Sisterhood(version51)   作:弱い男

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シリアスさん「最終話なんだ……だから……投稿しておくんだ」

読者の皆さん「いや、中途半端すぎんだろ!?」

シリアスさん「バンドリガイドライン『6. 本コンテンツ以外の第三者のアニメーション作品、ゲーム、人物、キャラクター、音楽、音声等を利用するもの』」

読者の皆さん「あっ……」

シリアスさん「だから……終わり」

読者の皆さん「で、でも!楽曲を使わなければ――」

シリアスさん「ダメなんだよ!楽曲ありきで作ってきたから、今更……変更なんて……出来る訳ない……」

読者の皆さん「そ、そんな……」

シリアスさん「ハーメルンの運営さんがジャスラックさんと契約しているから法的には大丈夫だと思ってたけど……公式が却下しているんだ……」

読者の皆さん「……」

シリアスさん「もう……バンドリ二次書けないよ……」



と、言う訳で(中途半端な)最終回です。


#69

 月曜日。週の始まりだけど、あたしのクラスは重い空気が漂っていた。それもそのはず。華那が危篤状態という情報は、あたし達CiRCLEを利用しているバンドだけじゃなくて、クラスメイトにも入っていた。

 土曜日の記念行事中に友希那さんが呼び出された時点で、何人かは察していたようだ。のっぶと呼ばれている尾田乃撫奈(のぶな)さんと沖野(おきの)奏恵(そうえ)さんの二人がいち早く察していたらしい。でも、周りには黙っていたそうだ。

 

『なに。余計な混乱を起こすのは華那の字も望んでいないじゃろうて』

 

『ですね……それに、憶測でものを言うのはどうかと思った次第です』

 

 との事らしい。でも、昨日の時点でクラスのグループトーク内で情報が流れていた。いったい誰が……。いまはそれについては置いておこう。正直そこまでしている余裕なんてあたしに無い。華那……大丈夫だよね?目を覚ましてくれるよね?

 

「――たけ――みた――美竹ー!」

 

「あ、は、はい!!」

 

 先生に呼ばれている事に気付いて、慌てて返事をして立ち上がる。先生は困ったような表情を浮かべながら

 

「あー……すまん。今日、このクラス全員の気持ちは分かる……だがな……一応、授業に集中してくれると……先生、助かるんだわ……無理だと思うけどな……」

 

「す、すみません……」

 

 謝る私に、先生は右手で頭を掻きながら、私に座るように言ってから授業を進める。今日の先生達は本当に授業をしにくい状況だとは思う。これだけ暗い雰囲気の中で、まともに授業が出来る訳がない。というか、果たして何人が授業をまともに聞いているだろう。

 それだけ、クラスの皆が華那の事を心配しているって事なんだ。だから、華那……目を覚まして。きっと――ううん。今日、クラスにいる全員がそう願っているに違いない。

 

「――で、あるからして……はあ……よし。今から自習だ!」

 

 突然、先生が教科書を閉じたかと思ったら、そう言って教室から出て行ってしまった。あまりに唐突な出来事に、あたし達は反応できなくて固まるしかなかった。

 

「ああ、そうだ。チャイムなるまでは教室から出るなよー。あと、大きな声で話すの禁止ナー」

 

 と、一度出て行った先生が戻ってきて、そう言いながら右手をヒラヒラさせて、再び教室から出て行った。え……本気(マジ)な感じなの?困惑するあたしに尾田さんと沖野さんが、何故かやってきて

 

「やれやれ……教師に気を使わせてしまったようじゃな」

 

「ですね……私が至らぬばかりに……」

 

「あの二人とも?」

 

 尾田さんはあたしの机に腰かけて、腕組みをして目を瞑っていた。沖野さんは沖野さんで床に体育座りして、“の”の字書きながら同意しているし……。あの、なんであたしの机に座ってるの?

 

「ん?なんとなくじゃが?」

 

「なんとなくで人の机に座るんじゃない!」

 

 と、怒ったところで尾田さんは笑って誤魔化すのだった。本当……華那がこの二人と仲良かったとか嘘でしょ?そう思っていたあたしは、二人と少しだけ会話をした後、スマホを確認する。今の所、友希那さんから連絡は来ていないから、状況に変わりはないようだ。それに少しだけ安堵する。

 

 その時のあたしは知らなかった。今日の午後に、大きく事態が動く事になるだなんて――

 

 

 

 昼休みも終わりに近づき、アタシは友希那と華那の事を考えていた。大丈夫かな……。友希那、昨日アタシ達が病院に行った時は倒れるように眠ったから、無茶してなければいいんだけど……。

