ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

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キング・クリムゾン!

ではスタートです


第26話 永遠の大樹♥友情誓う5人の絆

「「のどかとラビリンが喧嘩した?」」

 

ちゆとひなたは先日の事を2人は話していた

 

「色々大変だったよ!」

 

「でも仲直りした分、より相手の事を思いやる様になったのよ」

 

「ハッ!喧嘩なんてやるもんじゃねぇな!」

 

「そう言えば、蓮兄達は何処行ってたの?家に行っても誰も居なかったけど?」

 

丁度、のどか達が喧嘩してた日は2人揃って出掛けていた

 

「紅牙と一緒に、魔剣について1日中外へ出て調べてたんだよ」

 

「進展はありましたか?」

 

「いや、何も発見は無かったよ」

 

「それよりも、この先って永遠の大樹じゃないのか?」

 

紅牙の言う永遠の大樹とは

 

その木の下で友情を誓い合った友達は、永遠に友達で居られると言う

 

「そんな伝説があるなら、もっと早く教えてくれれば良いのに」

 

「悪いがそんな迷信を信じる俺では無いんだな」

 

「でも、ちゃっかり付いて来てるじゃないですか」

 

「のどか、あれじゃないの?」

 

蓮花は大樹の木を見つけた。胸を膨らますのどかは、キラキラした目で待ち望んでいたのだが

 

「これが永遠の大樹?」

 

のどか達の目の前には確かに大樹なのだが、木の上部分がへし折られた形跡がある

 

今の大樹を、大樹と呼ぶには些か難しい

 

「そいつはもう寿命なのさ」

 

男性の声がした。振り返ると、1人の老人が此方へ歩いて来た

 

「酷い嵐の晩があっただろう」

 

「確かに前にあったな」

 

「紅牙知ってるの?」

 

その人が言うには、ただでさえ寿命が近付いてるのに嵐による暴風でトドメをさされたらしい

 

「近い内に役所の連中が切り倒しに来るそうだ」

 

「だろうな」

 

「永遠の友情を誓いに来たのか?」

 

この人もその噂話を知っていたらしい。大勢で足を運んだ蓮花達を見てそう言った

 

「はい」

 

「無駄足だったな。ご覧の通り、この木は終わりかけのつまらん木だ」

 

そして最後に忠告をされた

 

「永遠なんて信じるな」

 

それだけ言うと立ち去って行った

 

「何か感じ悪〜」

 

「ねぇどうする?友情の誓いする?」

 

ちゆが尋ねるがのどかの反応はイマイチ

 

「のどか?」

 

「あのお爺さん、凄く哀しい目をして大樹を見てた。この木に何か思入れがあるんじゃないのかな?」

 

「それなら、エレメントさんが何か知ってるかも知れないラビ」

 

皆んな、大樹に聴診器を向けるのだが

 

「俺のが無い」

 

「予備は蓮花にあげてしまったラビ」

 

「チッ!おいちゆ、半分貸せ!」

 

「鬼麿さん!?」

 

紅牙は、ちゆの持つ聴診器を半分だけ無理矢理取り、顔を密着させる感じでイヤーチップを耳に入れる

 

(ち、近い!//)

 

「全く…」

 

改めて大樹に宿る木のエレメントに話しかける

 

「聞きたい事があるんだニャ」

 

「さっきのお爺さんの事何だけど」

 

木のエレメントの話によると、昔男性2人と女性1人の3人組が永遠の友情を誓いに訪れたという

 

それから長い年月が経ち、この大樹に訪れるお爺さんがその時に誓い合った1人「哲也」さんと言う人物だった

 

毎日毎日、哲也はたった1人でこの木を訪れる

 

『皆さん、わたしのお願いを聞いては貰えませんか?』

 

「ラビ?」

 

『日出夫さんと史さんを探して、此処に連れて来て欲しいのです。この木はもうすぐ切り倒されてしまいます。この機会を逃したら、あの3人はきっと2度と…』

 

お願いをされたのだが手掛かりが全く無い。どうすれば良いか聞いたら

 

『あの頃3人は、『純』と言う名前の喫茶店によく通っていたそうです』

 

「分かった。わたし探してみる!」

 

のどかの性格上、こういう時は必ず行動に起こす。のどかは探すと決めた

 

「永遠を誓い合った友達が、バラバラになっちゃうなんて悲し過ぎるよ!でしょ?」

 

「そうね」

 

「ひなた何か分かる?」

 

「待ってね……あった!」

 

 

 

 

 

「喫茶 純」を発見してその店へと行ってみた

 

「お仕事中にすみません。ちょっと伺いたい事があるんです。日出夫さんと史さんと言う方をご存知ありませんか?」

 

「3人組で50年前良くこのお店に通ってた人達何ですけど」

 

「そうね、そのお二人なら」

 

何か言い掛けた時店の扉が開く

 

「日出夫さん、史さん毎度」

 

入店したのは探していた2人の人物だった

 

