ではスタート!
「蓮花、先程から何を見渡しているのですか?」
「あ、いや。のどかの帰りが遅くて」
蓮花は、林の方で気になる声を聞いたのどかの心配をしてウロウロしていた
「少し様子を見て来る」
「それならわたし達も行きます」
ちゆ達も心配して付いて来る事になったのだが
林の中を歩いてると、倒れたのどかにラビリンが呼び掛け、その側にダルイゼンが立っているのを目にした
「なっ!?」
蓮花は急いで
「のどか!!」
「おっと、遅かったね」
斬撃を避けられたが、のどかから離れさす事は出来た
「これは…一体どういう事だ?何をした!?」
「キュアグレースにメガパーツを入れてやったのさ」
普段はメガビョーゲンに対して使用するが、今度はのどかに──人間に直接使用したのだ。
この先どうなるかは完全に未知数だ。のどかの表情を見ればとても苦しいのが理解出来る
理解出来ないのは
「何で?意味分かんない!?」
「どうしてそんな事を!?」
「それは後のお楽しみって事で。それと最後に言い忘れてた。キュアグレースを心配するのもいいけど、他の仲間の事ももっと心配したら?大変な事になってるかもよ?」
そう言ってダルイゼンは立ち去った。
追い掛けたい気持ちもあったが、今はのどかの事が心配だ
「急いで病院に連れて行こう。やすこさん達の元へ帰るよ」
蓮花はのどかを抱えてやすこ達と合流した。そして、ビョーゲンズの事だけ伏せて、突然倒れた事だけ伝えて病院へ運ばせた
「ねぇ、治るよねのどかっち」
「それは…」
「鬼麿さんに頼んで治して貰うのはどうかな?」
「それナイスアイディア!蓮兄急いで電話!」
言われて電話を掛けるも出る事はなかった
「駄目だ繋がらない」
『──他の仲間の事ももっと心配したら?大変な事になってるかもよ?』
「もしかして、ダルイゼンが言ってたのって…」
何か嫌な予感を感じる蓮花だった
結局、家に帰っても紅牙は不在で連絡は一切取れなかった
////////
『ダルイゼン、近頃地球を蝕む事が疎かになっている様だが?』
「ああ、ちょっとした実験をね」
ダルイゼンは、ここ最近の動きをキングビョーゲンに説明する
「俺達みたいなテラビョーゲンがもっと居れば、メガビョーゲンを作れる人手が増える。その方が結果的に捗ると思って」
『進化を待たずに増やそうと言う事か?』
ダルイゼンの効率的な判断に、キングビョーゲンも理解の出来る判断をした
「だからって、まさかプリキュア を宿主に選ぶなんて」
「面白いだろ?」
「全てにおいて、興味無さそうなお前が珍しい」
「どういう風の吹き回し?」
「…別に、只の気まぐれさ。それより」
ダルイゼンは後ろの方を向く。その目先には、2人の男性が何やら話し込んでいた
1人は、少し前に戦闘があった事を物語る様な姿。もう1人は
「
「…少し楽しみ過ぎました」
「何の為にお前を──」
「重々承知です。今度会ったら」
「そうだ忘れるな。地球を支配する前に、今現代に生きる抜剣者を根絶やしにする。良いか分かったか?」
「分かっております。我が王よ」
////////
翌日、いつものカフェで集合する蓮花達だったが、のどかの心配をしてジュースが中々喉に通らないでいた
「のどかが前に掛かっていた病気も、メガパーツが原因だったのかしら?」
「可能性はあるペエ」
「テアティーヌ様が元気だった頃も、メガビョーゲン全てをすぐに浄化出来ていた訳じゃないからな」
幼い頃の病気もメガパーツが原因と推理する。嘘だと思うが、それはあながち間違っていないそうだ
「初期段で、浄化出来ないまま育って進化しちゃう個体もいるペエ」
その進化した個体が、キングビョーゲンやダルイゼン、シンドイーネ、グアイワルと言った知性の持つ者が例に上げられる
「ええぇぇぇ!?アイツら元々メガビョーゲンなの!?メガビョーゲンの、何がどうなってああなっちゃう訳〜!?」
「それだと、紅牙や紫苑はどう説明するんだ?2人もメガビョーゲンを生み出していた。だけど普通の人間だった…」