 

「リサちー……」

 

「うん?日菜、どうしたの?」

 

 いつもの明るさが鳴りを潜め、暗い表情の日菜が話しかけてきた。紗夜と何かあったのかなと思っていると

 

「華那ちー……まだ目を覚ましてないよね?」

 

「……うん。まだ……」

 

 スマホで友希那からの連絡を確認するけれど、一向に連絡が入らない事から、状態は変わらないのだと思いたい。

 

「大丈夫だよね?華那ちー……目を覚ますよね?」

 

「それは――」

 

 日菜の問いかけにアタシは答える事が出来なかった。アタシも調べてみたけれど、危篤の状態から回復する事がまれにあるとしか書いてなくて、華那の場合どうなるか分からなかった。

 最悪の事態がアタシの頭を過ったけれど、それを表に出さないようにして、日菜を元気づけようとした時だった。あたしと日菜のスマホが震えたのは。日菜はあたしと目を合わせる。このタイミング。そして、アタシ達二人のスマホが同時に鳴った。その事から考えられるのは――

 

「嘘……でしょ……」

 

「華那ちー!?」

 

 スマホの画面に映し出されていた文字を読んで、アタシはその場に崩れ落ちた。日菜の悲痛とも言える叫びが聞こえた。だって、友希那から届いた文章は、本当に最悪な事態が書かれていたのだから。

 

『華那の心肺が一時(いちじ)、止まったわ。……今はなんとか持ちこたえたけれど……覚悟はしておいて頂戴』

 

 

 

 

「ダメです!心肺蘇生しても心臓、動きません!!」

 

「AEDまだ!?」

 

 目の前の集中治療室で行われている、必死の治療を私は祈るように両手を組んで、見守る事しかできなかった。華那の容態が急変したのは数分前。弱々しくだったけれど、呼吸をしていた。

 それは本当に突然だった。華那が咳き込んだかと思ったら、ピクリとも動かなくなってしまった。心音の表示も0を示していた。それの意味は――華那の心臓が止まった――という事。それを目の当たりにした私は、足元が崩れ落ちる――そんな錯覚に襲われた。

 

「友希那!」

 

 そんな私を抱きしめるように、支えてくれたのはお母さんだった。自分でも気づいていなかったけれど、私は倒れそうになったようね。ごめんなさい。心配かけて。

 

「友希那……無理しなくていいのよ」

 

「私は……大丈夫……」

 

 涙を浮かべているお母さんの顔を見ながらそう答える。今も必死に華那は生きようと頑張っていた。だけど……だけどもう、華那が苦しんでいる姿を見たくない。AEDの衝撃で華那の体がはねた。現実とは思えない状況に、私の頭は認識するのを拒否しようとしていた。その一方で、華那の事を信じて最後まで見守るべきとも思っていたからか、しっかりと目に焼き付けようとする意識もあった。

 そんな状態の私の目の前で、華那の心音表示が動いて、一定のリズムを刻み始めた。ただ、その動きは急変前に比べればかなり弱々しい物だというのは、医療に詳しくない私でも分かった。

 

「よ、容体安定しました!」

 

「とりにかく、その状態キープさせて!!」

 

 まだ集中治療室内にいる看護師さん達が慌ただしく動いていた。室内で華那の心肺マッサージやAED装着などをしていた石田先生が出てきたかと思ったら、私達家族全員、先生に呼ばれた。

 華那の事が気になってはいたけれど、重要な話しだと察していたから何も言わずに、別室で石田先生の話しを聞く事になった。椅子に座り、先生の私達家族は何も言わずに言葉を待つ。

 

「華那さんなのですが……」

 

 石田先生は眉間に皺を寄せて、何か書類を見ていたけれど、息を吐いてから私達の方を向いてそう切り出した。

 

「正直に言って、()()()()()()()()()()……分かりません」

 

「え……」

 

「先生……それって……」

 

 先生の言葉に絶句する私。その隣にいるお母さんがお父さんに支えられながら、石田先生に問うと

 

「手は……尽くしました……でも……今晩もつかどうか……。ごめんなさい。医師なのに、これ以上何もできなくて……!」

 

 石田先生が涙を浮かべながら、頭を下げて謝罪してきた。医師として何とかしようとしてくれていたのを私達は知っている。その石田先生が頭を下げるだなんて誰が思う?先生ほど、患者やその家族と向き合ってくれる先生を私は知らない。

 

「先生……頭を上げてください」

 

 と、それまで黙って聞いていたお父さんが口を開いた。

 

「ですが……」

 

