Sisterhood(version51)   作:弱い男

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※注意事項

超絶シリアス(捏造設定)回、はっじまるよー





#34

「姉さんが……泣いてた?」

 

 夏休みに入って一週間もしない夕方の事だった。突然の電話。相手は香澄ちゃんだった。バイトから帰ってきて、さあギターの練習をしようとした時にかかってきて、どうしたのかなと思いながら出たら、内容は衝撃が走るものだった。

 なんでも、有咲ちゃんと買い物に行った帰りに、駅前で泣いている姉さんを見つけたというのだ。詳しい話は聞けなかったそうだけれども、バンド内で何かしらの問題が発生したと思うとは香澄ちゃんの話し。それで私にも話した方がいいだろうと有咲ちゃんと香澄ちゃんが話し合って、電話をしてきたというのだ。

 

『急いで華那に連絡したほうがいいと思って、迷惑……だったかな……?』

 

 申し訳なさそうに話す香澄ちゃん。だいじょぶ。姉さんに様子が最近おかしいとは思っていたところだから。でも、私が出しゃばる訳にはいかないと思ってはいたけれど……事が事だね。一度、姉さんと話してみるよ。

 

「だから気にしないで、ありがとうね。香澄ちゃん、有咲ちゃん」

 

『ううん!こっちこそ、急にごめんね!』

 

『気にすんな……ってか、「ちゃん」づけすんじゃねぇ!!』

 

 と、いつもの明るい声で謝る香澄ちゃんと、私の「ちゃん」づけ発言に怒る有咲。ふふっ。相変わらずな二人に私は小さく笑った。何か分かったら連絡するね、と言って通話を切る。

……何か分かったら……か。正直、今の姉さんと話しても話してくれそうもない。最近の姉さんを見ていると、あの頃――私と二人で父さんの音楽を認めてもらうんだと、活動を始めた頃の姉さんに戻ってしまったかのような……。いや、戻ったと言うべきだと思う。

 ほんの少しのミスも許さない、会話も私からしても一方通行で終わる。まるで機械のごとく正確を求める。……そんなの、人の歌じゃないって今なら言える。当時は、姉さんが全部正しいと思っていたところがあったから、否定はしないでミスした自分が悪いんだって思っていた。

 

 でも……歌えなくなって、色々な人と出会い、私自身ギターを始めてから分かった。正確に歌うだけが音楽じゃない。人を楽しませる事もそうだけれど、一番は自分が楽しむ事――それが音楽なんだ。それを教えてくれたのは、尊敬するギタリストと声優アーティストさんのインタビュー記事やライブ動画。楽しそうに弾いている姿や、笑顔で歌っている姿。そうか。そうだったんだって、私は気付かされた。

 それに身近なバンド……ポピパの演奏する姿を見て、音楽をやるうえで一番必要な事を、私は忘れていたんだと痛感した。

 

 今回の件は、私が出しゃばる必要はないはずなんだ。だって、リサ姉さんや紗夜さん。あこちゃんと燐子さんがいるから。Roseliaというバンドは、あの五人で成り立っているって、全員が分かっているはずだから。今もそう思っている。だから、ここ最近はRoseliaの練習を見に行く事も、ライブを見に行く事も止めていた。あの五人ならだいじょぶだと信じていたから。

 でも……今の姉さんを近くで見ていると、姉さんの心が壊れてしまうんじゃないかという不安と、バンドとして手遅れになってしまうんじゃないかという不安が私の中で渦巻いていた。

 

「……一度きちんと話さないといけない……か」

 

 私が小さく呟いた声は、部屋の空気に溶けて消えた。

 

 

 

 

 家に帰ってきて、自室で盛大に溜息を吐く。紗夜から言われた言葉というのは私自身、無くしたくない物。そういう想いもあった。でも、ならどうすればよかったのよ。そう、言って紗夜と、その場にいたリサから逃げた。

 SMSでのオーディエンスの反応、そしてスタッフからの言葉……「今までと何か違う」という言葉。それまでのRoseliaはどんな音を出していたのか。私達が思っていた音と何が違うのか……。それが分からなければRoseliaとして、これからどう進めばいいのか……。

