東方神喰者   作:wing

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皆さんおはこんばちは。wingです。今回はサヤカsideでのお話です。それではどうぞ。


Mission 8 ターン・オブ・サヤカ

その頃、レイジと共に崖に落下してしまったもう一人の神機使い、サヤカは、暗闇の中を彷徨っていた。

 

 

サヤカ「…ここ…どこなんだろ…なんか、ボーっとする…」

 

 

サヤカの意識ははっきりせず、目の前には暗闇しかない。

 

 

サヤカ「私…死んだのかな…」

 

 

すると、誰かの話し声が聞こえたような気がした。

 

 

「――――」

 

サヤカ「…誰…?」

 

 

サヤカは声を聞こうと声のする方向に向かう。すると、突然眩い光が暗闇の中の一点から溢れ出した。

 

 

サヤカ「…ッ!」

 

 

するとサヤカの目にどこかの部屋の天井が映っていた。どうやら自分は寝ていたらしい。ゆっくりと起き上がり、周囲を確認する。見たところ、病室のようだ。そして自分はベッドに横になっていたこと、上着だけだが服を変えられていることを把握し、ベッドから降りる。するとサヤカの様子を見に来たのだろうか、一人の女性が部屋に入ってきた。

 

 

?「あら、目が覚めた?」

 

サヤカ「え、あっはい!」

 

?「びっくりしたわ、博霊神社の境内に倒れていたあなたをそこの巫女とそのお友達が運んでくれたのよ」

 

サヤカ「博霊神社…?巫女?…と、とにかくその人達が助けてくれたんですよね、ではその人にお礼を言わなければ…くっ!?」

 

 

サヤカの頭に激痛が走り、その場にしゃがみ込む。

 

 

?「ああ、ダメよ無理に動いたら!あなたのケガを診てたんだけど、左腕に打撲、そして頭蓋骨が骨折してたのよ」

 

サヤカ「ええ!?そんなとこ骨折してなんで私生きてるんですか!?…う!いたた…」

 

?「大声を上げないの、頭蓋骨を元に戻すのは大変だったわ…」

 

サヤカ「…すごいですね…。あなたはいったい…?」

 

?「おっと、そういえば自己紹介してなかったわね。私は八意永琳。この幻想郷で医者をやってるわ」

 

サヤカ「私は行方サヤカです。…え、幻想郷?私、確か…神社の境内?う~ん」

 

永琳「説明が少し難しいわね…。えっと、ここは幻想郷といって、ここは忘れ去られた存在がここに流れ着くの。でも最近は、幻想郷の外の世界の人がここに迷い込んでしまう事件が増えているのよ。私達はそういう人達のことを、外来人って呼んでるわ」

 

サヤカ「わ、私幻想郷って場所、知らないです…。じゃあ私も、その外来人ってことになるんですか?」

 

永琳「そうね」

 

サヤカ「…は!レイジさんは!?」

 

永琳「ん、お友達?」

 

サヤカ「はい、私がここに運ばれたとき、もう一人運ばれたりしませんでした!?」

 

永琳「いえ、見てないけど…」

 

サヤカ「そうですか…。はぁ、これからどうしよう…」

 

?「師匠~!郵便物を持って来ましたよ!…あ、目が覚めた?君、大丈夫?」

 

 

郵便物を持って一人の少女が部屋に入ってきた。彼女の頭には兎の耳が。サヤカは目を丸くしている。

 

 

サヤカ「…あ、ええ、なんとか。永琳さんのおかげで頭は大分治ってるみたいです」

 

永琳「ふう、診察の依頼の手紙がこんなに…今月も忙しくなりそうね…。あら?」

 

 

永琳は郵便物を見ながら溜息をつくと、新聞が目に止まる。新聞自体はよく読むのだが、一面となっている記事の写真に、見慣れないものが写っている。

 

 

永琳「サヤカちゃん、これに見覚えはない?」

 

 

永琳はサヤカにその新聞記事を見せる。

 

 

サヤカ「…レイジさんだ、レイジさんが写ってる!地底ってとこにいたんですね…」

 

永琳「この人がレイジって子なの?あなたと同い年かしら?」

 

サヤカ「ええ。私の憧れでもあるんです。私達の世界では、彼は有名人ですから」

 

永琳「へ~、一度会ってみたいものだわ。…おっと、そろそろ昼食の時間ね。今から作って持ってきてあげるわね。優曇華、しばらくお願い」

 

 

優曇華「わかりました~。さて、まだ名乗ってなかったね。私の名前は鈴仙・優曇華院・イナバ。長ったらしいから優曇華でいいわ。あなたの名前は?」

 

サヤカ「あ、はい!私は外来人の行方サヤカと申します!以後、お見知り置きを!」

 

