今日は久し振りにのどかの家にお邪魔している
「おおらか市に行ってみない?」
そう紫苑が提案した
「実はね、アスミちゃんが好きそうな場所を見つけたのよ」
「おおらか市って確か…電車で2時間以上掛かる場所ですね」
「そう!この前、大学の帰りに綺麗な湖があるって聞いたのよ」
「そういえば、紫苑が通ってる大学って丁度おおらか市だったね」
紫苑はアスミにその湖の雑誌の記事を見せる
「どうかな?」
「はい、言ってみたいです」
一目でアスミは気に入ってくれた。
そして、今度の日曜にお弁当を持ってその湖へハイキングする事に決まった
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「めっちゃ気持ち良い〜〜!!」
そんな訳で湖にやって来た。目の前に広がる広大な湖、そして周りは緑豊かな場所
来て早々に皆んなはしゃいでは遊び、遊んだ後は自分達が作って来たお弁当を交換したりと食べる
一度皆んな落ち着き、それぞれリラックスする。その中で、アスミは風で揺れる木々の音を聞いていた
「アスミちゃん、もしかして何か聞こえる?」
そんなアスミに紫苑は気になって声を掛ける
「いえ、想いが伝わってくるのです」
「想い?」
「自然の想いがわたくしに伝わって来ます」
「そういうの羨ましいわ。アスミちゃんはあまり知らないと思うけど、私は今まで蓮花達に酷い事をした悪人。そんな悪人には自然の声はおろか想いなんて…」
「そんな事はありません」
俯く紫苑にアスミはその言葉を否定する。紫苑は驚いた表情で顔を上げた
「紫苑は悪人ではありません。ちゃんと良い心を持った善人です」
「…意外ね。でもまぁ……ありがとうね」
その時、林の中から小鳥の鳴き声が聴こえた
鳴き声が聞こえる林の中へ歩くと、やっぱり小鳥が道の真ん中で座っていた
「巣から落ちたのかしら?戻してあげないと」
紫苑は小鳥を抱いて巣に戻そうと手を伸ばした時
「駄目!触っちゃ駄目よ」
女性がこちらに歩いて来ながら、それを駄目と注意した
「この子は多分巣立ちの時なんだよ。まだ上手く飛べないだけ」
「どうしたの?」
「何やってるんだ?」
そこへ、ちゆと紅牙が聞き付けて来て、後から蓮花達もやって来た
「親鳥が近くで見てるかも知れない。人間が勝手に連れて行っては駄目よ」
「そうすると親鳥は何処へ?何故助けに来ないのかしら?」
「わたくし達が居ると親鳥も近付けません」
「そう、人が近くに居る事自体野生の雛にとっては大きなストレスなの」
その女性は、その雛鳥を道から外した所に丁寧に置く
「すぐにここから離れましょう」
「はい。あの…貴女は?」
「私は『樹 サクヤ』。おおらか市で樹木医をやってるの」
樹木医は樹を専門とした医者だ。サクヤは、紫苑と話ながらも樹の診断をして作業を進める
「サクヤさんは凄いですね」
「そんな大袈裟よ」
その時、風が木々を靡かせる。サクヤは、その靡く音を聴きいる
「樹が話してる」
「風が吹いただけでしょう?」
「そう。でも話してるよ。樹がお互いに『元気?』って掛け合ってる。風って、自然の想いを届ける力を持ってるんじゃないかな……な〜んて、私の思い込みだけとね」
「そんな事ありません。サクヤさんは本当に自然の想いが分かる。いえ、分かろうとしてる。此処の自然が素敵なのは、きっとサクヤさんが居るからです。わたくしも此処が大好きです」
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「くちゅん!」
後日、展望台で集まっているとラテがくしゃみをした
『この前遊んだおっきなお水さんが泣いてるラテ…』
「それっておおらか市の湖?」
「大変!大変!」
その場に居なかった、蓮花とひなたが慌ててやって来た
「皆んなこれを観てくれ」
2人がスマホであるニュースを観せる。そのニュースには、おおらか市上空で怪物が飛び回り湖の方へ飛んで行ってる内容だった。
そして観てる途中で、サクヤと思わしき人物が湖の方へ走って行く姿を見かけた
「抜剣して、皆んなを連れて行ったとしても最低でも1時間は掛かる」
「電車よりマシだ!俺達で連れて行くぞ!」
蓮花と紅牙は喚び出そうと準備をするが、アスミは目を閉じて何かをしようとしていた
「アスミちゃん?」
紫苑はアスミに近付こうとすると、アスミを中心に竜巻の様な風が発生する。
その風は天へと舞い起こり、おおらか市の湖が見えた
「あれを通れば湖に行けます。行きましょう地球のお手当てに!」
輪になって手を繋ぐと、吸い込まれるように風で舞い上がり潜った
「着いた!」
「何だお前達?」
気絶するサクヤの前に、大きな鳥のビョーゲンズが現れた
「貴方こそ誰なの!」
「オイラは『ネブソック』って言うんだぞ!」
バテテモーダに続いて新たなビョーゲンズ
「サクヤさんが守ってる自然を……許せません!」
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「「地球をお手当!」」」」
「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」」
「「抜剣覚醒!」」
「輝け!
「吹き荒れろ!
