低クオリティの駄作の超短編でよければどうぞ。
それは月がよく見える夜だった。
街の外れにある広場で、月の明かりに照らされ、二人の影が浮かび上がる。
一人は虹色がかった瞳、白橡色の髪を持つ特異な容姿の男で、もう一人は、長い髪に、頭の左右に蝶の髪飾りを付けた女だった。
女は体中に傷を負い、倒れ込み、満身創痍の様子だった。
男は笑みを浮かべ、ゆっくりと女に近寄って行く。
「カナエ、辛いよね?大丈夫だよ、直ぐに俺が君を救ってあげるから。」
男は歓喜の表情を覗かせる。
女は覚悟を決めた様に、顔を上げ男を睨みつける。それが、今出来る精一杯の抵抗だった。
「……(しのぶ、ごめんなさい。貴女は、どうか普通の女としての幸せを掴むことを、祈っているわ。)」
そして、その状況を見ていた
それに、先に気が付いたのは男だった。
ゆっくりとした足音が、確かに此方に向かってきていた。
月明かりに照らされ、二人だけの舞台にもう一人の男が現れる。
その男は、銀色の髪に驚くほど整った顔立ちをして、青いコートを羽織り、左手に刀を持っていた。
女は最初、助けが来たんだと思ったが、自分の組織にあんな人見たことがない。
ましてやあんな見た事のない羽織りものや容姿をして居れば、
何処かで噂を聞いていたとしてもおかしくない。なら一般人か新人だと思い、逃がすために声を上げる。
「逃げて下さい!貴方の勝てる相手ではありません。相手は鬼、それも上弦の弐です。私が、時間を稼ぎますから。」
女は腕に持っていた刀を支えに何とか立ち上がろうとする。
男は少しだけ女に目を向けると直ぐに興味を失った様に鬼に目を向ける。
そして、左手の親指で鍔を押し上げ刀身を覗かせ、右手で刀を握る。
鬼は機嫌が悪かった。やっと、女を取り込めると思った矢先に、邪魔が入ったからだ。
「せっかく良いところだったのに。しかも男か、まあ良いよ一緒に「死ね」!?」
それに対応したのは奇跡だった、本能的に自分の血を凍らせて首を守ったのだ。
首を狙ってた剣技ならそれで十分だったろう。だが、男が斬ったのは
鬼は自分の腕が斬り落とされた事がわかった。まあ、腕程度すぐに再生できると思っていると、目の前に四脚の斬り飛ばされた自分の体が見えた。そこで悟ったのだ、自分は首を斬られたのだと。
まるで、夢を見ているようだった。自分を苦しめた鬼が、空間に斬撃が走ったと思うと、四脚と首を斬り落とされていたのだから。
カチン、と静寂を切り裂くように男が刀を納める。
その音に我に帰るように女は意識を取り戻す。
「あ、あの、貴方は一体……」
死にかけの蝶は、その日、青い悪魔を知った。
続きは書かない多分。
鬼滅はあまり知らないので。