新シリーズのキャラデザが発表されましたね。もうすぐヒープリも終わりかぁ…
ではスタート
「「「すっご〜〜い!!」」」
のどか、ちゆ、ひなたの3人が声を上げる
「それは良かったよ」
今蓮花達が来ているのはとある遺物博物館学。
その博物館学は、蓮花の父親の友人である「石山」が管理運営している。
今日は石山の招待で此処へ足を運んでいる
「蓮花、あっちを見て来ても良いですか?」
「うんいいよ。あ、でも1人だと迷子になってしまうから…」
「それなら俺が付いて行く」
アスミとラテに紅牙が付いて行き、3人は分かれた
「蓮花さん!」
「蓮兄!」
「「行こう!」」
「ふ、2人共!」
のどかとひなたが手を引っ張る時、後ろから声を掛けられた
「楽しんでるかな蓮花君」
「石山さん!この度は招待ありがとうございます」
「そんな畏まらなくて良いよ。昔からの馴染みじゃないか」
「「こんにちは!」」
のどかとひなたも石山の存在に気付いて挨拶をする。
そんな2人を見て石山は少し蓮花を揶揄う
「蓮花君、君も彼女を2人も持つプレイボーイになるとはね」
「のどかは違います!」
「じゃあ、もう1人とは彼女なんだね。蓮花は本当にモテるね」
「もうやめて下さいよ〜!」
背中をバシバシ叩かれる
(蓮花さんが)
(遊ばれてる)
いつもの優しい表情をしてる蓮花なのだが、石山を前にすると困り果てた表情をしていた
「皆んな楽しんでるそうだね」
石山は、少し離れたちゆと紫苑の方に目を向ける
「面白いわね。遺物の他にも資料も置いてあるなんて」
「なんて書いてあるんですか?」
「う〜ん、これは──」
「あの子知ってるよ。確か天道紫苑ちゃんだったね」
「紫苑を知ってるの?」
「紫苑ちゃんは一度会ってるんだよ。それよりも」
石山は真剣な表情で蓮花に大事な話をする
「改めて言うけど始──お父さんの事は残念だったね」
「あ…いえ……」
「蓮花君も、お父さんと同じ考古学者を目指してるんだよね?もし良かったら、僕らのチームに入って学ばない?」
「…え?」
予想だにしない話だった
「別に今すぐとは言わない。大学に入ってきちんと卒業した後。どうかな?」
「え、あ…その…」
なんとも歯切れの悪い返事。その訳はもう言わずと知れた事
石山は知らないが始は生きてる。しかし今の始は蓮花達の敵
蓮花の心はとても揺れ動いていた
元々は始の為と思ってこの道を選んだ。しかし今となっては
「もう少し考えても良いですか?」
「意外だね。昔の蓮花君なら飛び付いていたのに。『父さんの代わりにこの謎解くんだ!』と言っていたのに」
「今は少し事情が変わって…。石山さん、のどか達をお願いします。俺は外の風に当たって来ます」
のどか達を石山に任せ蓮花は改めて考えていた
(確かに昔は父さんの背中を追い掛けてここまで来た。でも敵となってしまった。そんな人の背中を俺は追い掛けても良いのだろうか…?)
