美女と憑依系残念オリ主な野獣。   作:sesamer

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 オリキャラ、オリ設定も結構出てきました。キャラクター紹介とか必要ですかね?
 だけどRWBYってまだ完結してない分、あまり捏造すると公式と矛盾するかもしれないんですよね...



第6話 碌な学生ではない

 今日は朝から衝撃的なことの連続だった。

 先ず寝起き一番にカラバに土下座された。どうやら僕がファングのメンバーであることがシンダーにバレてしまったらしい。

 

 まぁ起きてしまった事を気にしてもしょうがないし、許してやるよォ!と思っていたら、シンダーが僕と2人で話がしたいらしいとハンナが言ってきた。

 ファング関連で話があるのかもしれないのだろう、2人きりは怖いが覚悟を決めて授業の準備をして寮を出た。

 

 そこからが問題だった。

 なんだか分からないが、通り過ぎる生徒が僕を見て噂をしているのだ。何があったのか聞こうとしても逃げられたのでカラバ達に頼んで聞いてもらったのだが、その内容がとんでもなかった。

 

 どうやらカナタ先輩が昨日の模擬戦での僕の勝利を吹聴しているらしく、その結果僕は先輩の弟子で、先輩にも勝ったヤベーヤツだと思われているのである。

 

 昨日の模擬戦は断じて僕の勝ちではない。確かに僕は先輩から武器を落とさせた。

 だがあの模擬戦は武器を落としたら負けなんて決まってなかったし、あの後先輩が武器を拾って攻撃してきたら僕は余裕で敗北だ。

 あれ以上戦闘が続かなかったのは僕が続行できないことが理由だったし、あれは僕の降参であると考えるべきだ。

 

 第一あれはセンブランスを使った初見殺しだ。実力差が圧倒的で細かいルールが無かったが、模擬戦でセンブランスを使った僕は卑怯者となるはず。

 まぁ問題は先輩がそう思ってなさそうなことだが...

 

 そう言った弁明も聞いてもらえず、授業が始まるまで悲しい思いをしてたら、なにやら不機嫌そうなシンダーが目の前に現れ、昼休みになったら来いと言われた。

 訓練に向けて休もうと思ってたので拒否しようとしたが、更に不機嫌になりそうだったので了解してしまった。

 

 そうして僕は授業中、今日の騒動を日記に書いたのであった。

 え、昨日の日記はどうしたって? そんなもの知りませんね(あの後書けるわけもなく)

 

 

 

 

 

 そうして、半ば休憩時間となりつつある座学を終え、僕は売店で昼食を買ってからシンダーの待つ中庭まで向かった。

 

 昼休みの中庭は遊ぶ生徒が多いが、皆今はご飯を食べているのか人は多くなかった。

 シンダーは中庭の端の方で木に寄り掛かっていた(なんだかシンダーらしい感じだ)

 

「待たせたか?」

「...少しな」

「お詫びと云えばなんだが売店でパンを買ってきた。好きな方をやるよ」

 

 そう言うとシンダーさんは無言でクリームパンを取った。普通昼食に菓子パンを食べないと思うんですけど(自分は普通じゃない人)

 仕方なくサンドウィッチを食べ始めると、シンダーは口を開いた。

 

「お前は気が利くのか利かないのか分からないな」

「え?俺が気が利かないと?」

 

 失礼な。前世ではワガママ姉妹達がいた分、気を遣うことには定評があった僕に気が利かないなんて!

 

「お前は飲み物を買ってきたのか?」

「あ。」

「...忘れてたみたいだな」

 

 そう言えばそうだった。まぁ近くに自販機もあるし問題は無い。

 

「買ってこようか、何がいい?」

「別にお前とお喋りをしに来たわけじゃない。さっさと本題に入るぞ」

 

 そっちから振った話だった気がするが、正直僕も腹の探り合いは苦手なので助かったところだった。

 

「お前がホワイトファングの構成員だという話を聞いたが、それは事実か?」

「...そうだな。実質的には僕はホワイトファングに所属している」

「実質的とはどういうことだ?」

 

 原作よりもシンダーが幼いのは確かだが、それでも目の前の彼女は確かなカリスマ性や、威圧感を放っていた。

 それに飲み込まれないようにしながら、僕は口を開く。

 

