ではスタート
今日は職場体験。のどか達学生達は、ちゆの実家である「旅館沢泉」でお仕事体験をする事なっていた
アスミは撮影係として、蓮花も紫苑のフォローの元で一緒にする事になっていた
紅牙はというと
「俺教える側なの?」
「鬼麿さんは、何度かお手伝いされているのでわたしと一緒に」
「そ、そうか」
改めて職場体験の説明をする事に
「お客様の前では笑顔でお願いしますね」
「皆さんには主に、旅館の裏方の仕事を体験して貰います。私も見ますが、細かいやり方などは娘のちゆがお教えします」
「分からない事があれば何でも聞いて下さい」
そんな皆んなを、ラビリン達は隠れながらもその姿を見届けていた
「流石ちゆペエ。カッコいいペエ」
本当はペギタンも一緒にお手伝いしたかったが、生憎見つかったらいけないと言う事なので今回は見守る事にした
「息子のとうじも、皆さんと一緒に旅館の仕事について勉強させて貰いますので」
「あ、あの!弟のとうじです!宜しくお願いします!」
(お手伝い出来ないのなら、せめてとうじの仕事振りでも見させて貰うペエ)
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「うんしょっと!蓮花調子はどう?」
「どうも何も、右手しか使えないからな…」
「蒼咲さん天道さん大丈夫ですか?」
蓮花と紫苑の2人で掃除してる所に、ちゆが様子を見に来てくれた
「何も問題ないよ」
「分かりました。気を付けて下さい」
そしてちゆは、その場を後にする。
廊下を歩いてると、バッタリ紅牙と出会す
「のどか達は大丈夫だ。そっちは?」
「大丈夫です」
そんな時、誰かが転んだ音が聴こえた
「何だ?」
転んだのはとうじだった。周りを見ると、座布団が大量に散乱していた
「とうじ!?もしかして、ふた部屋分をいっぺんに?」
「その方が早く終わると思って」
「身の丈以上に運ぶと危ないぞ」
ちゆと紅牙で、分けて3人で運ぶ事にした
「はりきるのは良い事だけど、少しずつ分けて運んだ方がいいわ」
その様子をペギタンも一部始終を見ていた
「やれやれペエ」
次は場所を変わって、とうじはお風呂場の掃除を張り切ってする
「お風呂掃除で挽回しなきゃ!」
「失敗しないかこっちが心配ペエ…」
「わん!」
とうじが掃除してると、入浴時間でも無いのに1匹の子犬がやって来た。迷い込んだんだろう
「わん!」
子犬はとうじの横を通り抜けて、湯船をジーっと見つめる
「ダメダメ、飼い主さんと一緒じゃない……あー!ダメだって!!」
子犬が入ろうとするのをとうじが止めに行くが、子犬はスラリと横に避けてとうじが飛び込む様な感じで湯の中に落ちてしまった
「大変ペエ!」
その騒ぎを聞き付けて次々と人がやって来た
「どうしたの!?」
「今度は何だ!?」
「大変!」
「ずぶ濡れじゃん!」
流石に、これにはとうじも落ち込んでしまった
「あの…」
「大丈夫よ。此処は任せて濡れた服を着替えて来て」
「ごめんなさい…」
その場はのどかとひなたに掃除を任せる事になり、ちゆは紅牙を連れて客室のチェックしに行った
「ふわぁ〜、流石ちゆちゃん。突然の事に慌てずにこの場を仕切って!」
「うんうん!ハイジャンのちゆちーもカッコいいけど、旅館のちゆちーもめ〜っちゃカッコいい!」
その後、各自小休憩して次のお手伝いをしようとする時ある場面に紅牙が出会してしまった
(ちゆ?とうじ?)
ちゆがとうじを外へ連れ出していた。紅牙もその後をこっそりと付いて行った
「ミスは仕方ないけれど、お客様の前で溜め息なんて。おもてなしの心を無くすのだけは見過ごせないわ」
「うん…」
「落ち着くまで休んでなさい」
ちゆに厳しく注意されたとうじ。肩を落としてその場を離れた
とうじが行くのを見計らって紅牙が出て行く
「お〜怖!」
「鬼麿さん見ていたんですか?」
「部外者の俺には関係ないってか?」
「それは、その…」
ちゆは口籠もってしまう。どうやらその通りらしい
「…さっき他の人がお前を呼んでたぜ」
「はい、分かりました…」
何か悪い事をしてしまった気持ち。ちゆは旅館内に戻って行った
「さてどうすっかな。この気不味い空気はよ」
紅牙は紅牙で、どうにかしようと考えてるとペギタンが目の前に現れた
「紅牙」
「何だペギタンじゃねぇか?」
「お願いがあるペエ」
「とうじ、隣良いか?」
紅牙は、落ち込むとうじの隣を座り込む。そして、アスミに貸して貰ったカメラで今日撮った写真を一枚一枚見せてく
「皆んな良い所がある。俺や蓮花にのどか達と」
「でも、僕には何も無いや。それどころか、悪い所ばかりだよ…」
「何言ってんだ。お前にだって良い所は沢山ある」
『とうじは、ちょっと不器用な所もあるけどとっても一生懸命で優しい子ペエ。お風呂でずぶ濡れになったのも、子犬を守ろうとしたからなんだペエ!』
この言葉は、人前に出られない代わりに頼まれたペギタンの言葉だった。今日一日中、ずっととうじの事を見守ってた事を伝えた
「お前の事は、ちゃんと誰かが見てる」
「そんな人が…」
「あんまり悲観的になるなよ。誰にだって失敗はある。俺やちゆだってそうだ」
最後に、とうじの背中をトントンと叩いて安心させた
「じゃ、俺は行くからな」
紅牙は仕事の続きをしようと廊下を歩いてると、ちゆとペギタンと出会った
「紅牙ありがとうペエ」
「ありがとうございます」
「気にすんな。それに、ペギタンの言葉をそのまま伝えただけだ。お礼を言われる程でもない」
先程まで気不味かった空気から一変し、良い雰囲気になろうとするときアスミがラテを抱き抱えてやって来た
「ちゆ、紅牙、ペギタン!」
「「アスミ?」」
「実は──」
アスミが何か言い掛けた時、外から物凄い大きな音が鳴り響いた
「外で何か起きてるだと!?」
外へ出ると、ギガビョーゲンが旅館目掛けて歩いて来るのを目にした
「なるほどな」
「行きましょう!」
「お姉ちゃん何処行くの?」
お手当てしようと考えてると、背後からとうじに呼び止められた
「えっとその、あっちにお客様が居ないか見て来るわ!お母さん達を手伝ってて!」
「分かった!」
何とか誤魔化してこの場から離れさせた
周りに人が居ない事を再確認してお手当てを開始する事に
「「「「スタート!」」」」
「「「「プリキュア ・オペレーション!」」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」」
「「抜剣覚醒!」」
「絶剣覚醒!」
「燃え上がれ!
