ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

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まぁ、こんなもんでしょう

ではスタート!


第42話 大切な人と一緒に♥思い出紡ぐこの日

「皆んな良く聞いて欲しいの」

 

ちゆの家に突然呼ばれた女性陣達。

ちゆの表情がいつも以上に真剣だ。かなり深い事情があるに違いないと感じる

 

「わたし、鬼麿さんに…こ、告白しようと思うの」

 

「紅牙が何かやらかしたのね!!」

 

キラキラとした瞳で紫苑は興奮する

 

「天道さん告白(・・)ですよ!告発(・・)じゃないですよ!?」

 

「冗談よ。でも告白なんてパパっとすれば良いんじゃないの?」

 

「そうだよちゆちー」

 

このお調子者2人は、事の重要性を分かっていない

 

「何か気になる事があるの?」

 

「えぇ。わたし、鬼麿さんに色々とやらかしてる自覚はあるの。それで…」

 

「ちゆは好きだけど、紅牙は嫌いかも知れない。と言う事でしょうか?」

 

「正にそれよ」

 

ちゆは、この一方的な気持ちに不安を抱いていた。こちらが好きでも、相手はどう思っているのか。そのせいで告白に踏み込めないでいた

 

「大丈夫だよ。ちゆちゃんならきっと上手く行くよ!」

 

「のどか…!」

 

「それじゃあ女性陣で願でも掛けましょうか!」

 

 

 

 

 

////////

 

「お前らを呼んだのは他でもない」

 

今度は紅牙が、蓮花の家にちゆ以外の皆んなを呼び集めた

 

「俺…ちゆ事が好きみたいなんだ…」

 

((この人もか…))

 

のどかと紫苑は全く同じ事を考えていた

 

「それはめでたい事だね。でも何で俺達を呼んだんだ?」

 

「俺、自分の性格を良く知ってるつもりだ。今まではふざけて接していたが、ちゆはそれを嫌がって俺の事を嫌っていると考えてるんだ…」

 

紅牙の悩みは殆どちゆと同じ内容だった

 

「大丈夫だって!だって、ちゆちーも紅兄の事が…ふがっ!?」

 

ひなたが全て話す前に紫苑が口を閉じさせた

 

「ひなたちゃん駄目よ。こういうのは知らない方が後々盛り上がるものなの」

 

「そうなのですか?」

 

「アスミちゃんも丁度良いわ。この機に恋愛について知るのも悪くないわ」

 

紫苑はひなたから手を離して紅牙へと向き直る

 

「ところで紅牙、貴方は人に頼るのはいいけど何か自分で考えたの?」

 

「ああ!告白すると同時にプレゼントする!王道だがこれが1番の筈だ」

 

「まあ確かに。それでそのプレゼントの内容は?」

 

「結婚前提での指輪だ!」

 

その瞬間、紅牙の頭にハリセンが叩き込まれた

 

「貴方は馬鹿なの?そんなに性犯罪者になりたいの?あぁそうか、紅牙は元から馬鹿だったわね。これは失礼」

 

「何想像してんだ!?」

 

「アスミちゃん覚えといて。男は皆獣よ。きっと、ちゆちゃんに襲い掛かってアレやコレやとして食べちゃう……じゅるり」

 

「テメェの方がよっぽどド変態じゃねぇか!!

 

「何よ!ちゆちゃんがアンアンと喘いで、トロンとした表情をして『欲しいよ…』て言って、快楽に溺れ堕ちるちゆちゃんの事何て全然想像してないもん!」

 

流石に今の発言には紅牙も引いてしまった

 

「と、とにかく!なら──」

 

 

 

 

「というのはどうだ?」

 

「紅牙も結構ロマンチストラビ」

 

「なら決まりだな」

 

「わたし応援しています!頑張って下さい!」

 

 

 

 

 

////////

 

紅牙はちゆを海が見える浜辺へ呼び出した

 

「ここで会ったが100年目」

 

「100年って、少し前に会ったばかりですよ…」

 

