東方神喰者   作:wing

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みなさんおはこんばちは。最近エクバ厨のwingです。それではどうぞ。


Mission 24 暗所の灯

~サヤカside~

 

 

工房の外にて、サヤカと魔理沙はにとりに別れを告げる。

 

 

サヤカ「では、そろそろ行きますね」

 

にとり「なんだか寂しいなぁ、会ってから1日も経っていないはずなのに」

 

魔理沙「なーに、すぐにまた会えるさ」

 

にとり「おっとそうだ!」

 

 

にとりが何かを思い出し、工房へ戻っていく。だが間もなくして戻ってきた。

 

 

サヤカ「・・・?」

 

にとり「ふう、忘れるところだったよ、はいこれ」

 

魔理沙「・・・何だそれ?」

 

 

にとりがサヤカに何かを手渡す。何かを差し込む入れ物のようだ。

 

 

にとり「サヤカが持ってる神機、抜き身のままだと気味悪がられると思ってね。鞘も作っておいたよ。革製だけど」

 

サヤカ「何から何まで、本当にありがとうございます」

 

魔理沙「おお、これでレイジと一緒だな!・・・ておい、どう見てもこのサイズじゃ収まらないぞ?」

 

にとり「ああ、サヤカ、これには刀身の状態で入れておいてね。銃身の状態だとかさばるから。何よりこれは鞘だしね」

 

サヤカ「ああ確かに、剣形態だと容量が少なくて済みますよね」

 

 

サヤカの神機は刀身がショート、銃身がスナイパーであるため、剣形態にした方がコンパクトに収まる。早速神機を剣形態にして鞘に差し込み、鞘から伸びる紐を肩から下げる。神機は腰の辺りで横向きの位置になっている。

 

 

にとり「どうかな、抜きやすくしてみようと思ったんだけど」

 

サヤカ「いいですねこれっ文句なんてありません!」

 

魔理沙「はっは、けっこうキマってるじゃん。大事にしろよ?」

 

サヤカ「もちろんでs」

 

 

文「はーいちょっとすいませんね~」

 

 

会話の最中に突如空から文が割って入って来た。

 

 

文「何度もすいませんね・・・おや、なかなかイケてますね」

 

にとり「私が作ったんだよ(ドヤッ)」

 

文「それよりもサヤカさん、事件です」

 

にとり「それより・・・(´・ω・`)」

 

サヤカ「事件?」

 

文「ええ、なんと人里でアラガミが大量発生中だそうです」

 

サヤカ「ええ!?すぐに助けに行かないと!」

 

文「レイジさん達が食い止めているそうですがあの数では対処出来ないかもしれませんね」

 

魔理沙「人里を守ろうとなるとレイジ達だけじゃ人数が全然足らないな、私達も行くぞ!乗れ!」

 

サヤカ「はい!・・・あ、皆さん!ありがとうございましたー!」

 

 

サヤカと魔理沙は急いで箒にまたがり、人里へ向かうべく空へと飛び出した。

 

 

文「・・・私もお手伝いしたいんですがねぇ」

 

にとり「行けばいいじゃない、人里の方にも新聞配達やってんでしょ?」

 

文「ちょっと仕事が・・・まぁ大したもんじゃないんですけど」

 

にとり「大したことないんなら尚更」

 

文「いや、椛がうるさくってね・・・」

 

椛「文さん!探しましたよもう、こんな所でサボってたんですか!」

 

文「はいはい今行きますよっと・・・じゃ、そろそろ行きますんで」

 

にとり「うん、じゃーねー。・・・サヤカ、魔理沙、絶対に死なないでよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~レイジside~

 

 

 

 

アーティ「チッ、なんて数なのよ・・・鬱陶しいわね!」

 

 

 

 

 

 

 

レン「里の人達は無事なのかな・・・確認する余裕がない・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

レイジ「・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

フラン「なんか増えてきてる?・・・まぁいいや、壊してやるだけ!」

 

 

 

現在、レイジ、レン、アーティは各大通りでアラガミの侵攻を止めようと奮闘、フランは広場で取りこぼしたアラガミを迎え撃つという形になっているのだが、アラガミのあまりの量にレイジ達は捌き切れず、広場に集まるアラガミが多くなっていた。

 

 

 

ピピピッピピピッ

 

 

レイジ「・・・?」

 

 

ズボンのポケットから何やら音がする。この音は久しく使っていなかった通信機の音だ。

 

 

レン「レイジさん、アーティさん、聞こえます!?」

 

アーティ「あ!?何よこのクソ忙しい時に!」

 

レイジ「・・・?」

 

レン「よかった、無事みたいですね」

 

アーティ「んなこと言ってるヒマがあったら体動かせっての!」

 

レン「聞いてください!まず、まだ逃げ遅れている人はいませんか!?」

 

アーティ「このあたりにはもういないわ!意外と逃げ足が速かったおかげでこっちは犠牲者は0!」

 

レン「レイジさんは!?・・・なるほど、そちらも同じですか」

 

アーティ「あんたの方はどうなのよ!」

 

レン「こちらにはまだ逃げ遅れた子どもが2人ほど!今護衛しているところです!」

 

アーティ「そんな状態で通信してくんな!」

 

レン「まだ話したいことがあるんです!今、里の中央付近にアラガミが集まってきてるんです!恐らく僕達が取りこぼしたのが徐々に増えているのでしょう!」

 

アーティ「チッ・・・あそこはフラン担当だったわね、このままじゃ全員揉みくちゃにされてやられてしまうか・・・!」

 

