「アスミちゃん!遊びに来たよ〜…ってどうしたの?」
のどかの家のアスミの部屋に、紫苑が遊びに来た
部屋に入って早々紫苑が目にしたのは、ラビリン達が手を大きく挙げて何かしら頑張りを見せる場面に遭遇した
「紫苑!実は、のどかがストレスを溜めてるかも知れないラビ!だから、その発散方法をこれから探しに行く所ラビ!」
「ストレス?……ああ、先日あんな事があったものね」
ダルイゼンとの関係に重荷を感じて、ストレスが溜まってる事を言うラビリン達。
紫苑もそれを察して協力する事にした
「ところで紫苑、学校はどうしたんだよ?」
「あんなものサボったに決まってるじゃない」
「それを平然と言え、更に行動出来る紫苑は凄いペエ…」
「あら?皮肉で言ったのかしら?」
「全然!!」
紫苑の笑顔の裏に恐怖して、ペギタンは物凄い勢いで首を左右に振りまくる
そんな訳で紫苑達が最初に来た場所は
「此処が、ちゆのストレス発散というか気分転換スポットペエ」
青い細波で色んな事を洗い流してくれる浜辺に来た
「やっぱり、この海を見てモヤモヤする気持ちを浄化させてるの?」
「違うペエ。例えば──」
『ペギタンのラップが見た〜〜い!!』
「何だそりゃ!?」
ちゆの場合は、お気に入りのこの場所で大声を上げて発散してるらしい。
只、何故その言葉をチョイスしたのかは不明である。寧ろ気になる
「それ以来、ボクはラップを練習してるペエ」
「練習してるラビ!?」
「今では、1秒に1枚ラップを掛けられるペエ!」
「それラップ違いよ…」
ペギタンの言うラップは、食材保存でも使われるラップだ。音楽の「お」の字も当てはまっていなかった
「でも、ラップでのどかが気分転換出来るとは思えないラビ」
「んじゃ、次はひなた流で行くか!」
一度のどかの家に帰り、ニャトランがありったけの道具を持ち運んだ
「アクセサリー作り!美容タイム!雑誌で情報収集!最後にオレとスキンシップ!」
紫苑とアスミ2人で言われた通りやってみたのだが、やった本人達は
「忙しいですね」
「ひなたちゃんって意外と暇なのね」
ひなたが毎日、何かしら動いていないと気が済まない事を知っただけ
「へぶしっ!」
「どうしたのひなた?風邪?」
「う〜ん…誰かアタシの噂してたりして!」
「紫苑達はどんなストレス発散してるラビ?」
まだ若いとはいえ、のどか達より年は上。多少の人生経験のある紫苑達に話を振ってみた
「蓮花は部屋に引き篭もってノートを書いてるわね」
「何で?」
「全く勉強に励めないから、発散も兼ねて勉強してるのよ」
「それは申し訳ないラビ…」
「紅牙がどうペエ?」
次に紅牙なのだがそのまんまだった
「紅牙は棒針で編み物してるわ」
「余計ストレスが溜まりそうだな」
「後は、蓮花に切り掛かっていたわね」
「「「どういう状況!?」」」
「では紫苑はどうなんでしょう?教えてくれますか?」
「私?私はね……一度家に来てくれるかしら?」
場所を変えて蓮花の家に
「少し待っててね」
紫苑は家に入ってはすぐに出て来た。
手には鍵とヘルメット2つ持って、1つをアスミ手渡した
「私は最近バイクにハマってるわ」
紫苑は家の裏に移動して、シートを取るとオンロードバイクが目に映る
「飛ばして行くわよ!!」
アスミとラビリン達を乗せて家を飛び出した
街中だろうとお構い無く、法定速度をぶっちぎりでオーバーした。
途中、後ろから白いバイクが追い掛けて来て、それを振り切ったのは良い思い出