それ以前に、今の状況をどうやったら解決できるのか……。この全員がバラバラになってしまった状況を……。

 

「華那がRoseliaにいてくれたら……」

 

 小さく呟いた言葉。自分にでも、ありえない事は理解している。でも、華那がいてくれたら少しは違う形になっていたかもしれない。そんな現実逃避な考えをしていたら、誰かが扉をノックする音が聞こえ

 

「姉さん、いまだいじょぶ?」

 

 と、華那の声が聞こえてきた。何か用かしら?できれば今は放っておいて欲しいと思ったけれど、何か急用かもしれないと思い、大丈夫だと伝えると、華那が部屋に入ってきた。その表情は若干暗いように見えたのは気のせいじゃない。

 

「姉さん……Roseliaが今、ゴタゴタしているって本当?」

 

「……誰から聞いたの?」

 

 華那の問いかけに、私はすぐに答える事が出来ず、きつい口調で逆に問いかけてしまう。それなのに、華那は顔色を一つ変えずに

 

「知り合いから聞いた。……姉さん。何があったか聞いても?」

 

 知り合い……間違いなく戸山さん達ね。どうして華那に話す必要があったのかと、少しだけイラっとしてしまい、私は自分でも想像つかないほどの、酷い言葉を華那に浴びせた。その時の私は冷静になれていなかった。

 

「もし、Roseliaがゴタゴタしていたとして……華那。今、()()()()()()()かしら?」

 

「っ!……そう……だね。()()()()()だよ。でもね……姉さんの事を心配するのは家族として当たり前でしょ!」

 

 と、最後は怒気を込めた口調になった華那。華那がここまで怒った口調を私に言ってくるのは、小学校に行っていた頃以来かもしれない。そこまで、心配してくれていたというのに私は――

 

「家族でも、私の交友関係は華那には関係ないでしょ」

 

「姉さん、なんでそんな言い方するの!!私は姉さんが心配だから言ってるんだよ!?」

 

 何故かしら。今、華那の言葉が私の心に届かず、私の中ではその声が不愉快――いえ、怒りという感情に近いものが生まれていた。

 

「放っておいて頂戴」

 

「姉さん!私の話しを――」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

 華那の怒声に近い声を遮るように、私も怒鳴り返した。その言葉は華那に入ってはいけない言葉だった。言ってしまった直後、それに気付いたけれど、もう言葉として出た時点で遅かった。華那は二歩ほど後ろに下がり

 

「……そうだよね。()()()()()()()()()()()()()……そんなの私自身がよく分かっているよ!!でも……でも、そんな言い方ないじゃない!!」

 

「華那っ。……」

 

 私が止める間もなく、華那は部屋から出て行ってしまった。しばらくして、玄関の扉が開いて、閉じる音が遠くから聞こえた。そうだというのに、私は華那を追いかける事が出来なかった。その場に座り込み右手で額を抑えて

 

「私……どうすればよかったのよ……」

 

 そう呟くも、答えはどこからも返ってくることはなかった。そして、その日を境に、私と華那は、家で話す機会と会う機会がしばらくの間、無くなる事になったのだった。

 

 

 

 

 

 

「……はあ」

 

 姉さんから私に放たれた言葉が今もまだ重く私にのしかかっていた。『歌えない貴女に――』その言葉がずっと頭の中で繰り返し再生されて、自分がどれだけ無力なのか、嫌というほど思い知らされる。

 実際、私は姉さんの言ったように歌えないし、バンドをまともに組んだ事もない。そんな人間がしゃしゃり出て、何とかしようとしたのがそもそもの間違いだったのかもしれない。

 

「どうすればよかったんだろうね……って、答えなんかないか」

 

 空を見上げながら小さく呟く。リサ姉さんにベースをやって欲しいとお願いして、断られた時以来になるこの公園にやってきて、ベンチに座っている訳ですけど、家に帰りにくいし、どうしようかな……。このままネットカフェにでも行って今日一日は寝泊まりすればいいかなぁ……なんて思っていたら