レン「ええ、ですから手が空いたらでいいです!フランさんを助けてあげてください!日傘で片手が使えない上に今はまだ日中、本来の力を出せないはずですから!」

 

アーティ「あたしは無理!」

 

レン「そうですか・・・ん、レイジさん?・・・そちらには大型が1体だけなんですか?」

 

アーティ「・・・あー、こっからでもなんか見えるわね、あれ・・・てあれ第1種接触禁忌種のアマテラスじゃない!さりげに混ざんなし」

 

レン「レイジさん、無理を言うようですがあなたの方が先に手が空くかもしれません、終わり次第フランさんを援護してあげてください!フランさんを危険な目に遭わせるワケにはいきませんから・・・」

 

アーティ「・・・で!?他にはもうない!?」

 

レン「あとは・・・あれですね!」

 

アーティ「?・・・あぁあれか!リンドウが散々言ってたヤツ!」

 

レイジ「・・・」

 

レン「「死ぬな 死にそうになったら逃げろ そんで隠れろ」

 

アーティ「運が良ければ不意をついてぶっ殺せ」でしょ!わかってるわよそんくらい!」

 

 

プツンッ

 

 

アーティ「さてtあっこら待て逃がすかよおおおおお!」

 

 

 

レン「・・・よし、あとはこの子達を避難させれば、ある程度自由に戦えるようになる・・・!」

 

 

 

 

 

レイジ「・・・」

 

「オオオオオオ!」

 

 

1度周囲を見渡す。混戦のさ中だったため気付かなかったが、里の人々は近くにはもういないことがわかった。これでアラガミ討伐に集中出来るが、どうやらこのアラガミは火属性の攻撃を主軸としているようで、女神像のような部位から炎のビームを撃ってきたり、上から巨大な火球を投げてきたりしている。しかも里にある家屋は殆どが木造。火事を起こさないためにも立ち回りが重要となってくるので、如何せんあまり自由に動けない。立ち位置はなるべく家屋から離れた道路の真ん中付近で戦い、火の攻撃はなるべく装甲で防ぐことにする。

まずは体を支える腕触手から攻めていく。至近距離まで近づき触手に攻撃を当てていく。ウロボロス種は瞬発力が低めなので攻撃が当たりやすい。ウロボロスであれば触手を斬るのは容易いのだが・・・

 

 

「・・・」

 

 

悲鳴らしき声が聞こえない。不審に思い触手を見てみると、なんと殆ど傷がついていない。通常のウロボロスであれば全く効かないなんてことはない。驚いている内にアマテラスはレイジを上から押し潰そうと圧し掛かってきた。急いでかわし弱点を探していく。足、背中、羽・・・どれもいまいちだ。残りは顔にある女神像のような部位だけだが、そこからは炎を放射状にして発射したりとかなり危険だ。

 

 

レイジ「・・・?」

 

 

ふとレイジは思った。女神像付近がどうして危ないのか。敵の正面は危険であるというのはよくあるが、それにしては・・・。もしかしたらそこが弱点ではないだろうか。

 

 

ザンッ

 

 

「オオオッ・・・」

 

 

怯んだ。やはりこの部分が弱いようだ。早速攻撃を開始する。早くフランの援護に回っておきたいので角に捕まって集中攻撃をかけ始めた。アマテラスはレイジを振り落とそうと悲鳴を上げながら頭を振り回す。予想はしていたがかなり力強い。だが振り落とされるまいと角にしがみついたまま神機を振りかぶり、意識を集中。アマテラスは身の危険を感じたのか女神像を青く光らせる。ゼロ距離で火炎ビーム攻撃をするつもりだ。刀身に紫のオーラを纏い刃を形作られる。レイジは思い切り必殺の一撃を女神像に叩きこんだ。

 

 

「ガアアアアア!」

 

 

叩き斬り、突き刺し、2度と起き上がれないように滅多切りにする。火属性攻撃を持つ大型アラガミはこの場所では早急に排除しておかなければならない。これでもかというくらい斬りつけた後、アマテラスは地面に崩れ落ちた。・・・広場に近い場所まで来てしまったようだ。後ろを振り返れば広場が目前にある。アマテラスの背後側を覗き何もないことを確認し、神機に捕喰形態にする。

 

 

その時。

 

 

「オオオ・・・!」

 

レイジ「!」

 

 

なんとまだ生きていた。しかも女神像が青く光っており、射線上には広場の中央で楽しそうにきゅっとしてドカーンを繰り返しているフランが。彼女はアマテラスの存在にまだ気づいていないようだ。急いでトドメの一撃を叩き込むレイジ。だがアマテラスは悲鳴を上げつつも撃つまでは死なんとばかりに火炎レーザーを発射した。

 

 

レイジ「!」

 

 

レイジは射線上にいただけでなく至近距離にいた。慌てて装甲を展開し防ぐ。激しい衝撃で手元がブれ、体が焼けそうなくらいの熱気に襲われる。横に逸れたいがフランに攻撃の矛先を向けさせたくはない。

 

 

レイジ「・・・!」

 

アマテラス「オオッ!」

 

 

ゴオッ!

