では本編をどうぞ
「蒼咲さんも引っ越して来た人なんですね!」
「のどかちゃんもなんだね。後、蓮花で良いよ」
「じゃあ、わたしものどかで構いません!」
話をする事で、お互いに距離が縮まり下の名前で呼び合うまでに進展した
「蓮花さんが調べてるのは何ですか?」
蓮花は手帳の中身をのどかに見せてあげた
「魔剣?」
「ファンシーに魔力が秘められてるのか、まだ何故そう言われてるのか分からないんだ。まぁ、それを調べたりするのが考古学者なんだけどね」
「ふわあ〜!カッコイイですね!」
「ありがとう」
「ワン!」
のどかの手に収まってたラテが蓮花の膝の上に乗り出した
「のどかとラテを見てると、何か俺と近しいものを感じる」
「え…」
「…変な事言ったね。忘れてくれ」
「は、はい」
ラテをのどかに返してベンチから立つ
「散歩の途中だったね。長々と話しをして悪い」
「蓮花さんはこれから何処へ?もし大丈夫でしたら一緒にどうですか?」
「いいの?」
「はい!引っ越しして来た人同士、これからも仲良くしたいと!」
満面の笑みで言われたのもあるが、断る理由も特に無いので蓮花も一緒にお供する事になった
蓮花達が散歩する場所からちょっと離れた場所では
「生きてるって感じ」
「それ、俺にやらせろよ」
2人の男性が石を拾って何やら話していた
「やれるの?」
1人は暗緑色のショートヘアに青白の肌の少年。
赤錆色のロングコートに黒色のベストと緑色のシャツを着用し、黒いズボンとロングブーツを履いている。
名前は『ダルイゼン』
「お前らの力なんてすぐに扱える」
もう1人は、赤髪でミリタリージャケットを全開にジーパンを履いてちょっとガラの悪い人だ
「そこで黙ってれば良いんだよ。この俺『
「人間のくせに…それなら今回は見物にするよ」
「覚醒しろナノビョーゲン!」
紅牙が手の平からナノビョーゲンと言われる、小さい妖精を呼び出して石のエレメントに憑依させた
「メガビョーゲン!」
憑依したナノビョーゲンが大きく成長し、大きな岩石から赤黒い手足を出してメガビョーゲンへと変わった
「蹂躙しろ!メガビョーゲン!」
「メガビョーゲン!」
「へちっ!」
「えっ?どうしたの?」
急にラテの調子が悪くなると同時に、近くの場所から大きな怪物が出現した
「もしかしてビョーゲンズ!?」
「ビョーゲンズ?」
「あっ!」
蓮花が聞き慣れない単語に反応すると、のどかは「しまった!」みたいな反応をして手を口に当てる
「とにかく避難しよう!ラテも調子が悪いみたいだ」
「のどか!」
懐からラビリンがひょっこりと頭を出して小さな声で声を掛ける
「え、でも…」
ちょっとした言葉に蓮花は反応した
「『でも』って何?」
「それは…」
「何が起きてるのかは分からないけど、逃げるのが最優先」
「のどか!早くしないとラテ様も地球も危ないラビ!」
蓮花とラビリンに挟まれ葛藤する
「行くよ!」
立ち尽くすのどかの手を掴むと
「…!」
思わずのどかは振り払ってしまった
「あっ…」
「…なるほどね。少し話してのどかの性格も良く分かったよ。でも駄目だ」
「どうして!」
「君は女の子なんだよ!あんな怪物を倒せる力を君は持ってない。勇気だけでは何も救えない」
そう告げられるも、のどかの気持ちは変わらなかった
「それでも嫌です…」
「嫌って…」
「わたしなら助けられます!わたしがプリキュア になって、ラテもエレメントさんも助けたいの!」
「プリキュア ??」
またも謎の単語が出てきてますます混乱する
「のどか!それは言っちゃダメラビ!」
「ラビリン、それは言ってるのと同じペエ」
「正体もバレてるしな」
次々とペギタン、ニャトランと出てきて収集がつかないところまで来てしまった
「これはどういう…のどか、君は一体?」
「後で全てお話します。ですからお願いします!」
