こうとするためのただの挑発ですから」
椛「ッ・・・はい」
文「じゃあ、そこのあなた達五人で彼女を取り押さえてきてください。なるべくケガさせないように」
「はっ」
魔理沙「っ、させるか!」
文「おっと、あなたの相手は私達ですよ」
魔理沙「邪魔すんなああああ!」
魔理沙と文率いる天狗達との戦いが始まり、その喧騒がサヤカの耳にも聞こえていた。しかし振り向いている場合ではない。一心不乱ににとりの居場所に向かって走った。
作「ゴッドイーター2・・・マダー・・・?」
弟「ファミ通の記事でたまーに見るけどな」
作「ほしい!!!」
弟「ッかましいな・・・」
作「ブーストハンマーとチャージスピアか・・・どんな技が使えるのか」
弟「作品発表からかなり日にち経ってんのに新情報が来ねぇ」
作「新情報マダー?」