////////
「中々見つからないわね。そろそろのどかちゃん達も帰ってくる頃だろうし」
「わたくしは、もう少し探しても宜しいですか?」
「まだ探すの?」
「のどかはいつも一生懸命です。だから、のどかの為にわたくしも頑張りたい」
紫苑とアスミが歩いてると、下校途中ののどか達と出会した
「あれ?皆んな」
「のどか、ちゆ、ひなた」
「此処、学校の近くだったの?」
アスミはのどかに近づいてストレートな事を言った
「のどか、気分転換にどんな事をしたいですか?」
「え?」
「どうしたのいきなり?」
最近、のどかが走り過ぎている事を説明した。返って来た言葉は勿論、のどかを心配する声だった
「どれくらい走ってるの!?急に増やすと体に悪いわよ!」
「あ!急にお弁当がデッカくなったのもそのせい?」
どうやら、学校内でも様子が変わったいたそうだ。ちゆとひなたも、それを聞いて今初めて知った
「あ、あのねでもね、単にもっと鍛えなきゃって思って」
「オーバーワークは厳禁よ。それをして良いのは単細胞の紅牙だけよ」
「何気に紅兄ディスってるし…」
その時、トランペットの音が聴こえた
「あの子達は?」
「吹奏楽部の『菅原有斗』と『金森ことえ』って子です」
2人は練習に勤しんでいた
「焦り過ぎ」
「うん、気を付けます」
「じゃなくて、風邪なんて誰でも引くんだから気にし過ぎ。1人で頑張ればどうにかなる程、吹奏楽は甘くないよ」
「うん!」
短い会話を済ませた後、また2人で吹き始めた。
練習の邪魔にならないように、のどか達はその場を後にして下校した
「のどか?」
「…何か、金森さんとわたしって似てるのかなって」
「…くちゅん!」
「「ビョーゲンズ!?」」
のどかが何か考え事してる途中でビョーゲンズが現れた
「出たわね」
「参りましょう!」
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」」
「絶剣覚醒!」
「包み込め!
「トランペットね」
グレース達がトランペット型のメガビョーゲンを見つけた。しかし此処は学校のすぐ近く。安易に戦闘を繰り広げようとすると、他の人達を巻き込んでしまう
「アースは皆んなの避難を!わたし達はメガビョーゲンを」
「分かりました」
アースは避難誘導する為に離脱し、グレース達だけで対処する事に
「ハァァ!」
フォンテーヌが蹴りで先制攻撃を仕掛ける
「メ〜ガ〜!!」
「クッ…キャア!?」
しかし、その蹴りを腕のバルブで受け止め跳ね返した
「火のエレメント!」
今度は遠距離からの攻撃で対処するも
「メガビョーゲェェェン!」
ベルから放つ光線で、火のエレメントの攻撃が打ち消された
「嘘!?」
更に今度は、ベルを上にして上空へ攻撃を放った。そして拡散して、雨のように地面へと降り注ぐ
「回避よ!」
フォンテーヌとスパークルはジャンプし紫苑は高速で躱すが、1人だけその猛攻の中を駆けて行く者が居た
「グレース危ないラビ!」
「危なくても動いていれば何かきっかけが見えて来る筈!」
強引に走るグレースは危険を承知で策を考える。だが、考えてる途中という事は、今は無策で走ってる事になる。
正に「無謀」の2文字に尽きる
「葉っぱのエレメント!」
「メガビョーゲェェェン!」
葉っぱのエレメントも、火のエレメントと同様に掻き消されて攻撃が通らない
(少しでも突破口を!)