自分より小さな子供、それも女の子に頭を下げられて困ってしまう。だけど彼女は本気だった。
抱き抱えられて苦しむラテを見て蓮花は決断した
「…本当に何とか出来るんだね」
「はい!」
「なら俺も行く」
「…はい」
着いて来る事に少し迷ったが、悩んでる時間が無いので一緒に行く事にした
メガビョーゲンが暴れてる場所に走って着いた
「ラビリン行くよ!」
「スタート!」
「プリキュア ・オペレーション!」
ヒーリングステッキとラビリンが一体となり、花のエレメントボトルをはめ込む
「エレメントレベル上昇ラビ!」
「「キュアタッチ!」」
『キュン!』
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
のどかがキュアグレースへと変身した。
ピンク色のロングヘヤに、コスチュームは胸に薔薇の飾りを着けてパフスリーブのワンピースであり、緑のリボンのついたショートブーツを履いている
「変身した?」
蓮花は木陰に隠れてその様子を見ていた。
そして、その疑問に答えてくれたのがペギタンとニャトラン
「あれがプリキュア ペエ!」
「プリキュア ならメガビョーゲンを浄化出来るんだ!」
「プリキュア …キュアグレース」
蓮花が感心してる時、グレースは戦闘を繰り広げていた
『キュン!』
「キュアスキャン!」
ヒーリングステッキと一体となったラビリンが、メガビョーゲンの中にいるエレメントを探す
「見つけた!石のエレメントさんラビ!」
「メガビョーゲン!」
メガビョーゲンの口から吐き出される攻撃
「はっ!」
グレースはそれをジャンプしてかわした
「高い!」
「そりゃあプリキュア に変身したからな!」
「凄い!…ん?」
グレースが避けた場所をよく見ると、花や木が黒く変色して中には枯れてるのも目にする
「植物が!」
「ああやって地球を病気にしてるペエ」
「だからビョーゲンズを倒さなくちゃいけないんだ!」
3人が呑気に喋ってる間にグレースがピンチに陥っていた
「うわっ!」
「グレース大丈夫ラビ!?」
「大丈夫!行くよラビリン!」
それでも立ち上がって、メガビョーゲンに立ち向かうグレースの姿を見て蓮花は飛び出さずにはいられなかった
「待て!人間の力では無理だ!」
「知ってるよそんな事…あの時からね」
蓮花はペギタンにラテを預けてグレースの元へと走って行く
「メガ!」
「「うわああ!!」」
(届いて!)
メガビョーゲンの攻撃が当たる直前に、蓮花が飛び出してグレースを抱えて何とか危機を脱した
「蓮花さん!?駄目ですよ!下がってください!」
「それは無理な相談だよ」
「無理も何も人間の力では無理ラビ!」
「…本当はグレースと同じだよ。俺も助けたい」
蓮花はグレースを降ろしてあげる
「俺も戦う」
「だ・か・ら!!無茶にも程があるラビ!」
「待ってラビリン!…戦えるのですか?」
「後で説明する」
「フッ…!わたしたち似た者同士ですね!」
思わず吹き出すグレースに蓮花も笑みが溢れる
「呑気に笑ってる場合じゃないラビ!」
「メガ!」
蓮花は右手を空に向ける
(非力だった8年前とは違う)
意識を体の内側にあるモノに集中させる
『我を呼べ…我を、召喚せよ…』
(本当はこんな得体の知れないのを使いたくなかった)
『生き延びる力を欲するなら』
(でも、みんなを救えるなら)
『我を、抜き放て!!』
メガビョーゲンが近づく時、蓮花から碧色の光の柱が包み込む
「この力を使う!!抜剣覚醒!」
光の柱を見たダルイゼンと紅牙が目を見開いた。特に紅牙は興奮していた
「あの光は…?」
「見つけた!見つけたぞ!俺達が探し求めてた
光が収束して剣の形になっていき、蓮花の右手に現れる
「来い!碧の賢帝───シャルトス!!」
剣を掴むと光りが当たりを包み込んだ
「蓮花…さん?」