自分の緊張をほぐす為にわざとその様な事を言ったのだが、ちゆがバッサリと切り捨てた

 

「き、今日はお前に言いたい事があって呼んだ」

 

「…わたしもです。とても大切な」

 

いつまでも立つのも悪いと思い、2人は一緒にその場に座り込んだ

 

しかし

 

「「……」」

 

((どう切り出そう…))

 

お互いが、話すタイミングを見計らって黙りの状態が続く

 

(鬼麿さん中々話さない。なら今が良いわね)

 

(何ビビってんだ俺!何か喋れ!言うぞ。3、2、1の合図で言うぞ。行くぞ!)

 

「「おい(あの)」」

 

((あっ…))

 

失敗した。同じタイミングで、話し掛けたせいでまた黙ってしまう

 

((被ってしまった…))

 

「お、おいちゆ」

 

「はい」

 

(言え!言え!!言え!!!)

「さっき何を言おうとしたんだ?先に言えよ」

 

思っていた言葉と全く違う事を言ってしまった。それどころか、ちゆに譲ってしまった

 

(オイオイオイ!チキンなのか?あぁ?俺はチキン南蛮なのかニャ?蹂躙すっぞゴラァ!!)

 

弱気な自分に苛立ち責め立てる

 

紅牙は色恋沙汰に関しては無力という事が判明した

 

「…あれから半年近く経ちましたね」

 

「あ、あぁ。確かにな」

 

「初めて会った時はお互い敵同士。嫌な人と感じていました」

 

「だろうな」

 

「でも、わたし達と一緒に戦うようになってからは印象が変わった」

 

ちゆは、これまでの紅牙の姿を思い浮かべる

 

少女漫画好きな彼、意外と優しい彼、一緒に居れば楽しい彼。そんな一面を沢山見て来た

 

「本当は誰よりも優しく、気遣う鬼麿さんの事が……好きになりました」

 

「そうか………そうか!?」

 

少し間を置いて驚く

 

「待て待て待て!!?」

 

「駄目…ですか?」

 

ちゆは三角座りに座り直したと思ったら、そこから上目遣いでそう聞いて来た

 

「だあぁぁぁ!!先越されたぁぁぁぁ!!」

 

「え?先越されたって…」

 

「俺も!俺、その話をする為にお前を呼んだんだ…」

 

「という事は………ッ///」

 

紅牙の言葉の意味を理解したちゆは、顔から火が出た

 

「コレ」

 

紅牙はちゆに縦長の長方形の箱を渡した

 

「開けても良いですか?」

 

「どうぞ」

 

箱の中身は金色のロケットが入ってあった

 

「綺麗…!」

 

ちゆはロケットを開けると

 

「?」

 

普通なら写真が入れられてるが、紅牙が渡したロケットの中身は何も入っていなかった

 

「あの…」

 

「思い出はこれから作っていけば良い。それだけの事だ」

 

何も無いロケットの中身。それは、これから2人で一緒に思い出を作って行こうと言うメッセージだった

 

「それともう一つ。左手を出してくれ」

 

紅牙はちゆの左手を取り、薬指に絆創膏を巻いた

 

「今は絆創膏だが……いつかちゃんとした物をやる」

 

「鬼麿さん、これプロポーズですよ」

 

「俺の告白だが告白ではない。プロポーズだ!」

 

「フフッ!」

 

ドヤ顔をした紅牙にちゆは笑みを溢す

 

そしてそっと紅牙の手を、指を絡ませる

 

「これからもずっと宜しくお願いします///」

 

「これから、どんな事が合ってもお前を守る。お前は俺の希望だからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで、ちゆはいつになったら俺の事を名前で呼ぶんだ?」

 

「どうでしょう」

 

「何だよそれ」




この2人は早い段階でくっ付ける予定でした。
蓮花のヒロインが決まったら、紅牙のヒロインも自動的に決まる

結構サラッとした内容でしたけど、2人の性格を考えればこれくらいが丁度良いと感じました

ここまでの拝読ありがとうございました!
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