ではスタート!
だが、今蓮花はそんな事を気にしてる場合では無い
「紅牙…紅牙、紅牙!何で!!」
「蓮…花」
2人は重傷だっだが、蓮花は紅牙のお陰で何とか動けているが、紅牙の方は体中傷だらけで額から血が流れ出ていた
「何で庇ったんだ…?あのまま放って置けば良かったのに…何で!?」
「アイツらにとって、お前が大切で掛け替えの無い存在だから…だ」
「それは紅牙も同じ事だよ!死なないで!!」
「俺は、死なねぇよ…」
「これからどうすれば良い?」
紅牙は力を振り絞りこう答えた
「運命に逆らうんだ」
「運命に逆らう…?」
「そうだ、お前になら出来る!だから…お手当てする、ん…だ……」
紅牙から力が抜けていくのが分かった
「紅牙…」
蓮花は一粒の滴を落とす。そして砕けた碧の賢帝を握り締めて抜剣する
紫苑に怒りの目を向けて
「私達が扱う魔剣は心の刃。その源が弱まれば鈍以下の代物に過ぎない。そして同時に剣の破壊は、所有者の心が砕けた散った事に他ならないわ」
「紅牙さん!」
「鬼麿さん!」
グレース達も紅牙の側に駆け寄る
「皆んな…頼んだよ」
「待って蓮兄!蓮兄!!」
スパークルの呼び声すらも無視して紫苑の元へと歩いて行く
「これで私の目的は泡となって消えたわ。…今更そんな鈍以下の魔剣に興味は無いわ」
「誰が鈍以下だ…」
碧の賢帝を握る腕が再度同期して、今度は体中をその碧のラインが走り一体となってしまった
「うおおぉぉォォォ!!あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
砕けた刀身が碧の賢帝の波動でその形を形成していく
「──ッ!!?」
怒りの咆哮がすこやか市全体に響き渡る
「フシュウゥゥゥゥ…」
「蓮兄辞めて!!」
「「スパークル!?」」
スパークルはヒーリングステッキを置いて、蓮花の前に止めに入る
「お願い…だから!」
スパークルは涙を流して恐怖していた。けれどその感情は蓮花に対してでは無く、蓮花の怒りに恐怖していた。いつ、目の前に居る人物を殺してしまうかの感情に
「ド、ケェェェええ!」
「退かない!」
「ジャマだあぁああAAアアァぁA1!?!!」
スパークルの首を掴み上げて息の根を止めようとする
「あぐぅ…!」
もはやスパークルの事など認識していない。目の前に居る者全てを殺そうとする化け物に成り果ててしまった
「「スパークル!!」」
心配する友人達に迷惑を掛けないように、笑顔で返して蓮花の腕を掴む
「アタシ…蓮兄に、ならいいよ」
聞こえない。スパークルの腹に膝蹴りが入る
「ガッ!」
スパークルはその一撃で力を失い抵抗する腕を下げてしまう
「グルルゥウ…!」
蓮花は手を離してスパークルを地面へと転がす
「かはッ!…ゲホ…ッ!ぁ…」
スパークルは肺に空気を溜め込んで力を入れ、蓮花を体全体で止める
「蓮兄にだけ、辛い思いをさせるのは嫌!アタシだって、蓮兄の力に…うっ!?」
スパークルの髪を持ちそのまま殴り飛ばした
「うわぁぁ!」
それでもスパークル突進して蓮花を止める
「蓮兄!!」
初めての事だった。スパークルが蓮花を殴ったのは
「アア?」
我を失った蓮花でさえも困惑していた。何故なら、もう殆ど力の無い相手から殴られたからなのだ
「ヒィ…な、た…ぁ?」
そのお陰か、少しだけだが蓮花は自分の意識を取り戻せた
「…どうシテ、こんな無茶ナ真似をしたんだァ?死んでいたってオカシクは無かっタんだよ!」
意識を取り戻した蓮花は今の状況を察してスパークルを叱る
「……」
「黙ってたらナニモ分からないダロ!!」
「だって…だって、どうしても蓮兄を助けたかっただもん!!」
涙声になりながらもスパークルは自分の意思を伝える。そして変身も解除されて元の姿に戻っていた
「蓮兄達の剣は心の剣なんだよね?それが折れて紅兄もあんなになっちゃったから、こんな風になっちゃって……それが原因なら、アタシ達が側居てあげないと蓮兄がおかしくなっちゃうじゃん!!」
「ひなタ…」
「こんな蓮兄もう見たくないよ!アタシ耐えられないよ!!だから…だから…っ!」
「…っ」
「元気付けて、くれたもん!あの時だって…っ」
『──ひなたがもしプリキュア辞めても俺は何も言わない。だってそれが普通なんだから』
『──この世に意味の無い事は無い。意味があるからこそ存在する。それがきっと何処かで役に立つ』
『──最後に決めるのはひなた自身だよ。自分の胸に聞いてみて。そして素直な自分の気持ちを声に出したら良いよ』
