ではスタート!
「今日は疲れたねぇ〜」
「1日に2回もお手当てしたもの」
「しかも、2体とも鬼ハード。加えて蓮兄も」
「誠に申し訳ない…」
皆んな、明日は日曜なので1日使って休息を取る事に決めた
「じゃあわたしこっちだから」
「また学校で」
「まったねぇ〜!」
「帰ったら紅牙の看病か…」
4人はそれぞれの帰路に別れるのだが
「「「「あっ!」」」」
そこである事態に気付いた
「待って待って待って!」
「アスミは何処に帰るの?」
全員がアスミの存在を忘れていた
「帰りません。ヒーリングガーデンには帰らない事になりましたので」
アスミは生まれたばかりで住む場所が無い。本来ならヒーリングガーデンで暮らすのが普通なのだが、ラテの意思もあり帰れないと決めたばかり
「じゃなくて!」
「アスミちゃんのお家は何処なの?」
「わたくしに家はありません。強いて言えば地球全体でしょうか」
「スケールデカ!?」
「いや寧ろ正解な答えだ。現に俺達も地球に住んでいる。だから…」
「蒼咲さん、深読みし過ぎです」
その間にもアスミは道端で寝転んで休もうとする
「アスミちゃん!こんな所で寝たら駄目だよ!」
「そうなのですか?」
「壊滅的に人間界の常識が無いペエ…」
「…仕方ない。ひとまずは俺の家にでも…」
「待って下さい!」
蓮花が自分の家に連れて行こうとする時、のどかが待ったを掛ける
「わたし何とかする」
「紅牙ただいま〜」
「おかえりさん。今回はどうだった?」
「詳しく説明はするけど、その前にひとつ…」
「?」
蓮花はアスミの事を説明した。それに加えて
「はぁ!?紅の暴君をお前が継承したから、俺はもう使えないだと!?」
「そ、そうなっちゃうね…」
「これから俺はどうやってお手当てすれば良いんだよ!」
「本当にすみません…」
起きてしまった事はもう戻らない。紅牙も諦めてそれ以上は言及しなかった
「なら、しっかりアイツらを守れよ。蓮花も浄化出来る力を手に入れたが、結局はプリキュア頼みなんだから。俺達の希望だけは守り抜かないと」
「希望って、紅牙らしく無いね」
「るっせぇー!」
////////
次の日、いつもの場所でのどかとアスミが来るのを待っていた
「鬼麿さん、傷はもう大丈夫ですか?」
「あぁ、この通だだだだだだだ!?」
肩を回そうとすると激しい痛みが身体中を刺激する
「この分ですと最低でも半月は安静にしないと」
「そんな悠長に言ってられるか!」
「…」
「いたたたたたたたた!!?やめろこの馬鹿ゴリラ女!!俺を殺す気か!?」
無理強いする紅牙の肩を、ちゆは思いっきり摘み上げる
「やっぱり痩せ我慢じゃないですか。駄目ですよ」
「この野郎…」
「そういえば蓮兄。…蓮兄?」
「あ、うん何かな?」
ひなたに呼ばれるが、少し反応が遅かった。蓮花はボーッとしていたのだ
「蓮花、お前昨日から何か上の空だが何かあったのか?」
「そういう訳では無いけど、アスミが気になってね」
「惚れたか?」
「え゛っ!?」
「どうだろう?まだ自分でも分からないよ」
そんな浮かれた話をしているとラビリンが飛んで来た
「誰かが増えようが減ろうが、俺のやる事には変わりない」
「あらそうなの?」
「お前いつの間に…」
ダルイゼンの後ろから紫苑が密かに付いて来ていた
「なら、そろそろ自由に動こうかしら?」
「いつも自由に動いてる奴が言う台詞か?」
「あれでも結構抑えてる方よ」
「ふ〜ん……今日はあの剣は置いて来たのか?」
いつも外に出る時は持ってる、原始の魔剣が手元に無い事に違和感を感じた
「もう時間の問題よ。
「これでお前も目的達成だな」
「何か勘違いしてるようね。復活はあくまで通過点に過ぎない。その後が重要。まあそれが吉と出るか凶と出るか。もし凶となったら……この世の終わり」
「……」
////////
「なんかまたでっかくなってない?」
「時間は掛かってない筈よ!」
「どんな相手でも俺達のやるべき事は変わらないよ!」
「おっしゃ!…て、うわっ!?」
紅牙は意気揚々と前へ出るも、蓮花が強引に下がらせた
「紅牙はもう戦えない。悪いけど見ていて」
「ちぇ〜」
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」
「抜剣覚醒!」
「輝け!