グレースが見たのは見た目が大きく変化した蓮花の姿だった
黒く短かった髪が腰まで伸びて白く染まり、肌の色も白く、瞳は碧色、そして手にするのは碧色に輝く不思議な剣。その持つ手も剣と同化して、肘まで碧のラインが入ってる。
背中にも茨の冠のような光の輪も出現してる
剣は、光り輝く碧色に天使の羽のような装飾がついてる両刃剣
「蓮花さん…ですよね?」
「見た目は大きく変わってるけどね。そこはお互い様でしょ?」
「あはは…」
「メガビョーゲン!」
「来るラビ!」
今度は突進して来る。だがそれを蓮花はジャンプして蹴り返す
「ふわあ〜!」
「俺が斬り伏せる。グレースは隙を突いて浄化を!」
「は、はい!」
蓮花は碧の賢帝を構えて走り出す
「メガ!」
メガビョーゲンが攻撃を仕掛けるも
「ハアァァ!!」
足を止める事もなく全て切り捨てる
「フッ!」
空高くへ大きくジャンプしてメガビョーゲンの上を陣取った
「メガ!?」
「覚醒剣!」
体を回転し落下しながら連続で切って切りまくる
そして着地と同時に、回転の勢いを利用して体を捻り剣を突くように構えエネルギーを集約させ
「賢帝解放!!」
突き出された剣から碧色の波動が放たれて、直撃したメガビョーゲンが後ろに大きくバランスを崩して倒れた
「グレース!」
「エレメントチャージ!」
『キュン!キュン!キュン!』
ヒーリングステッキの肉球を3回タッチ
「「ヒーリングゲージ上昇!」」
「プリキュア !ヒーリングフラワー!」
ピンク色の光線がエレメントと包み込むように助け、メガビョーゲンを見事に浄化させた
「ヒーリングッバーイ」
「「お大事に」」
浄化された事によりメガビョーゲンに汚された草木が元に戻り、浄化をするが早かった為ラテの体調もすぐに良くなった
メガビョーゲンが倒されダルイゼンは目を細めるが、紅牙は新しい玩具を見つけた子供みたいに意気揚々としていた
「碧の賢帝、やはり凄い力を持つがまだまだ。俺の持つ魔剣『
そして2人は何処かへ消えた
メガビョーゲンの浄化に蓮花は喜びもあるが、体力の消耗も激しかった
「クッ…!ハァ…」
(あの時に使った以来だから体がまだ慣れてなかったか…)
「蓮花さん!?」
「大丈夫だよ。ふぅ〜…」
碧の賢帝が消えて元の姿に戻った
『力、望みし時あらばいつでも喚ぶがいい』
『我は、お前の心と共にある…』
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「地球も無事、エレメントも無事、ラテも無事で勝利だね」
「蓮花さん!ありがとうございました!」
「もう…のどかもそうだけど、蓮花もあそこまで無茶な人とは思わなかったラビ!」
「ごめんな。あと…」
「はい」
「その子達は何?」
先程までの緊迫した場面、そんな事は気にしていられなかったけど、改めて見ると流石に「何コレ?」となる
「それはその…話せば長くなるけど……」
「それなら後日でも。俺もさっきの姿の説明しなきゃね。約束だし」
空を見れば陽が傾いている。そろそろ帰宅時間だ
「途中まで送るよ」
「いえいえ!大丈夫です!」
「本当に?」
「え…あ、それは……お願いします」
じーっと見つめる蓮花に折れて途中まで見送った
蒼咲蓮花は、碧の賢帝を抜き放った事により抜剣者としてプリキュア と共にビョーゲンズと戦う事を決めた。
その選択が彼にとって、良い事なのか悪い事なのかはまだ分からない
エレメントさんをよく分かってないで御座る。「何か色々と宿ってるんでしょ?」の感覚です
オリ主がお手当てというよりガッツリ切っちゃってる件
後、抜剣者の読み方「セイバー」であってますけど、作者はそのまんま「ばっけんしゃ」と読んでる。多分どっちの読み方でも大丈夫ですけど、前者が公式認定なんですよね
ここまでの拝読ありがとうございました!