 

 

突如アマテラスはビームの照射をやめ、すかさず大きな火球を投げつけた。だが死の直前だったためか飛距離が少し届かずレイジから3m程前で着弾し、爆発。爆風でレイジは大きく吹き飛ばされた。幸い装甲を展開したままだったので大したダメージにはならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「いいぞフランドール!もう少しだ、しっかり守ってくれ!」

 

フラン「おっけ!」

 

 

「(ずてーん)うわ!?」

 

「ガアアア!」

 

フラン「させない!がしっとしてっ―――――ドカーン!」

 

 

逃げていく人々の中に1人、男が転んでしまったところを襲っているのを発見。すかさずフランは高速で飛んでいきザイゴートを掴む。敵の体を握り締め、最後は腕を突き出しながら能力で破壊する。戦いの直前にレイジから跡形もなくなるくらい破壊するように頼まれたため、破壊されたザイゴートは文字通り消し飛んだ。

 

 

「あっ・・・」

 

フラン「大丈夫ー?」

 

「え、あ、ああ・・・」

 

 

男は慌てて返事を返すとさっさと逃げていく。フランは彼の素直に喜ぶべきかという戸惑いの表情が少し気になってしまった。

 

 

フラン「・・・仕方ないのかな・・・。おっとまだアラガミは残ってるんだった、どんどん壊すぞー!」

 

 

気を取り直してアラガミを能力で破壊していく。段々数が少なくなってきているが未だ途絶えることのないアラガミの襲撃は続く。

 

 

フラン「それそれ!ドッカンドッカーン!」

 

慧音「・・・すごいな・・・こんな大群を次々と・・・」

 

フラン「慧音せんせは逃げなくていいの?」

 

慧音「ん?」

 

フラン「この辺りにもう人は見かけないけどいいの?逃げなくて」

 

慧音「なんだ、その話か。私は逃げないぞ?まだ君達が残っているからな」

 

フラン「私達は逃げるつもりはないよ?」

 

慧音「だろうな。ならば私は君を援護する」

 

 

慧音はフランと背中合わせに立ち、敵を見据える。

 

 

フラン「こいつらは並の攻撃じゃ効かないそうだよ」

 

慧音「わかっている。だがボーっと見ているのも変だと思ってな」

 

フラン「ウフフ、じゃいこっか。絶対に壊れないでねっ!」

 

慧音「もちろんさ」

 

 

戦闘再開。フランは迫るアラガミを能力で次々と破壊していく。慧音はスペルカードで弾幕を張りフランのフォローに徹する。彼女の弾幕はまだ未強化のためアラガミに通用しないが注意を逸らすことで少しでもフランに攻撃が行かないようにしている。

 

 

フラン「守るために壊すってなかなか楽しいね!」

 

慧音「私としては微妙な気分だが・・・この状況では仕方あるまい」

 

 

その後も順調にアラガミを撃破していき、アラガミの数も減少傾向になってきた。勝機が見えてきたと思ったその時―――

 

 

ズドーン!

 

 

慧音「何だ!?」

 

フラン「ん?・・・レイジ!?」

 

 

突然の轟音。そこへ振り返ると爆発が起きていた。そしてこちらへ吹き飛ぶレイジの姿も。

 

 

レイジ「(ドサッ)ッ」

 

フラン「レイジ!」

 

 

別の場所で戦っていたレイジがいきなりここまで吹き飛ばされてきたことに驚き、急いで彼の元へ駆け寄るフラン。この時右からアラガミが迫っているのに気付いていなかったが慧音がすかさず注意を呼びかける。

 

 

慧音「フラン右だ危ない!」

 

フラン「!このっどいて!(ドカーン)大丈夫?」

 

 

心配そうにレイジの顔を覗きこむフラン。レイジは大丈夫だとうなずき立ち上がる。

 

 

フラン「無理して壊れちゃったら嫌だよ?」

 

 

大事に至らなかったことにひとまず安心すると、今度はどこかから子どもの泣き声が聞こえてきた。

 

 

男の子「あーんあーん!おねーちゃ~ん・・・!」

 

女の子「ううっぐすっっ、早く!泣いてないdえぐっ早く走って!」

 

 

レイジ・フラン「!」

 

 

慧音「何ッ!?しまった、まだ逃げ遅れていた子がいたのか!」

 

 

まさかレンが守っていた子どもだろうか。一難去ってまた一難とはこのことか。更に運の悪いことに―――

 

 

ボルグ・カムラン「ガアッ!」

 

女の子「ひぃッ!?」

 

男の子「わーーーーーー!」

 

 

慧音「―――――!!」

 

 

頭よりも、体が先に動いた。レイジとフランは同時に子どもの元へダッシュ、慧音は今にも尻尾の針で攻撃を仕掛けようとしているボルグ・カムランの後脚に飛び蹴りを食らわせる。だがあまり怯む様子もなく攻撃を仕掛けてしまう。レイジは子どもの前に出て針を防御。フランは子どもを抱えて一旦距離を置く。日傘を持っている腕も使って2人とも抱えられるとはなかなか器用だ。

 

 

フラン「ふう危ない危ない。ね、ケガはない?」

 

男の子「え・・・あ・・・」

 

フラン「ちょっとここで待ってて」

 

 

付近にアラガミは見当たらないので子ども達にその場で待機するように言っておく。一方レイジはボルグ・カムランの針と自らの装甲とで押し合いの状態になっていた。このままでは攻撃が出来ない。装甲に突き立てられた針を無理矢理横へ押しのけて振り払う。そこへフランが

 

 

フラン「その危ない尻尾は壊しちゃおうねえ!」

 

 

バキインッ!