 

「あれ、華那?どうしたの?」

 

「ん?……沙綾」

 

 視線を戻せば、これまた、あの時と同じように買い物袋を両手に抱えた沙綾が立っていた。本当の事を言う訳にもいかず、ちょっと気分転換に散歩していただけだよと答えるも、沙綾には見透かされていたようで

 

「華那……」

 

「むぎゅ!?」

 

 持っていた荷物を私の横に置いて、両手で私の頬を引っ張る沙綾。ち、ちょっと!?私の頬これ以上伸びないよ!?

 

「あ、華那の頬。もっちりしてるだけじゃなくて、スベスベしてて気持ちいいね」

 

ほんなことひってないでひひから(そんな事言ってないでいいから)はなひへさはや(離して沙綾)!!」

 

 抗議の声を上げるも、沙綾はニコニコしたまま上下左右に私の頬を引っ張る。しばらくして十分堪能したからか、両手を離して私の横に座った。

 

「何があったの?」

 

「……姉さんとちょっとケンカした」

 

 心配してくれている沙綾に、嘘はつきたくなかったから、私は何があったかを説明する。姉さんが泣いていたらしいという話しもした時、かなり驚いていたけれど、その後に姉さんが私に言った言葉にかなり怒ってしまい

 

「今から友希那先輩と話してくる!だからその手を離して、華那!!」

 

「待って沙綾!今、姉さんと話しても、同じ事の繰り返しになるから!!ちょっと落ち着いてから話さないと意味無いって!!ねっ!?」

 

 と、引き留めるのに必死になりました。いや、怒ってくれたのは嬉しいけどね、今すぐ行っても逆効果だから!!お願い、ちょっと落ち着いてー!?そんなやり取りを十五分ぐらいして、お互いに肩で息をするぐらい疲労困憊という状態になってしまった。

 

「それ……で、沙綾……」

 

「なに……華那?」

 

 息を切らせた状態のまま、私は沙綾に相談するために口を開いた。沙綾も、ベンチに座って疲れた表情を見せていたけれど、返事をしてくれたので、私は思っていたことを口に出した。

 

「姉さん……きっと、今の状態のままだと……私が何言っても……届かないと思うんだよね……」

 

「それは……」

 

「だから、何か手はないかなぁ……」

 

 沙綾は言い淀んでしまったけれど、間違いなく今の状態でどんな言葉をかけたとしても、姉さんの心に届く事はない。だから、何か手を考えなきゃいけないのだけれど、それが思い浮かばないのが現状。

 

「……よし!()で考えよう!!」

 

 突然、沙綾がそう言って、私の両手を握ってきた。え?みんなって?と、目を点にしている私に沙綾は微笑んで

 

()()()()()()!」

 

 

「はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「――と、言う訳で!第一回「華那の気持ちを友希那先輩にどう伝えるか」作戦会議、はっじめるよー!」

 

「香澄、うっせぇ!!うちでそんな大声出すんじゃねぇって、いつも言ってんだろ!!」

 

「えっと……なんかごめん。りみちゃん、おたえちゃん」

 

 と、夫婦漫才している二人を置いておいて、私はりみちゃんとおたえちゃんに頭を下げる。それもそのはず。既に月は東に日は西にという時刻は過ぎている。沙綾から香澄ちゃんへ連絡が行き、ポピパ緊急集合となって、あれよあれよという間に有咲の家にみんな集合した訳でして……。

 

 その際、私は有咲の家が集合場所となったから、有咲から怒鳴り声が飛び出すんじゃないかと思ったのだけれど、すんなりと許可が出たのは驚いた。それと同時に、沙綾のお母さんから、うちのお母さんに連絡が行って、しばらく山吹家で私を預かるって話しになってしまった……。

 なんで!?と、思っている間に私の着替えとか、ギターまで持ってきた沙綾と、沙綾のお母さんの行動力には、しばらく開いた口が塞がらなかった……。というか、うちのお母さん、いつの間に沙綾のお母さんと仲良くなってたの!?

