サブタイトルを数字の語呂合わせにしてるんですけど、16ってなんかありますかね...?
淫夢しか出てこないんですけど()
「今日は君たちにスクロールを配布する。スクロールの用途は分かるか?」
2学期の授業が始まってから最初の戦闘訓練で、僕らはスクロールを配られた。以前も説明した気もするがスクロールとはスマホのような機械で、連絡手段になるハンターの必需品だ。
「えーと、電話したりインターネットで情報を集めたりとか...ですかね」
「ふむ...まだ重要なことが残ってるな」
先生に当てられた子が回答するが、スクロールで出来ることは下手したら今のスマホよりも多い。メールやチャットなどの通信サービスや動画の再生や撮影、電子決済サービスに果てにはゲームのハードやコントローラーとしての機能まで備えている。
「ではシンダー、ハンターにとって1番重要な機能は何だか分かるか?」
「はい、登録した人物のオーラの計測が最も重要だと思います」
「その通りだ」
シンダーが正しい答えを言うと、周りの生徒が口々に褒め称える。彼女はとても上機嫌なようだが、正直僕らまで褒め称えられるので精神がキツい。
カラバやハンナもそうだろう。今まで陰口などを叩かれてきたのが当たり前だったのが、唐突に持ち上げられ始めたのだ。彼らの変わり具合に困惑するし、控えめに言って気持ちが悪いものを感じる。
「オーラについての授業を忘れた訳じゃないだろう。ハンターにとってオーラとは、攻撃や防御あらゆる場面で使う生命線だ。これの枯渇することは非常に危険な状態である。しかし自分ではオーラがどれくらい残っているのか、大体の予測でしか分からない」
「正確なオーラ量が分からずに自分のオーラ量を過信して使い過ぎると死は免れないし、だからといってオーラの使用量をケチってしまえば、グリムを仕留めることが出来ずに致命的なダメージを受けてしまうだろう」
それを考えていたからこそ、アトラスの技術者達は国同士での通信手段と同じくらい、オーラの研究にも力を入れていたのだろう。
「しかしスクロールはその全てを解決した。自身やチームメンバーの正確なオーラ量が分かればその場に応じた戦術や陣形を組めるし、オーラの無い状態を回避すれば死ぬ可能性をぐっと下げることが出来る」
しかしオーラがあるからと言って油断してはいけない。そのオーラ量を上回る程の攻撃を食らえばその守りは機能しない。
原作ではそれでヤンがアダムの攻撃よって右腕を切断された。可哀想なヤン...トラウマになる位だから相当なものだっただろう。
アダム...誰だか知らないがなんて酷いヤツだ!顔を見てみたいわ!
「また、スクロールは折り畳むことで非常にコンパクトになり耐久性にも優れる。だから無いとは思うが、万が一これを破壊したり紛失してしまった場合は、申請して購入してもらう。精々大切に保管することだ」
そう言って先生はスクロールの使い方や、模擬戦を通じてオーラの確認方法を教える。そのまま授業は終わるかと思ったが、最後にある意味で爆弾を残していった。
「そういえば、今期にはトーナメントがある。希望者は申し込みに来てくれ」
先生の言葉にクラスメイトは騒然とし、僕達やシンダーの方を伺う。
そしてその中の1人が「シンダーさん達は参加するんですか?」と尋ねると、それを皮切りにクラスが盛り上がっていく。
「...私は参加しない。こういう催し物はあまり好きではないので」
「あー、僕もいいかな。ハンナはどうするの?」
「私も参加しないわ。あまり注目されるのは勘弁ね」
3人が答えると、そのままクラスメイトの視線は僕に集中する。流れで辞退しようにも嘘を吐くことになるし、そもそもみんなの期待を裏切るのは怖いしで僕はこう言うしかなかった。
「...参加する。自分がどれだけ戦えるか分からないが、全力を尽くすつもりだ」
その後3人が退散する中、僕は延々と周囲から応援や期待を受けるのだった。
これは暫く続くのかな...