「今……こうしている間も、華那は生きているんです。最後まで……華那の事、お願いできませんか……」

 

 と、お父さんが弱々しくそう言ってから頭を下げた。石田先生は右手で目を覆って、しばらく黙っていたけれど、小さく息を吐いてから

 

「私に……できる最大限の事……させて頂きます……」

 

 目を覆っていた手で、涙を拭うように動かしてから、石田先生はそう言った。石田先生の頬に一筋の涙が伝うのが見えたのは、私の見間違いじゃないはず。その後、石田先生と話し合いを続ける。と言っても、覚悟だけはしておいてくださいという話しだった。

 そして話しが終わってから、私は一つだけ先生にお願いをするために口を開いた。

 

「先生……一つお願いがあるんです」

 

「私にできる事なら」

 

「華那の……妹の手を握らせてください――」

 

 

 

 放課後。みんなそれぞれ予定があったはずなのに、五バンド全員――友希那ちゃんは病院にいるけれど――がラウンジに集合していた。私も仕事の合間を見ては、ラウンジにきて、状況に変わりないと報告しているけれど……やっぱりみんなの表情は暗い。

 何か動きがあれば、友希那ちゃんから私に連絡が来るようにした。最悪の事態を想定しての事。私は皆のお姉さんだからね。こういう時は、大人らしく振る舞わないといけないし、そんな重要な事を彼女たちに言わせるわけにいかないからね。

 

「……華那ちゃん。お願いだから……目を覚ましてね……」

 

 仕事をしながら呟く。でも、その願いは叶う事は無いと、知るのはすぐだった――

 

 

 

 

 光ひとつない場所に私は立っていた。ああ、また来ちゃったんだ。そんな感情と、こんどこそ――なのだという感情が私の中で渦巻いていた。一人、誰かに話すように口を開く。もし、もし――がいるというのなら、少しぐらい我が儘言ったっていいよね?

 

「最後に―――――――させてください。お願いします」

 

 その言葉が届いたかどうかは分からないけれど、一筋の光が前方に見えた。この道を行けって事なのだと信じて、暗闇の中に生まれた一筋の光の先を目指して私は足を動かす。どのぐらい()()()()()()()()()()()()()()()()()()、伝えたい事があるから――

 一筋の光。その先に姉さんがいると信じて歩く。そして、光に包まれた私の意識は――

 

 

 

「お願い……華那……目を覚まして頂戴……」

 

「……ねえ……さん?」

 

 目を開けると、そこには、私の左手を握りしめて、祈るように呟いている姉さんがいた。

 

「華那っ!」

 

 私の声に、涙声で私の名を呼ぶ姉さん。あれ?姉さんこんなに近いのに、顔がはっきりと見えない。……ああ、そっか。もう限界なんだ。ほんの少しだけでも、話しができる。それだけでも、感謝しないといけないよね?

 

「ねえさん……あのね……」

 

「なに?」

 

 私の声があまりにも小さすぎて、姉さんは手を握ったまま、私の口元に耳を近づける。しっかりと伝えなきゃ。私の存在が姉さんの足枷にならないようにする為にも……。

 

「わたし……のために……うたうの……だけはやめて……」

 

「華那?」

 

「ねえさん……は……ろぜ……りあ……のボーカル……なん……だから……わたしの……ために……わたし……との……やくそく……のために……うたう……のは……わたし……のぞんで……ない」

 

 そう。姉さんに伝えたい事。間違いなく、姉さんは私がいなくなったら、私の為に――って言い出しかねない。他のメンバーも……同調しちゃうかも……。そうなったら、Roseliaの良さが消えてしまう恐れがあるから。

 

「うたうの……やめる……っていうの……なら……みんな……と……きちんと……はなしあって……から……ね?いっとき……のかんじょう……で……やめる……のだけは……だめだよ?」

 

「ええ、ええ。約束するから……だから……!」

 

 私の頬に暖かい何かが落ちてきた。きっと、姉さんの涙なんだろうな。ああ、もう。きちんと姉さんの顔も見えないし、感覚もないのが悔しいな……。

 

「ねえ……さん。……だいじょぶ……わたし、しあわせ……だったよ」

 

「まだ、まだよ!諦めちゃ――」

 

「ごめんね……もう……ねえさん……のかおも……みえない……んだ」

 

「華那!!」

 

 姉さんが私の名前を呼んだのは聞こえた。でも、もうそれ以上は何も聞こえなくなってしまった。これ以上はもう限界なんだと。意識が遠のいてきた。

 

「みんなに……ありが……とうって……つたえて……ね。あと……ねえ……さん……だい……すき……だった……よ」

 

