ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

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天道 紫苑(てんどう しおん)
10月10日生まれ/18歳/171cm
大学1年生で蓮花とは同い年。蓮花や紅牙と同じく、頭が良く秀才な人。通ってる大学は、蓮花が受けた学校で学科。
夢では無いが、自分のやりたい事は考古学で世界を見て回りたいとの事。その為、考古学を勉強中。
戦闘面は、幼い頃から適格者として魔剣を振るっていたので、戦闘経験や技術といった実力面は2人より勝っている

容姿
スタイルも良くモデル体型。
長く綺麗な薄紫の髪色に、白いシャツの上にロングカーディガンを羽織り、ジーパンを着込んでる


前回、書ききれなかったので紫苑の詳細データを作成しました
ではスタート!


第37話 これが好き♥ラテが大好きなアスミ

「アスミちゃん、今朝は嬉しそうだったな」

 

「そりゃあそうでしょ!アタシも自分の部屋貰えた時めちゃ嬉しかったし!」

 

アスミはやっぱり、花寺家に住む事になり個人部屋を貰った事の話をしていた

 

「でも大丈夫かしら?家にアスミ1人で」

 

「そう言われてみると」

 

ちゆに言われて改めて気付いた。アスミは、未だに人間界の常識を理解していない事が沢山ある

 

「ラビリンもラテも居るんだし1人じゃないって。心配ないない!」

 

「あの皆んな少しいい?」

 

「何蓮兄?」

 

「…何で皆んなして保健室に居るの?」

 

今のどか達が居る場所は、自分達の教室では無く蓮花が居る保健室に居るのだ

 

「イイじゃん別に!」

 

「まぁ、皆んなの顔が見れるのは嬉しいけど」

 

「でしょでしょ!」

 

「でも、だからと言って此処を溜まり場にするのは良くないよ。後、ひなたはベッドに寝転がらない」

 

蓮花はひなたを持ち上げてベッドから下ろす

 

「此処は、具合が悪くなったりする人が来る所。元気な3人は教室に戻る」

 

「蓮兄が側に居ないと元気が出ない病に掛かっちゃったよ〜」

 

ひなたは何かしらの理由を付けて離れようとはしなかった

 

「…ちゆ」

 

「ひなた行くわよ。お騒がせしました」

 

「い〜や〜だ〜!蓮兄と一緒に居たいの〜!」

 

完全に駄々を捏ねる子供を引き摺る絵になっていた

 

「のどかちょっと」

 

「はい?」

 

ちゆとひなたが出て行く中で、蓮花はのどかを引き止めて座らせる

 

「医者からは問題無いと言っていたよね?でも、体調が少しでも悪いと思ったらいつでも此処へ来てね」

 

「お気遣いありがとうございます」

 

「じゃ、またお昼に」

 

 

 

 

 

////////

 

「のどかっち、慌てて帰っちゃったね」

 

「わたし、余計な事言ったかしら」

 

「アスミンの事?」

 

「えぇ、心配させてしまったのかも」

 

放課後、のどかは急いで帰宅して今はちゆとひなたの2人だけ。余計な心配事を増やしてしまったと心配する

 

「あら2人共お帰り」

 

「紫姉!」

 

「天道さんも今帰りですか?」

 

「えぇ、大学生は厳しいのよ」

 

丁度、大学帰りの紫苑にもバッタリと会う

 

「のどかちゃんは?」

 

「家に居るアスミを心配して先に帰って」

 

「そう。あら?あれってアスミちゃんじゃないの?」

 

紫苑が指差す方向には確かにアスミの姿があったのだが、少し様子が変だった

 

「あ、あれどういう事!?」

 

アスミの体は、奥の景色が見えるくらいまで透けていた。それを不思議に思い数人の人達が集まっていた

 

「ひなた、天道さん周りの人を惹き付けて。わたしはアスミを連れて行くから」

 