放課後になると僕は一目散に外に出て、いつもの特訓場所へと急ぐ。流石にみんなも特訓の邪魔をするつもりは無いらしく、ようやく1人で落ち着くことができた。
特にこれから練習することは集中する必要があるため、ここにも人がいたら学校の外に逃げてたかもしれない。
「オーラとは魂の力。これを纏わせることで肉体を強化できる」
声に出しながら集中してオーラを解放する。その後刀を抜いてそれにオーラを浸透させるイメージでオーラを練っていく。
「オーラは武器や道具を媒介できる。この技術自体は大したことじゃない...が確かこれはハンターハンターにも同様の技術があった筈だ」
確か「周」って言ってたっけ。同様の技術があるということはハンターハンターにおけるオーラの応用はそのままこっちでも活かせる可能性がある。
「オーラを込めて...」
刀を戻して右手を開く。右手にオーラを集めるイメージで集中すると、右手が他の部分に比べて明るく光ってくる。
「...この状態で放つ!」
右手を振りかぶって近くの地面へと投げるが地面には何の変化もない。それもその筈、オーラが右手に溜まったままだった。
「...まぁそう簡単にはいかないか。まずは簡単なことからやっていくか」
近くにあった手頃な大きさの石を拾う。
それを右手に乗せてオーラを集中させると、石にオーラは通るが先程の右手のようには集まらない。
「...成程。まずはオーラのコントロールから練習しないといけないのか?」
自分の身体の一部にはオーラを集めることができても、それが外部となると難しくなるのか。
確かに、ハンターハンターでも「周」は高等技術だった。それは単に武器にオーラを通すだけで無く、多量のオーラを込めて強化することを考えていたならば納得がいく。
(単にRWBYのオーラとハンターハンターのオーラでは同じことが出来ないだけの可能性もあるがな)
(まぁその可能性だって充分分かってるよ。そもそも、あれは心源流の話であって本来はここみたいに系統化されてない状態だとうんぬんかんぬん....)
(めんどくさい。ハンターハンターを知らない人向けに簡潔に言ってくれ)
(ただ単に難しいってだけで出来ない訳じゃないかもってコト!)
心の中では騒いでても傍目には静かにオーラを練る。
そうやって集中してる内に石に少しずつオーラが集まっていく。
「よし、出来た!」
そうして出来た石をさっきと同じように地面へと投げると、今度はその石は地面の深くへと沈み込んだ。
これだけの威力が出るなら攻撃手段としても信頼できるかもしれない。
今度はさっきより小さな石で同じことを試す。
まだまだ実践には程遠いが、さっきよりも早い時間でオーラが集まった。
時間に関してはもっと改善する余地はあるだろう。
「...だけどこれ、思ったよりオーラの消費が激しいな」
手に入れたばかりのスクロールを確認すると、オーラの量は半分まで減っていた。
僕はオーラ量に結構自信をもっていた方だったので、その自信にヒビが入った。
いや、だけど本当に思ったより減ってるな。理想としてはドラゴンボールの気弾のように使いやすい遠距離攻撃手段が欲しかったが、そう簡単にはいかなそうだな。
まぁ、例え使いづらくても戦えればなんとかなる。オーラ量だって特訓すれば増えるだろうし、そもそも無駄なオーラの消費を抑えるように動けばいいだけだ。
先生は先程オーラの消費をケチることに反対してたが、これはそういう話ではない。要はオーラの消費を抑えつつ、防御するときにだけオーラを使えればいいのだ。
散々ハンターハンターの話を持ち出して申し訳ないが、これの回答がそこに載っている。よく読んでいる方ならお気づきであろうし、今日の特訓の中にもヒントはあった。
「ガードする部位にだけオーラを移動させる...確か「流」とかそういう名前だった気がする」
攻撃を受けるときにその部位だけをオーラで守るのだ。そうすれば余計なオーラ消費は抑えられるし、その分だけ大きなダメージも防ぐことが出来るかもしれない。
「そうなると今からは刀の練習に加えて、石にオーラを込める練習、身体の一部に素早くオーラを集中させる練習もしないといけない訳だ。うん、トーナメントには間に合わないな!」
まぁ別にトーナメントを優勝しないと死ぬ訳じゃないから、間に合わせる必要は無いけども。
「だけど周囲の期待がな...先輩の弟子としても結果を残したいし...」
まぁ、あれこれ考えるよりも練習あるのみだ。オーラを使う練習を先にやって、無くなったら素振りにすることにしよう。
「いや、流石にハード過ぎないか...」
結局は毎日どれか一つをするだけに決まり、先程と同じ石にオーラを込めて投げるのを何度か繰り返して特訓は終わる。
まぁこのまま特訓ばっかしてたら先輩以上のぼっちが誕生するだけやし...
