美女と憑依系残念オリ主な野獣。   作:sesamer

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 今回は文章を書く上で初めてのことが多く、小説を書く人は凄いなぁと改めて尊敬の念を抱きました。
 ということで見難いかもしれませんが第5話です。
 それにしても文才はどこに売ってますかね?



第5話 誤算の訂正は不可能

 

 アカデミーでは武器やその扱いについても学ぶ。

 ハンターにとって武器は必需品なのでそれは当然のことだと言えよう。

 

 オーラは防御にも攻撃にも使えるので、それを使えば直接グリムと殴り合うことも可能だ。しかしオーラとは実質的なHPであり、枯渇した状態では普通の人間と同じ耐久力となってしまう。

 

 よってハンターはオーラの消費には細心の注意を払い、オーラを使わない攻撃手段である武器を使うのだ。

 

 RWBYという作品は、登場人物が特殊な武器を使っていることが特徴の一つに挙げられる。何故わざわざ複雑な武器を、と思われる人もいるだろうがそれにも理由は考えられる。

 

 グリムには沢山の種類がいて、陸海空全ての領域で出没する。そんなグリムに対抗するためには近接戦闘だけでなく遠距離にも攻撃出来る手段が必要、というわけであろう。

 

 作中の武器は、使用者が自前で遠距離への攻撃手段を持っているケース(ワイスとか)を除き、殆どが銃火器としての機能も持ち合わせていた。

 

 ハンターとしては二つ以上の武器を持ち運び、同時に扱うのは不便なため(作者の都合的にも)に遠近同時に対応する武器を使うのだろう。

 

 

 

 

「ということで、今日の授業の目的は自分の武器を決めることだ。模擬戦用の武器を持って来たので、自分の適正や戦い方に合わせて決めたまえ」

 

 

 ハンター学の最初の授業に集まった僕達の前にはいろんな種類の武器があった。どうやらこれらは武器の作成を習った先輩方が授業で作ったものらしい。

 

 剣や棍、ハンマーや小手などの人気な物は使っている先輩も多いらしく、数も多かったし、一見ただの板に見えるようなものもあった(どうやってこれで戦うんだよ)

 

 しかし、ここで僕は奇妙なことに気付いた。日本刀が一つしか用意されていなかったのだ。日本刀と言えば日本では勿論、海外でも人気な武器の一つだ。

 

 例え異世界であるレムナントでも変わらず人気なんだろう、と思ってて意外だったので先生に聞いてみることにした。

 

 

「先生、サンクタムで日本刀を使う人は少ないんですか?」

「...あぁ。ここでそれを使う生徒は一人しかいない。その生徒の名前は、」

 

 

その時大きな音を立てて扉が吹っ飛んだ。僕らは何が起きたか分からずビックリしていたが、先生は何故か死んだ目をしていた。

 

そして扉を吹っ飛ばした人影は一瞬で僕の目の前に移動して呆然としていた僕の肩に手を置いた。

 

「少年は刀に興味があるのかい!?」

「え...」

「カナタ、授業はどうした?」

 

突然現れた女性は周囲から視線も先生からの言葉も気にせず、僕に語り続ける。

 

「少年よ、日本刀はいいぞ。持ち運びにも便利だし、他の刀剣に比べて切れ味が高くグリムに効果的なダメージを与えやすい」

「は...はい」

 

それに、と続ける彼女の目からはなにか狂気的なものを感じた。

 

「日本刀には他の武器には感じられない美しさがあるんだ!曲線的なフォルムは対象を切断することに特化し、構えていない状態から即座に斬る武術まで編み出した。これは日常の中に於いても彼らが闘いに対しての心構えを持っていたことが分かるよね!」

「如何に優秀なハンターにも油断というものはある。だけど日本刀の技術を修めればその致命的な隙を居合によってカバー出来るんだよ!私だって今ここで君が攻撃しても即座に君の首を斬り飛ばせる!」

 

 

 

 この人はヤバイ。おそらく日本刀への愛が深いだけでなく、その戦闘力も尋常ではないのだろう。外見だけだと容姿端麗な生徒としか感じないのに、その凶悪なオーラからここにいる全員が恐怖している。

 

