ではスタート!
のどかがアスミに教えるように、蓮花も何か教えようと考えてた
「俺達が教えられるものと言えば…」
「「勉強」」
「まぁ、お2人は頭良いですからある意味ピッタリですね」
「そんな訳で」
蓮花は机の上に大量の本とノートをばら撒いた
「また皆んなでお勉強って事で」
「えぇ〜!」
「わたくしは楽しみです」
ひなたは苦い表情に、アスミはまだ知らぬ知識にわくわくしていた
「であるからして──」
「「「……」」」
「ふわぁ〜…」
「おいそこのツインテール欠伸するな」
「にゃ!?何その呼び方酷くない!?」
のどか、ちゆ、アスミは真剣にノートととっているが、ひなたには退屈過ぎて欠伸をする。しかし、それを紅牙に厳しく注意された
「19800のビデオデッキが2割引!ボーナス一括払いで5%OFF!!今ならポイント還元が13%付いて…さて、いくら!?」
「先生!紅兄が遊び始めました」
「2人共、突然のネタ振りは困るよ」
真面目にしてたと思ったらすぐこれだ。ほとほと困ってると、アスミが嬉しい事を言ってくれた
「面白いですね。もっと本を読みたいと思います。他にはどのような物がありますか?」
「それなら書斎に沢山あるからでついて来て」
蓮花はアスミを連れて2階の書斎へ案内した
「これは…!」
アスミもこれには驚いた。壁ギッシリに敷き詰められた本棚と本の山
アスミは本を手に取り色んな本をめくる
(アスミ…)
アスミの横顔に惹かれて、蓮花は無意識にアスミの頬へ手を伸ばす
「どうかなされたのですか?」
「え?──ッ!?」
蓮花は、今自分が何していたのか理解して手を引っ込める
「ご、ごめんね。邪魔しちゃって…」
「いえ。…そちらの本は何の本でしょう?」
机の上にある本をアスミは手に取り蓮花へと見せる
「何でこの本が?」
それは、紅牙とひなたが愛読してる「蝶々さんこんにちは!」だった
「はぁ…勝手に入って此処で読んでいたな」
「蓮花この本は何でしょうか?」
「それは漫画って言って、ちょっとした娯楽の一種だよ」
「なるほど、それは素晴らしいものですね」
アスミも適当に本をめくっていき、とあるページで止まった
「蓮花、これは一体何をしているのでしょうか?」
アスミが見せたのは、主人公とヒロインのキスシーンの場面。どうやらアスミは、キスという行為が分からないようだ
「…これは『キス』って行為で、主に好きな人同士が愛を確かめ合う証で、お互いの唇をくっ付けるんだよ」
「蓮花はのどか達とキスはした事あるのですか?」
「な、何でそうなるの!?」
「蓮花はのどか達の事嫌いなのですか?」
かなり面倒な言葉を覚えさせてしまった。詰め寄るアスミに、蓮花は後退り腰に机がぶつかる
「そんな事はない!のどか達は勿論、アスミだって好きだよ!友達として」
「わたくしはキスがどんなものか気になります。好きでしたら、わたくしとして貰えますか?」
「ア、アスミ?君の思う好きと俺の思う好きに食い違いが…」
アスミは、蓮花の両肩を固定して顔を近づける
「おい蓮花、いつまで書斎に篭ってるつもりだ?いい加減……」
紅牙はとんでもない場面に遭遇してしまった
蓮花とアスミがキスしてる場面に
「どうしたの紅兄?」
「蒼咲さん大丈夫ですか?」
「何かあったの?」
次から次へと外野が集まり見てしまう
「な、何やってんだお前ら!?」
急いで紅牙は2人を引き剥がす
そこからは先は地獄絵図だった
「馬鹿じゃないのか!」
「これは不可抗力!」
「キス…意外と気持ち良いものでした」
「ち゛ゆ゛ち゛〜〜!アタシまだあんな事した事無いのに〜!!」
「落ち着きなさいよ!ねぇニャトラン何とかならない?」
「オレに振るなよ!」
「ふわぁ〜!ふわぁ〜///」
「のどかちょっと興奮し過ぎてラビ」
「ど、どうなっちゃうペエ!?」
ある者は必死になり、ある者は号泣し、ある者は興奮していた。修羅場と化したこのカオスな状況
それに混じってインターホンが鳴り響く
「お、お客さんだ!助かった!」
「おい待て!話はまだ──」
蓮花は逃げる様に玄関へと走る
「すみません!遅くなって……しま…い」
扉を開けて蓮花は言葉を失う
何故なら
「こんにちは」
インターホンを鳴らしたのは紫苑だったから
のほほほんと終わると思いきや!ですよ
次回、紫苑の目的など全て明かされます
ここまでの拝読ありがとうございました!