 

 

何か鈍器で殴られたように鈍い音と共に針ごと尻尾が破壊される。フランの能力はこういう場面では非常に心強い。ボルグ・カムランは主軸となる攻撃手段を失ったことに驚いたのか怯んだ様子を見せる。

 

 

慧音「さ、私と一緒に行こう」

 

男の子「あ、あう・・・」

 

慧音「なに、心配しなくても私がついてるし、この里の守護者がいるからな」

 

女の子「う、うん!」

 

 

隙を見て慧音が子ども達を確保、避難場所へ連れて行くためにその場を後にする。

 

 

慧音「(とはいえ避難場所まで少し距離があるな、途中で何度も襲われるだろう)フランドール!すまないが私がこの子達を避難させるまで援護してくれないか!」

 

フラン「守ればいいんだね、わかった!」

 

 

フランも慧音の援護のために追従を始め、その場に残ったのはレイジのみ。周囲にアラガミが増え始めてきたので白玉楼で手に入れた新しい力を試すことにする。ボルグ・カムランの弱点は氷・雷属性なので、まず刀身を雷属性の「鬼斬りクレイモア 真」に換装。そしてカリギュラから手に入れた能力 (武器と言った方がいいかもしれない)、仕込み刀を展開させる。・・・普段の3倍程の長さ、やはりとんでもない長さだ。

換装やらなんやらしている時にアラガミ達は何もしないはずはなく当然襲い掛かってくる。始めに目の前のボルグ・カムランに向かって振り下ろす。

 

 

ズッドオオオン!

 

 

斬撃と共に激しい雷が落ち、ボルグ・カムランは跡形もなく消し飛んでしまった。どうやら仕込み刀を展開している時は剣の威力だけでなく属性の威力も増幅されるらしい。攻撃の後でもバチバチと電気が刀身を走り回っている。予想以上の強力さに驚きたくなるが周りのアラガミがまだ残っているので後回しにし、手当たり次第に排除を開始する。剣を振るうたびに稲妻が軌跡を描き、斬られたアラガミは電撃に体を貫かれる。普通は属性武器を使っていても火が溢れたり雷が落ちたりするようなことは起こらないのだが・・・今は気にしても仕方がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~南東大通り~

 

 

フラン「一体どこから湧いてくるのかなぁ、まぁ楽しいからいいけど」

 

慧音「いいぞ、その調子だ」

 

フラン「あとどれくらいで着くのー?」

 

慧音「あと少しだ、さぁ、皆急ごう」

 

男の子「ううう~」

 

女の子「慧音せんせーが一緒だから!ほら、泣かないで!」

 

フラン「(・・・お姉ちゃん、今どうしてるのかな・・・)」

 

 

慧音達は避難場所まであと少しの地点を駆けていた。アラガミが襲い掛かったところをフランが即座に破壊する。1発で倒せてしまうためかなり順調に進めていた。

 

 

慧音「よし、着いたぞ」

 

フラン「もっと手強い敵いないかなぁ」

 

慧音「何を言う、君より強い者でも現れたら私達にとってはたまらないぞ。そんなことを言うものではない」

 

フラン「はーい」

 

 

小言をいいながら避難場所までやってきた。かなり大きな建物の中にあり、建物の中に避難所があるという。中に入ると商品が所狭しと並んでいるが無視して奥へ進んでいく。一番奥には、竪穴と地下へ続く階段があった。元々木の蓋がされてあったようだが今は近くの壁に立てかけられている。2人の子どもを地下に逃がし終え、一息つく。

 

 

フラン「地下が避難場所?」

 

慧音「ああ、地震とかだったら別に非難する場所があったんだが、今の状況では地上は危ないからな。この巨大な商店が倉庫に使っている広い地下室がいいと思ってここにしたんだ。里の人全員が入っても全然余裕があるし、食料も保存されている」

 

フラン「へー」

 

慧音「さぁ、まだ一仕事残っているぞ。奴らを片付けなければな」

 

フラン「うん!」

 

 

まだ外には多数のアラガミが残っている。里の人々の不安と恐怖を消し去るために、レイジの加勢に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃レイジは先程の雷の一撃の後、別の属性だとどうなるか試していた。

火属性で仕込み刀を展開させると、刀身の周りの空気が熱気で陽炎のように揺らめき、振るえば業火を纏って敵を塵も残さず焼き尽くした。

氷属性の場合、刀身から常に冷気が漂い、振るえば冷気が吹雪のように襲い掛かって斬った対象はもちろんその付近の敵も氷漬けになった。

神属性の場合、薄いが神々しい虹色のオーラが刀身を包み、振るえば衝撃波を放って敵を吹き飛ばした。

念のためもう1度雷属性を試してみた。刀身にはビリビリと稲妻が走っており、振るえば雷となって斬撃と共に敵を穿つ。縦に振れば落雷が敵を貫き、横や斜めに振れば刀身から溢れる稲妻が一気に襲い掛かる。

属性なしの場合、剣攻撃が通りにくい部位でも容易に叩き斬ることが出来た。無属性の刀身は属性付きのものより刀身そのものの威力が高い。そのせいだろうか。

 

一通り試してみたが、まさに圧倒的。周囲を囲む程いたはずのアラガミがどんどん消し飛んでいく。

 

いずれもアラガミに対して非常に強力な攻撃力を誇るということがわかった。しかしここには家屋が多く存在するため属性武器を使用すれば攻撃範囲の広さが災いして家屋を破壊してしまいかねない。今後は基本的に仕込み刀は使わず、必要な時に使う方針にする。そう決心した時、後ろからこちらを呼ぶ声が響いた。

 

 

魔理沙「おーい!レイジー!」

 

サヤカ「レイジさん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数分前・サヤカside~

 

 