懐から付箋だらけの手帳を取り出して見つめる
「将来…。そういえば、ちゃんと自分がしたい事なんて考えた事なかったな」
そんなまだ見えぬ先の事を考えてると、視界の端に見覚えのある人影が映った
「あの人って…」
後を追い掛ける。途中、角を曲がって直後足を止めてしまう
「…やっぱり父さんだったんだね」
蓮花が見つけた人影は始だった。
人も来る様子も無く、影が辺りを覆い尽くす場所で2人は睨み合う
「どうしてこんな所に?」
「友人に会いに来ただけだ。ついでに地球を蝕みにな」
「蝕むって…此処は石山さんの博物館学なんだよ!石山さんが苦労して運営してる場所を壊すのか!?」
「ああ」
「…いい加減にしてよ。家族や友人より大切だと言うの!?」
蓮花が大声を上げて怒りを露わにする。幸いな事か、この場には2人しか居ない。多少の大声では誰も気付かない
「蓮花、俺は恩返ししなきゃならない。生き返らせた恩を仇で返すのはどうかと思う。それに、我が王の考えも一理はある」
「ふざけるな!!」
始に掴み掛かろうとする時、始の周りから突風が吹き荒れ蓮花を吹き飛ばした
「蓮花、もうお前達は敵だ。だからもう容赦無く殺す」
そして始は布袋を持ち、中からメガビョーゲンの種とメガパーツを取り出した
「遊びの時間は終わりだ」
種とメガパーツを同時に取り込み、始はテラビョーゲンへとダルイゼン達と同様に進化を果たす
「果てし──」
「遅い!!」
////////
「蓮花さん遅いですね」
「そうだね。よし、僕が様子を見に行ってくるよ」
「すみません。お願いします」
のどか達と別れて石山は外へ出て蓮花を探す
「蓮花く〜ん!何処に行ったんだろう…?」
探し歩いてるとすれ違う人とぶつかってしまった
「すまない」
「いや──ありがとう」
瞬間、石山の体に異変が起きる
「くちゅん…!」
「ラテ!?」
アスミが聴診器でラテの声を急いで聴く
『あっちで蓮花のお兄さんが泣いてるラテ…』
「お兄さん?……もしかして石山さんですか!?」
「…アスミちゃん、蓮花を探しに行ってくれないかしら?少し嫌な予感がするの」
石山に異常が起きたという事は、蓮花の方にも何か遭ったと仮定するのが自然
「それならアタシも蓮兄を!」
「駄目よ。あまり人数を減らすとお手当ての方にも支障が出る。アスミちゃん、お願い出来るかしら?」
「分かりました。行きますよラテ」
お手当てと蓮花探しと二手に分かれて行動する事になった
「「「スタート!」」」
「「「プリキュア ・オペレーション!」」」
「「重なる二つの花!」」
「キュアグレース!」
「ラビ!」
「「交わる二つの流れ!」」
「キュアフォンテーヌ!」
「ペエ!」
「「溶け合う二つの光!」」
「キュアスパークル!」
「ニャ!」
「「「地球をお手当!」」」
「「「ヒーリングっど♥プリキュア!」」」
「抜剣覚醒!」
「絶剣覚醒!」
「吹き荒れろ!
「包み込め!
「来たか」
「貴方は始さん!?」
グレースがいち早く始の存在に気が付いた。
そしてその姿を見て言葉を失う
「そんな…あれって…!」
「どうだ。俺もビョーゲンズの力を得た」
「石山さんは何処…?」
「此処だよ此処。診察すれば?」
「「キュアスキャン!」」
言われるがままグレースはギガビョーゲンをスキャンすると、やはりと言うべきか石山が被害者となっていた
「何でこんな事をするんですか!?石山さんは友達じゃなかったの!?」
「君は本当に面白いな。蓮花と同じ事を言ってる」
「でしたら!」
「これ以上の話は無意味だよ。いくら会話を求めたとしても変わらない。平行線のままだ」
「ギガビョーゲン!」
ギガビョーゲンが戦闘体勢に入ると、その背後に何百という数の魔剣が出現する。
そして、剣先をグレース達に向けられ波動のエネルギーを溜め込む