「吹き荒れろ!
「包み込め!
「来たなプリキュア 、抜剣者!」
「グアイワルじゃん」
「丁度良い。俺の生み出したギガビョーゲンのパワーを、お前らで試してやる!」
グアイワルも、シンドイーネと同じ様に進化して独自でギガビョーゲンを生み出す事に成功していた
「ペギタン!」
「「キュアスキャン!」」
「あれは…力様!?」
旅館に来ていたお客さんの1人が、ビョーゲンズの餌食にとなっていた
「ギガビョーゲン!そのパワーでこの辺り全てを蝕みまくるがいい!!」
「ギガッ!」
「させないわ!」
グレース達3人でギガビョーゲンの攻撃を防ぐ。しかし、防ぐ攻撃の漏れが辺りを蝕んでいく
「やはりギガビョーゲン。パワーが桁違いですね」
「でも、負けない!」
3人で攻撃を弾き飛ばし、それに合わせて紫苑とアースが飛び出した
「「ハァッ!」」
2人の攻撃が通りギガビョーゲンが背中から倒れた
ギガビョーゲン相手に善戦してる。そう思っていると、ギガビョーゲンに向かって1匹の子犬が走って行く。そしてその子犬を追い掛けるとうじも
「危ない!そっちに行ったら駄目だ!」
「とうじ!?」
子犬を捕まえたとうじを、フォンテーヌが庇う為に危険を承知の上で前へ出た
「ギッガー!」
「大人しく寝ていろ!」
蓮花は、波動で作り上げた右腕を伸ばしてギガビョーゲンの額に拳を叩き付ける
立ち上がろうとしたギガビョーゲンは、また倒れ込んでしまった
しかし油断は禁物。ホッとするフォンテーヌだが、ギガビョーゲンは倒れた状態から手足をバタつかせて、そのままフォンテーヌへ攻撃する
暴れるギガビョーゲンに蓮花やグレース達は殴られ、その拍子で薙ぎ倒された木がフォンテーヌととうじへと倒れてく
防御はしたものの、そのまま隣にある小さな川に落ちてしまった
「大丈夫?」
「は、はい!」
急な事だとはいえ、フォンテーヌは見事にとうじと子犬を守り切った
「良くワンちゃんを守ったわね!怖かったでしょ?」
「うん。でも、大切なお客様だから!」
「後はわたし達に任せて。必ず守ってみせるから!」
フォンテーヌは急いで蓮花達と合流する
「これでどうだ!──炎帝業火!」
「ギガ!」
不滅の炎の一撃も、ギガビョーゲンは片手で弾き飛ばした
「力で不滅の炎が負けた!?」
迫り来るギガビョーゲン。そしてようやくフォンテーヌが合流した
「フォンテーヌ!氷のボトルを使うペエ!」
「氷のエレメント!」
「ギガー!」
フォンテーヌとギガビョーゲンの攻撃がぶつかり合う
「沢泉はわたしが守る!!」
更にステッキの出力が跳ね上がりギガビョーゲンを追い込む
「凄い!強い想いがフォンテーヌの力になってる!」
「俺だって負けてられねぇ!」
「覚醒剣!」
「翠嵐疾風!」
巨大なツタと嵐が追い討ちを掛けて、ギガビョーゲンを吹き飛ばした
「皆んな!」
「ラテお願いします!」
「「「「ヒーリングっどアロー!」」」」
「「「「ヒーリングアニマルパワー全開!」」」」
『キュン!』
「「「「アメイジングお手当て!準備OK♥」」」」
「「「「OK!」」」」
「プリキュア !ファイナル!ヒーリングっど♥シャワー!」
「ヒーリングッバ〜イ」
「「「「お大事に!」」」」
「わふ〜ん!」
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浄化も終わり力が目覚めた。子犬もどうやら力が飼い主らしく、ようやくして子犬を渡せれたとうじだった
「お客様の笑顔を見るのって嬉しいんだね」
「ええ、わたしもとうじに負けないようもっと頑張らなくちゃ!」
そしてとうじはある事を気にする
「ねぇもしかして、僕の事ずっと見ててくれてたのってお姉ちゃん?」
「フフッ…さぁね?」
自分には分からなくても、誰かは見ててくれてる。
ちゆもとうじも、2人揃ってまた一歩一人前に近付いて行く
次回は小ネタ万歳!
ここまでの拝読ありがとうございました