ではスタート
「蓮兄!」
「蓮兄?」
「蓮兄見て見て!」
「この動画ヤバくない!?可愛いの塊だよ〜!」
「……」
蒼咲蓮花は困っていた。ここのところ、ひなたが何かと構ってくる
いや、少し違う。確かに困ってはいるが嫌ではない。寧ろ嬉しい事なのだ。
だが、こう毎日というのはどうなんだろう
「蓮兄悩み事?」
現に今もそうだ。皆んな蒼咲家にいつも集合するのだが、ひなただけは朝早くから家に来ているのだ
「ひなた、今日何時に来た?」
「え?う〜ん、蓮兄の家に着いたのが…9時半前後って感じかな?」
「もう少し遅くてもいいんだよ」
「イイじゃん!イイじゃん!」
そう言ってひなたは、蓮花の膝の上に座ってもたれ掛かる
(近い…)
「ンフフ〜♪」
ひなたはかなりの上機嫌。何でこんなに上機嫌なのか聞いてみる事に
「ひなた〜、何でそんなに機嫌が良いんだ?良い事あったの?」
「それ聞く?蓮兄が側にいるからに決まってるっしょ!」
そしてひなたは、蓮花に軽くキスをする
「アタシね、もっと蓮兄とこうして触れ合いたいの///」
「スキンシップ?」
「……蓮兄が何処か遠くに行ってしまう気がして」
「俺はいつも側にいるよ?」
「そう言う意味じゃなくて!何かこう……あー!全ッ然言葉に表せないんだけど!アタシ、こんなに語彙力無かったっけ?」
さっきからコロコロと表情が変わるひなたに、蓮花はのほほんとした顔で見つめる
「でも確かに。受験が合格したらすこやか市ともお別れだな」
(あっ…忘れてた)
いつもすぐ側に居る事が当たり前で忘れていたが、蓮花が此処へ来たのは勉強の為だ。地球をお手当てする為に居るのではない
「前は何処に住んでたの?」
「ちょっと遠いかな。津成木町って所に実家があるんだ」
「割と遠い…。てか、紫姉と同じ学校ならこっちに残った方が近くない?」
「うん。だからおおらか市に引っ越しするの」
「それでも遠い〜…」
ひなたは、ぐで〜っと蓮花にもたれ掛かり腰に両腕を回す
「もし引っ越しても偶には遊んでくれる?」
「勿論。俺はひなたの事が大好きだからね」
「蓮兄めっちゃう〜れ〜し〜い〜!!」
蓮花はひなたを座り直させて背中から抱き付き、首筋に顔を近付けて匂いを嗅ぐ
「ひゃ!?れ、蓮兄何してるの?」
「ひなただけズルイ。俺もスキンシップ」
蓮花は立ち上がり、右腕でひなたを抱き抱えてクルクルその場で振り回す
「ひゃ〜!蓮兄〜!」
「結局、俺もひなたとあまり離れたくはないな」
「これからも一緒に居ようね!」
「ああ!」
「ならなら!スキンシップいっぱいしよ!」
「いっぱいしようね」
彼氏彼女というより兄妹だよ
さらっとオリ主の出身地を呟いてく
ここまでの拝読ありがとうございました