「「「「ハァー!!」」」」
グレース達のキックでメガビョーゲンが倒れる
「速やかに浄化しましょう」
アースがすかさず攻撃を加える。メガビョーゲンを翻弄しながらまたもメガビョーゲンを倒した
「さっすがアース!」
やはりアースは充分強かった。たった1人で圧倒しているのだから
「フォンテーヌ今の内ペエ!」
『キュン』
「「キュアスキャン!」」
「エレメントさんはあそこね」
「確認しました」
アースが一気に畳み掛けようとする時、メガビョーゲンは身体中に生えてる花びらを飛ばして追撃を許そうとしなかった
「果てしなき蒼!」
蓮花が果てしなき蒼の結界で4人を防御して、ダメージを負わずには済んだ。しかしながら後退はさせられる
「簡単には終わらせてくれないわね!」
「それなら地道にコツコツと!」
蓮花達は着実にダメージを与えつつ、メガビョーゲンの隙を狙っていた
その様子を見て、メガビョーゲンを生み出したダルイゼンは何か思い付き、メガビョーゲンの背中に乗り何かを毟り取っていた
「ダルイゼン!」
「何企んでるラビ!」
「さぁね?企むと言ったらアイツの方じゃね?」
グレースが振り向くと紫苑が紫紺の蛇刀を振りかざしていた
「グレース!」
グレースの危機にアースが飛び込み、紫紺の蛇刀を両腕で防ぎ切った
「成る程ね。強いじゃないの」
紫苑は一度距離を置いた
「体が自然と動いていました。少し分かったような気がします。お返しに人を助けたいという気持ち」
「人を助けたい気持ちね。それは私だって同じよ!」
「紫苑!」
グレースとアースの前に紅牙が立つ
「貴方はもう抜剣者じゃない。勝ち目なんて無いわ。満に一つも」
「蓮花にも言ったがコイツらは俺達の希望だ。その希望を壊させない!」
「なら…その減らず口から排除するまで!貴方には何も興味は無いんだね!」
「──ッ!!」
それは一瞬の出来事だった
何でこの様な状況になったのか理解は出来なかったが、目の前に起きた真実だけは理解出来た
「紫紺の蛇刀が折れた?いやそれよりも!」
「この剣は?」
紅牙自身すらも分からなかった。自身の手に持ってる金色に輝く剣に
そして剣は光りの粒子となり消えた
(僅かだけどあれは紛れもない…)
「ッ!この!」
少し間が空いてしまったが紅牙は紫苑に掴み掛かる
「くっ!離しなさい!」
紫苑は紅牙を振り解いが折れた紫紺の蛇刀を奪われてしまった
そして紫紺の蛇刀は翠色に輝き姿を変えた
「そうかこれが!」
「抜剣覚醒!」
「吹き荒れろ!翠遠の息吹──ヴェルディグリオン!」
「継承した!?成る程ね、これでやっと抜剣者に」
翠遠の息吹は風を巻き起こして紅牙の身体の傷を癒していく
「痛みが引いていく」
「メガビョーゲン!」
「翠遠の息吹!」
紅牙が剣を地面に突き刺すと、地面から翠色のツタが大量に生えてメガビョーゲンを拘束する
「面白い剣だ!傷を癒したり敵を拘束する!俺好みとはいかないが、これならいくらでも蹂躙出来る!」
「紅牙」
「分かってる。いくぞアース!」
「アースウィンディハープ!」
「エレメントチャージ!」
「舞い上がれ、癒しの風!」
「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」
「覚醒剣!」
「翠嵐疾風!」
二つの嵐に羽とツタが入り混じり合いメガビョーゲンを浄化させた
「ヒーリングッバ〜イ」
「お大事に」
「まさか、紅牙が先に絶剣者としてその兆しを見せるとは。それに遂に揃ったわね。蒼天、浄火、息吹。少し計画繰り上げて最終段階へ移行しようか」
////////
「こうやって、そっとコップを合わせるんだよ」
「分かりました」
「じゃあ、アスミが無事にのどかの家で暮らせるという事で」
「かんぱ〜い!」
「乾杯」
全員がコップを合わせて、改めてアスミを歓迎する
「この様な経験が、いつかわたくしに何か変化をもたらすのでしょうか?」
「うんきっと。わたしも新しいこと経験するの凄く楽しみ!」
これから初めての事をいっぱい経験する
そんな想いで胸が熱くなってきた
まさかの紅牙君が強奪して強化。
次回は一度NG集挟んでからネタ回を挟みます。その後オリストを挟もうか悩んでる途中
ではここまでの拝読ありがとうございました!