「そんなの決まってるだろ?魔剣がそうさせなかったんだよ」
覚えのある声が聞こえた。振り返ると紅牙が立っていた
「紅牙!?昨日何で電話に出なかったんだよ」
「悪い。色々あってな」
「色々…その左目の眼帯と何か関係があるのですか?」
ちゆは、紅牙の左目の眼帯について問いただした
「昨日、紫苑が言っていた男と遭遇した。それでこんな風に」
紅牙は眼帯を外して蓮花達に見せた
「「「「!?」」」」
「見ての通り左眼を持ってかれた。今朝も、義眼を作って貰う為に病院に行ってたんだ」
「大丈夫なんですか?」
「ああ。それより風の噂で聞いたぜ。のどかが倒れたって」
紅牙に言われてハッとなった
「紅兄!紅兄の剣でのどかっちを治せない?」
「無理だ」
キッパリと即答した
「翠遠の息吹はあくまで傷までだ。体内に入ってる物を除去するなんて芸当は出来ない。それにこの左眼が何よりの証拠だ。血管とか繋がっているならともかく、完全に抉り出されたらお手上げだ」
「じゃあ本当に何も無いのですか?」
「こんな時は紫苑に聞いたらどうだ?」
紅牙は、スピーカーにして紫苑に連絡する
『あら紅牙?家出したのかと思ったわ。どうしたのよ』
「のどかの事知っているか?」
『知ってるわよ。体内にあるメガパーツを摘出出来る方法を見つけてる途中……あったわ』
どうやら、電話しながら見つけたみたいだ
「本当か!?」
『う〜ん、見つけたのはいいけどこれは参ったわ』
「はぁ?何だよそれ?」
『「水鏡の魔剣」って魔剣があるのよ」
水鏡の魔剣──目に見えるものも、見えないものも全て問答無用で断ち切れる魔剣
切る事に関しては、蓮花達が持つ魔剣よりかはある意味強い
『でもねコレ、他の考古学者が見つけているのだけど…』
「なら買えよ」
『馬鹿言わないで。自分の研究材料を他の人に金を貰ってまであげると思う?もし買えたとしても、コレが本物がどうか実際に見ないと分からないわ』
「分かったありがとう」
紫苑との連絡はこれで終わった
「水鏡の魔剣は諦めよう」
「えぇ〜!また振り出し?」
ひとつの希望を見つけたと思ったら、それが手の届かない所だった
ますます暗くなる一同を見て
「のどかに会いに行きましょう」
「でも、ご家族が動揺してる時に行くのは…。それにわたし達が行ってもお手当てしてあげられる訳でも…」
「でも、皆さんも不安で心配なのですよね?」
「そうだな。顔だけでも見せに行くか!」
すこやか総合病院でのどかの病室を探してると
「わんわん!」
ラテが飛び出して病室のドアを開けようとする
「のどかの病室!」
「失礼します!」
アスミがドアを開けると、ラビリンの手を握って苦しんでもがくのどかが居た
「うぅ…!」
「のどか!?」
「どうしたの?」
「分かんないラビ。急に苦しみだして」
「何で手が光ってんの?」
その場にいる全員が今起きてる状況を呑み込めずいる
「ラビリン何をしたんだ」
「2人で話してただけラビ!」
原因を追求する間にも、のどかの症状は悪化している
「ラビリンが付いてるラビ!この手は離さないラビ!!」
「わん!わん!」
「ラテ、何かお考えが?」
アスミがラテの言葉を聞く為に聴診器を取り出した
『のどかの中で、ビョーゲンズが苦しんでるラテ』
プリキュア の力が作用して、体内にあるメガパーツを追い出そうと抵抗してる。
この苦しみの原因は正にそれだ
「のどか!」
「ラビリン…!」
ラビリンの手を必死になって掴み願う
「悪い悪いメガパーツ!のどかの体から!」
「わたしの体から…!」
「「出てって!(ラビ!)」」
その言葉と同時に、光が溢れてメガパーツと思われる黒いモヤが体が出て病室の窓から外へと出て行った
「追い掛けっぞ!」
「紅牙!…俺達はさっきの黒いのを追い掛ける!」
蓮花と紅牙は窓から外へ飛び出して跡を追い掛ける
「待って下さい!此処一応2階何ですけど……」
ちゆがそう言うが、2人は既に飛び出した後だった
「「抜剣覚醒!」」
「燃え上がれ!
「吹き荒れろ!