 

「気にしないで華那ちゃん。私も華那ちゃんの力になりたいから」

 

「そうそう。華那には、たくさんおっちゃんの可愛い所言ってもらったから、それの恩返しだよ」

 

「でも……みゃぐん!?」

 

 二人は笑ってそう答えてくれたけれど、素直に受け取る事が出来なかった私を見た沙綾が、私の両頬を昼間みたいに引っ張って

 

「かぁーな?りみりんもおたえも、気にしてないって言ってるんだから、素直に受け取りなさい」

 

いひゃいひゃい(痛い痛い)さはやいひゃい(沙綾痛い)!!」

 

 じたばたと暴れるけれど、沙綾に負ける私。りみちゃん助けてー!!おたえちゃんも笑ってないで、助けてよー!!

 

「おい、沙綾も華那もバカやってないでいいから、真面目に考えるぞ」

 

「有咲、ごめんごめん。華那のほっぺ伸ばすのがすっごく気持ちよくて」

 

「えー本当!?私もやるー!!」

 

「みゃふん!?」

 

「ちょ、香澄!?」

 

 有咲が呆れた口調で注意してくれたので、沙綾の手から解放されたと思ったら、今度は香澄ちゃんが突撃してきた。有咲が驚いたような声を上げていたけれど、こっちからは見えなかったのと、香澄ちゃんにも頬を引っ張られるという事態に陥ってしまったので、そっちの事に気をつかっている場合じゃなくなってしまった。

 

 

 

 

十分後――

 

 

 

 

「……で、()()()。反省は」

 

「ごめんなさい……」

 

「ごめん……」

 

 そこには正座させられて、有咲から説教を受ける香澄ちゃんとおたえちゃんの姿があったとさ。私はりみちゃんが慌てて用意してくれた濡れたタオルを両頬に当てていた。ああ、濡れたタオルが気持ちい。いやぁ……本当に酷い目にあった。あの後、おたえちゃんも参戦してきて、カオスな状況になったのだった。それに怒った有咲が、二人を説教中という訳である。

 

「で、だ。状況としては、私達が電話した後に、友希那先輩と話してケンカしたって事でいいんだよな?」

 

「うん……」

 

 二人の説教が終わった有咲が、こっちに戻ってきて私に確認してきたので小さく頷きながら答えた。気持ちが沈むのが自分でも分かった。やっぱりあの言葉は私には重いものだった。

 それでも、前を向かなきゃと思うけれど、どうやって姉さんに言葉を届ければいいだろう。その案が全く思い浮かばない。

 

「手紙ってのはどうかな?」

 

「うーん……香澄ちゃん、口で言ってダメなら、文章でも似たような感じになっちゃうんじゃないかな?」

 

「そう……だよねぇ……うーん……」

 

 手紙か……今の状況で手紙ってのも何か違うような気がする……。りみちゃんの言う通り、今は言葉が届かない。その言葉をどうやって届かせるかってので悩んでいる訳だからね……。どうしよう……手詰まり?

 

「華那と友希那先輩の問題も解決しなきゃだし、今度のライブのセトリも考えなきゃいけないし……やること多いな」

 

「だねぇ……でも、華那の問題は放っておけないからさ」

 

「わぁってるよ。ただ、どうすっかだな……」

 

 有咲が腕を組んでため息を吐いた。それに同意するように沙綾が申し訳なさそうに言ったので、私も改めてみんなに謝る。

 

「本当、ごめんね。みんな巻き込んで」

 

「あー……そういう意味で言ったんじゃねぇから、気にすんな華那」

 

「大丈夫!みんなで考えて、友希那先輩に気持ち届けよう!ね、みんな!」

 

「うん!そうだよ、華那ちゃん。うちも頑張って考えるから、安心してな?」

 

「りみりん、関西弁出てる出てる」

 

「え!?ホンマ!?」

 