「サンクタムを卒業すること、それがギラさん達が僕に提示したファングに入る条件だった」

「ギラさん...そいつはホワイトファング指導者のギラ・ベラドンナか?」

「ああ、僕は前に彼らに拾われて育てられた。その恩義を返すため、僕はファングに入ることを決めた」

 

 シンダーは目を細めて尋ねる。

 

「では、お前は将来テロ組織に加担する。そういう事であっているか?」

 

「...ホワイトファングはテロ組織じゃない。彼らは人間とファウナスの友好を目指すという信念に基づいた組織だ。」

「では貴様は信念さえ有れば幾ら犯罪をしても良いと言うつもりか?」

 

 ファングの皆が侮辱され、思わず内心苛立ってしまう。

 

「彼らは不当に差別されたファウナスを解放することが目的で、犯罪なんてしてないはずだ!」

「貴様は組織の活動に参加した事は無いんだろう、本当にそう言い切れるか?」

 

 ベラドンナ夫妻がリーダーだったファングは平和的だったと原作では言われていた。

 それに原作で人を殺した描写だって僕がメンバーを守るためやむを得ずっていうぐらいで、それにさえもギラさんは不満を言ったのだ。

 そう考えても今のファングが犯罪するはずが無い!

 

 

「ああ。僕は彼らが犯罪をしてないと確信している」

「そうか。では、貴様はどうなのだ?」

 

 

 

「僕?」

「貴様は恩義を感じたからという理由だけでそんな組織に入ることを決めるのか?」

 

 思いもよらなかった話の展開に僕は動揺する。

 

「僕にとっては十分大切な理由だ。彼らのような優しい人が不当な差別を受けるのを、僕は黙って見てられない」

 

 半ば自分に言い聞かせながら話すと、シンダーは納得したみたいだ。

 

「そうか、聞きたいことは概ね分かった。最後に一つ聞きたい」

「なんだ?」

 

 話も終わりそうなので食べ終わったパンを片付けながら聞く。微妙に時間が残ったし、戻って日記の続きでも書くかな。

 

 

 

 

 

「お前は本当にそう思っているのか?」

 

 

 

 

 

 僕は思わずシンダーの方を向く。目の前にいたはずのシンダーは消え、同じ場所にアダム(アイツ)、その足元には倒れて動かなくなった人間がいた。

 血のついた刀を見せながら彼は言う。

 

「ファングに入る本当の理由は復讐だろう?」

「なんだと?」

 

「本当は人間に復讐したくて仕方ない。だが人を殺すのは悪い事、悪い事をしてはいけない。そう考えたお前は一つ思いついたんだ、ホワイトファングに入れば、悪い人間に正義の暴力を振るえることにな」

 

 徐々に近づく彼とは反対に僕は一歩づつ後ろに下がる。

 

「ち...違う!僕はお前みたいな理由じゃ、」

「俺か?俺はお前なんかより単純だ。同族に、そして人に認められたかっただけ。それに比べるとお前のは更に性質が悪いな?」

 

「なんせ、お前は自分が正しいと思って暴力を振るうんだ。その本質は復讐以外ではないのにな!」

「やめろ...やめろ!」

 

 後ろの壁にぶつかり、僕はこれ以上後退出来ないことに気付いた。彼は足を止めず、とうとう僕を捕まえる。

 

「もしお前が人間との友好を望んでるんだったら、あの時の人間どもにトドメを刺さなかったのに!」

 

 

 彼は僕の顔を掴んで目の前の光景を見せる。僕の目の前に映る彼らは全員死んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめろぉぉおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいっ!しっかりしろっ!」

 

 頬に衝撃を受け、気がついた僕の目の前には息を荒くしたシンダーさんが居た。あれ、僕シンダーさんに殴られたのか?

