RWBYも第8章が始まったので初投稿です。
みんなも見よう!途中辛いところもあるけど...
というか8章のオープニングが不穏すぎる件。
今僕はメナジェリーからサンクタムアカデミーのある、ミストラルへ行く連絡船に乗っている。
僕らの住むメナジェリーはファウナスが人間に与えられた、ファウナスにとっての楽園である。
しかし、国として認められてないメナジェリーは他国との国交を開いていないこともあり、飛行機も通ってないので入学式の前日から船旅をすることになっているのだ。
船上では暇なので、この世界のことであるレムナントについて説明しよう。
レムナントにはヴェイル、ミストラル、アトラスそしてヴァキュオの4つの国がある。
それぞれに特色があるわけだが、ここは原作での舞台であるヴェイル、それと今から行くミストラルについて説明していこう。
ヴァキュオのことは全然知らないし、アトラスには嫌な思い出しかないし。
その前にグリムについても簡単に説明しないといけない。グリムとは人間やその製作物を襲う化け物のことで、奴らは闇から湧き、人間の負の感情によって引き寄せられるのだ。
その為に人間も自由に生きることが出来ず、結果として人々は守りの堅い場所に身を寄せ合い、4大国が生まれることとなった。
その代表例がヴェイルで、あそこは周囲を海と山に囲まれているので攻められにくい。そこに人々が集まり、大きな国となった。
かつては起きた4大国間戦争では、ヴェイルの王が戦争を終結させ、ハンターを育てるアカデミーを創ったんだとか言われている。
まぁ如何にも舞台にちょうど良い平和な国というわけだ。
ミストラルはヴェイルの西にある、レムナントでもっとも広く、多くの人が住む国だ。現代で言えばアジアの国々をイメージしてもらえば分かりやすいかな。
裕福な人々は高度な文化や豪華な芸術の恩恵を受け、それを受けられない人々は裏市場に集まり、犯罪の温床となってる結構アブナイ国だ。
アカデミーは実力主義なので、試験さえ受かれば生まれは問われない。だから僕も入学できるという話だ。(さすがに犯罪歴とかも調べられるだろうが)
正直に言えば僕はミストラルではなくヴェイルに行きたかったが、突然アカデミーに行きたいって言うのもちょっと不自然なのにわざわざメナジェリーから遠いヴェイルに行くのは不自然どころではないので言えなかったという背景がある。
何故かといえば、まずブレイクにビーコンアカデミーを入学させるのにはそっちの方が自然であるという点があるのと、もう一つはミストラルはちょっと、いや結構、いや大分ヤバいことになってるからである。
ミストラルは治安が悪いことは先述した通りだが、そんなレベルではない。
実はミストラルのアカデミーの1つであるヘイヴンアカデミーの学長は黒幕と内通しているのである。
原作ではヘイヴンからの留学生として黒幕の配下がビーコンにやって来て、彼らがビーコンを滅茶苦茶にしたのだ。
まぁサンクタムアカデミーは主要キャラの1人であるピュラも無事卒業してたし、黒幕と内通しているとは考えられない(考えたくないともいう)
黒幕であるセイラムは強大ではあるものの、序盤の話にはあまり出てこない上にその配下も現時点では大規模に行動しているとは思えないので、原作開始まではあまり関係の無い話ではある。
まぁセイラムの直接の配下であるシンダー、ティリアン、アーサーには気をつけていた方がいいだろう。
あと1人いるって?あんな優しそうなおじさんが悪いことできるわけないじゃないですか!