 

なぜか敬礼のポーズでぎこちない感じで自己紹介するサヤカ。それを見た優曇華は必死に笑いをこらえている。

 

 

優曇華「自己紹介で外来人って言う人初めて見たww」

 

サヤカ「そ、そんなに変でしたか?」

 

優曇華「いやいやww気にしなくていいからwそのままでいいよww」

 

サヤカ「…はあ…」

 

 

しばらくの雑談が続いた後、永琳が食事を作り終えてサヤカと優曇華がいる病室に永琳が戻ってきた。

 

 

永琳「サヤカちゃん、ごめんね。ちょっと食材が足りなくて味噌粥を作ることになっちゃったわ」

 

サヤカ「あ、いえいえお気になさらずに!ありがたくいただきます!」

 

永琳「私達は違う部屋で食べるから、何かあったら知らせて頂戴」

 

サヤカ「わかりました」

 

 

永琳と優曇華は病室を後にし、サヤカは早速味噌粥を食べ始める。ちょうど腹の虫がなり始めた頃だったので、ものの5分で平らげた。使い終わった食器をベッドのすぐ傍の机に置き、声を張り上げて、

 

 

サヤカ「永琳さん!御馳走様でした!お粥とても美味しかったです!台所に食器を運びましょうか?」

 

永琳「もう食べ終わったの?早いわね。食器はそのままにしておい頂戴、後で私が持って行くから。あなたは今は休んだ方がいいわ。傷が塞がったばかりだからね」

 

サヤカ「わかりましたー!…ッ!いたた…また声を張り過ぎたかな…」

 

 

サヤカはベッドに横になり、しばしの休息を取る。30分後、段々退屈になってきて窓から外の景色を見ることにした。すると、なんとザイゴートが竹林の中を漂っていた。

 

 

サヤカ「あれはザイゴート…!ここは幻想郷のはずなのに、なんで…!?」

 

 

彼女はポケットに入っていた「回復錠」を飲み頭の傷の回復を早め、神機を取りに行こうと部屋を後にする。幸い神機を探すのにさほど時間はかからず、玄関に置いてあった。どたどたと走り回るサヤカが目に止まったのか、永琳が声をかける。

 

 

永琳「サヤカちゃん、どうしたの?まだベッドにいなきゃいけないじゃない」

 

サヤカ「永琳さん!新聞のあの記事、読みましたよね?その記事に載っている「怪物」が、ここの近くにいるんです!」

 

永琳「なんですって…!?」

 

サヤカ「ええ、さっき窓から外の景色を見ていたらそいつがいたんです!ちょっと倒しに行ってきます!」

 

永琳「あっ!ちょっと!その体じゃ無茶よ!…行っちゃったわね。優曇華!」

 

 

永琳達が食事をとっていた部屋から優曇華が顔を出す。

 

 

優曇華「何ですか?」

 

永琳「あの新聞、あなた読んだ?」

 

優曇華「ええ、あの変な怪物が地底に現れたってヤツですよね」

 

永琳「そいつらが今、永遠亭の近くにいるらしいわ」

 

優曇華「ええっ!?た、大変じゃないですか!」

 

永琳「さっきサヤカちゃんが怪物を退治しに行っちゃったのよ、あの体じゃ心配だわ、優曇華、あなたがサヤカちゃんを守ってあげて。私は姫様の無事を確認するわ」

 

優曇華「わ、わかりました!」

 

 

その頃、サヤカは永遠亭周辺のアラガミを倒して回っていた。

 

 

サヤカ「ふう…周辺は一通り終わったかな」

 

優曇華「サヤカちゃん!…わ、すごいわね。その体でこんな数を倒せるなんて」

 

サヤカ「ええ、携帯してる回復薬を飲んだおかげで何とかやれました。あ、そうだ優曇華さん、一つ伝えておかないといけないことがあるんです。実はこの怪物達は私と、あの新聞に載ってたレイジさんしか倒すことは出来ないんです」

 

優曇華「…なんで?」

 

 

サヤカはアラガミについて懇切丁寧に説明した。

 

 

優曇華「それは厄介ね。要するにあなたの持つその武器か、同じアラガミによる攻撃、よほど強力な攻撃じゃない限り倒すことは出来ないのね」

 

サヤカ「はい」

 

優曇華「私達は薬の開発も行ってるから、そのオラクル細胞…だっけ?それがあれば、私達でも対抗できる手段を作れるかもしれない」

 

サヤカ「実は私の体にもオラクル細胞があります」

 

 

意外な答えに、優曇華は驚愕する。

 

 

優曇華「ええ!?あなたの体にもあるの!?オラクル細胞が!?」

 

