ではスタート!
学校が終わり夕方頃、ちゆから一本の電話が入った
「はい、もしもし蒼咲です」
『あ、蒼咲さん?今大丈夫ですか?』
「大丈夫だけどどうしたの?」
『鬼麿さんや天道さんも居ますか?』
「居るよ」
受話器を紅牙達の方へ向けると
「屈辱だ…。紫苑に勉強を見られるなんて…」
「貴方今年受験生でしょ?いいからここの問題を解きなさい」
勉強中の2人の声がちゆの耳に入る
『それは丁度良かったです!また、わたし達の方も勉強を教えてくれますか?』
「良いよ。何処に行けば良いかな?」
『ひなたの家に』
////////
ひなたの家に向かい、部屋と上り込んでみると丁度始める頃だった
「「「お邪魔します」」」
「蓮兄達まで呼んだの!?」
「必要戦力よ」
「というより過剰戦力ラビ」
「んんっ、では始めるわよ」
ちゆは英語の教科書を開いてひなたに見せる
「分からない所は何処?」
先ずは相手の分からない所から攻める。それが出来たら自信にも繋がり、勉強をする向上剤ともなる
ところが
「分からない所が分からない」
「分からない所が分からないってどう言う事なのか分からないのだけど…」
「え〜!?分からない所が分からないのが分からないってのが分かんないし〜!」
「どうして!?分かんない所が分からないって言うのが分からないのが分からない方が分からないわ!」
「分からない所が分からないって言うのが分からないのが分かんないって言うのが分かんないのが分かんない!!」
勉強が出来ない人特有のパターンに入ってしまった。勉強を教えに来た蓮花達とのどかは困惑してしまう
「お前ら止めろ!そんなに分からない分からないばっか言ってたら、俺達の視覚と聴覚がゲシュタルト崩壊起こすわ!!」
とうとう紅牙が怒髪天になってしまった
「分からない所が分からないのを考えてるのに、お前らが分からない分からないばっか言うから、俺までその分からない所が分からなくなって分からなくなって来てるんだ!!」
「3人共静かにしなさい!!分からない分からない言ってたら何も分からないし、分からないばかり言うから何話してるのか分からなくなって分からなくなり、私まで分からなくなって分からなくなって来てるのよ!!」
紫苑まで分からない発言に加わってしまい収集がつかなくなってしまった
「うるさい…」
「ですね…」
「ラビ…」
一旦落ち着き、今度はのどかが教える事になった
「例えばね、この『Satisfaction』って単語を見るとサティスさんって言う外国の人が、ハクション!……ってくしゃみしてるビジュアルを思い浮かばない?」
「??」
(((なるほど、そういうやり方で覚えさすのか)))
のどかの勉強方法にちゆは難しい表情しており、対して蓮花達はその教え方に関心していた
「浮かぶ!めっちゃ浮かぶ!」
「でね、くしゃみをするとスッキリ満足するでしょう?だからSatisfactionは『満足』って覚えられるよ!サティスさんお大事に!」
「お大事に〜……って、そんなやり方で覚えられんのかよ!?」
「覚えられるよ。でもこのやり方、本当は歴史とかの方が良いんだけどね」
「歴史の方はゴロ合わせすれば良いのよ」
ゴロ合わせとは少しズレているが、ひなたはこのやり方なら出来ると言った
「それなら『hundred』。百って単語を覚えてみようよ!hundredで思い浮かぶビジュアルは?」
「手!」
「うん!」
「手といえば指が5本!」
「うん!」
「5本と言えば風邪!」
「「…うん?」」
何かおかしくなって来た予感がし、返事に疑問の濁りが付く
「風邪と言えば熱。熱と言えばお湯。お湯と言えばお風呂と言えばシャンプー。シャンプーと言えば──」
「待って待って!ひなた、今何の単語の連想をしてるの?」
「…あれ?何の話してたっけ?」
「ひなた〜!」
完全に脱線してしまった
「もう少し真面目にしてくれないと…」
「むぅ〜!そんな事言うなら蓮兄達はどうなの!?」
「どうって?」
「蓮兄達だって悪い点数取った事あるでしょ!」
少々、自分だけこんなに当たりが強いのが嫌だったのか蓮花達へ謎の点数の提示を要求する
「まぁ点数だけなら低いのは取った事あるけど…」
「教えてくれたらちゃんとやる!蓮兄達もこんな低かったんだ〜…と、比べれて自信が付くかもしんないし!」
3人は顔を見合わせた後、仕方ないと言った感じで喋る
「私は中学の時の0点ね」
「俺も同じだ」
「俺も同じだよ」
あまりの予想外の回答で、のどか達は口を開いて動かなかった
「てゆうか、やっぱり蓮兄達も低い時あったじゃん!しかもアタシより酷いし!」
プンスコと怒るひなただけど
「でもそれには理由があるのよ」
「偶然だね。俺もだよ」
「俺もだ」
「どんな理由ラビ?」
「「「問題が簡単過ぎたから」」」
この3人、あまりにも問題が簡単過ぎて逆に解いたとしても、何のメリットも無いと判断して白紙で終わらせたらしい
「え、じゃあちゃんと解いた場合は…?」
「ノー勉80点以下は取った事無い。勿論、家庭科に関しては100点以外有り得ない」
「俺は流石に90点は取れる様に努力はしたよ」
「屈辱の96点ってところね。オール100点の戦歴に傷が付いてしまったわ」
「理不尽だ!!」
改めて、3人の頭の良さに思い知らされたひなたはうち剥がれてしまった
「時間も時間だし帰るよ」
蓮花達は一度家に帰る事にした。残るのどか達はそのまま泊まりで勉強を続けるのだった
////////
「かなり気まずい空気ペエ…」
「何やってんだ?」
次の日、ひなたの勉強内容が気になって家に向かってる途中、公園でのどか達が木陰から覗いてる姿を見かけた
「あれを見て見るラビ」
自分達も覗いて見ると、ひなたと女の子が一緒に座っていた
「ひなたちゃんの親友で、えりこちゃんなんだけど…」
「今仲直りの途中ラビ」
「仲直りね…」
密かに見守ってると
「くちゅん!」
ラテがくしゃみをした。そして、木々の中から松の木のメガビョーゲンが現れた
えりこは、危険を感じてひなたを連れて逃げて行った
「仕方ない。ひなた抜きでお手当てするよ!」
「「「スタート!」」」
「「「プリキュア ・オペレーション!」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「時を経て繋がる二つの風!」」
「キュアアース!」
「ワン!」
「「抜剣覚醒!」」
「絶剣覚醒!」
「煌めけ!