「分かった。行くわよひなたちゃん」

 

「でもどうやって!」

 

紫苑はアスミの前に出て話始める

 

「これは一体?」

 

「これは科学実験ですよ。光りの屈折を利用して、周りの背景に溶け込むクリームを塗っているのですよ。お手軽で光学迷彩の出来上がりって訳ですよ」

 

「ワァースゴイナー!」

 

「アスミ走るわよ!」

 

その隙にちゆは、アスミの手を引いてその場から退散した

 

 

 

 

 

「ん?よっ!ちゆじゃねぇか!」

 

「鬼麿さん」

 

「何でアスミそんなに薄くなってるんだ?」

 

今度は紅牙と会った。勿論、アスミの体の事にも気付いた

 

「あ〜と、え〜と…鬼麿さんも来て下さい!」

 

「お、おい!いきなりなんだよ!」

 

ちゆは、紅牙も巻き込んで自分の家に招き入れた

 

 

 

「実はわたくし、ラテに避けられてるようなのです。どうしていいのか分かりません」

 

アスミは事の顛末を全て2人に話した

 

「それが原因で体が消えちゃいそうペエ」

 

「そんなに悲しいのねアスミは」

 

「悲しい?」

 

「そう、今のその気持ちを悲しいって言うのよ」

 

「そう…ですか…」

 

まだ理解は出来てない。そんな悲しい空気になり掛けた時

 

「お姉ちゃん、お母さんが『おやつどうぞ!』だって〜」

 

そこへ弟のとうじが引き戸の前で呼ぶ声がした

 

「ようとうじ」

 

「紅牙兄ちゃんも来てたんだ」

 

「ありがとうとうじ」

 

2人一緒に出て来た事にとうじは気になった

 

「ねぇ、お姉ちゃん達って付き合ってるの?」

 

「そんな訳あるか」

 

「えぇ、絶対無いわ」

 

それを最後にピシャリと戸を閉めた

 

「これは?」

 

「おやつのすこやか饅頭よ」

 

アスミは初めて食べるすこやか饅頭。そのお味は

 

「美味しい」

 

その後も、満足そうな顔をして出された饅頭を1人で平らげた。そして、体の透明度も無くなり殆ど実体化するまで戻った

 

「胃もたれしないのか?」

 

「良かった。アスミは甘い物が好きなのね」

 

「好き?美味しい事を『好き』と言うのですか?」

 

「『好き』はそれだけじゃないわ。他には…」

 

好きと言う感情を教える為、ちゆは別の好きを教える事になった

 

 

「温かい」

 

「心もポカポカするペエ」

 

「これもわたしは『好き』よ」

 

次はアスミを足湯に浸からせてみる

 

「美味しくて、温かいもの。『好き』と言うのは良いものですね」

 

「でも、『好き』は良いものばかりではないの。時には辛いけど、でも好きを辞められないものもあるわ」

 

「それは随分と難しい」

 

「先日の…き、キスも好きな人同士がやる行為なの」

 

先日というのは、蓮花とアスミが色々とやらかした事の日だ

 

「ちゆ、折角だからハイジャンプの練習でも見せたらどうだ?」

 

「それ良いアイディアです!」

 

 

 

 

 

////////

 

そして次の日の放課後。全員がちゆの練習を見に来ていた

 

「ちゆちゃんバー高めにしてる?」

 

「チャレンジ!チャレンジ!」

 

しかし、いつもより高めに設置した事もあり成功は一度も無かった

 

「ちゆ、何故失敗してばかりなのにそんなに何度も跳ぶのですか?」

 

「それは、わたしがハイジャンプを好きだから」

 

「好き?美味しくも温かくもないのに?」

 

「練習はハードだし、失敗もするけど、でもわたしはハイジャンプが好き。どうしたら上手く跳べるのか?もっともっと高く跳びたいっていつも考えてる。この気持ちは、止めようと思っても止められない。『好き』って、きっとそういうものよ」

