ヒーリングっど♥プリキュア 〜癒しの楽園物語〜   作:シロX

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オリスト書くとか言っていましたが忘れて下さい

ではスタート!


第46話 突然の襲撃、傷つく友たち

「うぅ……ん…」

 

「ようやく目を覚ましたか」

 

「此処は…?」

 

「蓮花の家だ。細かく言うとベッドの上だ」

 

紫苑が目を覚ました

 

「私は確か……」

 

「何があったか知らないが、お前道端で死にかけていたぞ?」

 

奇跡的な回復。それも翠遠の息吹(ヴェルディグリオン)のお陰だ

 

「2日は寝込んでいたよ。何があったの?」

 

紫苑は2日前の夜の事を全て話した

 

持ち主が現れた原始の魔剣の事

 

「厄介な相手が現れたね」

 

「全ての魔剣を作り出すのか……。だがそれがどうした?」

 

「えっ…?」

 

「紫苑の言う事が本当なら確かに厄介だ。でも俺達のする事は何も変わらない。これまで通りお手当てするまでだ」

 

呆気に取られた表情をする。自分達より強い存在が現れたと言うのに、紅牙はそれでもやる事は変わらないと言う

 

「でも、そんな相手をのどか達と戦わせる訳にはいかない」

 

「次から現れたら俺達が相手をする。そもそも魔剣関連は俺達の問題だ。ちゆ達に迷惑を掛ける訳にはいかないからな」

 

「そうね、あの子達を巻き込ませる訳には。……原始の魔剣が復活となると私達の死期が近付いて来たわね」

 

「お前の言う運命か。下らん。俺達は死ぬ事はおろか、負ける事は絶対無い。…俺達3人ならな」

 

「もう話しはここまでにしよう。紫苑は回復したとは言え、体力までは戻ってないんだから」

 

蓮花は布団を紫苑に被せて部屋へ出て行った

 

 

「俺はさっきちゆに呼ばれたから行くけど紅牙は?」

 

「俺は紫苑の世話をする。何か買って来る」

 

 

そんな会話が部屋の外で聞こえた。紫苑は何か安心して天井を見上げる

 

「『俺達3人なら』か…。紅牙も随分と変わったものね。これもあの子達と出会ったお陰かしら」

 

そして紫苑は新たに胸に刻み込む

 

(だからこそ、あの子達を…この居場所を奪われる訳にはいかない。例えそれが、私の命と引き換えになったとしても)

 

拳を握り、自分の命を懸けて仲間達を守る事を決意した

 

「そうだ、折角だし今の内にアレを調べておかないと」

 

紫苑はベッドの隣に置いてあるノートパソコンを開く。そして一つのフォルダを開いた

 

(原始の魔剣が復活となると……やっぱりね)

 

そのフォルダには原始の魔剣についての詳細が記されていた

 

原始の魔剣はとある王様の為だけに造られた剣。その王様か受け継ぐに値する者にしか扱えない代物

 

そしてその王様が初めての抜剣者

 

死ぬ直前王様は己の魂を剣に宿し、派生する魔剣にもその魂が宿っていく

 

「まるで呪いね」

 

他の説明などを飛ばして1番最後のページへと差し掛かる。

そのページには王様の名前が記されていた

 

レンカ

 

たったその3文字だけだった

 

「初代抜剣者『レンカ』。いつの時代も皮肉な運命ね」

 

 

 

 

 

////////

 

蓮花はちゆに呼ばれた場所へ来る途中で、橋の上でのどか達3人が居る所を発見した

 

「やあ皆んなお待たせ」

 

「蓮花さん!もう遅いですよ!」

 

「蒼咲さん、天道さんの具合いは大丈夫ですか?」

 

「傷は紅牙が治しているから命に別状は無いけど、体力の回復にはまだ時間が掛かる。元気は元気だよ」

 

「紅兄は?」

 

「看病。同じ時に家に出て買い物しに行ったよ」

 

 

 

 

 

////////

 

「かなり血を流していたからな、やっぱり食べさすなら肉だろ」

 

紅牙は、肉屋で大量に肉を買い足していた

 

「それにしても…32円。また蓮花にでも小遣い貰うか」

 

空っぽ寸前の財布を逆さまにして嘆いていると、男が話し掛けて来た

 