「またお前達か」
「ダルイゼン!」
「兄ちゃ〜ん!こいつら何だ?」
「いっつも兄ちゃんの邪魔をするんだ」
「えっ?」
紫苑はダルイゼンとネブソックを見比べる
「腹違い?」
「違う」
「兄ちゃん!こいつら倒したら褒めてくれる?」
ダルイゼンは「まあ褒めてやる」みたいな態度を取ると、ネブソックのテンションが上がり突風を巻き起こしながら突撃して来た
「ガハハハ!」
「「「キャア!?」」」
「弱ぇ〜楽勝!」
グレース達を吹き飛ばした事に調子付き今度はアースへ向かう
「ガハハ!」
「フッ!」
無闇に突進するネブソックを、アースはたった一蹴りでカウンターした
「言う程大した事無いじゃん。いや、アイツが強いのか」
ネブソックの実力は生半可ものではない。アースが強過ぎるだけ。ダルイゼンも薄々気付き始めてる
「何だよお前!」
今度は翼でを大きく広げて鋭い羽を連続で速射させる
「「やらせるかぁぁ!!」」
蓮花はアースを結界で守り、紅牙はツタでグレース達を攻撃から身を防ぐが、ネブソックの攻撃は辺り構わずの為流れ弾が木を薙ぎ倒して、それが紫苑とサクヤへ倒れようとする
「危ない!」
アースは2人を突き飛ばして代わりに木の下敷きになってしまった
「アース!」
「早く逃げて下さい!」
「だけどアースが!」
紫苑は木を退かそうと持ち上げようとするが、魔剣を持たない彼女は只の一般人。到底持ち上げるなんて不可能
「そこを動くなよ!」
ネブソックが追撃に仕掛けて来る
「──ッ!」
紫苑はアースを覆い被さるように庇い、背中に幾つもの羽が突き刺さる
「がはっ…!」
紫苑は吐血し、その場に崩れ落ちる
「何故庇うのです?」
「嬉しかった…の。こんな私を善と呼んでくれるアースに。だから、ね……今の私に出来る事をしようと思うのよ」
紫苑の身体が淡く輝きだす
「これが私が選んだ運命。私はもっと皆んなと一緒に!!」
輝きは増して空色のオーラが紫苑を包み込む
「人は変われる!例え間違った道を進んでも、それを戻せる力がある!この力で……善の力で全てを救い、切り開いてみせる!!」
「絶剣覚醒!」
「包み込め!善なる天威──ヴァルベギオン!」
空色の両刃剣が紫苑の手の中に。そして剣の側面には、誰も見た事の無い文字で言葉が彫られてある。しかし紫苑だけはその文字が読める
悪なき精神で断ち切れ──と
「何だこの力は?」
「この力は絶剣。抜剣者を超える抜剣者。私が絶剣者よ!!」
絶剣者──抜剣者の頂点にして極致の覚醒。絶剣者の精神そのものが剣となり力となる。
抜剣者の精神が極限にまで高まった瞬間、絶剣の領域に入れる
絶剣覚醒は、抜剣覚醒と違い容姿は髪色と瞳の色しか変わらない
「ここは私に任せて」
瞬間、紫苑の姿消える
「ぐぺっ!?」
そして空中に居たネブソックの腹に重たい拳が突き刺さる
「楽勝ね」
「こんの〜!!」
だが強くても空中では身動きが出来ない
「隙あり!!」
チャンスと見て、ネブソックは鋭い足の爪で攻撃するが
「ありゃ!?」
攻撃は空を切り裂く
「こっちよ」
「ッ!」
「こっちこっち」
「ッ!!?」
「何処見てるのよ?」
声のする方向へ目を向けるが紫苑の姿が見当たらない
そして気付いたら真上に陣取っていた
紫苑は善なる天威の力で、超高速移動を可能とし空中浮遊を披露していた
「ハッ!」
剣で切りつけて湖へ沈ませる
「アース行けるかしら?」
「はい!」
「絶・覚醒剣!」
「天威絢爛!」
「アースウィンディハープ!」
「エレメントチャージ!」
「舞い上がれ、癒しの風!」
「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」
紫苑の超高速剣舞でネブソックを切り捨て、最後にアースが止めの浄化でネブソックを倒した
「ヒーリングッバ〜イ」
「「お大事に」」
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サクヤも気が付いて無事お手当てが終わった
「それにしてもさっきの凄かったな〜」
「前に俺達に話してた絶剣者になった…のでいいのかな?」
「私もあまり実感は無いけど恐らくそうよ」
「空をビュンビュン飛んでドカーンだもんな!」
横ではしゃぐニャトランを見て、絶剣者になり得た理由を考える
「私の善の心に反応して、その領域に入れたと推測してる」
「俺にもあの力がある可能性があるのか…」
「まぁこの話は一先ず置いとくとして、アスミ帰りもお願いラビ!」
ラビリンはおおらか市に来たトンネルで帰ろうと提案したが
「えっ?」
「ほら、ここまで来たトンネル!」
「あぁ…出来ません。アレは、とても力を使うので続けては出来ないのです」
「「「えぇ!?」」」
「て事は電車で帰るの!?」
「今日俺お金持って来てないよ!」
「仕方ないわね。私達がおぶって帰るしか手はないわね」
結局蓮花達が抜剣して、のどか達を抱えて1時間掛けてすこやか市に帰ったとさ
モチベが下がってるとはいえ、書かないと次の話に進まないので何とか頑張って書く
紫苑の覚醒回をサクッと終わらせる。一応彼女の最終と言うか最強みたいな形態です。
善なる天威の能力は2つ
超高速移動と空中浮遊の2つです
勿論、身体的なスペックも抜剣と比べて倍以上となっています
次はちゃんと書けるようにします