 

どんなに壁が立ちはだかっても、成功した時の達成感が嬉しいからハイジャンプを好きと胸張って言う

 

「その事ばかり考える…止められない気持ち?」

 

「アスミの心にもあるんじゃないかしら?そんな『好き』の気持ちが」

 

まだ悩んでいると、ヒーリングアニマル達が偶々通り掛かった

 

「あらどうしたの?」

 

「お散歩の途中で寄ってみたラビ」

 

ラテは、アスミを見るや否や距離を取ってしまった

 

「ラテ…」

 

また落ち込んでしまい、アスミの体が薄く透明になり始める

 

「あぁ〜アスミン駄目駄目!」

 

「くちゅん!」

 

アスミが消え掛けてしまう時、ラテがくしゃみをした。しかも学校の敷地内から悲鳴が聞こえる

 

「学校に現れたか」

 

「紫苑さん、アスミちゃんをお願いします!」

 

「任せて」

 

この状態ではまともに戦えない。なので、アスミと紫苑を除いた皆んなでお手当てをする事に

 

場所は校庭のグランド。そこでは、シンドイーネと水道の蛇口の姿をしたメガビョーゲンが居た

 

 

 

「「「スタート!」」」

 

「「「プリキュア ・オペレーション!」」」 

 

 

「「重なる二つの花!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

「「交わる二つの流れ!」」

 

「キュアフォンテーヌ!」

 

「ペエ!」

 

「「溶け合う二つの光!」」

 

「キュアスパークル!」

 

「ニャ!」

 

 

「「「地球をお手当!」」」

 

「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」

 

 

「「抜剣覚醒!」」

 

「輝け!果てしなき蒼(ウィスタリアス)!」

 

「吹き荒れろ!翠遠の息吹(ヴェルディグリオン)!」

 

 

 

「メガ!」

 

両腕から水が放射されるが、それを正面から突破してフォンテーヌが踵落としで攻撃する

 

「「タァ!」」

 

そして、グレースとスパークルでメガビョーゲンの足を崩してダウンさせた

 

「フン、コッチにはコレがあるのよ」

 

シンドイーネは緑色の石をメガビョーゲンへ埋め込ませた

 

「メメメメガァー!!」

 

「使えるわメガパーツ」

 

「気を付けなさい!メガパーツは急激にメガビョーゲンを成長させて、強くさせる物よ!」

 

「説明ありがとね紫苑!」

 

メガパーツによって成長したメガビョーゲンは、急激に地球を蝕み始める

 

「メェガァ!ビョーゲン!」

 

強化されたメガビョーゲンから水が高圧射出される

 

「図に乗るなよ!」

 

紅牙が正面から、翠遠の息吹の巻き起こす風で吹き飛ばそうとするも

 

「なんて…力…!ぶわっ!?」

 

「紅牙!」

 

「メガ!」

 

メガビョーゲンは辺り構わず水を放出し部活で使う道具を蝕む

 

「皆んなの道具を蝕むなんて!」

 

今度はグレース達3人で仕掛けるも、呆気なく放出される水に呑み込まれてしまった

 

 

「燃え上がれ!不滅の炎(フォイアルディア)!」

 

 

果てしなき蒼から火力の強い不滅の炎に切り替えて、上空から仕掛ける

 

「メガ!」

 

「炎帝業火!」

 

不滅の炎の炎が、メガビョーゲンの水を蒸発して力では勝ったが

 

「しまった!」

 

「メガ!」

 

破られる事を知っていたのか、攻撃をし終わった蓮花へとまたも放出した

 

メガビョーゲンが暴れる衝撃でサッカーボールがラテへと転がる

 

「ラテ!」

 

「アスミちゃん!?」

 

サッカーボールがラテにぶつからないよう、アスミは駆け寄りラテを守る。紫苑もアスミの跡を追いラテの元へ

 