「鬼麿紅牙18歳。抜剣者で翠遠の息吹の使い手」

 

「あぁ?何だお前は?」

 

「答える必要性は無い。ここでお前は死ぬからな」

 

「はぁ…どうしていつもいつも変な奴に絡まれるんだ俺は。いいぜ相手してやる」

 

紅牙は付いて来いと言わんばかりに背を向けようとすると、それを見た外野が集まって来た

 

「何だ喧嘩か?」

 

「大人が子供相手にかよ」

 

「…少し静かにして貰おうかな」

 

男が手を翳すと、外野2人の腹に剣が1本ずつ突き刺さった

 

「なっ!?剣だと!?」

 

「これで静かになった」

 

「ふざけんな!一体何を考え…て……その剣、なるほど紫苑が言っていたのはお前か」

 

紅牙は、男が手にしてる原始の魔剣で気付いた。そして、目付きも鋭くなり戦闘体勢に入る

 

「始めるぞ」

 

その言葉が合図となりいきなり襲い掛かって来た

 

「おわっ!?」

 

突如現れた魔剣が、上から襲い掛かって来るも横に飛んで避ける

 

「野郎!」

 

紅牙は走り出して拳を振るった

 

「…」

 

しかし、そんなものは容易く躱されてしまう

 

「な〜んてな!」

 

 

 

「抜剣覚醒!」

 

「吹き荒れろ!翠遠の息吹!」

 

 

 

そのまま抜剣覚醒して、先程貫かれた通行人2人を抱えて屋根の上へと跳んだ

 

「翠遠の息吹、この2人を癒してくれ」

 

小さな風が2人を優しく包み込んで傷の回復。だが、今紅牙が背を向けている事をチャンスだと思い、男は魔剣を4本飛ばした

 

「それがどうした!」

 

地面から這い出たツタが魔剣を弾いた。紅牙は、2人の手当てが終わりツタで何処か安全な場所へと移し替えた

 

「これで遠慮無く蹂躙出来るぜ」

 

紅牙も負けじと飛び降りながら、ツタと共に四方八方から攻撃を仕掛けた

 

「……」

 

だが逆に男は、魔剣を信じられない数を生成して迎え撃つ

 

「多過ぎる!?」

 

急いでツタを目の前に出して、それを足場に使い後ろへと下がる

 

未だに追撃するツタは、生成された魔剣によって串刺しになり見るも無残になった

 

「お前は何者だ!狙いは何なんだ?」

 

「言っただろ?答える必要性は無い」

 

「そうかよ……なら力付くで聞くまでだ!!」

 

そんな粋がるも、紅牙は後ろへと振り返り逃走した。そして路地裏へと消える

 

「…!」

 

男も追い掛けて路地裏へと入ると、ツタの猛攻が始まる

 

逃げたと思わせてからの奇襲だ

 

「そんなものか」

 

原始の魔剣を強く握るとツタは一瞬で切り刻まれた

 

「奇襲でも駄目か…」

 

急いで大通りに出て次の作戦へと移る

 

「逃すか」

 

「逃げるか!これでも食らいやがれ!!」

 

 

「覚醒剣!」

 

「翠嵐疾風!」

 

 

路地裏から出て来た瞬間を狙い、翠遠の息吹を振りかざして嵐を巻き起こす

 

「…」

 

しかしそれを物ともせず、魔剣の壁が嵐を防ぎ切った

 

「クソが!!」

 

そしてまたも走り出す。男は逃す訳も行かず追い掛けて来る

 

「だったらこいつならどうだ!!」

 

 

「覚醒剣!」

 

「真・翠嵐疾風!」

 

 

振り返り様に暴風を身に纏い、ツタが刀身と一体となり突進する

 

「遅い」

 

これも避けられた。直線上に走る紅牙を、只単に横へと避けられる

 

「にゃろ!!──翠嵐疾風!」

 

避けられたしまったが、そこから更に機転を掛ける。身に纏っていた暴風を剣に乗せて、翠嵐疾風へと攻撃を変えた

 

「芸の無い奴」

 

男が暴風を吹き飛ばそうとすると、足元からツタが伸びて身体を拘束した。逃げようにも逃げれない

 

拘束を解いた直後、翠遠の息吹の攻撃が直撃した

 

「うぐっ…!?」

 