「だからアタシは…頑張れたんだよ!蓮兄が落ち込んだら励ましてあげる!蓮兄が変な所に行こうとするならめっちゃ止める!電車の中で聞いてたんだもん!蓮兄何処にも行かないでよ!!」
「聞いてイタノか…?」
蓮花は初めて自分が暴走した時の会話を、ひなたに聞かれていた事に今初めて知った
「絶対許さないから!絶対っ、アタシの側に居てよ!ずっとずっと一生アタシの事だけ…見てよ!!その為ならっ、アタシは何でもするからぁ…うわああぁぁぁぁああっ…!」
蓮花の胸の中で全てを吐き出して泣きじゃくるひなた。蓮花はそれを只抱き締める事しか出来なかった
「蓮兄…泣いてる?」
いつの間には蓮花は泣いていた
「ありがとうひなた。ちゃんと届いたから約束するよ。何があってもひなたやのどか達を悲しませない。ずっと側に居る」
「うんっ!」
蓮花とひなたはおでこ同士をくっ付けて笑い合った
そしていつの間にか、碧の賢帝に侵食されていた体が元に戻り始める
「こんな事が…!?」
紫苑も驚くしかなかった。あそこまで暴走してた蓮花を言葉のみで意識を取り戻させ、更には侵食までも戻したのだ
「ひなた、一緒に手を取ってくれないか?」
「勿論!」
蓮花は右手で、ひなたは左手で砕けた碧の賢帝を持つ。そして輝く色が碧から蒼へと変色した
「暖かい。蓮兄の気持ちが流れ込んで来る」
「俺も感じるよ。ひなたの気持ちが」
砕けた破片が碧の賢帝へと集まり元の形へと戻る
「宝石みたいに綺麗…!」
蓮花にも変化が訪れた。抜剣覚醒し、見た目は変わらないが碧だった瞳、光輪、腕のラインが蒼に変色した
「蒼い碧の賢帝…?」
「違うよ。これはもう碧の賢帝じゃない。新しく生まれた変わったんだよ」
手に持っただけで感じる。この魔剣は碧の賢帝とは似て異なる代物だと
「前の様に、魔剣によって心の力を引き出してでは無く、自分自身の意思でこの力を振るう。つまりは、心の強さがそのまま剣の力になる」
「有り得ないわ…」
「名付けるなら、果てしなき蒼の意味を持つ名前──『ウィスタリアス』。それがこの剣の名前だ!」
輝いていた光りは弾けて、果てしなき蒼の姿を現す。
見た目は碧の賢帝と変わらないが色が蒼になっていた
「ニャトラン!」
「分かったニャ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
ひなたも再度プリキュア に変身して蓮花の隣に移動する
「いくよスパークル!」
「OK!」
2人は未だに浄化していなかったメガビョーゲンへ走る
サイドに分かれて両側から仕掛ける
「メガ!」
「やぁ!」
スパークルはジャンプして避けるが、しなるメガビョーゲンの腕はスパークルを追い続ける
「させないよ!」
素早く蓮花がフォローに入りメガビョーゲンの腕を斬り落とす
「「皆んなの健康は、俺達(アタシ達)が守る!!」」
「覚醒剣!」
「蒼穹無限!」
賢帝解放となんら変わらないが、威力は絶大に上がっていた。
蒼い波動がメガビョーゲンを飲み込み浄化した
「ヒーリングッバ〜イ」
「新しい魔剣、果てしなき蒼。思ってたのと違うけどまぁ…良いんじゃない?」
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「何とかなったな。問題は…」
蓮花が見つめる先にはラテが力を使い果たして倒れていた
「俺は紅牙を見てくる。皆んなはラテを」
のどか達はラテの体を見て重傷と見て心配する
「風のエレメントさんに頼もうぜ!また、エレメントボトルを分けて下さいって!」
「その必要はありません」
風のエレメントに頼もうとしたところ、あの謎のプリキュア が光り、変身が解けたと思ったら手の平には風のエレメントボトルを握っていた
「エレメントさんじゃないのに、風のエレメントボトルを生んだペエ!?」
それをラテに与えてラテは傷を癒して治った
「人間界で負った病が残ってしまうですのね。あぁ…お気の毒なラテ様」
「先代のプリキュア って大昔の人よね?」
「何でラテの事知ってんの?」
「その前に何で現代に現れたラビ!?」
「プリキュア さん、貴方は一体誰何ですか?」
謎のプリキュア の介入、そして蓮花とひなたの絆で新しく誕生した魔剣
ここから始まる、新たな運命がくるりと回り始める
遂に果てしなき蒼が登場!長かった…
ヒープリの世界に刀鍛冶なんて登場させれませんから、そこはこう…事情という物ですよ
次回は分岐ルートです。サモナイ3知ってる人なら誰もが知るアレですよ