先輩を超えるとは言ってもそういう部分まで一緒になることは...多少はね?
特訓が終わった後、僕はトーナメントの申し込みをしてなかったことに気づき急いで先生の元へ行く。
ずっと特訓してたら気づかないところだった、危ない危ない。
「失礼します。トーナメントの申し込みに来ました」
「あぁアダムか、入ってこい」
先生のいる部屋(この場合職員室って言うのか?)に入ると、他の先生からも注目される。ただでさえ特異な見た目をしている分に加えて、先日の活躍?で僕の知名度は上がってるらしい。
そんなもの要らなかったのに...
「君の友人達は参加しないのか?」
「えぇ、参加するのは僕だけですね」
「そうか...」
先生の質問に答えると先生は考え込む。
「...先生?」
「あぁすまない、申し込みを受け付けた。頑張ってくれ」
「はい!失礼しました」
部屋を出た後に寮へと戻ると、カラバとハンナは2人でスクロールを触って遊んでた。
僕は先程見捨てられたことに文句を言いながら、3人でスクロールを触りつつ遊ぶのだった。
せっかくだから今度の週末にはゲームでも買ってみようかな。原作ではルビーやヤンが格闘ゲームをしてたし、3人で遊べるゲームもあるだろう。
「そうか...シンダー・エイラは参加しないと」
「はい、アダム・トーラスが言っていたことではありますが、実際に申し込みが来てない以上そうなります」
そう答える男に対し、椅子に座った男は深く溜息を吐くと
「それは喜ばしくないことだな。先日のクロユリの件でアダム・トーラスを含む彼らは英雄視されている。今はこの学校だけの話であるが、トーナメントが始まればその限りでは無いだろう」
「...ではシンダー・エイラに参加を打診しますか?」
「いやその必要は無い。まだヤツも一年生で勝ち抜ける程ではない。もし彼が勝ち進めば自然とそう言った話も出てくるかもしれないが、初戦で敗退すればそれでおしまいだ」
「そして1年経てば、それまでにシンダー・エイラに参加させるように誘導できる。そう言うことですか?」
男の話に満足気に頷くと
「そうだ。一年前に初戦敗退した者と、初めて参加する者。どちらが注目されるかは明白だ。更にそこでクロユリの件が明らかになれば尚良いな」
「となると、今回の実況と解説はこちらが用意致しましょう」
「...それだけではないぞ。重要なことが一つある」
「重要なこと...ですか?」
男は顔の前に手を組むと声を低くして話す。
「アダム・トーラスの対戦相手だ。一年生では到底敵わない相手を用意することだ。いいな?」
「...成程。ヤツの能力では生半可な生徒では負ける可能性がある」
「ミストラルでファウナスが英雄視されることだけは避けねばならない。そのためにも私は対抗馬となるシンダー・エイラには期待している。君は彼女にとっての魔法使いになりたまえ」
「了解です」
かなり独自設定が増えてきました(殆どハンターハンターのことですが)
これってタグにハンターハンターって書いとくべきなんでしょうか?
だけど読む人減りそうだしな...(今更感)