 

「いったい何が...」

「それはこちらが聞きたい。貴様が喋らなくなったと思ったら突然譫言を言い出して私から逃げ出したんだよ。」

「捕まえて殴ったら目覚めたみたいだが、いったいどうしたんだ?」

 

 

 幻影が蘇る。

 

 

 

 

「あー、あれだよ。昨日の地獄の訓練がトラウマになってさ。カナタ先輩が襲ってくる夢を見たんだよ」

 

 そう言うとシンダーは納得した様で、憐憫の目を向けてきた。なんとか誤魔化せたようだ。

 

「まぁ...あれは仕方ない気もするな」

「実は今日の放課後もあるんですね」

 

「まぁ...強く生きろ」

 

 シンダーさんに同情されるなんて、これは訓練で死ぬ可能性が濃厚になりましたね。

 

「それより、次の授業が始まる、さっさと行くぞ」

「ああ、それで?僕のことは信じてもらえたかな?」

 

 

 シンダーは微笑みながら僕の先を歩く。

 

「まぁ...お前がお人好しだってことは再確認出来たな」

 

「それだけでも分かってくれれば十分だよ」

 

 僕は目蓋の奥に見える幻影から目を逸らし、シンダーの背中を追っかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 合法的に休憩(瞑想)しても良いという夢のような内容の午後の授業は一瞬で終わり、地獄の訓練が始まろうとしていた。

 

 なのだが、

 

「あの後友達に説教されちゃってね。せっかくの後輩なんだから先輩らしい事をしなさい!って言われちゃったからさ、今日は訓練はお休みして私がここら辺の案内をしてあげるよ!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 カナタさんの友達はなんて良い人達なんだろう、こんな人の友達をしているってだけでも凄いのに。

 

「まぁ私もあんまり外で食べたりしないからたくさんお店知ってるわけじゃないけど。いつも行ってるお店があるから、今日はお姉さんがそこで奢ってあげよう」

 

「本当に感謝します!」

 

 カナタさんも戦わなければ素晴らしい人だ。彼女といる時にはその腰の日本刀を抜かせない様にしないと(フラグ)

 

 

 

 

 

「それで少年の名前はアダムって言うんだね、今まで聞きそびれてたよ!」

「確かに、名乗らないのは失礼でした。すみません」

 

 カナタさんの外面は長い黒髪で後ろで高く纏めていて(所謂ポニーテールってやつだな)長身の美形なので、今の僕はとても役得だ。

 まるで午前中の不運が精算されたみたいだぁ。

 

「アダム君はどこの出身なの?」

「僕はメナジェリーから来ましたね。メナジェリーは不便ですが、僕らファウナスにとっては心温まる良い町なんですよ」

 

 カナタ先輩は表情を綻ばせながら話を聞いてくるのでシンダーさんに比べると話してて楽しいなぁ(すごく失礼)

 

「へえー、そう聞くとなんだか安心するよ」

「安心、ですか?」

「うん、元々メナジェリーって人間が追いやろうとしたところでしょ。そんな場所に生まれたことで不幸になっていたなら、私は申し訳無くなっちゃう」

 

 う、先輩から後光が差していて直視出来ない。なんでこんな人間の鑑みたいな人がああなってしまうんだ。僕は世界の理不尽を恨んだ。

 

「先輩はどこ出身なんですか?」

「私?私はクロユリって言う村の生まれなんだ。聞いたことはないと思うよ」

 

 クロユリ?いや、それは聞いたことあるぞ。原作で登場した場所だったはずだが...どこだったかな?(記憶ガバ)

 

 いや、しょうがないんだ。原作の登場人物やストーリーは覚えているけど細かい舞台とかは思い出せないんだよ。オタクとしては本当に不甲斐ない。

 

 そもそも海外アニメだった分、名称とかはあんまり気にして無かったのも理由の一つかもしれない。映像としては思い出せるけど名称だけじゃ思い出せないみたいな感じよ(言い訳)

 

「どうしたの?考えごとかな」

「あぁー、先輩の強さの秘密はその村にもあるのかなって」

「私の強さの秘密ー?そんな嬉しいこと言われてもなぁ」

 

 先輩はとても嬉しそうだ。誤魔化して会話の内容的にもしかしたら豹変するかもしれないと身構えてたがそういうことは無くて一安心だ。

 

 

 

 

 

 

 平和な会話を楽しみつつ、先輩の行きつけの喫茶店に到着した。

 凄い都会って感じがする(田舎民感)

 

「マスター!今日は後輩を連れて来たよ!」

「これはこれはカナタさん。いつもありがとうございます」

「アダムと申します。よろしくお願いします」

 

 年齢は50代ぐらいか?壮年の男性がマスターらしい。喫茶店歴はスタバに何回か自習しに行ったぐらいだったので、勝手が分からない。取り敢えずお勧めを注文する。

 