にとり達に別れを告げた後、サヤカと魔理沙は急いで人里へ向かっていた。

 

 

サヤカ「ふぐぅぅ・・・!」

 

魔理沙「キツいだろうが我慢してくれ、レイジ達を一刻も早く助けないといけないからな!」

 

サヤカ「Gが・・・まだ、慣れそうにないです・・・!」

 

魔理沙「別に慣れる必要なんてないさ、少なくとも箒で飛ぶなんてことはお前の世界じゃありえないんだろ?」

 

サヤカ「そうですねっ・・・少なくとも生身で飛行なんてことは・・・!」

 

 

急を要する事態のため飛ばして行かなければならないことには妥協しているつもりだが、容赦なく圧し掛かるGに音を上げそうになる。必死に魔理沙にしがみつくのがやっとで周りの景色など見ている余裕がない。どれくらいの間飛び続けているのかわからなくなってきた頃に魔理沙がサヤカに声を掛ける。

 

 

魔理沙「ようやく見えてきたぞ。もう少しの辛抱だ」

 

サヤカ「ぐぬぬ」

 

 

人里が見えてきたところでさらに加速する魔理沙。空気が激しく顔にぶつかって目を開けていられない。そしてようやく―――

 

 

キキーッ

 

 

サヤカ「あわぁっ」

 

魔理沙「何だありゃ・・・」

 

サヤカ「・・・?」

 

 

里の入口へ到着。だが突然急ブレーキをかけ、降下せず何かを見ている魔理沙。サヤカも魔理沙の視線の方向を見てみると、里の中央の辺りで奇妙なことが起きていた。ここからでははっきりとは見えないが、家屋がない広場のような場所で、そこからアラガミがポップコーンのように上空に弾け飛んでいるのが見えた。

 

 

魔理沙「何が起こってるんだ・・・?」

 

サヤカ「何か大きな力で吹き飛ばされてるようですね」

 

魔理沙「まさかアラガミじゃないよな」

 

サヤカ「フランちゃんとかじゃないでしょうか」

 

魔理沙「うーん、行ってみないとわからないな。・・・里の住人は既に避難したようだな、じゃ行くぜ!」

 

 

 

 

~南東大通り~

 

 

魔理沙「おらおらどけどけえ!」

 

サヤカ「大通りのようですね、一本道だと挟み撃ちに遭いやすい・・・!」

 

魔理沙「ならこっちがやってしまえばいいだけさ!」

 

サヤカ「まぁそうですね!」

 

魔理沙「魔符「スターダストレヴァリエ」!」

 

 

魔理沙がスペルカードを使用。弾幕を張って自分を援護するのかと思ったが・・・

 

 

魔理沙「突進バージョン!」

 

サヤカ「!?」

 

 

なんと弾幕を張るのではなく箒にまたがり星を噴射して突進する攻撃だった。確かにこの一直線となっている大通りでは道を切り開くのに有効ではある。

 

 

魔理沙「このまま突っ切って里の中央まで行くぜ!」

 

サヤカ「ちょ・・・噴射された弾幕がバラバラに散って上手く進めないんですけど!」

 

魔理沙「おっと悪ィな、それは仕様上仕方ないんだ、突進をかわされた時のための弾幕なんでな、避けて進んでくれ!」

 

サヤカ「まったくもう・・・」

 

 

はた迷惑な弾幕だが、散りばめられた弾幕は次々とアラガミに当たり、倒されていく。サヤカは取りこぼしのないようアラガミを倒していきながら里の中央広場へ進んだ。

 

 

 

 

~中央広場~

 

 

サヤカ「ふぅ・・・やっと着いた・・・」

 

魔理沙「・・・(゚д゚)」

 

サヤカ「え?・・・!?」

 

 

魔理沙の弾幕が思いもよらず邪魔になってしまい魔理沙より大きく遅れて広場にやってきたサヤカ。魔理沙が何故か呆然とした様子で何かを見ており、サヤカも視線の先を見てみると、驚くような光景があった。

 

 

 

 

落雷と電撃が敵を貫き、炎が敵を焼き尽くし、冷気が近寄る者全てを凍らせ、美しい斬撃の軌跡を描きながら衝撃波を放ち、硬そうな部位もバッサリと斬り捨てる。普通の3倍ほどの長さの剣を振り回すレイジがただ1人、アラガミを倒し続けていた。

 

 

サヤカ「え・・・え?」

 

魔理沙「なぁ・・・あいつ、あんなこと出来たのか?」

 

サヤカ「いや、私はレイジさんと会ってまだ長くないのでよくわかりませんが・・・」

 

魔理沙「・・・とりあえずあいつを手伝ってやるか」

 

サヤカ「そうですね」

 

魔理沙「おーい!レイジー!」

 

サヤカ「レイジさん!」

 

 

 

 

~レイジside~

 

 

レイジ「・・・?」

 

魔理沙「よう、お前らだけだと大変だろ?助けに来てやったぜ!」

 

サヤカ「レイジさん今のどうやっt・・・あ、いや後で聞きます」

 

魔理沙「なぁ、フランはどうした?・・・ふーん、慧音と一緒に子どもを逃がしにね・・・。あいつも随分と変わったなぁ」

 

サヤカ「魔理沙さん危ない!」

 

 

ドドドドドドドドン!

