ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

38 / 120
も゛う゛い゛や゛た゛〜!

ではスタート!


第30話 立ち向かう強さ♥現れる謎のプリキュア !

「ブァックション!……やだな〜、もう誰っすか?俺は噂をしてるのは?パイセン達っすか?」

 

「…してないけど」

 

「プリキュア 達じゃないの?」

 

「なるほど、俺ってば人気者っすね〜」

 

ビョーゲンキングダムでは、バテテモーダのやり取りに何だが投げやりに返事をするダルイゼン達

 

「そんじゃ、熱いリクエストに応えちゃおうかな。と、その前に紫苑嬢を見なかったすか?」

 

出撃する前にキョロキョロと紫苑を探し始める

 

「アイツがどうしたのよ?」

 

「いやね、『今度は私も連れて行って』って仰っていたから」

 

「紫苑ならさっき…フン、噂をすれば何とやらだな」

 

グアイワルが視線を向けると、紫苑が原始の魔剣を持って歩いて来た

 

「丁度良かったっす!探してたんすよ!」

 

「そう、実は私も探していたのよ。バテテモーダの報告通りなら、次相対した時に蓮花は…」

 

妖艶な笑みを浮かべる紫苑

 

「時は来た。重なる魔剣の力を解放する時が…ね」

 

 

 

 

 

////////

 

ラテが体調を崩した原因は風邪だ。度重なるお手当ての疲れで、弱った所に風邪になった

 

のどかの家に全員が交代してラテの看病をする事になった

 

 

「ちゆちゃん、今日は部活いいの?」

 

「どうしてもラテが心配で」

 

「そっか。良かったねラテ」

 

「今日はわたし達が側に居るからね」

 

ちゆは部活を休んで

 

 

「「ジャーン!」」

 

「可愛い毛布ラビ!」

 

「これ、ウチに来る飼い主さん達がめっちゃ良いって言っててさ〜!ラテも安心して眠れるかなぁって」

 

「ありがとうひなたちゃん!」

 

ひなたはラテに毛布をプレゼントをしたり

 

 

「ラテもヒーリングアニマルとはいえ犬だ。体調を崩した体には、人間と同じ様に栄養を取らなければならない。そんな訳で、犬の健康維持に欠かせない5大栄養素を詰め込んだ料理を作って来た」

 

タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの全てを詰め込み、ラテが食べやすい様に調整して紅牙は作って来た

 

「俺の全てを詰め込んだ最高傑作だ!」

 

「紅牙さんが作って料理ならラテもすぐに元気になるよ」

 

紅牙は料理と、皆んながラテを思って色々とやってくれてる

 

 

 

 

 

そんな夜、紫苑とバテテモーダは何を媒体にして蝕もうかと悩んでいた

 

「今夜は夜風が気持ち良いわね。…あら、これなんてどう?」

 

紫苑はバテテモーダが寄り掛かってる、ポールに結ばれてる鯉のぼりに目を付けた

 

「いいねいいね!それで一丁やってみよう!」

 

「ちょっと待ってくれる」

 

バテテモーダがメガビョーゲンを生み出そうとする時、紫苑はそれを止めた

 

「私にもうこの力は必要無いわ。折角だから、今から生み出すメガビョーゲンの力の足しにでもしといて」

 

紫苑は手の平からナノビョーゲンを生み出して、バテテモーダに渡した。見た目は普通のナノビョーゲンだが、蓄えてるエネルギーは桁違いのものを持っていた

 

「これ貰っちゃって良いんすか!?」

 

「ええ」

 

「んじゃ!──進化ベイベー!ナノビョーゲン!」

 

 

 

 

 

////////

 

次の日

 

「……」

 

蓮花は手を洗っていた。だが手には何か汚れた形跡は無かった

 

「…ッ」

 

ふと鏡を見ると、血塗れののどかの姿が見えた

 

「……」

 

蓮花自身も困惑するが洗うのを辞めない

 

「…ッ」

 

今度はひなたの姿が映し出された。血に塗れた姿で

 

「…」

 

それでも洗い続ける。目に見えない汚れを落とす為に

 

石鹸を使って落とす

 

何度も何度も何度も

 

洗って…

 

 

 

 

 

洗って!

 

 

 

 

 

洗って!!