「っと、もうミストラルに着くけど思ったより早かったな。下船の準備でもしとこ」
ミストラルについてはその程度の知識しか持ってなかったので、実際に見たのは初めてだが今まで見た中では1番良い街で圧倒された。
(まぁ今まで見たのがメナジェリーにマントルだからっていう理由もあるんだがな)
それにミストラルは所謂ファンタジー世界のような洋風ではなく、むしろ親近感のある建物が多いことにも驚いた。
中国のような建築様式の建物が並び、街には屋台もある。メナジェリーでは感じていた閉塞感がここには無かった。
眼帯をしたファウナスの少年という異質さから目を引いてはいるが、それはしょうがないし、実際アカデミーに入学したらもっと奇異の目で見られ...最悪苛めにも遭うかもしれない。
まぁ苛められるのは悲しいが、その程度で諦めるほど僕の覚悟は軟弱ではない。寧ろ前世の経験、この身体の能力も合わせてアカデミーでもトップで卒業してやるぐらいの気持ちで臨むつもりだ。
入学試験では残念ながらトップは取れなかったらしい。
少なくとも勉強も戦闘訓練もベラドンナ夫妻やホワイトファングの皆さんに教えられて、そこら辺のハンター志願者には負けないとは自負していたが、上には上がいるということか。
それに物心がついてからマントルで働かされ、ベラドンナさん達に拾われてメナジェリーで住んできた僕は、前世はともかくこの世界での人生経験に乏しい。
慢心は良くない、油断せずに行こう(TDKKNMT)
「そうこうしているうちにサンクタムに着いたみたいだな。サンクタムの場所も把握したしお次は寮を探して荷物を下ろそう」
寮はすぐ近くにあったので一瞬で見つかったし、これで準備すべきことは終わってしまった。
ちなみに初等アカデミーのチームはアカデミーのフォーマンセルとは違ってスリーマンセルらしく、寮もその3人で一部屋みたいだ。
相方が気になるところだが実は既にアカデミーの方から連絡はされていて、男女1人ずつらしい。
その理由はファウナス同士の部屋にしないと問題が起こる可能性があるというわけだ。原作ではファウナスでも関係なく同じチームに入れられるので、恐らく初級アカデミーの入学生では何か起こる不安がある為の措置なのかもしれない。(ミストラルではファウナスとの区別がしっかりしているという可能性もあるが)
「青少年少女の3人を1つの部屋に入れるだと!? うらやまけしからん!」と、かつての友人の声が聞こえてくるが、原作でも男女2人ずつなんて部屋もあったのでセーフ(まだ小学生だし)
まぁそんなこと気にしないぐらいにファウナスと人との関係は微妙なのだ。
元々奴隷同然だったファウナスが、権利革命を求めて戦争を起こした。
それによって全てののファウナスがメナジェリーに封じ込められることは回避されたが、当然それで差別が全て消えるわけじゃなかった。
まぁ表立って差別をする人は少なくなったが、消えたわけではなく議員の中でも未だファウナス差別を奨励する政策を主張する人もいる(ファウナスにも参政権が認められている以上、それで当選するとは思えないが)
さらに近年はシュニーダストカンパニーのこともある。
主人公の1人であるワイス・シュニーの実家の企業で、ダストという便利エネルギーに関する事業を展開する会社なのだが、その社長がワイスの父親であるジャック・シュニーになってからファウナスへの扱いが酷くなってしまったのだ。
ダスト掘削の為の奴隷、人道に反する実験台など、公にはなってないが確実に後ろ暗いことをやっている。
何故言い切れるかって?それは僕がその被害者の1人であるからだ。
眼帯の裏の焼印(シュニーダストカンパニーの略であるSDCと入れられた)はその時つけられたもので、あの時のことを思い出すと今でも疼くし、しょっちゅうその時の悪夢も見る。
勿論本当に悪いのは、新しい社長であるワイスの父親だけでワイスは悪くない(寧ろ被害者)のだが、かつてはワイスのことが大好きだったオタクが苦手意識を植えられたと考えると、どれだけ酷い目に遭ったか想像しやすいと思う。
なんか嫌なことを考えてたらお腹が空いてきたな。
今の時刻は夕方過ぎ、入学式前なので相部屋の人はいない。学校を探索して顔を変に覚えられたくないので、今日の夜ご飯は街を散策しながら奮発して外食でもしよう。
昼のミストラルも活気があったが、夜のミストラルはもっと活気溢れているな。居酒屋と思われる店に入る大人達、お店の呼び子に声をかけられる女性など人がたくさんいる。
パッと目に入った屋台にラーメンの店があったのでそこに入ることにした。店主は異質な風貌の子供の来店に少し驚いたものの笑顔で歓迎してくれた。
寮生活1日目で外食は贅沢な気がしないでもないが、お金はたくさん貰ったので(ベラドンナ夫妻には感謝だ)多少は贅沢しても大丈夫だと思う。
ベラドンナ夫妻はファウナス全体のリーダーなのでかなりのお金持ちなのだ。僕がアカデミーに通えるのも彼らの力あってこそだし、卒業したら恩を返さないとね。
その為にもサンクタムでは頑張るぞい。
美味しかったラーメンによって明日へのやる気も補充され、満足した気分で寮まで戻っていると、大きな荷物を持った少女にチャラ男が付き纏っているのが見えた。
「ヘイお嬢ちゃん、その荷物重そうだね。お兄さんが持ってあげようか」
「必要ない」
少女の思いの外強い語気にびっくりした男はそれでもしつこく声をかける。
ちなみに僕も少しびっくりした。(どうでもいい)
「別に取って食おうなんて考えてないけど、ただお兄さんは可愛い子の助けになりたいだけだよ?」
「・・・」
「ちょっーとお礼してくれるなら喜んでやるのになぁ」
困ってそうだけどどうしようかな。注意すべきなんだろうけど、寧ろそれもナンパと思われて迷惑なのでは?(隠キャ特有の思考)
いや僕も立派なハンターになろうとしてるんだし、それに見合った行動をしていかないと(使命感)
「なぁそのナンパ無駄そうだが、諦めた方がいいんじゃないか?」
「はぁ?なんだぁテメェ?」
「俺もいちハンター志望としては困っている人は助けないといけないんでね。それとも今ここで身体で理解しないと分からないのか?」
そう言って構えると露骨に男は動揺した。
背は低いものの、ファウナスと分かる角と顔の眼帯に威圧されたのだろう。男は言い訳しながら帰って行った。
残った怖そうな雰囲気の少女を放置して帰りたくなったが、これも立派なハンターになる為の修行だと思って話しかける。
「なんか怪我はありませんか?」
「逆に何故貴様は私が怪我をしていると思ったのだ?」
ぐはっ! この少女なんか刺々しい!