 なまじ顔が整っている分、歪んだ顔が他の生徒の教育に悪いのではないかと思えて来た(他人事)

 

 

「少年はこんなに素晴らしい日本刀を使わないわけないよね!」

「アッハイ」

 

 先生を含め周囲が可哀想なものを見る目で見てきたが、可哀想だと思うなら代わって欲しい。

 

「それならこの授業が終わったらグラウンドに来て!私が日本刀の使い方をみっちり教えてあげる!」

「」

「じゃあ私授業に戻るから絶対に来てね、約束だよ!」

 

 

 

 そうして嵐は過ぎ去った。

 わーい入学早々に美女と放課後デートだー

 

 

 

「我が校に日本刀を使う者がいないのは奴のせいだ。サンクタムに入学してからその圧倒的な力によって他の生徒に喧嘩を売っている、危険な3年生で名前はカナタ・スウォートだ」

 

「普段は大人しい生徒なのだが、日本刀が絡むと人が変わりああなってしまう。君が日本刀について言及したので止めるつもりだったが、どうやら遅かったようだ」

 

「彼女の訓練にこれまで耐えられた生徒はいないが、君ならもしかしたら最後まで出来るかもしれないだろう。多分」

 

 そう言って先生は僕の肩に手を置いて慰めた。

 

 僕は助けを求めるために頼りになる友人達に視線を向ける。

 

「まぁ貴方なら頑張ればなんとかなると思うわ」

「そうだな、私達は貴様が頑張る姿を遠くから見守ることにしよう」

「えっと、人生諦めなければなんとかなるよ。アダム!」

 

 我らが友人達(なんか混じってるが)は励ますのが下手なことが分かった。

 

 

 

 そして僕は...今日あったことは約束のこと以外忘れることにした。

 

 

 

 

 

 

 放課後、カナタさんとの約束がある僕はグラウンドに来た。サンクタムのグラウンドはそこそこ広かったので、カナタさんは見つからないのではと期待していたが、何故か彼女の周囲だけ人がいなかったのでそれは期待できませんでした(悲)

 

「よく来てくれたね、少年。今日は私のお下がりを少年にあげます」

 

 そう言ってカナタさんは持っている刀を渡してくれた。サービスが良いなぁ。(白目)

 

「あ、ありがとうございます」

「それでは今から私と打ち合ってもらいます。時間は1時間くらいにしましょうか。もしくはどっちかが負けるまでにしましょう」

 

 前言撤回。コイツ滅茶苦茶なスパルタだ。入学したばっかの生徒が3年生と打ち合えるわけないだろ!

 

「あぁ安心してください、勿論手加減はしますよ!それに医務室の先生は腕が良いんです」

 

 何一つ安心出来る要素が無いのですがそれは...?

 

「先輩!少なくとも構えは教えて頂きたいのですが!」

「それは私の真似をしながらでも出来るはずです。それでは始めましょう」

 

 

 

 そう言って先輩はとんでもないスピードでこっちに突っ込んで来た。はっや!

 ファングにて鍛えられた動体視力でなんとか反応、彼女の一閃を避けることが出来た。

 

 

「私の攻撃を避けるとは!貴方は今までの希望者とは違いますね!」

「くっ!受けきれないっ」

 

 

初撃は距離が離れている為にアダムは反応できたが、以降はそうならない。

アダムが反応出来るのは、カナタの攻撃が到達する一瞬前。防御することは出来ず、その一瞬でなんとか刀が間に合っても、体重の乗らない刃では彼女の攻撃を受けきれない。

 

カナタの抜刀からの一閃を前に転んで回避し、返す刀をオーラを纏わせた腕で防御する。あまりの痛さにアダムの動きが一瞬止まってしまう。

そこにカナタの一撃をまともに受け、アダムは吹っ飛ばされ倒れた。

 

 

「あら、ついやり過ぎてしまったかも。少年、まだいけるわよね?」

(この状況でまだやろうとしてるのかよ!?こっちはもうボロボロだってのに!)

 

「...ダメかしら、せっかく期待させられたのに拍子抜けね、うーん、少し痛い目に遭わせればまだ立ち上がるかも」

 

 

「問題、無い!」

(なんでボコボコにされた挙句さらに痛い目に遭わなくちゃいけないんだよ!)