 

 

レイジ「・・・?」

 

魔理沙「おお流石はにとり製、悪くない火力だ」

 

サヤカ「レイジさん、こっちはもう改造を済ませました。あとこれはサービスで作ってもらったんですよ。中距離で真価を発揮出来るそうで」

 

魔理沙「さて、フラン達が戻るまでひと暴れするか!」

 

フラン「ただいまー!あれ、魔理沙にサヤカ?」

 

魔理沙「おお、人里が襲われてると聞いてな、今着いたばっかなんだ」

 

慧音「君は・・・霧雨魔理沙か。ん、もう1人いるな」

 

サヤカ「あ、私は行方サヤカと申します」

 

慧音「上白沢慧音だ、よろしく頼む」

 

 

 

「グウウウウウ・・・」

 

「グルルル・・・」

 

 

慧音「応援が来てくれたのはありがたいが・・・まだ少し人数に不安が残るな」

 

魔理沙「でもこれ以上誰を呼ぶんだよ?」

 

慧音「あと1人くらいなら足りるだろう。・・・すぅー・・・」

 

 

不意に大きく息を吸い込む慧音。限界まで吸った後、

 

 

 

慧音「もこたああああああああああん!!!」

 

 

 

全員「!?」

 

 

誰かの名前だろうか、空に向かって大声で叫ぶ慧音。しかし呼ばれた本人は現れない。

 

 

魔理沙「おい誰を呼んだんだよ、来ないじゃんか」

 

慧音「まぁ数分は時間がかかるだろうが、来てくれるはずだ」

 

サヤカ「(もこたん・・・まさか・・・)」

 

慧音「さて、掃除を始めるか」

 

フラン「さぁ、どんどん壊しちゃおうねぇ」

 

 

サヤカ、魔理沙が応援に駆けつけ、フランと慧音が帰還したことによりこちらが優勢に回る。まずは広場に群がるアラガミを殲滅する。そして何分か経った時、レイジは南西大通り方面が少し騒がしいのに気が付いた。

 

 

慧音「・・・来たか」

 

魔理沙「・・・?来たって何が」

 

慧音「さっき私が呼んだ人物さ」

 

サヤカ「あ、ホントだ誰かこっちに走って来てる」

 

 

 

「―――――――!」

 

 

魔理沙「・・・何か叫んでいる?」

 

 

 

「――――ぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」

 

 

段々走ってくる人物の姿が明らかになってくる。その人物はこの中ではサヤカと慧音が知っている。彼女の突進を阻止しようとアラガミが襲い掛かるが止まらない。炎を操れるらしくその力で弾き飛ばしている。

 

 

 

 

妹紅「だあああれがもこたんだあああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

ドオオオオオン!

 

 

「グアアッ!」

 

「ゴアアアッ!」

 

「グガッ・・・!」

 

 

 

 

 

妹紅「(ズザザーッ)慧音!もこたん言うなと言ってるだろうが!」

 

サヤカ「妹紅さん!?」

 

妹紅「ん・・・サヤカ!?どうしてお前がここに!?」

 

慧音「おや、知り合いだったのか」

 

妹紅「ああ、以前竹林の外へ案内したことがあってな・・・ってそうじゃない!慧音!もこたんと呼ぶのはやめろと言っただろ!」

 

慧音「すまないな、どうしても助っ人が欲しくて呼んだんだよ」

 

妹紅「何だって?・・・まさかさっき勢いで吹っ飛ばしちまったヤツらのことか?」

 

慧音「そういうことだ。もう後はわかるな?」

 

妹紅「・・・まったく、呼ぶなら呼ぶで別の言い方があっただろうに」

 

慧音「よし、私と妹紅で南東大通りへ向かう。・・・ふむ、残り2つの大通りは数が少なくなっているな・・・魔理沙、君は南西大通りへ。サヤカ、君は北大通りへ向かってくれ」

 

魔理沙「あいよ」

 

サヤカ「了解」

 

慧音「そしてフランドール、レイジ、君達には逃げ遅れた者がいないか探して回ってもらう。もしかしたらまだいるかもしれないしな。無論、奴らの排除も行ってもらう。いけるか?」

 

レイジ「(コク)」

 

フラン「全然余裕!私達2人いれば怖いものなし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピッピピピッ

 

 

アーティ「あ?誰よ・・・(ピッ)もしもし」

 

レン「レンです!そちらは大丈夫ですか?」

 

アーティ「あんたの中のあたしはそんなにか弱いの?」

 

レン「違いますよ、ただ無事を確認したかっただけです」

 

アーティ「ふぅん・・・あたしは今も変わらず、クソ忙しいわ。あいつはそうでもないみたいだけど」

 

レン「あぁ、レイジさんですか・・・えっと・・・あれは一体何だったんでしょう?」

 

アーティ「・・・見たところ、白玉楼で出会ったアンノウンから得た仕込み刀と属性付きの刀身を組み合わせて使ったみたいね。今はやってないみたいだけど」

 

レン「僕もさっきチラッと見ましたけど、とんでもない威力でしたね・・・」

 

アーティ「あんな長い刀身でチャージクラッシュとかするなよ?絶対するなよ?」

 

レン「僕にフリ入れたって意味ないでしょ」

 

アーティ「・・・まぁとにかくあたしは大丈夫、あんたはツッコめる余裕があるしレイジもきっと大丈夫でしょ。さ、まだ仕事の途中だしお喋りは終わりにしましょ」

 

レン「ええ、お気をつけて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~少女&神機使い奮闘中・・・~

「こっちの方がいいかな?」「ここもいいなぁ」「ここかっ?」「ここかー?」「・・・」「きゅっとしてドカーン!」「がしっとしてドカーン!」「両手でドカーン!」「・・・」「この辺りは誰もいないみたいだね。・・・ん、今度はそっちに行くの?わかったー」

