ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

117 / 120
前回のを見て「?」と思った方は、この話を見れば分かります

では最終話のスタートです!


最終話 この出会いが運命♥生きてるって感じ!

300年経ったその世界はとても平和だった。

別段何か特別に変わった事も無いのだ

 

しかしそれで良いのだ。それが一番望んでいた世界だから

 

蓮花は花が沢山植えられている場所へと足を運ぶ。そこでゆっくりベンチに腰を掛けて背伸びする

 

「300年かぁ〜」

 

普通300年というとてつもない時間を生き長らえているなど有り得ない

 

蓮花がこの様に生き長らえているのは全て果てしなき蒼(ウィスタリアス)のお陰なのだ。

300年前でのどか達と別れるその日に見た本で知った事だが、果てしなき蒼には不老の力もある事が判明したのだ

 

それ故、歳を重ねても老いる事なく寿命という概念を失くしてしまっているのだ

 

果てしなき蒼を手にした日から、気付かない内に蓮花の時間は止まってしまったのだ

 

「それにしてもこの場所思い出すな」

 

蓮花が居る場所は、初めてのどかと出会った場所だ。

この場所から全ては始まったのだ

 

ビョーゲンズと戦い、抜剣者として戦い、プリキュア と共に戦い

 

長い長い年月が経って

 

いつも純粋な笑顔を向けていたあの子

 

しっかり者でいつも皆んなの事を気にしていたあの子

 

口に出す言葉は乱暴だけどいつも想ってくれてたあの子

 

敵対してた時もあったけど幸せな時間をくれたあの子

 

そして、いつも隣に居て光りの様に眩しく励ましてくれる大切で愛おしいあの子

 

そんな大切な人達との別れ

 

そして出会っては別れて

 

出会う度に別れては出会い

 

また別れる

 

どんなに辛くても、苦しくても、悲しくても歩き続けなければならない

 

だけどそんな嫌な事ばかりではない

 

自分達が望んだ平和な世界で暮らせれているのだから

 

1人ではない

 

アスミやラビリンにペギタンとニャトラン、そしてラテといつまでも近くに居てくれる友達が居る

 

だけど

 

それでも

 

「やっぱり寂しいなぁ……」

 

孤独なのだ

 

ヒーリングガーデンに帰れば皆んなが居る。

だけど地球には、蒼咲蓮花を知る者はもうこの世には存在しない

 

思わずホロリと涙が溢れると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ〜!生きてるって感じ!」

 

蓮花の隣から声が聴こえた

 

ゆっくり顔を上げると、マゼンタの髪色をした1人の少女がいつの間にか座っていた

 

「あ、こんにちは…って、どうしたのですか!?」

 

「何が?」

 

「だって泣いてますし」

 

蓮花はその少女に言われて、初めて自分が泣いてる事を知った

 

「え、あ…ちょっと昔の友達を思い出していてね。もう会えないから」

 

「遠くに離れてしまったのですか?」

 

「そんなところだね」

 

少女は足をバタつかせてると、ある事を思い付いた

 

「ではお友達になりませんか?」

 

「初対面の人に友達になろうって、君コミュニケーション力高いね」

 

「そうですか?わたしの友達はこれくらい普通って言っていました」

 

「…俺は蒼咲蓮花」

 

「わたしは──」

 

少女が名前を口にしようとした時

 

「お〜い。此処に居たのか」

 

藍色のロングヘアーに水色のシュシュで結んでる子、目付きが悪く赤みがある短髪の子、長く綺麗な薄紫の髪色の子

 

3人の中学生達がやって来た

 

「あの子達は皆んな友達かな?」

 

「はい!」

 

「見かけない人ですね。友達?」

 

「今友達になったばかりなの!」

 

「おいおい…」

 

「あら良いじゃないの!コミュニケーションは大事よ!」

 

「…あれ?」

 

マゼンタの少女が何かに気付いた

 

「やっと気付いたか。アイツならまだ来ないぞ」

 

「でもそろそろだと…」

 

どうやらまだ1人来ていない様だ。藍色の少女が時計を見て確認していると

 

「誰と話してるの?!」

 

「ッ!」

 

突然、ベンチの後ろから栗色のツインテールの少女が元気いっぱいにやって来たのだ

 

予想外の場所から出て来たので、蓮花はビックリしてしまう

 

「ちょっとビックリしたでしょ!」

 

「ごめんごめん!」

 

「いつもの様に遅れて来たわね」

 

「まぁ、それでも早い方だろう」

 

「えへへ…あ、その人誰?…って割とイケメン!?」

 

「い、イケメンって…」

 

栗色の少女はやっと蓮花の存在に気付いた

 

(そういえば懐かしいやり取りだな)

 

 

 

『──いたた…』

 

『──悪い!怪我は無いか?』

 

『──大丈夫大丈夫!…って割とイケメン!?』

 

『──い、イケメンって…』

 

 

 

「フフッ…」

 

「どしたの?」

 

「何だコイツいきなり笑って。気持ち悪!」

 

「いや、何だか君達が友達に似ていてね」

 

目の前に居る子供達は、蓮花が言うようにのどか達と似ていた。雰囲気だけではなくその騒がしさも

 

「本当に似ている…」

 

思い出す昔の記憶

 

蓮花が微笑んでると、マゼンタの少女が思い出す

 

「そういえば名前まだ言っていませんでしたね」

 

「はいはい!それならアタシから!!」

 

栗色の少女は元気いっぱいに手を挙げて蓮花の前に来る

 

(これも運命なのかな?)

 

 

『──何があっても、どんな事があっても、何年何十年経とうと君の側から離れないよ』

 

『──アタシも離れない!もし離れ離れになっても見つけるし!だって──』

 

『──俺も見つけるよ。ひなたの事が──』

 

『『──大好きだから!』』

 

 

「改めて、俺は蒼咲蓮花。宜しくね」

 

「アタシの名前は〜」

 

モノクロだった世界に鮮やかな色を塗ってくれた

 

感謝しかない。そんな君を想いながら300年間ずっと考えて生きて来た彼

 

今となっては会えない事に辛く苦しくも感じていた。それでも思い出の中だけは楽しく笑っていようと頑張って

 

頑張って今日まで

 

時の流れは残酷だと言うがそうでもない

 

だって、いつかきっと巡り会えるから

 

(やっと、君を見つけた)

 

彼の様に

 

今日もまた、生きる為に戦って生きてく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アタシ平光ひなた!宜しくね蓮兄!」




まさかのこの様な終わり方〜。実際SNでも唐突な不老でしたしね

この1年間最後まで拝読して頂き誠にありがとうございました。
結構、世間対の事を気にして思い描いていた内容は少し違う事もありました。
次回作では気にせずに書けたらと良いと思っております

本編はこれで終わりですがまだ続きます。
前作同様に後日談を設けております。とは言っても、93話と94話の間の物語となります

NG集を作り次第ボチボチと投稿していきます

ここまでの拝読ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。