新シリーズ始動です
『──遂に見つけた…』
『──父さん!』
とある親子は、洞窟の最深部にある『剣』を見つけた
『──回収する』
その父親が剣を抜こうとするも
『──フン!うぐぐ!……駄目だ抜けない』
『──俺が抜くよ』
『──父さんでも無理なんだよ?いくらなんでも──』
が
『──ほっ!抜けた!』
大人の男性でも抜けなかった剣を、小さな子供の力で抜けてしまった
『──綺麗に抜け…!?』
『我を継承するのだ』
頭の中でそう聞こえた
『──ハァ…ハァ……!』
『──大丈夫か!?』
『──う、うん』
(今のは一体…?)
剣は布で包み込みその場を後にした
そして、自前で用意した船で帰るのであった
『──フッフッフ!家に帰ったら赤飯!』
そんな浮き足立つ親子に反して、雲行きが怪しくなってきた
『──嵐が来るか…』
空が曇り、風が吹き荒れ、海が荒れ狂う
『──父さん!アレ!』
『──人…なのか?』
空に人と思える影が見えた
そして謎の影から何が飛び出た
『『──…!?』』
そして船が真っ二つに割れ大破する
何もかもが海へと投げ出され消えていった
(──父さん…!駄目だ…息が、続かない…)
暗い海の中に沈み、自分の父親に手を伸ばす
(──何でも、いい…!父さんを助けられる、力が欲しい…!)
その時、洞窟で聞こえた謎の声がした
『力が…欲しいか…?』
(──えっ…?)
『ならば、我を手にせよ。生き延びたくば、我を継承するのだ』
(──継承って…?)
『さぁ、手を伸ばして掴み取れ!』
朦朧とする意識の中で
『──ゲホッゲホッ!』
何とか陸まで上がり父親を運ぶ
『──父さん!父さん!!』
呼吸も無く、心臓が止まってる
『──起きて!起きてよ!!』
蘇生治療もするも手遅れだった
『──あ…ぁぁ…!うわああぁぁぁぁあああ!!!』
「…!?」
「どうしたのよ?」
彼は目を覚ました。覚ました目には小さな雫が垂れていた
「大丈夫だよ…ちょっとね」
(夢か…)
さっきのは全て夢だった。だけど、その夢は過去の出来事の記憶
(あれからもう8年か…)
「もう少ししたら着くわよ『すこやか市』に」
「うん」
彼は手に持つ付箋だらけでボロボロの手帳に目を移す
(すこやか市は久し振りだな。いつ以来かな?)
そんな事を思い出しながら座して待つ
「見えて来たわよ。いいよね、緑が町が沢山あってこの景色」
「確かに良い場所だね。小さい頃に何回か来た程度だけど、此処なら静かに暮らせそう」
彼の名前は蒼咲 蓮花(あおさき れんか)。
今日から彼はこの町『すこやか市』に引っ越して来た
安定の船から海への流れ!
新主人公をこれから宜しくお願いします!
ここまでの拝読ありがとうございました!