 

 

 

 

 

 

洗って!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ッ!!」

 

鏡を殴り壊しリビングへ足を運び、棚や椅子に机と言った家具を壊していく

 

リビングは壊れた破片が床に散り滅茶苦茶になってしまった

 

今この家には蓮花1人しか居ない。幸いか、紅牙は今実家に帰って居ない

 

「…?」

 

そんな時インターホンが鳴る。玄関を出るとひなたが居た

 

「…何の用?」

 

「いや…ね。蓮兄大丈夫かなぁって」

 

先日の事もあって、ひなたは蓮花の事が心配になって様子を見に来たのだ

 

「それで蓮兄…ってその手何!?」

 

ひなたに言われ視線を落とすと、左手の甲から血が流れていた。さっき鏡を殴った時に皮が裂けて出血したのだ

 

「手当てしないと!」

 

「別にしなくていいよ」

 

「駄目!とにかく入るよ!」

 

ひなたは蓮花の家に入り薬箱を探すのだが

 

「何…これ?」

 

ひなたは部屋の中が滅茶苦茶になっている事に絶句した

 

「それより手当てするんでしょ?」

 

蓮花は床にバラけてる薬箱を拾いひなたに渡す

 

只々無言の空間が支配する

 

「出来たね。なら帰ってくれるかな?」

 

「で、でも!」

 

蓮花はひなたとニャトランを強引に家の外に追い出した

 

「蓮兄お願い!少しでも話を──」

 

話も聞かずに閉め出した

 

「ひなた帰ろうぜ」

 

「うん…」

 

「元気だせよ。蓮花だって今は1人になりたいだけだ。時間が経てばまた…」

 

「ありがとう」

 

気を遣ってくれるニャトランに感謝の言葉を言いながら、ひなたはのどかの家へと歩いて行った

 

 

 

 

 

のどかの家に着くと、のどか、ちゆ、紅牙の3人が騒がしく話していた

 

「どしたの?」

 

「すこやか山にメガビョーゲンが現れたの!」

 

「ラテの体調も悪いせいか察知出来なかったんだよ。色々被って面倒だ」

 

そんな愚痴を言ってると、ラテが自分を責める様に目を強く瞑っていた

 

「大丈夫。ラテのせいじゃないよ」

 

「今はお手当てが先だな。今回はラテはお留守番だ」

 

「ええ、そうね。危険過ぎるわ」

 

ラテを置いて行く方針で決まったのだが、ラテはのどかに「一緒に連れて行って欲しい」という必死な目で訴え掛ける

 

「…分かった。一緒に行こう」

 

のどかはそんなラテを見て結局連れて行く事にした

 

 

 

 

 

////////

 

すこやか山に着いたのだが、完全に出遅れていた。山の殆どがビョーゲンズによって蝕まれていた

 

「これ以上は絶対させない!」

 

 

 

「「「スタート!」」」

 

「「「プリキュア ・オペレーション!」」」 

 

 

「「重なる二つの花!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

「「交わる二つの流れ!」」

 

「キュアフォンテーヌ!」

 

「ペエ!」

 

「「溶け合う二つの光!」」

 

「キュアスパークル!」

 

「ニャ!」

 

 

「「「地球をお手当!」」」

 

「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」

 

 

「抜剣覚醒!」

 

「蹂躙しろ!紅の暴君(キルスレス)!」

 

 

 

「「「「ハァァァ!!」」」」

 

蝕むメガビョーゲンを4人のキックで仕掛けるが、あっさりと受け止められ返された

 

「ちい〜っす!プリキュア ちゃんじゃねぇの!今回はもう来ないかと思ったぜ!」

 

「来るし!」

 

「流石にデカくなってるな。気を付けろよ!」

 

「メガァ!」

 

その戦闘をラテは遠くで見守る事しか出来なかった

 

「「キュアスキャン!」」

 

「風のエレメントさんラビ!」

 

「グレース危ない!」

 

「きゃあ!」

 

しかし、キュアスキャンでエレメントを見つけるもメガビョーゲンに捕まってしまった

 

「「「グレース!」」」

 

捕まってしまったグレースを見て、スパークルは助けに走り出す

 

「待てスパークル!」

 

「駄目ェェェ!!」

 

あと一歩手が届く所でスパークルも捕まってしまった

 

「さぁて残るは2人。全員捕まるまで時間の問題だな」

 

「フォンテーヌ、背中合わせで行くぞ」

 

「はい!」

 

メガビョーゲンのしなる腕を紅牙が弾き、フォンテーヌがその援護をする

 

「暴君蹂躙!」

 

斬り刻む紅牙だが、その横をすり抜けてフォンテーヌへと襲い掛かる

 

「フォンテーヌ!」

 

「鬼麿さん!」

 

紅牙がフォンテーヌを蹴り飛ばして自分が身代わりとなって捕まった

 

「クッ…しまった!」

 

助けられたが、メガビョーゲンも逃しはせずフォンテーヌの背後から近付き捕らえた

 

全員がメガビョーゲンに捕まってしまって身動きが取れなくなった

 

「あーっと言う間にゲームオーバーじゃないすか!自分、この世に生まれてからまだ何日?こんな早くプリキュア をやっつけちゃって大丈夫?」

 