蓮花達は飛び降りながら抜剣覚醒し、そのまま受け身を取り走り出す
「待ちやがれこの糞ッタレ!!」
「何処へ行くんだ?」
林を掻き分けた先には、木の上でダルイゼンが寛いでいた
「ん?早いな、もう出てきたのか?これじゃあまた、ネブソックみたいに未成熟な奴かな?」
「何が未成熟だ?」
「もう来たのか?そっちも早いな。まあ丁度良い。見なよ、キュアグレースの中で育ったメガパーツが、一体どんなテラビョーゲンに進化を遂げるのか」
黒いモヤは段々と、人の形へと変化し遂にその姿を見せる
「…!」
「あの姿」
「ああ、完全にダルイゼンと同じ姿だ」
「あれって…?」
更に、のどか達も到着した
「ダルイゼン違う。僕『ケダリー』。仕事、地球病気にする」
ケダリーは両手から、赤黒いモヤを飛ばして周辺を蝕み始めた
「とにかく来たんならお手当てだ!」
「のどかは平気ラビ?」
「うん。行こう!」
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」
「ぷにシールド!」
これ以上蝕まれては非常にマズい状況化。グレースとラビリンが防いだ
「邪魔」
ケダリーは上へ飛んで空中から仕掛ける。だが、フォンテーヌ、スパークル、アースがそれを読んでおり一斉に飛んで襲い掛かる
「「「ハァァァッ!!」」」
しかし、3人の猛攻を受け身の取り難い空中で全て避け、更にカウンターで叩き落とした
「皆んな大丈夫!?」
「凄まじい柔軟性です」
「もう、タコじゃないんだから!」
「プリキュア 邪魔する。先に始末する」
今度はケダリーから仕掛けて来た
「翠遠の息吹!」
翠遠の息吹のツタがやっとケダリーを捕まえて縛り上げる
「これで決めろ蓮花!」
「覚醒剣!」
「炎帝業火!」
紅牙が捕まえて蓮花が攻める。お手本の様な連携で攻めるも
「コレ、邪魔」
ケダリーは簡単にツタを引き千切り、翠遠の息吹の拘束から抜け出した
更には不滅の炎を片手で受け止めた
「何だと!?蓮花!」
「そんな…こんな事って…」
予想外の出来事に蓮花は動きを止めてしまった
「…」
「がっ!」
ケダリーのサマーソルトで蓮花の顎が跳ね上がった
紅牙もフォローする為向かうも、死角となる左に回り込まれて無様に蹴り飛ばされた
(グッ…!やはり片目か!)
それから6人は奮闘し続けるが、ケダリーから繰り出される予測不可能な動きに翻弄されて攻めるどころの話ではなくなった
「キャア!」
「「グレース!」」
「蓮花、もう一度だけで少しの間隙を作って貰えませんか?」
「分かった」
蓮花と紅牙が目配せて合図する
「
「真剣覚醒!」
「目覚めろ!
「うおぉぉぉ!!」
蓮花は、蝕まれた辺りを浄化しながらケダリーへと突進する
「…」
ケダリーも遠距離で応戦するも、揺るぎなき曙光が張る結界で蓮花は守られて攻撃は一切通じなかった
「真・覚醒剣!」
「蒼炎翠光!」
蒼、橙、翠の3本の剣が回転しながら波動砲を撒き散らす
「…!」
ケダリーの逃げる場所を潰した
「空気のエレメント!」
その一瞬の隙を逃さずにアースがケダリーの動きを完全に封じ込めた
「…!?」
空気のエレメントによって、空気の球体の中で暴れて脱出を図ろうとするがそう簡単には破れずにいる
「皆さんお願いします!」
「「「トリプルハートチャージ!」」」
「届け!」
「癒しの!」
「パワー!」
「「「プリキュア !ヒーリングオアシス!」」」
「クッ…僕消える!ヒーリングッバ〜イ」
「「「お大事に」」」
「ケダリーは浄化したわ!」
「この勢いでダルイゼンも浄化するラビ!」
5人で一斉に飛び出した。だが、ダルイゼンは余裕の表情をして前へ出る。普段の彼からして、前へ出る事はとても珍しかった
そして地面に拳を叩き付けて、5人を一気に吹き飛ばした
「アイツ、意外と無茶苦茶だ!」
土煙りが晴れると、倒れるグレースの目の前にダルイゼンが立っていた
「思い出したよ。俺を育てたのは、キュアグレースお前だって」
「え…?」
「メガビョーゲンの一部だった俺を、お前の中で成長してこの姿になったのさ」
突きつけられた真実に只々絶句するしかなかった
「全く面白い。ますます気に入ったよキュアグレース」
「「気に入らねぇぇぇ!!」」
「?」
ダルイゼンが上を見上げると、蓮花は果てしなき蒼を構えて蒼穹無限、紅牙は翠遠の息吹で真・翠嵐疾風で襲い掛かる
(此処で殺す以外の!)
(選択肢無し!)
「…また会おうぜ」
攻撃される前にダルイゼンが立ち去った
2人の攻撃は空振りに終わった
「逃したか…」
その後は病院へ戻り、元気になった事を報告して何とか退院した
そしてのどかは、自分が育ててしまったダルイゼンに決意を新たにする
水鏡の魔剣はサモナイ4で出て来た魔剣。詳細が良く分からん
あと、久し振りに色んな魔剣出してみた!
今後のヒープリが楽しみです
では、ここまでの拝読ありがとうございました!