「あ、あんまり苦くないものをお願いします」

「分かりました」

「私はいつものね!」

 

 マスターいつものをやった先輩はドヤ顔を決めている。僕はもう彼女は武器が絡まなければ純粋な少女みたいな性格なんじゃないかと思えてきた。

 

 彼女は例えるなら武器への偏愛がさらに強くなってちょっと狂ってルビーなんだろう。まぁ戦闘モードの時だって口調自体は明るかったんだから、多分自分が楽しいことは相手も楽しいと考えている故に起こる善意があの悪魔の正体なのだろうな。

 

 

「それにしてもアダムはなんで最初に日本刀が良いって思ったの?」

 

 貴方が言うセリフか?というツッコミは我慢して、原作のことは濁しつつ自分の考えを話す。

 

「昨日の模擬戦の最後を覚えてますよね?あの時は僕のセンブランスが発動したんです」

「あぁ!あの力はやっぱりセンブランスだったのね!」

 

「僕のセンブランスは受けた衝撃を自分の力に変換するものです。だから僕の戦い方は相手の攻撃を受け止め、吸収した力で敵を倒すというものが理想です」

「それで切断力があって一撃の威力が高い日本刀を選んだのね」

 

 流石に先輩なだけあって僕の考えはお見通しみたいだ。

 

「確かに新入生でセンブランスを使えるなんて思ってなかったからびっくりしちゃったよ。その君の戦い方は理に適ってると思うよ」

「ありがとうございます。因みに先輩のセンブランスとかは聞けます?」

 

 センブランスは他人に公言するものではないって考える人もいるから、この辺は気を付けないといけないのだ(これも個人性が強い初等アカデミー特有のものだろう)

 

「私のセンブランスは斬撃を放つことだよ!」

「斬撃...!」

 

 それって月牙天衝的なサムシングですか!?

 

「オーラを斬撃として飛ばすんだけど、普通にオーラを飛ばすのと違って当たったら斬ることも出来るし、消費オーラも少ないスグレモノなんだ!」

 

「それで先輩は刀以外の装備が無いんですね」

「そ、刀一本で遠い敵にも対応できるから便利なんだよ!」

 

 そして先輩はニヤっと笑いながら、

 

「それに刀を振るモーションで遠距離攻撃が出来るってのは遠距離で油断した敵に刺さるし、刀がギリギリ届かない中距離戦でも強さを発揮するんだよ」

「確かに、相手からしたら届かないと思った攻撃を受けるわけで、かなり精神的にキツいですね」

 

 もし昨日先輩がセンブランスを使っていたら、初撃がクリーンヒットして終わっていただろう。助かった。

 

「まぁセンブランスにも色々あるわけだし、今日は私の知ってるセンブランスとそれの対処法を教えてあげるよ!」

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

 

 そんな感じで今日の放課後はとても楽しく過ごすことが出来た!

 

 

「今日はありがとうございました、先輩」

「明日こそはちゃんとした訓練をするから、楽しみにしててね!」

 

 あんまり楽しみにはなりませんね(正直な感想)

 お出掛けも終わり、寮に着いたのだが待っていたのは不機嫌そうな顔をしたシンダーさんと、それを宥めるカラバとハンナだった。

 

「貴様、地獄の訓練とやらがあったのではないのか?随分と楽しそうだったが」

「う、訓練は中止してこの辺の案内をするってカナタ先輩が」

「シンダーはアダムの事が心配だったんだよ、だから謝らないとね」

「ごめん」

 

「まぁ心配というよりかはボロボロになった貴様を見に来ただけだったんだが」

「逆にそっちが謝罪すべきだと思う」

 

 あまりにも失礼な物言いに思わず真面目なツッコミをしてしまった。

 

「やっぱりアダムとシンダーは仲が良いね」

「まぁアダムって弄り甲斐があるし」

 

 そんな感じで夜もあっという間に更けていった。

 

 

 

 

 

 

 




 
 主人公のメンタルが低いのは仕様です。
 どうしてもRWBYということで女性ばかり登場しますが、ハーレムなんてことにはならないと思います。
 というか、作者が恋愛描写を書けないのです。非力な私を許してくれ・・・
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