灰となり、狩人となりし独奏曲 〜カデンツァ〜   作:荒潮提督

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最近武器の選択が脳筋よりになってきた自分のダクソ3。

ハーラルドの大曲剣と半葉の太刀、どっちも重鋼派生にしてます。
なおロスリック盾は混沌派生。
スライム退治に使ってます。



ついに!セレナ新曲だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!


9話「接触、特異災害機動2課」

「んー・・・どれが良いかしら」

「何してるんですかリアさん?」

 

ノイズを狩り、ついでに2課の装者ともバトった日の夕食後、リアはリビングに武器を並べていた。

ノコギリ鉈、仕込み杖、黒騎士の斧槍、エストック、鴉羽、ショートソード、レイテルパラッシュ等軽くて扱いやすい物や骸骨車輪の盾、ローゲリウスの車輪、フリーデの大鎌、狂王の磔などの扱い辛いにも程がある武器ばかりであった。

というか車輪盾に関しては武器では無い。

 

 

「どうしたんですか?武器なんか並べて」

「いやね?未来に使わせるならどんな武器が良いかなぁって」

「へぁ!?」

「ぶふっ!?」←片付けてた未来

 

 

狂王の磔を手入れしながらリアはそう言った。

 

 

「な、何で未来にも武器を!?」

「こっちの都合で巻き込んじゃったとはいえ未来、貴方も何らかの形で狙われるかもしれないからね。身を守る手段くらいは身につけておいても良いかなって思ってね」

「確かに・・・でも私重たい物は持てませんよ?」

「そこら辺は追々鍛えて行くから大丈夫よ。とりあえずこの辺りかしら?」

 

 

そう言ってリアが手に取ったのはレイテルパラッシュとエストックと仕込み杖だった。

尚、一瞬ローゲリウスの車輪や骸骨車輪の盾に目が行っていたのは内緒だ。

 

 

「とりあえず軽く振ってみましょ。結構広いし私なら当たっても問題ないから(上位者スマイル)はい、まずはコレね仕込み杖」

「は、はい・・・うわっとと・・・けどそんなに重くない・・・」

「まあ、杖だからね普段は。振ってみて」

「はい!えいっやぁ!ハァッ!」

 

 

未来は仕込み杖をしっかり握り締めて数回振るう。

ぎこちない振り方だが鍛えれば問題ないだろう。

ちなみにリアは左手にハベルの大楯を持っている。

死ぬつもりはないが死にたくないのだろう。

戦技を使う準備をしている。

因みに響は大扉の盾の後ろにいる。

 

 

「それじゃ、次は刃を伸ばしてみて。響、大扉の盾構えてなさい」

「はーい」

「は、はい!え、えっと・・・こうかな?あ、出来た」

「さてと私は・・・ふんぬっ!」

 

 

そういうとリアはハベルの大楯の戦技、「岩の身体」を発動、全身に岩を纏わせる。

これでも気休めだが何とかなるだろう。

 

 

「り、リアさんの全身に岩が生えた!?」

「だ、大丈夫なんですかリアさん!?」

「大丈夫よ。ただコレそんなに長く持たないから早くね?」

「は、はい!えい!てやぁ!」

「(地味に痛いわねコレ・・・)」←当たってる。 

 

 

何度か降っている内に慣れたのか段々と動きが良くなってきている未来。

しかし表情が何かに目覚めそうになっていたので慌てて止めに行くリアであった。

(何度か仕込み杖にしばかれて瀕死だが)

そんな事があったが時間は過ぎ翌日、いつもの狩装束に着替えたリアと響は未来を迎えに行きリディアン前に向かう。

リアは左目の包帯を眼帯で隠しており左腕も外して(懐にいれてる)いたのでかなり目立っていた。

リディアン前に着きしばらく待っていると翼と奏、数人の黒服が現れた。

 

 

「やあ、お待たせ」

「本部はこちらです」

「お出迎えドーモ。さっ、案内して」

「はいはいっと」

「響、未来。行くわよ・・・何してるの?」

「はわわわ・・・本物のツヴァイウィング・・・はふぅ・・・」

「すいません未来がファンで・・・まあ、私も何ですけど」

「あ、あの!後でサインください!」

「ああ、良いぜ」

「それくらいなら」

 

 