 元気よく答えてくれた香澄ちゃんに、私の手を握って真剣な表情で言ってくれた、りみちゃん。でも、モロ関西弁出ているのに気付いていない様子だったので、沙綾がツッコミを入れていた。ありがとうね、香澄ちゃん、りみちゃん。

 それから、みんなで色々と考えるもなかなかいいアイディアが出てこない。ただただ時間だけが過ぎ去っていって、もうそろそろみんな風呂の時間を考えないといけないという時だった。

 

「言葉がダメなら音楽ならどうかな?」

 

「音楽……それだぁ!!おたえナーイスアイディア!!」

 

 おたえちゃんのアイディアに香澄ちゃんが立ち上がる。ただ、私は見逃さなかった。沙綾が不安そうな表情を浮かべていたのを……。でも、音楽はいいアイディアだと思った私の行動は早かった。

 

「香澄ちゃん、今度のライブのオープニングアクトって誰やるか決まってる?」

 

「まだだよ?」

 

 と、首を傾げながら答えてくれた香澄ちゃん。そっか。それならやるチャンスはあるんだね。……覚悟は決まった。後は練習だけ。

 

「ちょっと華那……もしかして」

 

 私の覚悟を察してしまった沙綾が私を止めようとしたけれど、私は微笑んでだいじょぶと伝えてから

 

「よければ私にやらせてもらえないかな?」

 

「華那!」

 

 沙綾が大きな声で私の名を呼んだ。その表情は不安に満ちていた。沙綾、だいじょぶだって。()()()()()()()()()()って。そう言ったら、沙綾が私の肩に両手置いて、頭を左右に振りながら

 

「大丈夫じゃないよ!分かってるでしょ?華那は一度、喉痛めてるんだよ!?あの時、私がどれだけ心配したか分かってないでしょ!?それに今度痛めて、本当に声出なくなったらどうするの!?」

 

「沙綾……」

 

「沙綾ちゃん……」

 

「沙綾……」

 

「……」

 

 怒った口調で私に問いかけてくる沙綾。その勢いにみんな黙り込んだ。今にも泣きそうな沙綾の表情を見ながら、私は笑みを浮かべながら、沙綾を抱きしめて

 

「本当にだいじょぶ。心配してくれてありがとう沙綾。もし、声出なくなっても沙綾はさ、友達でいてくれるよね?」

 

 と、背中を優しくさすりながら沙綾に聞くと、小さく頷くのが見えた。本当、沙綾と友達になれてよかったな。もし、なれていなかったら……私一人で悩んでいたから。ううん。それ以前に、どこかで心が折れてしまっていたと思うから。それを伝えたら、弱くだけど沙綾に胸を一度叩かれ

 

「華那のバカ……」

 

「自分でも分かってるよ、沙綾。でも、私バカだから……音楽で伝える事しかできないから」

 

 私の腕の中で、小さく呟いた沙綾にそう答えながら沙綾の頭を撫でる。沙綾が泣いているのは言わない方がいいと思っていたけれど、沙綾の体が小さく震えているから、みんな分かっていると思う。しばらくしてから、沙綾が私から離れて

 

「ドラム私やるから。それ条件。良いよね、華那?」

 

 と、悪戯を思いついた子供のような笑みを浮かべた沙綾が爆弾を落っことしてきた。へ?ドラム?沙綾やるって?え?

 

「あ、沙綾ズルい!!私もギターやるぅ!!」

 

「う、うちもベースやるよ!」

 

「私も、ギターやりたいかな。華那と一度ユニゾンしてみたかったし」

 

「お、お前ら!もう夜だぞ!騒ぐんじゃねぇ!!あと、私もキーボードやるからな!」

 

 と、混乱している私そっちのけで、みんなして私と演奏したいと言い出したのだけど、これどう収拾させればいいかな!?ってか、みんなのライブだよね!?私の演奏曲を練習する暇ないでしょうが!!と、言ったのだけども聞き入れられず、結局ポピパと私の合同……合同って言うのかな、これ!?で、バンドを組む事になり、明日から練習をする事になったのだった――

 

 

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