サヤカ「ええ、人体用に調整されたヤツですけど、基本的には同じだと思います」

 

優曇華「…じゃあ、あなたの血、ちょっと貰ってもいい?」

 

サヤカ「え…別に構いませんが、オラクル細胞を使った実験をする時は専用の道具を使うと聞いたことg」

 

優曇華「うじうじしてたら何も始まらない!ほら、こっち!」

 

サヤカ「え、ちょっと…」

 

 

優曇華に手を引っ張られながら永遠亭へ。優曇華に促されるままサヤカは献血、優曇華はそれを調べることにした。

 

 

優曇華「へえ…これはすごいわね。細胞一つ一つが考えて、何でも喰らうことができるなんて」

 

サヤカ「(あれ、おかしいなぁ…下手にオラクル細胞に触れたら浸喰されちゃうはずのに、なんで…?おかしいなぁ…)」

 

優曇華「わーすごーい」

 

サヤカ「…対抗手段を作るなら、オラクル細胞の強力な細胞結合を破壊、もしくは弱めるものを作るのが手っ取り早いと思いますが…出来ますか?」

 

優曇華「武器に応用するなら私にもできるかも。私はこれでも元軍人だからね」

 

サヤカ「ええ!?そうなんですか!?」

 

優曇華「そうよ。私と師匠、姫様は月からここ幻想郷に来たんだけど(略)」

 

サヤカ「つ、月…幻想郷って、何でもアリなんですね」

 

優曇華「そ。ここでは、あなた達の世界の常識はほぼ通用しないの」

 

サヤカ「(私たちの常識が通じない…だから採取されたオラクル細胞も優曇華さんを浸喰しない…?なんだか混乱しそう)」

 

 

すると、永琳が実験室に入ってきた。

 

 

永琳「あら、優曇華、自分で薬の開発?珍しいわね」

 

優曇華「あ、師匠。今ですね、あの怪物達の体細胞、オラクル細胞っていうのを(略)」

 

永琳「へえ、サヤカちゃんの血を使って…ありがとねサヤカちゃん」

 

サヤカ「いえ、そんなに大したことではありませんよ」

 

優曇華「で、私達でもアラガミに対抗できるものを開発中なんですが、どういう形に作ればいいのか迷ってまして…」

 

永琳「うーん、そうね…。あ、優曇華、あなたがこないだ拾ってきた鉄砲の弾に使ってみたら?」

 

優曇華「ああ!それがありましたね!ちょっと持ってきます!」

 

サヤカ「鉄砲…?」

 

永琳「一週間くらい前だったかしら。私が永遠亭の周りの掃除をしていたら、外の世界から来たと思われる鉄砲が落ちてたのよ。兵器についてはあの子の方が詳しいから渡してみたんだけど、えらく気に入っちゃったみたいでね…あの子、暇な時はいつもあれ使って射的とかしてるわね」

 

サヤカ「へえ~」

 

 

しばらくして、優曇華が銃を持って戻ってきた。スナイパーライフルのようだ。しかしなぜか息を切らしている。

 

 

優曇華「た、大変大変!アラガミがわんさかこっちに向かって来てます!」

 

永琳「何ですって!?仕方ないわ、サヤカちゃん!無理を言うようだけど、アラガミ達をしばらくの間食い止めてくれないかしら!?優曇華!私も薬の開発を手伝うわ!」

 

サヤカ「問題ありません。防衛任務ですね!了解しました!」

 

 

サヤカはすぐに外に飛び出し、アラガミ達を食い止める作戦を開始した。

 

 

サヤカ「うわあ、さっきよりも遥かに多いなぁ…。でも、小型ばかりだからいける!」

 

 

サヤカは銃形態でアラガミを次々と撃ち落とす。レイジは剣で戦うことが多く、得意である一方、サヤカは射撃を得意としている。射撃ならば攻撃範囲が広いため、永遠亭を守る意味でも、動き回り過ぎて傷口を開かせない意味でも有効な戦法だ。サヤカの射撃は正確に、確実に仕留めている。そんな堅実な戦い方が功をなし、10分後には、ほとんどのアラガミを一掃することが出来た。

 

 

サヤカ「ふう…大分数が減ってきたし、対して強そうなのもいなさそうだし…ってあれ?」

 

 

竹林の奥の方から何かがこちらに向かってくるのが見える。よく見ると、それはハガンコンゴウだ。しかも普通よりも大きい。

 

 

サヤカ「で、でかい…!」

 

 

ハガンコンゴウはサヤカを見つけると雄叫びを上げる。

 

 

サヤカ「(あの動きは、稲妻!)」

 

 

