ではスタート!
「こんにちは」
「何で紫苑が此処に…」
「それを説明する為に来たのよ。でも時間が掛かると思うからお邪魔するわよ」
紫苑が靴を脱ごうとする時、頬に剣の切っ先が向けられる
「何でテメェが此処に居んだよ紫苑」
追い掛けて来た紅牙達も紫苑を確認した
「それを説明しに来たのよ。このやり取り2回目よ」
「知るかそんなもん!此処で斬る!」
「ちょっと待って下さい!」
ちゆは紅牙を押さえ付ける
「離せ!」
「……いいよ。話だけなら聞くよ」
蓮花は、紫苑を家に招き入れる許可を出した
全員の厳しい視線の中で紫苑は構わずソファーに腰を掛ける
「で、話とは?」
「ビョーゲンズを抜けて来たの」
「待って、この流れ何かデジャブを感じるんはアタシだけ?」
「だからそっちの輪に入れさせてくれない?」
ひなたの言う通り、これは紅牙の時と同じ流れだった
「はぁ?ぶざけんんっ!?」
「鬼麿さん静かにして下さい!」
ちゆとペギタンが紅牙の口を塞いで黙らせた
「ちょっと頭痛くなって来た。一応聞くけど何で?」
「…私の計画が最終段階へと移行したからよ」
紫苑の計画。これまで対峙した時に、何度もその言葉を口にしていた。けれども、その計画の内容を一度も話した事が無いので詳細までは知らない
「あの、その計画の内容を教えて貰えませんか?」
「そうね。…私の目的は──魔剣の破壊」
「破壊…ですか?」
「でもそれって変じゃないか?元々剣を集めていたのに、それを破壊するって」
矛盾している。誰もがそう思っていた
「集めていたのは効率的に破壊をする為。後、力が欲しかった」
「力…」
「魔剣を回収し、その力を全て集結させて全ての魔剣を破壊する」
「じゃあじゃあ!何で蓮兄にあんな酷い事をすんの!何も関係無いじゃん!」
「原始の魔剣。アレが見つかったのは予想外。あの剣が覚醒するとどんな剣でも破壊する事は可能なの。だから…」
蓮花を利用して、その力を我がモノにしようとしていた
「それに、貴方の父親を殺したのは感情を昂らせて絶剣者に覚醒させる為。でも、今はもうその必要は無くなったけどね…」
紫苑は全てを話した。普通は許せない行為を幾つもしたんだ
蓮花は
「まぁ良いんじゃないのかな」
あっさりとそれを許した
「はぁ!?お前それで良いのかよ?親を殺した奴が目の前にいるんだぞ!」
「それがどうした?復讐して何になる?それじゃあ、暴走してるのと何ら変わらない」
蓮花の言う通りだ。復讐だけでは何も変わらない。それはもう痛い程理解している
「くちゅん!」
「ラテ!?」
「ビョーゲンズが現れたラビ!」
「行くよ!」
全員、家を飛び出してビョーゲンズが現れた場所に走る
////////
場所は少し広い草原。木の姿をしたメガビョーゲンが暴れていた
「シンドイーネ」
「紫苑じゃないの。キングビョーゲン様を裏切ってプリキュア の方に寝返るとはね!」
「これが私の選んだ運命よ」
「なら、プリキュア 共々倒れなさい!!」
「後は頼んだわよ」
「挑発するだけして俺達任せかよ!?」
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「「地球をお手当!」」」」
「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」」
「「抜剣覚醒!」」
「輝け!
「吹き荒れろ!
「メガビョーゲン!」
メガビョーゲンは木の腕を伸ばして攻撃してくる
「させっかよ!」
翠遠の息吹のツタでメガビョーゲンの腕に絡み付きへし折る
「隙あり!」
スパークルが走り、メガビョーゲンに蹴りを食らわす
「「ハァァ!」」
今度は、グレースとフォンテーヌとのダブルパンチ
「メガ!」
しかし体勢を崩しながらも、メガビョーゲンは腕を伸ばしてグレース達に攻撃する
「ハッ!」
「フッ!」
すぐに蓮花とアースが2人の前に飛び出して腕を切り落とす
「スパークル今だよ!」
「「キュアスキャン!」」
「木のエレメントさんニャ!」
「良し!このまま──」
人は勝利を確信した時程隙を見せる
「「「「キャア!?」」」」
「「何!?」」
地面らメガビョーゲンのツタが伸びて蓮花達を拘束した
「蓮花!