「芸が無いって?ハッ!笑わすな!」

 

紅牙は真・翠嵐疾風で特攻した時、男とすれ違う瞬間ツタの種を辺りに撒き散らしていた。

避けられても今の状況になる様に。もし避けなかった場合でも、下からの攻撃なら見て反応したとしても遅れが生じる

 

紅牙は路地裏に逃げた時から、この三段構えの作戦を考えていた

 

奇襲が駄目なら正面から。それでも駄目なら、相手の余裕を利用する

 

「俺達抜剣者を舐めんじゃねぇよ。終わりだ。蹂躙されろ」

 

膝を突く男の上から、十数本のツタが男を呑み込んだ

 

「やった決まったぜ!折角だ、死人の顔でも拝んで──」

 

紅牙が死に様を覗こうとした時、両肘両膝を4本の剣が貫いた

 

「ガアァァアアッ!?」

 

「子供にしては良くやった……と言うべきか?」

 

「ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ゛!!?ク゛ソ゛ッ゛タ゛レ゛!!」

 

男は背後に居た

 

「…少しは黙ろうか?」

 

男は左手で紅牙の顔を掴んだ。そしてゆっくりと、親指を紅牙の左眼の瞼へと入れていく

 

「まさかお前…!や、やめ──」

 

瞬間、親指が左眼の中へと侵入しグチャグチャと弄る

 

「ア゛ア゛ア゛ッ゛ッ゛!!」

 

そして、男が突き放す様に手を離すと左眼から血が溢れ出る

 

「ヴェ、翠遠の息吹!!」

 

翠遠の息吹の風が、顔や両肘両膝を包み込み傷を癒すのだが

 

「な、何だよこれ……左が見えねぇ…」

 

完璧に治療した筈なのに。恐る恐る左目に手をやると何か違和感を感じた

 

「お前の探し物はコレか?」

 

見える右目だけで男の手元を見ると、眼玉を転がして持っていた

 

理解した。この違和感は眼が無い事を表していた。抉り出されたのだ。先程、指を入れられた時に強引に

 

「返しやがれよ…俺の眼玉」

 

「返したところで何になる?」

 

無情にも男は眼玉を握り潰した

 

「例え翠遠の息吹で傷は癒せれても、千切れたものをくっ付けたり再生する事は不可能だ」

 

「この…!」

 

紅牙は翠遠の息吹を振りかざそうとするが膝から崩れ落ちた

 

(クソッ!限界か…)

 

「ここで死ぬのは少し惜しいな。…慈悲をくれてやる」

 

男は止めを刺さずにその場から消えた。気配が完全に消えた所で安心するかと思いきや、紅牙は地面に拳を叩き付ける

 

「〜〜〜ッ!クソ!!!」

 

生かされた。死んでもおかしくない状況なのに生かされた。それは紅牙にとっては屈辱だった

 

悔しさで地面に打ち付けた拳から血が垂れる

 

 

 

 

 

////////

 

紅牙が街中で戦闘を繰り広げる時と同じくして、蓮花達も気球型のメガビョーゲンの出現により相手をする事に

 

 

 

「「「「スタート!」」」」

 

「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」

 

 

「「重なる二つの花!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

「「交わる二つの流れ!」」

 

「キュアフォンテーヌ!」

 

「ペエ!」

 

「「溶け合う二つの光!」」

 

「キュアスパークル!」

 

「ニャ!」

 

「「時を経て繋がる二つの風!」」

 

「キュアアース!」

 

「ワン!」

 

 

「「「地球をお手当!」」」

 

「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」

 

 

「抜剣覚醒!」

 

「燃え上がれ!不滅の炎(フォイアルディア)!」

 

 

 

会場にメガビョーゲンを呼び出したのはグアイワルだった

 

「俺の研究の成果を見るが良い!ほらよ!」

 

グアイワルは。1度にメガパーツをメガビョーゲンに取り込まさせて一気にパワーアップを図った

 

「メガビョーゲン!」

 

「これはデカイ!」

 

グアイワルの思惑通り、大量のメガパーツを取り込んだ事により今まで以上に成長したメガビョーゲンになってしまった

 

「どうだ!これぞ俺が編み出した最強のメガビョーゲンだ!」

 

「メッガ!!」

 

「「「「キャアァァァ!!」」」」

 