勝利を確信したバテテモーダは高笑いして心地良い気分を味わってる

 

「まだ、終わってないんだから…」

 

「はいはい、終わってない終わってない。で、どうするんすか?」

 

「ふざけやがって!」

 

「ふざけてますよ。それに何も出来ない!て事でドンドン蝕んじゃって!」

 

そんな4人をラテは見てるしか出来なかった

 

そんなラテに1人の人物──紫苑が近付いた

 

「いいの助けなくて?今彼女達を助けられるのは貴方だけよ」

 

「くぅ〜ん…」

 

「私は貴方が言ってる事は分からないわ。でもね、大切と思うなら勇気を出さなくちゃ。でなければ強くもなれないし、その一歩すら踏み出せない」

 

「わん…!」

 

「…いい目になったわ。なら行って来なさい。貴方が…ラテが大切な者達の所へ」

 

踏み出せずにいたラテの背中を、敵である紫苑が後押しした

 

「わん!わん!」

 

ラテは走り出して、メガビョーゲンに生えてる尻尾に噛み付いた

 

けれども敵う筈も無く簡単に振り解きラテを飛ばす

 

それでもラテは曲げない。助けたい思いで一心不乱にメガビョーゲンに立ち向かう

 

「きゃん!」

 

「ラテ!」

 

「死んじゃうよ!!」

 

(紅の暴君をわざと暴走させてもいいが、それだとグレース達にも危険が及ぶ…!後の事を考えて、それだと状況が悪化するだけだ)

 

紅の暴君の力を出し切ればメガビョーゲンの拘束など振り解けるが、後の事を考えてそれは出来無いと判断する

 

「きゃん!」

 

何度も倒れてもラテは諦めずに立ち上がる

 

(ラテも…ラテもママみたいに地球さんをお手当てするラテ!)

 

そんなラテの背後からバテテモーダは近付き手荒に抱き上げる

 

「よ〜ちよち!踏み潰されたいのかな?握り潰される方が良いのかな?」

 

「バテテモーダ!」

 

「なんすか?」

 

「ラテを離しなさい。今すぐに!」

 

紫苑は鬼の様な形相でバテテモーダに近付いて行く

 

「急にどうしたんすか紫苑嬢。こうゆう時は人質にするのがセオリーってもんじゃないすか?」

 

「貴方達ビョーゲンズの目的は地球を蝕む事。ラテは関係無い筈よ。こちらに渡しなさい」

 

「えぇ〜」

 

「いいから早く!!」

 

紫苑とバテテモーダがラテの取り合いをしてると、山の向こう側から風が強く吹き抜ける

 

その風は2人を吹き飛ばした

 

「あれ!?」

 

「ラテがいない!?バテテモーダ、ラテを何処へやったの!」

 

「知らないっすよ!」

 

その風は一点に集中して竜巻を発生させていた。そしてその中心に居る人物は

 

「プリキュア ラビ!」

 

「先代のプリキュア ニャ!?」

 

「テアティーヌ様のパートナーだったプリキュア そっくりペエ!」

 

現れたのは新たなプリキュア だった

 

「ラテ様、貴方の望みわたくしが叶えましょう。地球を蝕む邪悪な者よ。最後の時です。清められさない」

 

そのプリキュア は飛び上がると一瞬で姿を消して

 

「なっ!?」

 

拘束されていたグレース達を解放した

 

そしてそのプリキュア は軽く飛び出して、メガビョーゲンを軽く押す

 

「メガァ!?」

 

メガビョーゲンはくの字に曲がり、空中へと蹴り飛ばす

 

更に有無を言わせない追撃がメガビョーゲンを襲う

 

「メガ…メガガガ!!」

 

謎のプリキュア は、メガビョーゲンの猛攻を動き難い空中で掻い潜りそのまま攻撃へと展開する

 

「何だアイツ!?」

 

「プリキュア よ今です」

 

「は、はい!」

 

 

 

「「「トリプルハートチャージ!」」」

 

「届け!」

 

「癒しの!」

 

「パワー!」

 

「「「プリキュア !ヒーリングオアシス!」」」

 

 

 

「蛇刀覚醒!」

 

荒れ狂う紫紺の蛇刀の攻撃がヒーリングオアシスを打ち消した

 

「悪いけど、まだメガビョーゲンを浄化されては困るのよ」

 

「紫苑…!」

 

「いい加減出て来たらどうなの?何処かで見てるんでしょ?蓮花!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

紫苑の言う通り、蓮花は木陰に隠れてその様子を見ていた。誰にも気付かれない様に




レンガザンナズェミデルンディス!

ここまでの拝読ありがとうございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。