ではスタート
「ひなた起きなさい!遅刻するよ!!」
「あと5分〜……むにゃ…」
「一応起こしたからね」
「ちょっと!何で起こしてくれなかったの〜!!」
ひなたは慌てて2階からリビングへ下りて来た
「何回も起こしたのよ。なのに『あと5分』って毎回言うから。一度痛い目に遭えば嫌でも分かるでしょ?」
「そんな事言ったって〜!」
「朝ご飯は?」
「いらない!」
玄関へ靴を履く時にまた気付いた
「鞄!!」
大切な鞄を忘れてまた2階へと駆け込む
「何だひなた遅刻か?」
「もうそれ!紫姉みたいに変身してパパッと学校に行けた…ら……それだ!」
「あ、ちょひなた!?」
ひなたは、ニャトランを鞄に詰め込んで部屋を飛び出る
「やっぱパン1枚くらい食べてく!いってきま〜す!!」
食パン片手にひなたは家を飛び出して、茂みの中に隠れる
「ぷはっ!何すんだよ!」
「ニャ〜トラン!」
ひなたは、ヒーリングステッキ片手に笑顔で顔を近付ける
「まぢで?」
「マジマジ!」
「しゃあねぇな!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
(今日のお昼コンビニで買おうかしら)
朝、紫苑は大学へ行く前にお昼のご飯の確保をする為にコンビニへ歩いてる
「ん?」
ふと家の屋根に目を向けると
「やっぱ速い〜!」
屋根の上をジャンプして飛び移り、鞄を背負って、食パンを咥えたスパークルが目に映る
「何やってるのよあの子?」
////////
「ほっ!到着!」
流石に気を配ったのか、学校裏から見つからない様に登校した
「時間時間〜」
スマホの画面から時間を確認した。何とか5分前に登校しており、遅刻にはならなかった
「やっぱ変身した方が速いね!」
「さ、早く変身解くぞ」
「大丈夫大丈夫!こんな所に他の人が来るわけ──」
「ひなた?」
後ろを振り返ると蓮花がジョウロを持って立っていた
「れれれれ蓮兄!?」
「何でプリキュア になってるの?ビョーゲンズでも現れたの?」
「そ、それはね〜…」
どう誤魔化そうかと考えてると
「蒼咲さん、そろそろ時間です……」
「ゲッ!?ちゆちー!?」
一緒に花壇の水やりをしていたと思われるちゆもやって来た
「『ゲッ』て何よ。それに何でプリキュア 変身してるのよ?」
「び、ビョーゲンズがね〜…」
「嘘ね」
「酷い!」
「さあ、何でプリキュア に変身してるいるのか説明してくれるかしら?」
笑顔で迫るちゆに、スパークルは冷や汗が止まらない
「……遅刻しそうだったから変身したら間に合うかなぁ〜って」
「何考えてるのよ!もし誰かに見つかってしまったらどうするつもりよ!?」
「だ、大丈夫だって!バッチ気を付けて──」
「2人共そこまでにして…メール?」
しつこく問い詰めるちゆ
そして蓮花のスマホから一通のメールが届いた
「ひな…今はスパークルか。スパークル、本当に見られてないんだよね?」
「もちもち!」
「今紫苑からメールが届いたんだけど見て」
『勘違いなら良いけど、この子スパークルだよね?本人に聞いてみて。宜しく( ̄^ ̄)ゞ』
顔文字付きでのメール。どうやら、今朝見かけたスパークルの写真を添付もされており、それを2人に見せる
「「……」」
「す、凄いなぁ〜。噂のプリキュア じゃん!ねっ!ニャトラン!」
「あ、あぁ…」
「スパークル。遅刻で変身するって事は、まさか部屋とかで変身して自撮りとかしてない?」
「ギクッ!」
蓮花の言葉にスパークルはビクつかせる
「スパークルスマホ貸しなさい」
「自撮りなんてしてないし!」
「なら……貸せるわよね?」
結局、プルプルと震えながらちゆにスマホを渡した。
スマホを操作して写真を探ると
「あったね」
「ありましたね」
2人がスパークルへ目を移すと、スパークル本人は完全に目が泳いでる
「溶け合う二つの光、キュアスパークルだよ?」
ちゆは、スパークルの首の袖を掴んで引き摺る
「ちゆちー?」
「蒼咲さん、先生に少し授業が遅れると伝えてくれますか?」
「え!?まさか今からお説教なの!?嫌々!!」
「ほ、程々にね…」
その後、スパークルは正座されながら長いお説教を受ける事になった
最近、ひなた絡みの日常回が多いな(苦笑)
ここまでの拝読ありがとうございました