「この世は残酷なんだよ。花寺のどか」
そして一斉砲撃が始まった
////////
「くぅ〜ん…」
「無理をすみませんラテ。ですがもう少しだけ頑張って下さい」
アスミは、ラテの嗅覚を頼って蓮花を探してる。
そしてそれもあと少し
『あとちょっとラテ…』
建物の角を曲がると蓮花を発見したのだが
「蓮花!?」
木陰で傷だらけになって倒れてる蓮花を見つけた
「蓮花!蓮花しっかりして下さい!」
「あす…み……」
アスミの呼び声で何とか目を覚ました蓮花。しかし声から察するにかなり弱ってる状態
「そうだ…!父さんが…!」
「知っています。今グレース達がお手当てをしています」
「なら早く行かないと…グッ!」
「駄目です蓮花!」
無理に動こうとして身体の傷が開いてく。ひとつひとつは浅い傷だが、それでも重症なのは変わりない
「だ、大丈夫だよ。だから急いで皆んなの所へ」
////////
「素直に諦めたら少しは楽だよ」
「そ、そんなの出来ないです!」
「でもグレースこのままじゃ…」
ラビリンの言う通りこのままだと確実に負ける。辺りを見渡せば、立っているのはグレースのみ
ちゆとひなたは変身が解け気絶し、紅牙はその2人の介護。紫苑はこの中で一番大怪我を負っているのにも関わらず、ちゆ達の治療を優先してる為激しい痛みと体力の限界で動けずに居る
「蓮花さんとアスミちゃんが来るまで耐えるしか無いよラビリン」
「…分かったラビ。グレースはラビリンが守るラビ!」
「そのガッツは認める。けれどね」
グレースの目の前から姿が消えた
「何処?」
そして次の瞬間、グレースの顔面は地面へと減り込んだ
「グレース!」
「今の君では時間稼ぎにもならないな」
始は、瞬時にグレースの背後へと回り込んで後頭部を掴み地面に叩き付けたのだ
これでグレースは動かなくなってしまった。しかしまだ変身は解けていない。けれどもう戦えない。
それでも始は容赦はしなかった
「威勢が良かったのは最初だけか?」
埋め込まれた頭を掴み吊し上げる
「ぁ……」
「グレースから手を離すラビ!!」
「それは無理だな!」
「がはっ!」
動けないグレースの腹に膝が減り込む
「俺達は殺し合いをやってるんだ。いちいちそんな事を聞く奴はいないんだよ」
殴り、蹴り、グレースを嫌と言うほど痛め付ける
「がっ…ギィ……あ゛…!!」
「このままだとグレースが死んでしまう!!紅牙!!」
「分かってる!!」
「させるか!!」
2人が動こうとする時、周りを取り囲む様に魔剣が幾つもセットされる
「「ッ!?」」
「動くなよ。動くと死ぬぞ」
突き付けられる剣に固まる。
特に紅牙はちゆとひなたを庇ってる。下手に動くと2人共巻き添えを食らう
「ぶっ…!!」
「グレース!!」
もう戦うどころか立ち上がる力も無い。それでも意識だけは保つ
「あ…ぁ…はぁ……」
(倒れたら…だめ……)
「…流石に腹が立つな!!」
グレースを掴み上げ溝打ち。それで完全に気絶し変身が解けてしまった
「のどか!!」
「よく見とけ。これが実力の差だ!」
振り抜く拳
だがそれを
「グッ!」
蓮花が右手で受け止めた
「蓮花!!」
何とか間に合った蓮花。後に遅れてアスミとラテもやって来た
「その傷でよく間に合ったな」
蓮花の右手に力が入り、始の拳からは血が流れる
「俺達は負けない!!」
左手で果てしなき蒼を持ち切りかかる
「危ない!」
しかし原始の魔剣で防がれる
「お前もいい加減鬱陶しい…ぞ!」
「グッ…!」
腹を蹴られ距離を置かれるが、同時にのどかも一緒に助ける事が出来た
「アスミ!のどかを頼んだよ!」
「まさか一人で戦う気ですか!?」
「そうだ!父さんもギガビョーゲンも俺一人で対処する!」
「絶剣覚醒!」
「切り拓け!
