では本編をどうぞ!
「陸上してるちゆちゃんは、生きてるって感じがするよね」
「分かる〜!ハイジャンの時は、めっちゃ生きてるって感じ!」
只今の時間帯は学校が終わり放課後。グランドでハイジャンプの練習中のちゆに向けて、応援をしながらその様子を見守っていた
「春の大会が近いだったよな?」
「はい。……蓮花さん!?」
「蓮兄!…何で白衣なんて着てるの?」
ひなたの言う通り蓮花の今の格好は、白のカッターシャツ上に白衣にスラックス履いている。まるで保険の先生の様に
「助手で保険の先生をやってるんだよ。この前、すこ中の保健の先生が怪我してたから応急で治療したら、この通りバイトとして助手をしてる」
「そんな事出来るんだ〜!」
「普通は出来ないよ。養護教諭の資格が無いと本当は保険の先生はやったらいけないんだよ。資格は後々取得するとして、今回は校長の許可を得てバイトという名目で助手をしてるんだよ」
「蓮兄凄くカッコいい!!」
「今度遊びにでも来てね。それよりも2人はどうしたの?グランドに入って見て行かないの?」
のどかとひなたは、ちゆの姿をフェンスの外から様子を見ていた
「いや〜、邪魔しちゃ悪いかな〜と思って」
「そうなんだ。…あっ、益子君じゃないか」
三人で話しをしているとカメラを持った益子が現れた
「実はとっておきの情報を入手したのです!」
カメラを手渡されて撮られてる写真を見てみると、すこやか中とは別の学校の陸上部の写真が撮られていた
「我がすこ中陸上部の永遠のライバル、西中陸上部。その実力を推し量るべく、この僕すこ中ジャーナル編集長自ら取材に赴いた訳です」
「取材と言うより敵情視察なんじゃ…」
「ゴホン!…それよりもコレをご覧下さい。コレは、県大会の最高記録を、そして沢泉さんの自己ベストを超えています」
益子からの情報を聞いて3人は不安な気持ちになる。そんな話し合う4人にちゆが突然背後から声を掛ける
「何見てるの?」
「「わっ!」」
「ど、どうしたんだ?休憩か?」
「ナイスタイミング!ぼくのスクープ写真を是非!」
益子が写真を見せようと近寄ろうとすると、後ろからひなたが言わせない様にフェンスへと突き飛ばした
「益子君大丈夫か?」
「何でも無いよ!か、可愛いクラゲの写真を見てたのー…」
「そうそう!クラゲクラゲ!西中陸上部の写真とか全然見てないし!」
「ひなた、それ言ってしまってるよ…」
「あっ…」
もはや言い訳が出来ないので、先程の話も含めて素直に写真を見せてあげる。
やはりと言うべきか、ちゆは難しい表情をしていた
「気にならないと言えば嘘になるけど…」
「けど?」
「陸上は自分との戦い。わたしのライバルはわたしだから!」
ちゆは元気良く練習に戻って行った
「わたしのライバルはわたし」
再び集中して跳ぼうとするが
「っ!?」
足に引っ掛かり失敗に終わった。しかも、ミスは殆どしないと聞く
「大丈夫かな…?」
丁度運良く、練習が終わり今日はそのまま帰宅した
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(昨日の事…)
蓮花は昨日のちゆが気になってしょうがないらしい
「…まだ時間は大丈夫だね」
蓮花は支度をして、学校とは別の方向へ足を運んだ
「蒼咲さん」
「ちゆ〜!…ってのどかにひなたも?」
「もしかして」
「蓮兄も?」
どうやら、皆んな思っている事は同じの様だ
「俺はこれから、学校に行かないといけないから一緒には無理だけど」
蓮花はちゆを引き寄せて耳元で呟く
「頑張れ。今日も応援してるよ」
「〜っ!?///」
耳元で呟やかれたのがこそばゆかったのか、頬を赤く染め上げる
「じゃ!遅刻するなよ」
「大丈夫だよ!蓮兄は心配性だな〜!」
蓮花は手を振ってのどか達とは別れた
案の定、のどか達は遅刻ギリギリで正門をくぐっていた
その日の放課後は1人残って遅くまで練習していた。ちゆの姿を心配の目で見てるのは、蓮花達だけでは無くパートナーであるペギタンも見ていた
次の日も日曜なのにちゆは、ペギタンに心配されながらも学校へ行き練習に励みに行く
「ハァ…ハァ…んっ!もう一度!」
「今日は日曜だよ」
「蒼咲さん?」
「差し入れ」
蓮花はスポーツドリンクをちゆに渡す。ちゆも一旦休憩に入り、ベンチに一緒に座る
「体を休めるのも練習の内だよ」
「蒼咲さんだって、わたしが練習をしてるのを知っての差し入れですよね?」
「まあね」
ちゆは体が冷めない様に、その場で屈伸運動をして調整する
「わたしは…限界を超えたい」
「そのやる気、若いっていいね」
「蒼咲さんが言いますか?」
「何で?」
「蒼咲さんだって、お父さんの為に仕事を引き継いだり、大学に向けての勉強、それにわたし達の面倒まで。何から何まで大変じゃないですか」
自分では当たり前だと思っていたが、他の人から見たら結構ハードな事らしい
「ちゆは優しいね」
「蒼咲さんも」
「…そうだ。折角2人っきりなんだから、もっと色々と話さない?楽しかった事、悲しかった事、珍しかった事。勿論、ハイジャンプの事でも」
「…勉強とか?」
「ま、真面目だね…」
「逆に蒼咲さんはありませんか?…魔剣についてなど」
ちゆの口から魔剣の言葉が出て来た。蓮花もそれは予想外で固まってしまう
「わたしを守ってくれたあの時や、いちご農園での時もそうでした。蒼咲さん達が持っている物は、とても危険な物ではありませんか?」
「…危険と言えば危険だよ。この前の時だって、自分を見失いそうにもなったしね」
「大丈夫ですよ。もしもの時は、わたし達が蒼咲さんを助けます」
「じゃあ俺も、どんな事があっても絶対皆んなを守る!」
2人の約束。指切りでその誓いを建てる
「長話しちゃったね、そろそろ帰るよ」
「こちらこそ、付き合わせてしまってすみません」
「練習程々にね」
////////
そして迎えた春の大会
「2人共それは?」
「ちゆちゃんの応援に使うんです!」
「蓮兄も持ってね〜!」
「ちゆちゃんだ!蓮花さん!」
3人はグランドで緊張してるだろう、ちゆに見える様に広げた。「空へ!限界突破!」と書かれた横断幕だ
「ありがとう!皆んな!」
それを見たちゆのやる気度は高まる。何か吹っ切れた様子で競技に挑む時
「メガビョーゲン!」
突然競技場からメガビョーゲンが現れて、ブレスがグランドを凍らせる
「今日の為に皆んな必死で練習して来たのよ!それを台無しにするなんて!!」
「ちゆ!こっちだ!」
「「「スタート!」」」
「「「プリキュア ・オペレーション!」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」
「抜剣覚醒!」
「来い!