「大通りは直線状に伸びているな・・・なら、マスタースパークで一気にやっちまおうか!恋符「マスタースパーク」!」「・・・よし、あともうひと踏ん張r・・・え!?なんで太いビームが!?わあああ!」「どうかな?・・・はっはー!アラガミを一掃してやったぜ!やっぱり弾幕は、パワーだな!」「・・・あ・・・危なかった・・・」

「・・・にとりさん、早速使わせてもらいます!」「・・・ん、サヤカ?応援にk(ダダダダダダダダ!)うおおっ!?何あれ・・・あいつの銃身スナイパーだったわよね・・・なんでアサルト並みの連射性を・・・まこれで1人の時よりは楽になるか」

「妹紅!君もアラガミを倒せるのか!?」「は!?言ってる意味がわからないぞ、アラガミって何だよ!?」「幻想郷で最近問題になっている怪物達のことだ!レイジ曰く、アラガミは生半可な攻撃は通用しないらしい!」「レイジ?・・・ああサヤカの隣にいたヤツか!」「新聞で呼んだ情報では、私達でも彼らに対抗できるようにするには、永遠亭に行けばいいとのことらしいが・・・!」「「永遠亭?・・・ああそういえば昨日輝夜に変な薬もらったな!「最近幻想郷で問題になってる怪物をスペルカードで倒せるようになる」とか言って、使ってみたんだが・・・あれって本当に必要なのかな、あの怪物と戦う時だけ本気でやれば」「もちろんそういうのも有りだとは思うが、スペルカードなら広範囲を攻撃出来る!効率を踏まえるとスペルカードの方がいい、ということじゃないのか!?・・・妹紅後ろだ!」「おっと危ない!・・・まぁよくわかんないけど、手数が増えたってことでいいんだよな!」「そうだな・・・さて、殲滅に集中しようか」「だな、喋りすぎてたせいか少し敵が多い気がする」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~落日・中央広場~

 

 

魔理沙「こっちは終わったぜ、マスタースパークで消し飛ばしてやったよ」

 

サヤカ「こちらも終わりました。いやぁ意外に数が多くて大変でした」

 

アーティ「何時間ぶっ通しで戦ってたんだろあたし・・・あ゛ーきっつ・・・」

 

レン「同感です・・・今なら地面の上でも寝れますよ・・・」

 

慧音「ひぃふぅみ・・・あとはレイジとフランだけか」

 

フラン「ただいまー!」

 

妹紅「お、戻ってきたな」

 

慧音「お疲れ様。そちらはどうだった?」

 

フラン「逃げ遅れた人はいなかったよ、今日は楽しかったねー♪」

 

アーティ「解せぬ」

 

慧音「あー・・・、とりあえず皆無事で何よりだ。皆は私の家で休んでてくれ、私は避難した人々をを呼んでくる」

 

 

そう言って慧音は1人その場を後にする。空ではもう太陽が沈みかけており、太陽から反対側を見ると、もう夜空が垣間見える。

 

 

妹紅「じゃ私についてこい、慧音の家はこっちだ」

 

魔理沙「今日は疲れたぜ、もう寝ちまいたい気分だ」

 

サヤカ「そういえば、被害はどれくらい出たんでしょうか」

 

妹紅「慧音曰く家屋が十数件ぐらいで死者は0だそうだ。奇跡としか思えないな。サヤカ、レイジ、一体お前達は何者なんだ?」

 

サヤカ「私達はゴッドイーター。破壊の限りを尽くす神を倒すための存在・・・てとこですね」

 

魔理沙「今絶対カッコよく言おうとしたろ?w」

 

サヤカ「い、いや違いますよ(汗)」

 

フラン「へー、ゴッドイーター・・・面白い名前だね!なら私はゴッド・デストロイヤー!」

 

妹紅「神を喰らう者・・・か、確かに面白い名前だな。だが幻想郷(ここ)には神なんて結構いるぞ?」

 

サヤカ「私達はアラガミしか喰わない偏食家なんですっ」

 

妹紅「ははは、じゃぁ普通の食べ物は食えないのか」

 

レイジ「(首振り)」

 

妹紅「・・・いや、揚げ足を取っただけからな?真顔で否定しないでくれ・・・」

 

魔理沙「お前は本当に表情の変化が少ないよな。まるで人形みたいだぜ」

 

フラン「そういえばそうだね、なんで?」

 

レイジ「・・・」

 

レン「僕も少し気になったことがありますね・・・」

 

アーティ「あいつの家族が殺される前まではもっと明るいヤツだったんだけどね」

 

レン「え?」

 

妹紅「ま、性格なんて人それぞれだし聞いたって仕方ないか。・・・さ、着いたぞ」

 

 

そうこうしている内に到着したようだ。表札に「上白沢学習教室」と書かれている。どうやら教室と家が一緒になっているようだ。玄関を開けると、目の前に教室と思しき部屋が見えた。多くの子供達が集まるためか、下駄箱が玄関を入ってすぐ左手に見える。下駄箱に靴を入れ、床へ上がる。教室の奥には廊下がありそこを進むと階段がある。恐らく2階が彼女の住居となっているのだろう。2階もなかなかの広さで、妹紅が案内してくれた部屋はある程度の人数が入っても余裕があるくらいの広さ。今日はここで厄介になりそうだ。

全員しばらくその部屋で寝転がったり伸びをして休憩し、一息ついたところで慧音が帰ってきた。

 