「待ちなさいグレース!」
懐に入ったグレースは、早々に勝負を終わらせようとキュアスキャンの体勢に入ったが
「キャアア!!」
「「グレース!」」
無防備な状態を晒してしまい反撃を貰ってしまう
「クゥ……」
「メガビョーゲェェン!」
「ぷにシールド!」
メガビョーゲンが足で踏み潰そうとするが、ラビリンがシールドを張って耐え抜いた。
だが力では圧倒的にメガビョーゲンが上
「「ッ!!」」
そこへ、紫苑と避難を済ませたアースが支える感じで駆け込んだ
「「ハッ!」」
「メガ!?」
力を振り絞って2人は押し上げた
「「覚醒剣!」」
「蒼穹無限!」
「翠嵐疾風!」
大勢が崩れたメガビョーゲンに蒼い波動が背中から撃たれ、地面に倒れた追い打ちに風の槍が襲い掛かる
「
そして、メガビョーゲンの四股をツタで巻き付けて動けないようにした
「何とか間に合った!」
「鬼麿さん!蒼咲さん!」
間一髪の所で蓮花と紅牙がやっと合流出来た
「グレース大丈夫ですか?」
「ありがとう。アース、紫苑さん…」
「グレース違うよ」
「えっ?」
てっきり怪我の云々かと思いきや違ったらしく、思わず変な声が出てしまった
「グレース、どうして焦るのです?」
「ッ!」
「自分でも焦ってる事に気付いているのでしょう?」
アースと紫苑が言っているのは、今のグレースの心情の事
「だって…だって、わたしがダルイゼンを作り出しちゃったから…。そのせいで地球が……だから、わたしが何とかしなきゃって…もっと頑張らなきゃって……」
自分でも焦ってる事は知っている。だけど焦ってしまう。自分が知らなかったとはいえ、自分が定かした事の罪は重いのだと感じていた
それが最近、のどかの様子を変えていた原因だった
「グレースは、テラビョーゲンを作りたいと思ったのですか?」
「そんな事思わないよ!」
「そうです。貴女はそんな事望みませんよね。金森さんの風邪と同じです」
「グレースは何も悪くないのよ。だからもう自分を責めないで」
2人の言葉でグレースは少し肩の荷が降りたのか、先程までとは違い表情に余裕が生まれた
「「キュアスキャン!」」
「音のエレメントさんはあそこペエ!」
フォンテーヌとペギタンがエレメントを見つけた
「ここは真剣覚醒で──」
「お前ばっか腹立つ。俺にも使わせろ!」
「ちょ、紅牙!これは俺の剣!」
真剣覚醒する蓮花に、紅牙は
「
「嫌だよ!」
「この!」
「貴方達邪魔よ!」
取り合いする2人を小突いて紫苑が前へ出る
「絶・覚醒剣!」
「天威絢爛!」
「アースウィンディハープ!」
「エレメントチャージ!」
「舞い上がれ、癒しの風!」
「プリキュア・ヒーリングハリケーン!」
紫苑が一瞬にしてメガビョーゲンとすれ違うと、両手両足を切られて身動き取れない隙に、アースが浄化を果たした
////////
「のどか〜〜!」
変身を解くとラビリンはのどかに抱き付いた
「のどかがそこまで自分を責めてるって思わなかったラビ!気付かなくてごめんラビ!」
「ううん。わたしこそごめんねラビリン」
「焦るのどかは心配ですが、頑張るのどかは大好きですよ」
「わたしもよ。これからはわたし達の事を頼ってね」
「それそれ!1人で抱え込んじゃうの禁止!」
「ラビリン達も居るラビ!」
のどかは見渡して改めて実感する。すぐ隣に、頼ってくれる友達が居る事に
しかし、お手当ては出来たがラテの体調は良くなっていない
「音のエレメントさん、ラテ様に力を分けて頂けないラビ?」
『勿論です。コレを』
そうして、アスミの手元に音のエレメントボトルが差し出された
それを使いラテの体調も良くなり、エレメントボトルを飾ってある棚がこれで全て埋まった
「エレメントボトルがいっぱいペエ!」
「全部埋まったら何か起こる気がしたんだけどな〜」
「気のせいだろ」
後日、のどかはちゃんとしたメニューへと戻して、今度はアスミと一緒に朝のランニングを始めた
何気に警察を振り切った紫苑…
最近、誰かしらアスミと絡む話が多いで御座る
ここまでの拝読ありがとうございます