 

「そうよねまだいけるわよね!安心したわ」

 

(こうなったら奴に一泡吹かせるしか無い!)

「やああぁぁぁ!」

「今度はそっちからということね!いいわ乗ってあげる!」

 

 

居合とも呼ばれる鞘からの抜き打ちは受け流され、身体の回転を利用した回し蹴りは鞘によって防御される。

 

アダムから攻めたところで戦況が変わるわけが無く、直ぐに攻守逆転し先程と同じようになってしまった。

 

 

「ほらほら!攻め手が止まってるわ!それじゃいつまで経っても私に勝てるわけないじゃない!」

「くそっ!」

(だがこれでいい!彼女の攻撃はどうせ防御出来ない。攻撃を受けるならば攻める姿勢を見せてトドメを刺されなければいい...!)

 

 

外から見ればアダムはカナタによって滅多打ちにされているだけなのだが、カナタが感じたものはそうでは無かった。

 

 

 

(少年の目...少なくとも何かをするつもり、やられっぱなしにはならないというわけね。いいわその何か、真っ向から斬り破ってあげます!)

 

 

「私も貴方の努力に応じて、本気でいかせてもらいます!」

(ふざけんな!此処で本気なんて出されたら死ぬ!だがこの状態で上手くできるのか?いや、やらなければ死ぬ!)

 

 

アダムの突きを逸らしながらカナタはアダムの胴に一撃、それによって吹っ飛ばされるもアダムはオーラによってダメージを抑え、追撃の上段を峰で防御し両者は鍔迫り合いによって均衡を得る。

 

しかしそれも長くは続かず、斬り払いによって体勢を崩したアダムにカナタは今度こそ刃を振り下ろす。それを受け、敗北する筈だったアダムの目には赤い光が宿っていた。

 

 

(チャンスは一瞬にして一度。刀を使った事なんて無いし、こんな激しい闘いだって一度もしたこと無い。だが僕は知っている!アダムは刀を使う才能があるということを!)

 

(そしてセンブランスを使えば先輩に致命的な一撃を入れることが出来るはず!)

 

 

 

 

「ここだぁ!」

 

 

 

今までに受けた衝撃を自身の能力によって力に加えたアダムの一閃はカナタの刃と真っ向からぶつかり、それはカナタの手から刀を落とさせることに成功した。

 

アダムは直ぐ様後ろに下がり、動きの止まったカナタを警戒する。

 

 

(どうだ!これで満足したか!)

「ふふっ、すごいわ貴方!初めて日本刀を使って私に勝利するなんて!」

(この感じはまさか?)

 

「楽しくなってきたわ!」

そういうカナタの顔は狂気に歪んでいた。

 

 

 

 えーこの感じは、モブが好戦的な強キャラに反撃したことで、却って喜ばせて本気を出させてしまう、っていうパターンですかね?

 

「貴方なら私を超えられるかもしれない。さっきの訓練では全くもの足りない!今日は時間ギリギリまで模擬戦よ!」

 

 これは...アダム君の物語はこれでおしまいですね(諦め)

 

「待ってください!僕はもう動けません!」

「そうなの?うーん、それは仕方ないわね」

 

 まだだ!アダム君の物語は終わらないかもしれない(一筋の希望)

 

「じゃあ今日は素振りだけで我慢しましょう。勿論時間までね」

「分かりました!」

 

 アダム君の物語継続決定!皆さんこれからも宜しくお願いします(喜び)

 そんなわけで今日は日本刀の構えや足運びを学んで、先輩に調整してもらいながら素振りをした!(模擬戦の前にするべきだと思うんですが)

 

「うん!中々構えも様になったと思う!」

「ありがとうございます!」

「じゃあ明日も模擬戦から始めるから、放課後にグラウンドね!」

「えっ?」

 

 (悲報)アダム君の物語終了のお知らせ

 

「じゃあお疲れ様!明日の訓練を楽しみにしてるわ!」

 

 そう言って先輩は帰っていった。模擬戦の時にはいたギャラリーもすっかりいなくなってしまって、僕は暫くの間一人で呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「タダイマ」

「あぁ、お邪魔しているぞ」

「大変だったわね」

「アダム、大丈夫?」

「ダイジョーブダヨ」

 