「―――――!!」

 

 閉じたくないのに、目が、視界が狭まる。姉さん……みんな……ごめんね……ありがとう。その想いが届く事を願っている間に、視界は閉ざされ、私の短い一生はここで終わりを告げたのだった――

 

 

 

「か……な……?」

 

 華那の手の力が抜けたのが分かった。目を閉じた華那の頬には一筋の涙が伝い落ちていた。呼吸も止まっていて、何度も華那の手を握るけれど、握り返してくる事は無かった。華那を救おうとしてくれていた看護師さん達がすすり泣いている声が聞こえてきて、これが現実だと思い知らされた。

 

「嘘よね……華那。目を覚ましてくれるわよね?ねえ……嘘だと言って……華那ぁぁぁ!!」

 

 華那の胸に倒れ込むように私は声を上げて泣いた。二度と華那の声も、笑顔も、温もりも……何もかも感じられない、見られなくなったという事に。私があの子に何もしてあげられなかった事に……私は泣いた。

 お母さんとお父さん達に支えられるように、私は華那から離された。分かっている。もう、華那は目を覚まさないって事は。でも……いつものように華那が

 

『姉さん』

 

 って、目を覚まして呼んでくれるんじゃないかって思っていた。石田先生とお父さんが何か話していたけれど、私には何も入ってこなかった。ただ、その状況を見ていただけで、ずっと泣いていた。

 

 でも、いつまでも泣いている訳にはいかなくて、まりなさんと約束した華那の状況を伝えにスマホを操作する。正直なんて言っていいか分からない。でも、華那の事を心配してくれていた皆に伝えなきゃいけないし、これは私がやるべき事なのだと沈んでいる気持ちを奮い立たせる。それがハリボテなのは理解している。

 

『友希那ちゃん!待ってたよ』

 

 電話をかけてすぐにまりなさんが出た。慌てた様子だったのは仕事中だったからかもしれない。上手く言葉にできない。でも、言わなきゃ。言わなきゃダメよ湊友希那――

 

「まりなさん……華那が……旅立ちました……」

 

『っ!……そっか……分かったよ。皆に伝えておくね。友希那ちゃん。無理しちゃダメだよ?』

 

 と、涙声のまりなさんは気丈に振る舞いながら、私の心配をしてくれていた。私は小さく返事をして、華那からの伝言をみんなに伝えてもらうようにお願いしてから電話を切る。その後、お母さんとお父さんと一緒に、今後について石田先生と話し合いが行われるというので、別室に案内されるらしい。妹が亡くなったのに、落ち込んでいる暇すら私達にはないのね……。そう思いつつ、霊安室へ運ばれるため、準備をされている華那の亡骸を見ながら私は思ったのだった。

 

 

 

「連絡……ないね……」

 

「そう……だな」

 

 香澄と有咲がポツリと呟いた。テーブルの上で華那が保護してから、ラウンジに連れてこられるようになった保護猫のクロが、おたえの動かす猫のオモチャと戯れていた。放課後になってから既に三時間近くが経過していて、集まった皆の口数も時間とともに減っていた。

 

「華那ちゃん……大丈夫だよね……」

 

「今は信じるしかないわ……彩ちゃん」

 

 そんな時だった。突然、おたえに遊んでもらっていたクロが遠くを見たかと思ったら、何度も遠吠えをしたのだった。本当に、突然の事で皆が何事かとクロを見ていた。その中で、私はクロが遠吠えしているのは華那の身に何かがあったのだと理解した。本当に、ただの予感とか、感覚――そんな次元だった。

 

「沙綾!!」

 

「沙綾ちゃん!?」

 

「山吹さん!?」

 

 その場に崩れ落ちた私を心配して皆が集まってきてくれたのだけれど、私は涙が止まらなかった。だって、華那が……華那が……

 

「クロ、どうしたの。落ち着こう?」

 

 香澄が、クロを抱きしめてクロを撫でていたけれど、クロの遠吠えは止まらなかった。その時、ラウンジの入口の扉が開いた。皆の視線が入口へ集中する。涙を流しつつ、私もそっちを見ると、まりなさんが暗い表情を浮かべて立っていた。

 

「まりなさん!!」

 

「まりなさん!華那ちゃんは!?」

 

 皆が、まりなさんに華那の容態を聞いていた。まりなさんは小さく深呼吸してから皆を見る。それと同時に、皆が黙る。だって、まりなさんの頬には涙が伝い落ちていたのだから――

 

「今……友希那ちゃんから連絡あって……華那ちゃん……今、旅立ったって……」

 

「そん……な……」

 

「嘘だろ……」

 

「華那が……亡くなった……?」

 

 信じられないと絶句する人と、抱き合って涙を流す人。下を向いて悲しみに耐えている人。色々な人がいる中、私は涙を流し呆然と座り込んでいた。華那がいなくなった。その事実を受け入れる事が出来なくて。

 つい、この間まで一緒に話して、笑って、演奏していたのに、どうして……どうして華那が死ななきゃいけなかったの?