メガビョーゲンのブレスでグレース達は想像以上の深傷を負う。蓮花は不滅の炎の結界で防御はするも、その威力は目を見張るものだった

 

しかしながら、それでも尚アースは恐れず1人突っ走る

 

「あと少しだったのに。あと少しで勝てそうだったのに!とんでもない邪魔をしてくれましたね!!」

 

アースの怒りの篭った拳がメガビョーゲンの顔にヒットする。

だが効いていなかった。弾力のある気球に対して、力が分散して威力半減

 

「メガ!」

 

「ッ!」

 

「アース危ない!」

 

跳ね返った攻撃に体勢が保てずにいたアースを、蓮花が空中で抱えて助け出した

 

「危機一髪!アース前に出過ぎだよ」

 

「ありがとうございます」

 

「さあ!この調子でドンドン蝕め!」

 

アースの攻撃が効かなかった事で勢い付き、メガビョーゲンは更に蝕み始める

 

「フォンテーヌ!氷のエレメントを使うペエ!」

 

「ええ!──氷のエレメント!」

 

「させるか!」

 

「キャア!」

 

エレメントボトルをセットすると同時に、グアイワルがそれにいち早く気付き阻止する

 

「スパークル、キュアスキャンすっぞ!」

 

「でも、こんなに攻撃されたら全然スキャン出来っこないよ!」

 

「俺が盾になる!」

 

蓮花は不滅の炎を地面に突き刺して炎の柱を二つ建てる。それにより、メガビョーゲンの攻撃を全て受け流し、スキャンする為の隙を作り上げた

 

「「キュアスキャン!」」

 

「ど真ん中に空気のエレメントさんが居るニャ!」

 

「さて、どう切り崩か…ん?」

 

蓮花がどう攻め込もうか考えてると、メガビョーゲンが風に煽られているのを目にした

 

「風か……そうだアース!」

 

蓮花は目配せでアースに指示を出す

 

「承知しました」

 

その意図が伝わり、アースウィンディハープで風のフラフープを作り上げた

 

「ハッ!」

 

メガビョーゲンの足元に輪っかが通り、そして弾けて風が舞い上がる

 

いくら巨大なメガビョーゲンでも媒体してるのは気球。風で煽られれば、自由を失い簡単に宙へと飛ぶ

 

「フッ!」

 

ハープを奏で、風を操りメガビョーゲンを地面へと真っ逆さまに落ちた

 

「蓮花行きましょう」

 

「分かった…え、何で?…あ、はい!」

 

 

 

「アースウィンディハープ!」

 

「エレメントチャージ!」

 

「舞い上がれ、癒しの風!」

 

「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」

 

 

「覚醒剣!」

 

「炎帝業火!」

 

 

アースに言われるがままに蓮花は剣を振るい、メガビョーゲンを浄化させた

 

「お大事に」

 

 

 

 

 

////////

 

『ありがとう。貴方達のお陰で助かりました』

 

「くぅ〜ん…」

 

『コレをラテ様に』

 

アスミの手には、空気のエレメントボトルが手渡された

 

「ご親切にどうもありがとうございます」

 

貰ったエレメントボトルでラテの体調も良くなり事態は収まった

 

「ふわぁ〜!あと少しで棚がいっぱいだね!」

 

「全部埋まったら、な〜んか良い事あったりして!」

 

 

 

 

 

「大会も無事終わった事だし俺は帰るとするかな」

 

「もう帰るのですか?」

 

「紫苑の面倒を見なきゃだからね」

 

蓮花ぎ帰ろうとする時、ふと何か耳にした

 

「今何か聴こえたような…」

 

「蓮花さんもですか?」

 

「気になるラビ…」

 

「なら、帰る前に様子を見てくるよ」

 

回れ右して林の奥へ向かうと

 

「待って下さい。わたしが見に行きます」

 

「でも」

 

「蓮花さんは紫苑さんの様子を見て行って下さい」

 

「そう?じゃあ一応待っておくよ」

 

「ありがとうございます!」

 

のどかの言葉に甘えて結局見送った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その選択が、のどかを危険な目に遭わせるとは露知らずに




紅牙は眼玉抉られ、のどかはメガパーツを埋め込まれる。色々と大変な回だな〜

ここまでの拝読ありがとうございました
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