変身しての開始でフォンテーヌ、スパークルと連続のキックでメガビョーゲンの体勢を崩す。そして、グレースが即座にキュアスキャンでエレメントを見つけ出した
「氷のエレメントさんラビ!」
「場所は右肩!」
だが、メガビョーゲンもやられてるだけで収まらずにすぐに反撃する
「固まってちゃ駄目ニャ!散れ!」
グレース達が散らばる中で蓮花が避けた先には
「如何やら今は落ち着いてる様だな」
抜剣覚醒した紅牙は待ち伏せをしていた
「悪いけど、今日は相手をしてる暇は無いよ」
「それは無理だな。俺は暇だから相手をしてくれよ」
蓮花は止むを得ず構えると
「危ない!蓮花さん!」
グレースの声に反応はするが一歩遅かった。メガビョーゲンの攻撃によって、蓮花の足が氷漬けにされて身動き出来なくなってしまった
「しまった!」
「このまま蹂躙してやる!覚醒剣!」
「暴君蹂躙!」
剣に怒りのオーラを纏わせ動けない蓮花に斬りかかる
「それなら!」
蓮花は碧の賢帝を逆手に持ち替えて碧の波動を溜める
「賢帝解放!」
賢帝解放を足下の氷に向けて放ち、氷からの脱出に加えて紅牙の攻撃も避ける。
そしてそのままグレース達の元へ飛んで行く
「俺を無視か!」
「言ったよね。今日は相手をしてる暇は無い!」
合流すると、丁度フォンテーヌがメガビョーゲンの注意を逸らして欲しいとの要望があった
「何か案があるの?」
「はい。わたしがあの氷の障壁を越えてみせます」
「良し分かった!グレース!スパークル!」
蓮花の呼び声で方向転換して駆け出す
「ハァァ!」
「やぁ!」
「いけぇ!」
蓮花は斬撃で壁を切り刻み、グレースが障壁の周りを走り、スパークルは攻撃の受け止めてそれぞれフォンテーヌから注意を逸らす。
そしてフォンテーヌはメガビョーゲンへと走って近付いてく
「ペギタン、わたしの事応援や心配をしてくれてありがとう!」
フォンテーヌはハイジャンプの要領で空高く跳び、メガビョーゲンを覆う氷壁を跳び越えてみせた
「フォンテーヌ!」
「いけぇぇ!」
「エレメントチャージ!」
『キュン!キュン!キュン!』
「「ヒーリングゲージ上昇!」」
「プリキュア !ヒーリングストリーム!」
「ヒーリングッバーイ…」
「「お大事に」」
「してやられたか…」
ダルイゼンと紅牙は、メガビョーゲンが浄化された事よりその場から離脱した
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「今回もお手当て無事に終了だね」
「でもラテ様がまだ…」
地球や氷で変形した地形は元に戻ったが、ラテの体調はまだ戻っていなかった
「氷のエレメントさん、パワーを少し分けて貰えないペエ?」
『はい!』
ちゆの手に氷のエレメントボトルが現れた
「貴重なボトル、これで2個目だニャ!」
受け取った氷のエレメントボトルでラテが回復した
全てが元通り……とはいかなかった
「大会は残念な事になっちゃったね…」
「うん。今日の為に皆んな頑張って来たのに…」
「こればかりは仕方ないよ」
3人が話してると、ちゆがバーに向かってダッシュ。
蓮花達が目にしたのは、堂々とバーを跳び超えるちゆの姿だった
跳べたちゆ自身も驚いたが、すぐに笑顔でサムズアップで喜んだ
「やったーー!!」
「ちゆちゃーーん!!」
のどかやラビリン達が勢い良くちゆへとダイブする
「ちゆ、カッコ良かったペエ!もう大丈夫ペエね」
「うん、皆んなのお陰でね!」
自分の限界を超えて更に成長したちゆ。目標とする、場所にまた一歩近付いた。青く澄んだ空へと目を向けて
オリ主が学校へ行ってしまい、当初の目的から遠くなってゆく
ここまでの拝読ありがとうございました!