 

「みんな……華那ちゃんから、最後の伝言があるんだ」

 

 その言葉に、みんな顔を上げてまりなさんを見る。伝言って……華那……最後まで、他人(ひと)の事、心配しすぎだよ……。

 

「『みんな、ありがとう』……それだけだけど、皆には華那ちゃんの気持ち……届いたよね?」

 

 華那の最後の言葉と、まりなさんの言葉で皆が泣いた。あのこころですら、美咲に抱きついて腕の中で泣いていた。華那とよく話していた人もいれば、そうじゃない人もいるのに、今こうして華那がいなくなった事に泣いていた。

 間違いなく華那の人柄によるものだと思う。だって、私の信頼できる、大切な友人だったんだから……。だから、華那……今は泣いていいよね?

 

「華那……華那ッ……」

 

 ポピパの皆と抱き合うように泣いた。皆、しばらく泣いていたけれど、ある程度落ち着いて――ううん。落ち着いてなんかいない。上辺だけ取り繕っただけで、皆が皆という訳じゃないかもしれないけれど、喪失感を持ったまま各々、帰宅したのだった。帰宅してから、私は母さんと父さん達に、華那が亡くなった事を伝えた。

 

 紗南と純にも華那の事を伝えた。紗南は私の腕の中で泣いてしまった。華那が体調悪いのは知っていたけれど、ショックだったと思う。本当の妹のように華那は紗南に接してくれていたから……。純は、言葉短めに「そっか」とだけ言って部屋に籠ってしまった。純もショックなんだろうけど、男の子だからかな。皆に泣いている姿見られたくなかったんだと思う。

 次の日、学校が休みだったのだけれど、ポピパの練習は急遽お休みとなった。昨日今日だ。華那の死は、私達にとってあまりにも大きい出来事だった。ただ、私は、華那から預かった手紙の準備をしていた。明日以降、順々に渡していけるように……。それが私にできる、華那との最後の約束だから――

 

 

 そんな時だった。華那の葬儀は、明後日行われると友希那先輩から連絡きたのは――

 




と、言う訳で、あまりにも急で、中途半端ではありますが、今回で最終回です。
ご存知の方はご存知だと思いますが、バンドリの公式より二次創作についてのガイドラインが発表されました。
それによると、前書きでも書きましたが「6. 本コンテンツ以外の第三者のアニメーション作品、ゲーム、人物、キャラクター、音楽、音声等を利用するもの」がこの作品ではモロに抵触してしまうのです。
ただ、この「楽曲・音声」が「歌詞の利用」や「タイトルの使用」で抵触するかは、いまいちわかりかねる所ではあります。特に、ハーメルン様のご厚意で、ジャスラック様に許可を頂き、歌詞を使用しているので、法的には問題はないはずなのですが……。
勿論、二次創作と言うのは、元々グレーゾーンの物だったので、こうして公式がガイドラインを発表する事によって、ルールの範囲で二次創作してもよいというのは、本当にありがたい事だと思います。

正直、バンドリ外の楽曲使用ありき――特に、一章で華那が歌った「ロストシンフォニー」と、演奏した「GO FURTHER」。そして、今後使用する予定だった楽曲で内容を考えていた、この#69以降の話し。
それを書き上げる事が出来ないのは、今まで読んでくださった方々に対して、非常に心苦しい所ではありますが、二次創作に身を置いている人間として、きちんとしておくべきだと思い、今回が最終話(予定)と決断した次第です。

長々と書いておりますが、正直に言います。後書きなんぞ、読んでいる人いないだろ(笑)と思いながら書いております。
一度消してたけれど、また投稿し始めたこの小説を読んでくださった多くの皆様には、本当に感謝しかありません。
ここまでオリキャラである華那が好かれるとは思っていなかったですし、私の文章で感想や評価がつくだなんて思っていませんでした。
それだけ、バンドリというコンテンツが偉大だという事だと思っております。
今後の公式やハーメルン様の動きを見て、続きを書き始めるかもしれません。その時は、容赦ない感想を頂ければ……と、思っております。
最後になりますが、今までありがとうございました。
 2021年2月6日 弱い男(シス)
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