そして、蓮花達は2人に哲也について説明した

 

「あの、大樹まで行って貰えませんか?」

 

のどかがお願いするが、2人は黙ったまま俯いてしまった

 

紅牙が2人の事を観察してると、左の薬指に付いてる指輪に気付いた

 

(なるほどな。だから会いにくいって訳か…)

 

ジッと見つめている紅牙に史が笑い掛けて来た

 

「ッ!」

 

紅牙もそれだけで目を逸らす

 

「今になって思えば、実にちっぽけな事が原因だった。でも、あの頃の私達にとっては本当に、本当に深刻な問題だったんだ…」

 

「だけど、それだけで会いに行かないって言うのもどうなんですか?」

 

珍しく丁寧な言葉で紅牙が尋ねるも

 

「生きるという事は変わっていく事なの。今更顔を合わせても、私達もう話す事なんて何も無いわ」

 

 

 

 

 

夕方になりもう一度大樹へ行くと哲也が大樹を眺めていた

 

「お嬢ちゃん?」

 

「2人は喫茶純に居ます!2時頃にいつも来てるんです!だから!」

 

「藪から棒に何を?」

 

「だから会いに行って下さい!そうすれば、そうすればきっと!」

 

哲也に2人が居る事を精一杯伝えるが

 

「40年ぶりにこの街へ帰って来た。時期にまた街を出る。此処にはもう戻らん。だからいいんだ、終わったことだ」

 

それは過去の事。終わった事にしようとする

 

「だったら!どうして毎日此処に来てるんですか!約束を信じてらからでしょ?永遠の友情を信じているからでしょ?」

 

哲也はそのまま何も言わずに帰って行った

 

「わたし怖いんだ。いつかわたし達も、友達でいられなくなっちゃう日が来るんじゃないかって…」

 

「なら誓おうぜ」

 

「えっ…」

 

紅牙がのどかの肩を叩いてそう言った

 

紅牙は手を出し、ひなた、ちゆとその手に重なる

 

「蒼咲さんも」

 

「…あぁ」

 

蓮花も手を重ねる。それを見て、のどかも最後に重ねた

 

「わたし、花寺のどかは大樹に誓います」

 

「沢泉ちゆは誓います」

 

「平光ひなたは誓います」

 

「蒼咲蓮花も誓います」

 

「お、俺も誓う」

 

天を見つめ大樹に誓う

 

「「「「「永遠に友達でいる事を!」」」」」

 

「…かぁ〜!恥ずかしいわ!」

 

「何言ってるのですか」

 

「もう夕方だ。帰ろうか」

 

目的の誓いも果たし、解散しようとする時

 

「ちょっと待って!皆んなにお願いが──」

 

 

 

 

 

////////

 

「まさか『ありがとうフェス』を開こうと提案するとはな」

 

「のどからしいね」

 

夜。未だに大樹の下に居る蓮花と紅牙が呟く

 

「永遠の友達……案外それも悪くないな」

 

「本当に変わったね紅牙」

 

「あぁ、強さしか求めていなかった頃と比べたら変わった。俺も、本気でこの先もお前らと友達で居たいと願ってる」

 

「俺もだよ」

 

「それは無理よ」

 

第三者の声がした。その声の主は

 

「紫苑」

 

「テメェ、何しに来た!」

 

「別に何も、この大樹が切り倒されるって聞いたから、最後に一目でもと立ち寄ったのよ」

 

その言葉通り、今の紫苑からは全く敵意が感じられない。立ち寄ったと言うのは本当みたいだ

 

「で、『それは無理』ってどうゆう事だ?」

 

「その言葉の意味よ。私も含め紅牙は幸せにはなれない。絶対に」

 

「何を言ってる?」

 

「良く聞きなさい。魔剣に選ばれた適格者、そして抜剣者。私達は絶対に死ぬ運命なのよ」

 

「喧嘩なら買うぜ」

 

全く聞き入れようとしない紅牙に呆れて溜め息を吐く。そして大樹に寄り掛かる

 

「過去に選ばれた者達は皆短命。これは運命なのよ」

 

「君は一体どこまで知っているんだ?」

 

「…ある程度。でも、これから起きる事も全部知っている」

 

「これから起きる事?」

 

「そう、私と紅牙は死ぬ。でもね蓮花、貴方は違う。限られた者にしか辿り着けない領域『絶剣者』に1番近い存在」

 

絶剣者。蓮花も紅牙も聞いたことの無い単語

 

「絶剣者は、抜剣者の頂点にして極致。地を割り、天を裂き、全てを吹き飛ばす暴風を生み出す」

 

「俺がその絶剣者に近い存在…」

 

「かつて、キングビョーゲンと戦ったプリキュアは知っているかしら?その時、共に戦った抜剣者も絶剣の領域に入れた者なのよ」

 

「ちょっと待て!何故そこまで俺達に情報を教える?」

 

紅牙は何か裏があると思い警戒する

 