「怪我は大丈夫ですか?」

 

「クゥン…」

 

「良かった…」

 

ラテに怪我が無くてホッとすると同時に、アスミはちゆの言葉を思い出す

 

 

『──アスミの心にもあるんじゃないかしら?そんな「好き」の気持ちが』

 

 

「その事ばかり考える…止められない気持ち」

 

ようやく、ちゆの言葉の意味を理解した

 

「ラテ、わたくしはラテの事が好き。いいえ、大好きなのです。だから少々心配し過ぎてしまったようです」

 

「…」

 

「これからはラテの気持ちを第一に考えて、ずっとお側に居たいと思います」

 

「わん!」

 

ラテもアスミの気持ちが伝わり側へ駆け寄る

 

「参りましょうラテ!」

 

体はもう元に戻りアスミはラテと共に行く

 

 

 

「スタート!」

 

「プリキュア・オペレーション!」

 

 

「「時を経て繋がる二つの風!」」

 

「キュアアース!」

 

「ワン!」

 

 

 

「アンタが新しいプリキュア ね!いいわ、私が捻り潰してあげる!」

 

シンドイーネが悠長に喋る間に、アースはメガビョーゲンの頭の蛇口を蹴り飛ばして回転させた

 

「チャンス!」

 

スパークルも勢いに乗り蹴りで回転させる

 

よろめくメガビョーゲンに、グレースはすぐさまエレメントを見つける

 

「「キュアスキャン!」」

 

「水のエレメントさんラビ!」

 

「ここは氷のエレメントを使うペエ!」

 

「氷のエレメント!」

 

またもメガビョーゲンが腕から水を放出する瞬間

 

「ハァッ!」

 

それを狙って腕を凍らせて放出口から出ないように固めた

 

「紅牙借りるよ!」

 

「あ、ちょい蓮花お前!…こんのまたかよ!!」

 

蓮花は翠遠の息吹を勝手持ちメガビョーゲンへと走る

 

 

 

「真剣覚醒!」

 

「目覚めろ!揺るぎなき曙光(ブランリュゼール)!」

 

 

 

「食らえ!」

 

蓮花の一閃でメガビョーゲンは膝を突いた

 

「もう!私は大好きなキングビョーゲン様にお会いしたいだけなのに!」

 

シンドイーネも自分の大好きなものの為に戦うが、それをアースは一蹴する

 

「大好き?」

 

「そうよ大好きよ!悪い?」

 

「いいえ、大好きは悪くありません。ですが、貴女の大好きの為にわたくしの……皆さんの大好きを傷付ける事は許しません!」

 

 

 

「アースウィンディハープ!」

 

「エレメントチャージ!」

 

「舞い上がれ、癒しの風!」

 

「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」

 

 

「ヒーリングッバ〜イ」

 

「お大事に」

 

アースの怒りの浄化技でお手当ては完了した

 

 

 

 

 

////////

 

「ラテ様は、アスミに怒られちゃうと思ってたラビ」

 

ラテがアスミに対して避けていたのは、そういう理由だったらしい

 

「わたしも病気の時お母さんにすっごく心配されてたけど、それだけ大切に思ってたって事だよね」

 

「それはつまり…」

 

「『好き』と言う事よ」

 

帰る途中、夕陽が皆んなを照らし出す

 

「この世界にも、わたくしの心の中にも、まだまだ知らない事が沢山ありそうですね」

 

今度はどんな事があるのか、アスミは密かに楽しみにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでちゆは、紅牙の事が好きなのですか?」

 

「今の流れで何でそうなるんだよ!?」

 

「違うのですか?」

 

「「違う!」」

 

「ハモッた!」

 

「「ハモッてない!!」」




次回はまたも日常回!アニメ本編が終わる事に1話ずつ挟もうと思います!
有り余るネタを一気に消化して行きます!

ではここまでの拝読ありがとうございました!
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