「ギガビョーゲン!」
「石山さんを返せ!──極限…」
「そう簡単にお手当て出来るとでも思っていたのか?」
技の一瞬の隙、始はそれを逃さず大量の魔剣の波動で一斉に襲い掛って来る
極限浄化の体勢に入ってしまってる。どんなに頑張っても中断する事は不可能
だから、その場で薙ぎ払う様に回る
「これでどうだ!──極限浄化・乱!」
円を描きながら波動砲が魔剣を全て撃ち落としてゆく
「ふぅん」
今度はアスミとのどかの方へと向けられる
「クッ!」
蓮花は急いでアスミ達の方へ走る
「防ぐんだ!救い切り開く虹霓!」
結界を展開し防御へ回る
しかし、いくら絶剣とはいえ数の暴力では敵わない
一斉砲撃により大きな爆発と壊れた結界の破片が辺りに飛び散る
「蓮花!アスミ!のどか!」
土煙りが晴れると何とか無傷の3人が居た
「流石絶剣といった所だ。けれど、救い切り開く虹霓だったか?その剣の特性なら助けなくても良かった筈だが?」
「ふざけるな!!そんなの見殺しと変わらない!!」
「見殺し?当たり前の事実を言ったまで。それの何がいけない?」
「それ本気で言ってるの?」
「俺はいつだって本気だ。この世は弱肉強食。プリキュア は弱い。だからここで死ぬ」
瞬間、蓮花からとてつもない殺気が放たれる。近くに居たアスミとラビリンは勿論、始でさえも背筋が凍った
「あぁそうかよ。なら──」
蓮花は手帳を取り出してそれを破り捨てた
「親子の関係はここまでだ」
「…そうか。ならこっちも遠慮無く殺してやる!!」
またも数百を優に超える数の剣が展開され、本気で殺そうと始も殺気立つ
「ギガビョーゲン!」
「ギガ!」
ギガビョーゲンは蓮花達を無視して蝕む為、何処かへと移動して行く
「行くぞ!!」
今度は砲撃ではなく、剣そのものでの一斉速射され直接殺しに掛かって来た
ビョーゲンズになり進化したとしても正面からの攻撃など、今の蓮花には通用しない。
「確かにその剣は本当に優れた防御を持っている。だが絶対ではない」
次々とシールドで弾いていたが、少しづつ脆い部分から突き刺さりヒビが入る
「「蓮花!」」
「わん!」
「無駄だ!そのまま全員殺して……何だその構えは?」
シールドで防御すると同時に波動のエネルギーを溜めて剣を構えていた
左手で相手に狙いを定め、魔剣を持つ右手で顔横で剣先を構える
「ラビ!?蓮花もう限界ラビ!!」
剣が深く刺さり、ラビリンの横を通り抜けた事により焦りがより一層高まる
「今は駄目だ!もう少し!」
「何を企んでるのか知らないがそのまま死ね!!」
「壊れるラビ!!」
シールドが砕けた瞬間、蓮花はそれを見逃さなかった
(ここだ!)
「絶・覚醒剣!」
「極限浄化!!」
強引に技を放ち剣を一掃した。波動はそのまま始の方へ
「そんな攻撃…」
渾身の一撃も簡単に横移動しただけで躱された
「単純な直線攻撃が当たるか!」
「いいや、寧ろ俺が望んでいたシナリオだ!後ろをよく見ろよ」
波動砲の向かう先は、先程別行動で蝕みに行ったギガビョーゲンになっていた
「ギガビョーゲンと直線上になるのを狙っていたのさ!」
そして極限浄化がギガビョーゲンに直撃し、お手当ては完了した
「ヒーリングッバ〜イ」
「ギガビョーゲン!チッ……まあいい。お前達の実力も大分測れた」
捨て台詞を吐いて何処かへと消えて行った
////////
「のどか大丈夫!?」
「はい大丈夫です」
笑顔でそう返すが蓮花の心配の色は消えなかった
「無理させてごめんね」
「謝らないで下さい。それより、石山さんはどうですか?」
「紫苑が見てくれてる。大事には至らなかったよ」
それを聞いてのどかは安堵した
「…親子の関係を切ったのは間違いじゃなかった」
「え…?」
「もう加減はしない。これからは皆んなを守る為に全力でお手当てする」
「それで良いんですか?」
「憧れるのはもう辞めた。自分の道は自分で決めると決めたんだ」
心に固く誓った。背中を追い掛けるのを辞め、縁を切り、お手当てに身を任せると
蒼咲蓮花の物語はここから始まる
アニメの方では決戦直前なので、次回からは温めてある日常回(ネタ)を書きまくります
敵のインフレに味方側が誰もついて来れてない問題
ここまでの拝読ありがとうございました