「すみません。なんて声をかけようか分かんなくて」
「随分と頼りないハンター志望だな」
「まぁ明日サンクタムに入学だし、まだギリギリハンター志望じゃないかもですね」
ふぇぇ初対面なのに高圧的すぎるよぉ。(泣)
この少女なんか怖いし早めに切り上げよう。
「そんな訳で明日も早いし僕はこれで」
「ハンター志望はか弱い女性が持っている荷物を持ちたくはならないのか?」
「え?」
というわけで少女の荷物持ちをすることになってしまった。(悲しいようでちょっと嬉しい)
え?コミュ力が低すぎるって?寧ろ考えてみて欲しい。隠キャ童貞のオタクくんが女の子に声をかけてコミュ力を発揮できるわけないだろ!?
ごめんなさい全世界のアダムファンの皆さん。ごめんなさい原作のアダムさん。僕はこれからも情けない姿を見せることをお許しください!
まぁ原作でもアダムは情けないとこあるしどっこいどっこいよ(全世界のファンに喧嘩を売るスタイル)
「ここまで来ればあとは自分で運んでやろう」
「別に最後まで持つけど」
「お前の耳は節穴か?」
「すんませんでした」
最速の謝罪を見せた僕の姿に少女は初めて笑顔を見せた。可愛い子を笑顔にさせた僕はひょっとしたらモテる可能性が微粒子レベルで存在する...?
笑顔じゃなくて嘲笑だろというツッコミはスルーで。
「まぁそんなに名残惜しくしなくとも明日以降は毎日私と会えるだろう」
「え?」
「入学式ではよろしくな」
そう言って彼女は消えて行った。
え?あの子もアカデミー生なの?
その問いに答える者は誰も居なかった。
入学式当日、昨日のせいで遅刻...なんてことは無く(ファウナスになったからか基本的に目覚めが良い)僕は余裕を持って会場に着いた。
昨日の少女に妙な既視感を感じ、探したものの見つけることは出来なかった。
あの黒髪の子...どっかで見たことあるような気がする。
うーんどこだったっけな? このタイミングで入学となると僕と同世代だし原作では登場しなさそうだけど...
「それではサンクタムアカデミーの入学式を始めます。まずは校長の言葉から」
入学式が始まっても彼女は姿を見せず、僕は安心したような気になるような複雑な気分になるのであった。
だけど、本当に彼女は何者なんだったんだ?これでモブキャラだったら僕よりキャラたってることに自信を失うのだが。
「次に新入生代表より挨拶を」
新入生代表ということはこの人が恐らく試験のトップを取った人...どういう人なんだろう?と思っていたら舞台の裏から出てきた人はなんと昨日の少女だった。
昨日偶然出会って助けた(笑)女性がまさか入学試験でトップを取った人だったなんてすごい偶然があったものだなぁ、と驚いていたのだが、
しかし僕はそんなこと鼻で笑える衝撃を彼女から受けるのだった。
「今日からサンクタムアカデミーにおいて学べることを誇りに思い、ハンターに向けて精一杯努力することを誓います。新入生代表シンダー・エイラ」
え?
まぁセイラムの直接の配下であるシンダー、ティリアン、アーサーには気をつけていた方がいいだろう(ドヤァ
なんでシンダーがここにいるんだよぉぉぉおおお!?
僕の心からの叫びに目が合った壇上の彼女はこっちに笑顔を返した。
というわけで恐らくこの小説最大のオリ設定であるシンダーをぶち込みます。
ただでさえ原作より前なのに捏造しっぱなしで、書けるかどうか不安ですが(誰か代わって書いてくれ...)
アダムくんは見た目こそ原作相応の近寄りがたい雰囲気ですが、中身はコミュ障でかっこいいとは対極にあるので、シンダーのような自我の強い女性とは相性が悪いです。
(RWBYに登場する殆どの女性の自我が強いことを考えてはいけない)
彼が前世で1番好きなのはヤンでしたが(転生してからは当然ブレイク)多分相性は悪いでしょう。