ではスタート!
辺りに広がる草原。空は輝き、のんびりとした平和な時間が流れていた
そしてそこには、木陰でもたれ掛かって寝てる青年が居た
その青年に近付く1人の大人びた少女居る。
その子は、その青年の隣に座り小さく呼び掛ける
「見つけましたよ蓮花」
「…ん?あ、アスミか。どうしたの?」
青年は蒼咲蓮花。少女は風鈴アスミだった
「今日の事忘れていませんよね?」
「忘れてないよ。一年振りにのどか達と会うのだからね」
2人が居る場所はヒーリングガーデン
「それにしても平和だね〜」
「そうですね」
のんびりと一緒に過ごしていたのだが
「大変ラビ!大変ラビ〜……って何してるラビ!?」
「日向ぼっこ」
「ラビリンもどうです?」
「じゃあ一緒に……って違うラビ!!」
「ノリツッコミというやつですね」
大慌てで飛んで来たラビリンだが、マイペースな2人に振り回されていた
しかしそんな悠長な事をしてる場合では無かった
「ビョーゲンズが迫って来てるラビ!!」
それを聞いた2人は顔つきが変わる
「大変じゃないか。何でもっと早く言わないの?」
「ラビリンのせいラビ!?言おうとしたラビ!!」
「ラビリン、皆さんの避難を。ラテも呼んで下さい」
「でも、ラビリン達も!」
「今、ラビリン達はのどか達パートナーが誰も居ない。此処は俺達に任せてくれないか?」
ラビリンは悔しそうにしながらも、今この状況を考えてその判断に委ねる事にした
「分かったラビ」
「アスミ行くよ」
「はい」
ビョーゲンズが現れた現場へ行くと、もう既に一部病気にされている箇所がある
「ヒャハハハハ!!この程度の守りで俺様を止められると思っていたのか?」
「中々面倒な奴が居るね」
「あの姿、どうやらテラビョーゲンの様です。気を引き締めて行きましょう!」
高い声で笑うビョーゲンズはこちらの存在に気付いた
「お前達が噂のプリキュア と抜剣者か?だが残念だなぁ。俺は強い。何故なら、俺がキングビョーゲンになる男だからなあ!!!」
「アスミ!蓮花!」
そこへラテが到着した
「随分と調子に乗ってるようだけど」
「貴方は此処で浄化されるのです」
「スタート!」
「プリキュア・オペレーション!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「抜剣覚醒!」
「舞い上がれ!
「「ハァァッ!!」」
「ドルゥア!!」
拳と剣が連続でぶつかり合う。数では有利な筈が、相手はそれすらもお構いなく力で捻じ伏せに来てる
「クッ!」
「強引です!」
「どうしたどうしたぁ!?」
ブランクがあるとは言えば言い訳になる。それ程力では2人を圧倒しているのだ
そう
「チッ!」
少しずつ時間が経つに連れて、ビョーゲンズの拳は空振る様になって来た
「この!当たれ!!」
「ハッ!」
「べぶ!?」
アースは、放たれる拳を受け流して逆に顔面へと拳を叩き付けてカウンターした
「雑魚が調子に乗んじゃねェェ!!」
エネルギー弾を放つも蓮花がそれを一刀両断する
「空気のエレメント!」
ハープを奏で、空気の泡がビョーゲンズを取り込み拘束した
「行くよ!これが最後のお手当てだ!」
「はい!全力で行きます!」
「アースウィンディハープ!」
「エレメントチャージ!」
「舞い上がれ、癒しの風!」
「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」
「覚醒剣!」
「狂飆爆烈!」
蓮花とアースの放つ嵐が敵を呑み込み浄化させた
「これで全部終わった」
「はい。今度こそ」
2人は変身を解除し、顔を見合わせて笑顔を作った
「アスミ、蓮花ありがとうラテ!」
「どう致しまして」
「ラテの為なら何でもしますよ」
「蓮花〜!アスミ〜!」
そこへラビリン、ペギタン、ニャトランの3人が駆け寄って来た
「遂に終わったんだな!」
「本当にありがとうペエ!」
「こっちこそ今までありがとうね。さて後は…」
周りを見渡せば未だに浄化し切れていない箇所がある
「こりゃあ、のどか達に会いに行くのは今度だな」
「でしたら、蓮花だけでも行って来て下さい」
「それだとアスミ達が」
「また後日行きます」
「…分かったよ。それなら後日また皆んなで行くとだけ伝えて帰るよ」
「お願いしますね」
////////
アスミ達の好意に甘えて蓮花は、用件だけ伝えにすこやか市へと降り立った
降り立った場所はいつもの展望台。そこでいつも待っているのだ
「あ!蓮花さん!こっちで〜す!」
のどかが手を大きく振って居場所を教えていた。
駆け寄り、その場にはいつものメンバーが居た
1人を除いて
「すみません。ひなたがまだ来てないです」
「気長に待つしか無い──」
「蓮兄ひっさし振り〜!!」
「うわっ!?」
丁度その時、背後からひなたが飛び込んで来た
「ひなた、まだ蓮花の事を『蓮兄』と呼んでるのか?いい加減名前で呼んでやれよ。何年経ってると思ってるんだ」
「え〜、良いじゃん別に!」
「それ前にも言ったんだけど、その呼び方の方がしっくり来るらしいよ」
「ひなたちゃんらしいわね」
「フフ、そういうば蓮花さん。アスミちゃんやラビリン達は?」
「あ〜、その事で今日来たんだ」
蓮花は来られない理由を話した。勿論、また後日皆んなで来る事も話した
「そうですか。残念だったな〜」
「とは言っても2、3日もしたら来るよ」
「ではもう帰るのですか?」
「そうだな。それだけ伝えに来ただけだし」
「えぇ〜!?もう帰っちゃうの!?もうちょっとゆっくりしようよ〜!」
ひなたは蓮花の腰にしがみ付き、帰さない様にする
「ひなた、蒼咲さんが困ってるでしょう。離れなさい」
「やだ!」
「やだって貴女ねぇ…」
蓮花は優しくひなたを離して優しく撫でる
「大丈夫。すぐに会いに行くよ」
「本当?」
「本当」
「約束だよ!」
「約束」
蓮花とひなたは指切りして絶対に会いに行く事を約束した
「じゃあ、またね」
「うん!」
「蓮花さんまた!」
「待ってますね!」
「今度はアスミ達も連れて来いよ〜!」
「お菓子も持って来てね〜!」
のどか達は大きく手を振って別れを告げる
蓮花も街に行こうと背中を向けたが、言い忘れた事があり振り返ろうとする
「そうだ、皆んな…うわっ!?」
突然の突風で思わず目を瞑ってしまう
そして目を開けると
「……」
そこには誰も居なかった
先程までの騒ぎが嘘の様に静かなのだ
しかし蓮花は驚く事はしない。逆に懐かしむかの様に微笑む
「ま、当たり前だよね」
まだ昼過ぎの晴れ空を見上げてぼそりと呟く
「それにしても時間が経つのは早いな。あれから何年経ったけな?確か…そう今年で丁度────
300年だ」
おうおう!?予想だにしない出来事!
次回最終話です