灰となり、狩人となりし独奏曲 〜カデンツァ〜   作:荒潮提督

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どっかの狩人ビッキーに影響されて書きました。


プロローグ

ー セレナ・・・約束よ・・・私は絶対に帰って来るから・・・ ー

 

 

ー マリア姉さん!?いやぁ!?逝かないで! ー

 

 

 

 

「・・・懐かしい夢を見たわね」

 

 

狩人の夢、その中にある花畑の奥にある巨大な木の根本で目を覚ます1人の女性。

ピンク色に所々血で染まったように濃くなった部分があり途中から短く斬られた特徴的な髪型をしている髪、左の肘から先が骨になっておりそこに縄や数々の仕込み武器を内蔵した義手、闇に紛れるような黒い装束、何かにやられたのかえぐられた様な傷跡の残る左目を隠す様に付けられた包帯。

彼女はマリア・カデンツァヴナ・イヴ、本来であればアイドル大統領と呼ばれフロンティア事変を起こす筈の人である。

木の根本から起き上がった彼女は今の自宅である狩人の悪夢内にある家に向かう。

向かう前に大樹の根本、先程まで寝ていた場所の隣にあった墓石変わりの鎌と変わった形の銃に祈りを捧げる。

そこに眠るのはかつて彼女に獣狩りの技術を教え、この悪夢に囚われ続け自らが犠牲になる事で幾多の狩人を導き続けた最初の狩人にしてマリアの師であり祖父、父代わりとしてこの世界に来たまだ幼いマリアを育てたマリアの大切な家族であり戦い、この悪夢から解放した人物、古き狩人ゲールマンの墓である。

月の魔物との戦いの後に彼女が人形と共に作り上げた簡素な墓である。

花を供え立ち去るマリア。

歩きながら今まで自分が歩んできた道のりを思い出していた。

 

 

 

「(思えば転生してから色々あったわね・・・。前世から数えてもう40数年、そろそろ帰らないとね・・・)」

 

 

 

そう、彼女は本来の彼女ではない。

前世ではソウルシリーズを始めとするフロム・ソフトウェアのゲームの大ファンであり特にアーマード・コアシリーズの続編をずっと待っていた冴えないサラリーマンだった。

シンフォギアもAXZから見始めてマリアに惚れて全シリーズ一気見したのであった。

ある日、車に轢かれそうになった子供の身代わりとなり死に転生する事となった彼は特典としてソウルシリーズの魔術、呪術、奇跡、武器、防具にBloodborneの武器、防具、アイテム一式と自分のプレイしていた時のカンストステを選択。

しかし、それを得るには一度転生し改めて自分の力で得る事が条件だった。

彼はそれを了承、最後にマリア・カデンツァヴナ・イヴとして転生させてくれと頼み転生した。

そして運命のあの日、マリアはセレナの身代わりとなり死にBloodborneの世界の狩人の夢にある大樹の下に現れた。

その後はゲールマンと人形の元で育てられ狩人として身体を鍛え、獣を狩る技術を学び獣を狩り続け、戦いの最中で左目を失った。

そして狩り続けた先で全ての真実を知りゲールマンと対峙、それに勝利。

現れた月の魔物をも狩り上位者となった。

その後、ロスリック、マデューラ、ロードランを駆け巡り最終的にデモンズ・ソウルの世界で古き獣を狩った際になり損ないのオーラントの一撃を喰らってしまい左腕が斬り飛ばされてしまった。

勿論即殺したがその直後に別の世界に飛ばされてしまった。

その場所は芦名、竜胤と呼ばれる物を求め争いを続ける国であった。

そこでマリアは左腕をとある仏師に出会い義手にしてもらったのであった。

狼と呼ばれる男と斬り合い友となり篝火を灯して彼女は夢へと帰還した。

そして今、彼女は元いた世界へと帰還する準備を始める。

必ず帰ってくるという約束を果たす為に。

 

 

 

 

「行かれるのですね、狩人様」

「ええ、でも偶には帰ってくるわよ。私のもう一つの帰る場所なんだから」

「では、行ってらっしゃいませ狩人様」

「行ってきます」

 

 

 

こうして彼女は帰還した。

不死の力とソウルの力を持ち、血の狩人となって。

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