「着いたわよ響、起きて」
「・・・むにゃ・・・ふわぁ・・・おはようございます・・・」
「起きたわね寝坊助さん。さあ、こっちよ」
「わぁ・・・綺麗な花畑・・・」
「ここが幾多の狩人の夢見る場所であり始まりの場所。「狩人の夢」よ」
白い花と幾多の墓標が立ち並ぶ美しくも哀しき夢。
マリアは背中から響を降ろし育った家へと向かう。
その途中にある階段にある物が座っているのに響は気がついた。
それは側からみれば本物と見間違うほど精巧に作られた人形だった。
その人形はマリア達が近づくと顔を上げて立ち上がった。
突然動き出した人形に驚き尻餅をつく響、だがマリアはその人形を見て呑気に挨拶をしていた。
「お帰りなさいませ、狩人様。・・・あら?そちらのお嬢様は?」
「ただいま人形。この子は今日狩人になったばかりの新米で私の弟子よ。人形、暫くこの子を見てて貰っても良い?私はご飯の用意するから」
「かしこまりました狩人様。それではこちらに・・・新たな狩人様」
「は、はい!」
マリアは人形に付いていく響を見送り自分は戦場に立つ。
そう、台所という戦場に。
まず地下にある保管庫から巨大な塊肉と野菜を取ってきて肉を食べ易い大きさのステーキにカット、そして事前に油を引いて砕いたニンニクを焼いたフライパンで焼いていく。
因みにこの肉はマリアが狩ってきた飛竜の肉でその喉元の肉である。
(某型月ほのぼの料理漫画にて美味いと書かれていた)
焼いている間に野菜を切り鍋に入れてスープを作る。
もう1品レタス、トマト、焼いた余った肉をパンに挟んでサンドイッチを作り完成である。
デザートにはアップルパイを用意してある。
出来た料理を食卓に並べていき準備は完了。
マリアはエプロンを外して裏の花畑にいる2人を呼びに行った。
こうしてみれば完全にオk(タァーン
マリアが料理をしている頃、響と人形は家の裏にある巨大な大樹の根本にいた。
人形が大樹の根本にあるゲールマンの墓の前で屈み話しかけていた。
「ゲールマン様、狩人様・・・、私達の大切な娘であるマリア様が新たな狩人を弟子として連れて来られました。あの子も成長しましたねゲールマン様」
「あの・・・人形、さん?このお墓って誰の何ですか?」
「このお墓はゲールマン様、マリア様達、狩人様達の助言者であり最初に狩人として戦われたお方が眠られる場所です。マリア様たっての希望でここにお墓を作りました」
「私も、挨拶しても良いですか?」
「ええ、構いませんよ。どうぞ」
「初めましてゲールマンさん、私は立花響です。まだ狩人になったばかりですけどマリアさんの下で強くなっていきます」
ー ほう?まだ若いがこれからが楽しみな狩人だ。頑張りたまえよ ー
「・・・?今誰かの声が・・・」
「2人共ー!ご飯出来たわよー!」
「響様、行きましょう」
「は、はい・・・(今の声・・・何だったんだろう・・・気のせいだったのかな・・・)」
響が家に入ると(人形は階段前の定位置に戻った)美味しそうな匂いにお腹がグーグーへりんこファイヤーしだした。
「さあ、食べましょうか」
「お、おいしそう・・・」
「今日のメニューはドラゴンのステーキ、コンソメスープ、サンドイッチ、アップルパイよ。召し上がれ」
「い、いただきます!ハムッ!もぐもぐ・・・美味しい!とても美味しいですマリアさん!」
「そむ、お口に合って良かったわ。いただきます・・・ん、美味し」
「ところでマリアさん、ドラゴンのステーキって言ってましたけどドラゴンってほんとにいるんですか?」
「ええ、いるわよ。ドラングレイヴに直接行ってきて狩って来たんだもん」
「・・・何でもアリですねこの世界」
「今更よ響」
ドラゴンステーキとはなんぞや?って人のために解説。
衛宮さんちの今日のごはんを見るべし。