ではスタート
紅牙が死んだ。それを知った蓮花と紫苑は音も無く始に切り掛かる
だが2本の魔剣によって阻まれた
「「クソッ!」」
止められてしまった。そして2人の両側から魔剣が射出されが、それを察知しのどか達の所まで戻り距離を置く
「紅牙さん…紅牙さん……」
「ちゆちゃん……あの馬鹿…!」
「ふざけるな……ふざけんなァァ!!紅牙を、紅牙をよくも!!!」
溜まり込んでいた怒りが爆発する
「抜剣者を殺すのが俺達。激突すればこうなる事は容易に想像出来た筈だ」
「クッ!」
「まさか、誰一人も犠牲者を出さずにビョーゲンズや俺達と戦うつもりだったのか?蓮花、それはあまりにも馬鹿な考えだぞ」
「この野郎!!!」
「蓮花落ち着きなさい!!!」
今の蓮花は怒りに身を任せて襲おうとしている。紫苑は押さえ付けようとするも、蓮花は中々言う事を聞いてくれない
「ヴッ!!ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」
紫苑は周りを見渡しながら様子を見る。
蓮花は暴れ、ちゆは泣き崩れ、それをのどかとひなたとアスミが宥め、ラビリン達は何をどうすれば良いのか分からなくなっていた
(皆んな精神が安定してない。このままじゃあ…)
そして紫苑はあるひとつの決断をする
(紅牙もこんな気持ちだったのね…フフ、同じ考えに行き着くなんて本当に私達お人好しになったものね。それもこれも全部…!)
未だ暴れる蓮花を落ち着かせる為に一度殴り飛ばす
「紫苑!」
いきなり殴られた事に癇に障ったのか、掴み掛かろうとする時紫苑は優しく抱き締めた
「貴方ばかり辛い思いをさせてごめんなさい。でも、これが私の選んだ運命だから」
始の方へ向き直り
「取り引きしましょう。貴方達の狙いは私達抜剣者の命」
「紫苑何を言って…?」
「私の命と引き換えに、今回のところは蓮花達を見逃してくれない?」
「へぇ〜」
「そんなの認めるか!紫苑逃げ──」
紫苑の手を取ろうとすると、ドーム状に結界が張られ、紫苑と始が2人っきりとなり閉じ込められた
「良いよ。その提案に乗ろう」
「認めねぇ!認めねぇぞ紫苑!!」
蓮花は拳で結界を破壊しようとするが、強固で逆に皮が剥がれ血が流れる
「蓮花!」
「辞めて蓮兄!手が!」
紫苑は優しく微笑み掛ける
「約束通り」
魔剣が射出され
「ッ!」
紫苑は弾き返した
「話と違うが?」
「何も間違ってないわ。ただ私は、このまま黙って死ぬ程馬鹿じゃないって事よ」
「絶剣覚醒!」
「包み込め!
「行くわよ!!」
「紫苑!!やめろォォォォォッッ!!」
容赦の無い魔剣が紫苑の身体を傷付ける
後ろから蓮花の声が聞こえる。それでも前に進み続ける。進まなければならない
「絶・覚醒剣!」
「天威絢爛!!」
認識出来ない程の速さで始の背後に回り込んだ。
その速さは、蓮花達と連携していた時よりも遥かに上回っていた。蓮花達が邪魔でイマイチ全力は出せなかったが、一人となった今なら思う存分に全力が出せる
(この勝負に誘い込んだ時点で私の勝ちなのよ!悪いけど、私の勝──)
しかし始の背後、紫苑の目の前にひとつの穴が出現する
そして穴の中からレンカが上半身のみ乗り出した
(え…?)
突然の事で呆気に取られた
そこからは静かに事が進んだ
紫苑の上半身と下半身が見事に別れた
勢い乗ってしまった上半身は、そのまま放り投げ出され蓮花の目の前まで転がる
「し、紫苑…?」
「終わりだ。人間」
「〜〜〜ッ!!」
今、この瞬間、蒼咲蓮花は本当の意味で抜剣者の極致へと至った。いや、ようやく到達したと言うべきか
「ぅ…ッ……あ、あァ────
尊い犠牲の、果てに
ウ゛ワ゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァッッ!!!!」
急展開になって来ました〜
こういう展開書きたくて堪らなかった!
ここまでの拝読ありがとうございます!