敵の動きを見て即座に攻撃を予測。案の定、稲妻攻撃の予兆として足元が光り出す。横にかわし、残りの小型アラガミを撃ち落とす。すると巨大な稲妻がサヤカの近くに落ちた。

 

 

サヤカ「(やばっ…火力が…違いすぎる…!)」

 

 

予想以上に強力な稲妻だったため、背筋が凍りつく。それに気を取られていたため、ハガンコンゴウに攻撃のチャンスを与えてしまう。ハガンコンゴウは丸まって転がり突進してきた。電気を纏っているため、見た目よりも攻撃範囲が広い。サヤカは反応が遅れてしまい、直撃しなかったものの、電撃を食らってしまう。

 

 

サヤカ「うわわあああわっわわわああああああ!!!」

 

 

全身に電撃が走り、痺れてその場に倒れ込む。体に力が入らず動けない。ハガンコンゴウはサヤカを鷲掴みにし、そのまま握り始めた。

 

 

サヤカ「くっ…!しまった…!」

 

 

もがいて振りほどこうとするが、体が麻痺して動けず、さらに相手が通常の個体より大きいため、力もより強い。サヤカは一気に絶体絶命に陥った。

 

 

サヤカ「(ま、まずい…息が出来ない…!痺れて動けないし、どう…すれば…)」

 

 

息が出来ず、どんどん体が締まっていく。意識も遠くなり、死が目前になったその時、

 

 

バンッ!!

 

 

突然銃声が響き、ハガンコンゴウの頭部に命中する。掴んでいたサヤカを放し、頭を押さえている。

 

 

サヤカ「ゲホゲホッゲホッゲホッ…優曇華さん、助かりました」

 

 

優曇華が永遠亭の屋根の上からスナイパーライフルを構えている。

 

 

優曇華「お待たせ!とにかく時間がないから即席で作ったんだけど、弾丸にオラクル細胞を練り込んでみたわ!」

 

 

サヤカ「十分です!さあ、反撃開始といきましょう!」

 

 

優曇華「あのアラガミの怯み具合から見て、頭が弱点ね?」

 

サヤカ「よくわかりましたね、その通りです!私が陽動します!優曇華さんは狙撃に集中してください!」

 

優曇華「了解!」

 

永琳「私も手伝うわ」

 

優曇華「えっ師匠!?」

 

 

遅れて永琳が現れた。弓を持ち、矢立を担いでいる。

 

 

永琳「流石に矢には仕込めなかったけれど、足手まといにはならないわ。人数が多い方が注意を逸らしやすいしね」

 

サヤカ「応援ありがとうございます。永琳さん、私が前に出て陽動しますので、援護をお願いします。優曇華さんは奴の頭を狙ってください」

 

優曇華「頭ね。わかったわ、無理しないでよ?」

 

サヤカ「ええ!」

 

 

永琳は注意分散のために、優曇華はにハガンコンゴウの頭部に狙いを澄ませ、射撃する。サヤカは剣形態に変え永琳達に矛先が向かないよう接近戦を仕掛ける。ハガンコンゴウはサヤカを払いのけようと腕を振るう。サヤカは剣を振っている途中だったが、刀身がショートブレードなので、アドバンスドステップで避けつつ足を斬り、ハガンコンゴウを転ばせる。

 

 

サヤカ「今です!止めを刺しましょう!」

 

 

サヤカは優曇華の邪魔にならないよう射線を空ける。すかさず優曇華は弾を撃ち、サヤカは銃形態に変形させハガンコンゴウの弱点属性である神属性のレーザーを撃ち込む。2人の攻撃はハガンコンゴウの頭を直撃し、頭を吹き飛ばした。

 

 

優曇華「やった…のかな?」

 

サヤカ「…ええ、動く気配はありません。討伐完了です」

 

永琳「丁度いいわ。サンプルを貰っていきましょう。私もなんだか興味が湧いてきちゃった」

 

サヤカ「なら、このアラガミのコアを使いますか?何かの役に立つかもしれませんし」

 

永琳「そんなものまであるの?今日は退屈せずに済みそうね」

 

 

サヤカはハガンコンゴウからコアを摘出、サンプルのオラクル細胞を摂取し、安堵の深呼吸をしながら永遠亭に戻った。

 




作「最近ゴッドイーターバーストやってねぇな…」

弟「ん、何狩ってんの」

作「ピルグリムでコンゴウ×4」

弟「あそこマジキツイんだよなぁ、まあリスポーンするほどじゃねえが」

作「ふっ俺もリスポーンは一回もしてないぜ…」

弟「オチた回数言ってみろ」

作「23回」

弟「よくリスポーンしなかったよな、そんなにオチて…」


自分は戦える味方の人数が少なくなるまでは回復錠使わない主義です(キリッ)
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