「吹き荒れろ!
「包み込め!
「えりこ、さっき『ナターシャ』って」
メガビョーゲンから逃げるた2人は、遊具に身を潜めて話していた
「ごめんね、本当はいっぱい話したい事あったのに。久し振りに会ったから緊張しちゃって…会いたいって思ってたのがわたしだけで、ナターシャはもっと仲の良い子を見つけたのかと思って…。そしたら、新しい友達の事話すからその……ヤキモチ妬いちゃって!」
「エリザベス…!」
お互い、何か誤解が解けて一件落着の雰囲気だったが
「メガビョーゲン!」
そこへメガビョーゲンがやって来た
「ハァァッ!」
「フッ!」
「食らえ!」
「ハッ!」
グレースと蓮花達がメガビョーゲンからひなた達を遠ざけた
「今のうちに!」
フォンテーヌはひなたを、アースはえりこを安全な所へ避難させた
「ありがとう!」
「そっちは上手くいったようね!」
「ひなた変身だ!」
「了解!」
「スタート!」
「プリキュア ・オペレーション!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
蓮花達は、フォンテーヌ達と合流するまでメガビョーゲンとシンドイーネと交戦していた
「やっちゃいなさい!」
「メガ!」
「グレース隠れて!」
蓮花が溶け合う二つの光でシールドを展開し、攻撃を跳ね返す
「松の木って刺さると意外と痛いのよね」
「当たらなければどうということないだろ?」
「全く、群れてばっかね!アリキュア!」
「アリ?」
「キュア?」
蓮花とグレースは、シンドイーネが言った事に首を傾げた
「蟻みたいに無駄に群れてるって意味!!さぁ!踏み潰しちゃいなさい!」
メガビョーゲンが足を上げると
「「ハァァッ!」」
そこへフォンテーヌとスパークルがキックで、それを阻止した
「ハァッ!」
更にアースも反対側から仕掛け、体勢が崩れキュアスキャンをする隙が出来た
「「キュアスキャン!」」
「木のエレメントさんだ!」
「皆んな!ミラクルヒーリングボトルラビ!」
「久し振りのヒーリングオアシス!私好きなんだよね〜」
「「「トリプルハートチャージ!」」」
「届け!」
「癒しの!」
「パワー!」
「「「プリキュア !ヒーリングオアシス!」」」
「ヒーリングッバ〜イ」
「「「お大事に」」」
「覚えてなさいチリキュア!……あ、塵の様にちっぽけって意味よ」
////////
「ナターシャ!」
お手当てが終わると、えりこがひなたの所へ走って来た
「無事だったんだねナターシャ!」
「エリザベスも良かった!」
2人は笑い合い、抱き合って仲良くなっていた
「何だか良く分からないけど良かったよ。後は勉強何だけど…」
後日、のどか達は小テストを返された。
ちゆは満点を維持、のどかは僅かながら上がっていたが
「何で!?何で下がるの!?」
「蒼咲さん達にも協力して貰って勉強したわよね!?」
ひなたは前回よりも酷く下がっていた
「いやぁ〜、あの後エリザベスとめ〜〜っちゃ話盛り上がってさ!一緒に居られなくても友情は壊れないって確信した!だから勉強するの辞〜めた!」
「「えぇ…」」
「…な〜んて!」
ひなたは参考書を持って約束する
「のどかっちとちゆちーと一緒の高校行きたい!その気持ちだけは変わらないもん!」
ひなたの勉強生活はまだまだ続く
分からないの所のくだりの字面がヤバ過ぎ。
書いてる途中頭がイカれました
ここまでの拝読ありがとうございました