 友達(シンダーも含む)が天使に見える...此処が天国か。

 

「今日はもうお風呂入ったら直ぐに寝た方が良いと思うわ」

「まぁあんだけ頑張ったんだから休息を取った方がいい」

「僕もそう思うよ」

「アリガトウ」

 

 こうして僕は友達に感謝しながらお風呂に入って寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイツのお風呂長くないか?」

「あっ!アダムお風呂で寝ちゃダメだよ!」

「...それだけ疲れていたのね」

 

 

 お風呂から上がって僕は今度こそ布団で寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても模擬戦を見てて思ったが、コイツかなり強いな」

「そうね。既にセンブランスを戦闘に使ってるあたり、多分実戦は経験してると思うわ」

「まぁホワイトファングらしいし、そこで訓練してたとか?」

 

「何?ホワイトファングだと?コイツはホワイトファングに所属しているのか?」

「カラバ」

「あっ」

 

そう言ってカラバは口に手を当てるが、それでシンダーが追求を止める筈がない。

 

「なんでホワイトファングの構成員がアカデミーに通ってるんだ?」

「うーん、それは」

「ホワイトファングといえば死者は出さないものの、その活動はテロリストと一緒だ。そんな奴がアカデミーに来るなんて、なにを企んでいる?」

 

「それは有り得ないと思うわ。第一ファングはただのテロ組織じゃない。信念に基づいて活動しているわ」

「それはファウナスから見た時の話だ。実社会においてホワイトファングがしていることはテロ以外の何者でもない」

「だけどアダムは拾ってもらった恩義があるって言ってたよ。多分本格的な活動はしてないんじゃないかな」

 

二人の話を理解しながらも、シンダーの表情は疑念を浮かべていた。

 

「それなら明日にでも直接聞いてみればいいんじゃない?」

「...そうだな。アダムに話があると伝えておいてくれ」

 

そうしてシンダーは自分の寮へと戻って行った。

 

「ねえハンナ、やっぱりファウナスと人間が手を取り合うのは難しいのかな?」

「個人同士で親しくなるのは出来る。けどファウナス全体の偏見を取り除いて人間と仲良くなるのは難しいかもしれないわね」

 

その返答にカラバは顔を暗くする。しかし、だけどとハンナは付け加える。

 

「それでもアダムには頑張って欲しいわね」

「何言ってんの?頑張るのはアダムだけじゃない」

 

カラバは立ち上がりながら言う。

 

「これはファングだけの問題じゃない、僕ら全員で頑張るんだよ。そうでしょ?」

「...そうね、その通りだわ」

 

そう言って二人は笑い合う、いつか来る未来を夢見て。

 

 

 

「だけどアダムの秘密を漏らしたのは貴方の所為ね」

「あっ!そうだった。ごめんアダム!」

「許して貰えると良いわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(アダムがホワイトファングの構成員だと?あのお人好しがテロリストの一味?信じられないが私はアイツのことを知らない、否定する事も出来ない)

 

シンダーは考える。それが自分の力だと知っているからだ。

 

(だが、ホワイトファングということは人間を憎んでいるのか?人間を憎んで犯罪行為を行う低俗な奴なのかアイツは?)

 

そして彼女は辿り着く、真実の可能性へと。

 

(違う、低俗なのはホワイトファングではないとしたら?あくまでホワイトファングの活動には犯罪は無く、それに乗じて犯罪が行われているとしたら?そして、ミストラルはその全てをホワイトファングの所為にしていたら?)

 

「まずは明日直接聞いてからだ。そしてもし...」

 

(もし、予想通りだったならばミストラルは最低だ。それにそれだけじゃない。その毒牙は間違いなくアダム達にも...)

 

そこまで考えてシンダーはかぶりを振った。

 

(だから何なんだ?奴等がどうなろうが知った事じゃない。私が奴等と関わるのは私の役に立ちそうだからだ。そいつらの心配をするなど、私らしくない!)

 

「明日、もしアダムが私の役に立たないのなら奴等とは関わらない」

 

彼女は深く心に決め、自室で眠った。

 

 

 

 

 




 
 戦闘シーンをもっと上手く書けるようになりたい...(切実)
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