 

慧音「ただいま。皆疲れ切っているな」

 

妹紅「あれは流石に疲れるって・・・あ、でも慧音とレイジと・・・えっと」

 

フラン「フランドールだよ!」

 

妹紅「ああ悪い悪い。お前達3人は最初からずっとその場にいたんだろ?疲れなかったか?」

 

慧音「もちろん疲れたさ」

 

フラン「楽しかった!」

 

レイジ「・・・」

 

魔理沙「慧音はともかく、フランドールとレイジはなんでそんなに涼しそうな顔してんだ・・・」

 

サヤカ「2人とも・・・すごいです」

 

慧音「おっとそうだ、フランドール、玄関で君に用がある人が待っている、下へ行こう」

 

フラン「私に用?」

 

 

~慧音宅・1階玄関~

 

 

フラン「あ!あの時のおじさん!」

 

店員「ようお嬢ちゃん、お前さんがこいつらを助けてくれたんだって聞いてな、礼を言いに来たんだ」

 

店員2「ほら、ありがとう言いなさい」

 

女の子「わかってるよ~」

 

男の子「お姉ちゃん!僕に言わせて!」

 

女の子「え?一緒に言えば」

 

男の子「やだ!僕が先!」

 

女の子「わ、わかったよ~」

 

 

フランが目の前にいるのに少し緊張しているのか、若干俯いてフランに向かう男の子。

 

 

男の子「あ、あの!た、助けてくれて・・・ありがとう!」

 

フラン「あ・・・ど、どういたしましてっ」

 

女の子「ありがとう!お姉ちゃん!本当に助かったよ!」

 

男の子「あのね、あの変な怪物から助けてくれた時、・・・びっくりしちゃった」

 

フラン「・・・そう、だよね。私は妖怪で、吸血鬼だから・・・」

 

男の子「ううん!お姉ちゃんカッコよかった!せんせーと逃げてる時も、僕達を守ってくれてたんでしょ?」

 

フラン「あ、うん」

 

女の子「だから、お礼言わないとって思って・・・」

 

フラン「・・・うん、私も嬉しいよ。皆無事で・・・本当によかった」

 

女の子「そうだ!ほら、あれ渡さなくちゃ」

 

男の子「あ、そうだ・・・はい」

 

フラン「?これは・・・」

 

 

男の子は小さな袋を渡す。中を見てみると、金平糖が入っていた。

 

 

店員2「それは金平糖っていうんだよ。甘くて美味しいの」

 

フラン「わぁ・・・ありがとう・・・!」

 

店員「慧音さん、お嬢ちゃん、ありがとうな。あとあの少年にもありがとうって伝えといてくれ。里の皆を代表して礼を言う」

 

慧音「わざわざお礼を言いに来てくれるとは、私も礼を言わないといけないな。ありがとう。君達も、ありがとうな」

 

男の子「うん!せんせーありがとう!」

 

女の子「ありがとう!」

 

店員「・・・さーて、もう日も沈んできたし帰るとするか。まだ営業時間中だからな」

 

店員2「ほんと、どうなるかと思ったわね~」

 

男の子・女の子「ばいばーい!」

 

慧音「体を壊さないようにな、気を付けて帰るんだぞ」

 

店員「おう!・・・おっとそうだお嬢ちゃん、またここに来ることがあったら、ぜひうちの店に来いよ、待ってるからな!」

 

店員2「その時は歓迎してあげるわね」

 

フラン「・・・うん!ありがとう!絶対行くよ!」

 

店員「じゃーなー」

 

 

 

 

 

 

慧音「・・・さて、部屋に戻ろう・・・ん」

 

 

店員家族が帰った後、2階へ上がろうとフランに声を掛ける。だがフランは玄関を向いたまま動かない。

フランは、涙を浮かべていた。喜びに満ちた表情をしており、それを見た瞬間、慧音は彼女の気持ちを悟った。

 

 

フラン「・・・嬉しいな・・・」

 

慧音「・・・」

 

フラン「今まで・・・こんな風にお礼を言われたこと・・・あったかな・・・」

 

慧音「・・・」

 

フラン「もうちょっと、怖がられると思ってた・・・私にお礼を言いに来るなんてこと・・・ないと思ってた・・・ッ」

 

慧音「・・・よかったな、お菓子までもらうことが出来て・・・嬉しいだろう?」

 

フラン「うん・・・とっても嬉しいよ・・・」

 

 

フランは金平糖の袋をぎゅっと抱きしめる。そこに慧音がフランを優しく抱き寄せる。フランはされるがまま、慧音の体温を感じていた。

 

 

フラン「暖かいよ・・・人の・・・・・・うぅ・・・とっても、暖かい・・・」

 

慧音「・・・人間はとても恐ろしい面を持つ・・・だが、それだけではないということを、忘れないでほしい」

 

フラン「うん・・・忘れない・・・忘れないよ・・・」

 

慧音「・・・さぁ、そろそろ戻るとしようか」

 

フラン「・・・うん!」

 

 

涙を拭い、2階への階段を上っていく。疲れはいつの間にか吹き飛んでしまっており、フランは軽い足取りで仲間のいる部屋へ戻っていった。

 




作「ゴッドイーター2の新情報マダー?」

弟「「アリサが出るよ」のあたりから全然進展がねーな」

作「ホームページもまだ更新ねーな・・・」

作・弟「新情報マダー?」


はい。7/25時点、新情報を切実に待っております。発売日すらまだ詳細不明・・・心配です
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