「これも運命。そして、蓮花だけでも幸せになって欲しいの」

 

「蓮花の親を殺しといて幸せだと?ふざけるな!!」

 

「仕方のない事よ。私の目的には必要不可欠。不幸になって幸せになってね」

 

そして紫苑は暗闇の中へと消えて行った

 

「何が言いたかったんだ?アイツ」

 

(不幸になって幸せに?それに絶剣者に彼女の目的…)

 

紫苑に言われた事を思い出して考える

 

「おい蓮花」

 

「うん?」

 

「気にすんな。お前には俺やのどか達が付いてる」

 

「あ、あぁ…」

 

 

 

 

 

////////

 

そしてフェス当日。大樹の丘には沢山の人で溢れかえっていた

 

だけど、その人混みの中には3人の姿は何処にも見当たらなかった

 

「一体何処に…のどか!」

 

「あっ!」

 

蓮花が哲也を発見したのだが、背中を向けて帰ろうとしてるところだった

 

「どうしよう、哲也さんが帰っちゃう!」

 

「くしゅん!」

 

「「えっ!?」」

 

哲也を発見したのも束の間、ラテがくしゃみをした。ビョーゲンズのバテテモーダが現れたのだ

 

「メガ、メガ、メガビョーゲン!」

 

「何でラップなんだ?」

 

「それよりも大樹が大変ペエ!」

 

大樹に居た木のエレメントがメガビョーゲンに取り込まれた

 

「急いで変身を!」

 

茂みに向かって走る途中、メガビョーゲンに向かって声を上げる者がいた

 

「出て行け!此処は、この木は俺達の場所だ!」

 

哲也だった。更にその声を聞いて、日出夫と史も駆け寄る

 

「お前ら来てくれたのか」

 

「ビョ、ビョ、メガァ!」

 

メガビョーゲンの攻撃が3人に向けられた

 

 

 

「「抜剣!!」」

 

 

 

「賢帝解放・応用編!」

 

蓮花と紅牙が抜剣覚醒して、碧の賢帝(シャルトス)の賢帝解放・応用編でその攻撃を弾き返した

 

「逃げて下さい!」

 

変身を終えたグレース達も参戦した

 

「暴君蹂躙!」

 

紅牙も紅の暴君(キルスレス)で牽制する

 

「大樹はわたし達に任せて!」

 

「さぁ!」

 

そして手を取り合い避難をする3人。それを庇う様に、グレース達はぷにシールドで避難する時間を稼ぐ

 

「哲也さん達、3人でまた会えたね」

 

「それじゃあ今度は!」

 

「「「わたし達5人の友情を見せる番!」」」

 

お手当ての最中にも関わらず思わず笑みが溢れる。3人の姿を見てグレース達も気合いを入れる

 

「今回のメガビョーゲン力が強い!サイドから切り込むよ!」

 

「秒で蹂躙してやる!!」

 

グレース達が引き付けてる間に、蓮花と紅牙はメガビョーゲンの両側から攻め立てる

 

 

「「覚醒剣!」」

 

「賢帝解放!」

 

「暴君蹂躙!」

 

 

「メガァ!?」

 

2人の斬撃を食らいメガビョーゲンの体勢が崩れた

 

「「キュアスキャン!」」

 

「木のエレメントさんは右肩ラビ!」

 

グレースとラビリンのキュアスキャンでエレメントを発見。そして、ミラクルヒーリングボトルをセットする

 

 

 

「「「トリプルハートチャージ!」」」

 

「届け!」

 

「癒しの!」

 

「パワー!」

 

「「「プリキュア !ヒーリングオアシス!」」」

 

 

「ヒーリングッバ〜イ」

 

「「「お大事に」」」

 

 

 

 

 

////////

 

お手当ては完了した。だけど

 

「エレメントさん!エレメントさん!!」

 

「こんな事ってあるのか…」

 

「メガビョーゲンに蝕まれて寿命が尽きちゃったラビ!」

 

大樹は完全に縦に割れていた。もはやどうする事も出来ない

 

「返事をして!エレメントさん!」

 

「まだ残って居たのか?怪我は無いか?」

 

そこへ哲也達が心配して戻って来た

 

「でも大樹が…」

 

「お嬢さん達、ご覧なさい」

 

史に言われて、割れた大樹の中を覗くと新しい植物が生えていた

 

「枯れた大樹から新しい生命が!」

 

「永遠の大樹は本当に永遠なんだね!」

 

「自然の力って凄い!」

 

そして和解が出来た3人から喫茶店に誘われた

 

『皆んなの友情の誓いが永遠になります様に』

 

密かに、木のエレメントはそう願って見送った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誓った友情が続くと信じて、穏やかな表情で喫茶店に向かって行くのだった




はい、本当は前の話を書こうとしましたが、やる気が起きずにすっ飛ばしました。
だが私は謝らない

次回はオリストです

ここまでの拝読ありがとうございました
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