「そうか!──来い!不滅の炎!」
喚び出した不滅の炎は、蓮花の体に絡み付くツタを切断した
「蓮花、3本の魔剣を束ねるのよ」
「3本の魔剣を?」
「蒼天の果てしなき蒼、浄火の不滅の炎、息吹の翠遠の息吹。浄化の力を得たこの3本を束ねる事で、貴方は更なる力を得られる筈よ」
「…」
「お願い信じて」
紫苑の目は本気だ。本気で蓮花達の輪に入ろうとしている
「分かった信じる。俺はどうすれば良い?」
「先ずは3本を持つ事が必須条件。紅牙から翠遠の息吹を奪いなさい」
「聞こえてんぞゴラァ!!」
「借りるよ!」
ギャーギャー騒ぐ紅牙から翠遠の息吹を奪──借りる
「だぁぁああ!この野郎!!」
「鬼麿さん静かにして下さい!蒼咲さんが何かしようとしています」
蓮花は集中している
「そうよその調子」
「輝け!果てしなき蒼!燃え上がれ!不滅の炎!吹き抜けろ!翠遠の息吹!」
3本の魔剣が蓮花の上に並び立つ
「今よ!」
「想いをひとつに!真剣覚醒!」
「目覚めろ!揺るぎなき曙光──ブランリュゼール!」
辺り一面に白い光りが包み込んだ
「あれが本来の抜剣者の姿!救い、切り開く者」
新たに誕生した魔剣──揺るぎなき曙光は3本の剣が合体した物
白く輝くその剣は、レイピアの様に刀身が細く、柄の部分が3つの剣が合体したようになっている。
容姿も従来のとは異なり、白くなった髪と瞳以外は殆ど変わらずだった
「この町を害するもの全てを拒み、全て浄化する!ビョーゲンズを切り裂く剣となり、穢れを跳ね除ける盾となれ!」
揺るぎなき曙光を地面に突き立てると、その余波で光りの波が起き、蝕まれた大地が元に戻る
「ハッ!」
そして、一瞬でメガビョーゲンのツタを切り、グレース達を解放させた
「な、何なのよこの力は!?」
「皆んなの健康は俺が守る!」
揺るぎなき曙光を天へ掲げると、蓮花の周りに蒼、橙、翠の剣が浮遊していた
「食らえ!」
剣先がメガビョーゲンに向けられ波動を溜め始める
「真・覚醒剣!」
「蒼炎翠光!」
4つの波動がメガビョーゲンを呑み込み浄化させた。その威力は他の魔剣を寄せ付けない
「ヒーリングッバ〜イ」
「これで信じてくれたかしら?」
「わたくしは、この人が皆さんの言う悪い人の様には見えません」
「だがよアース!コイツは殺人者なんだぞ!」
紅牙はそれでも納得は出来ていなかった
「紅牙ありがとう。でも、もう良いんだ」
「…分かったよ。本人がそこまで言うなら何も言わん」
蓮花は紫苑に手を差し伸べる
「仲直りの握手」
「そうね、握手」
////////
「ひとつ良い?」
「何?」
「どうして紫苑まで俺の家に居るんだ!?」
朝起きると、紫苑が勝手に荷物を空き部屋に移動させていた
「大丈夫、問題無いわ」
「大有りだ!」
「蓮兄皆んなで遊びに来た…よ…」
ひなたを先頭にのどか達も家に上がり込んだが、紫苑を見て固まってしまった
「蒼咲さん、もしかして…」
「頼む、言わないで…」
「紫姉も蓮兄の家に居候するんだ」
「私は普段、大学に通ってるから」
「何処の大学に通っているんですか?」
紫苑は生徒手帳を見せると
「おい蓮花、此処って確か受験で落ちた所じゃねぇか?」
「本当だ。しかも学科も同じ」
「蓮花落ちたの?」
「コイツ名前を書き忘れたんだとよ!笑えるぜ!」
蓮花は紫苑の生徒手帳で顔面をしばいた
紫苑も新たに仲間に加わり、より一層騒がしくなる蒼咲家だった
アスミが全然会話に参加してない問題
それと、これで碧・紅・紫・蒼・炎・翠・光。先生達が使っていた原作の魔剣を出し尽くしました!
他シリーズでも魔剣は存在しますが、この小説では今のところ上記のしか登場させていません
それ以外で出て来た魔剣は、全てオリジナルです。
原作知らない人の為の補足知識でした
そして紫苑が加わった事により、この先の物語は暫くシリアスも無い優しい世界が続きます。余りあるネタの出し放題です
では、ここまでの拝読ありがとうございました!