右腕の袖辺りに自作の仕込み刃を隠しながら響と未来を伴って奏達に着いていくリア。

左腕の袖が動く度に揺れているのが気になるのかチラチラとリアを見ているツヴァイウィング。

その視線に気づいていたが敢えて無視しているリアであった。

そして案内された場所に着くと巨大なエレベーターが現れた。

 

 

「リディアンにこんな所があるなんて・・・」

「ほぇ〜・・・」

「何かの砲身みたいねこれ」

「いや唯のエレベーターだからコレ」

「唯の比喩よ、比喩(まあ、知ってるんだけどネ。コレの正体)」

「あーそうそう言い忘れるとこだった」

「「ん?」」

「(あっ、あれか)」

「しっかり捕まってろよ?・・・飛ぶぞ?」

「「ふぇ?」」

「(「岩の身体」使っとくか)」

 

 

瞬間、高速で下降していくエレベーター。

リアはハベル盾を取り出して岩の身体で無理やり自分を固定、響と未来は慌ててリアにしがみ付く。

突然岩が生えてきたリアに驚くツヴァイウィングだったがエレベーターの手すりにしがみ付く事に精一杯であった。

というかいつの間に着替えたのかリアは全身フルハベルであった。

※なおこの後重量オーバーで止まった。

 

 

「いやーごめんなさいね?まさか止まるとは思ってなかったから」

「どんだけ重たいんだよさっきの・・・」

「軽く地面が沈むわね」

「よく動けるなアンタ・・・」

「奏、それよりも・・・」

「ああ、分かってるよ。こっちだ、着いてきな」

「はいはいっと。未来、響。起きなさい」

「「きゅぅ・・・」」

「・・・仕方ない、・・・よっと。担いで行きますかね」

 

 

片腕で未来と響を抱き抱えたリアはツヴァイウィングの2人の後をついていく。

しばらく進むと扉があった。

未来と響の2人はその辺りで起こした。

 

 

「あら大きな扉。ここが目的の場所かしら?」

「ああ、そうさ。入ってくれ」

「どんな人がいるんだろう」

「例え悪人だろうと誰だろうと私は未来を守るよ」

「ふふっ、ありがとう響。頼もしいな」

「ここから先は愛想は無用よ。微笑みも優しさも必要ないわ」

「ご、ごめんなさい・・・」

「おい翼。いきなり何言ってんだ!怖がらせるなよ!」

「事実よ奏。優しさだけでは何も守れないから」

「言いたいことはそれだけかしら?」

 

 

いつの間に左腕を付けたのかエヴェリンを翼の後頭部に突き付けているリア。

半分ブチ切れており右手には爆発金槌が起爆状態でセットされていた。

顔の左に巻かれている包帯も目の辺りからうっすら火の粉が舞っている。

流石にこれには慌てるツヴァイウィングの2人。

しかし既に狩人モードのリアは殺る気なのか腰には綻び刀があった。

背中にはいつの間にかレドの大槌を背負っている。

 

 

「何を思ってるのかは知らないけどね、優しさも立派な強さよ。臆病でも戦い続けた戦士を私は知っているわ。太陽のように最期まで心が輝き続けた戦士だっているわ。貴様はそんな人達にも同じ事を言うのか」

「そ、それは・・・」

「わ、悪い!翼!彼女達に謝れ!」

「・・・すまなかったわね」

「ふん・・・」

 

 

とりあえず気は済んだのかエヴェリンを腰に仕舞い爆発金槌とレドの大槌も収納する。

しかし綻び刀だけは腰に納刀したままである。

奏はそんなリアに若干ビビりながら扉を開けて3人を中に連れて行く。

何が起きても必ず響と未来は守りきろうと腰の綻び刀をいつでも抜刀出来る様にしながらついて行くと・・・。

 

 

ーーパンッ!パンッ!パンッ!

 

 

「「「ようこそ!人類守護の砦、特異災害対策機動二課へ!」」」

 

 

「「へっ?」」

「・・・は?」

 

いきなりクラッカーの音が鳴り響き周りには歓迎ムードとばかりの飾り付けがされている。

明らかに敵対ムードではない雰囲気に驚くどころか呆れ果てたリア。

何が何やら分からない響と未来。

とりあえず敵ではない事が分かったので綻び刀から手を離したリアであった。

 




刀系楽しいです。

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