美女と憑依系残念オリ主な野獣。   作:sesamer

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 今回は名前だけのキャラも出てきたのでキャラの紹介をしています。本編で出るキャラの紹介はしていませんが需要が有ればいくらでもします。



第8話 発破の掛け方

「〜でさ、明日からはアダムのところにお邪魔しても良いんだよね?」

「・・・」

「...アダム?」

「ん?あぁ、そうだな。悪い、聞いてなかった」

 

 結局ずるずると1週間は過ぎ、夏休みが始まる。

 僕はどうすればいいのか?こうやって迷っている間に全て終わって仕舞えば良いなんて最低の思考をしながら、楽園に逃げようとしている。

 

「本当にどうしたの?カラバ、なんかした?」

「えっ!僕も別にそんなにアダムに迷惑かけてないよね?」

「あぁ、これは俺の問題だから。別に誰かが悪いわけじゃない」

 

 問題はまず原作知識が曖昧なことだ。クロユリ崩壊がいつ起こったのか?これが全く分からないのだ。

 恐らくオニユリがナックラヴィーに襲われて放棄された後に襲撃されたんだろうが、これがどのくらい後なのか検討もつかない。

 

 この状況を例えるなら、一般人が凄腕の暗殺者に狙われてて、しかもいつ襲われるのか不明なんていうまさに絶体絶命。しかもその情報を渡したって信じて貰えない。

 ...終わってる!

 

「そういえばアダム、カナタ先輩との特訓はどうしたの?」

「あっ、そうだった!忘れてた」

「夏休み中にもあるのね(困惑)」

 

 やばい、先輩なら笑って許してくれはしそうだけど、そのまま特訓の量が倍増したっておかしくない。ただでさえ最近は集中が切れててボコボコにされてるのにこのままじゃ本当に医務室送りにされる...(恐怖)

 

「とりあえず行ってくる!」

「まだ授業終わったばっかだし、時間に余裕はあると思うけど、って」

「完全に聞いてなかったね」

 

 いつものグラウンドに行こう。ちょっと授業が終わるのが遅かったって言えばそう怒られないはず...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、先輩いないけど」

 

 グラウンドのいつもの場所には誰もいなかった。それどころか今日は夏休み開始日だからみんな学外に遊んでいるのか、グラウンドにいる人なんて僕しかいなかった。

 

 もしや、やる気のない態度と見られて愛想を尽かされたのか!?そ、そんな!先輩の特訓は辛いことだらけだけど、先輩とカラバしか日々の生活に癒しが無いというのに!(嘆き)

 

 

 

 いやそんなレベルじゃない!ただでさえみんなからカナタ先輩の弟子って恐れられてるのに先輩から捨てられたら何をされるか分からない(戦々恐々)

 

「とにかく謝りに行こう。先輩の寮って確か3棟の...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、カナタの弟子くんじゃん。やっほー」

「あれ、アダムくん。どうしたの?」

 

「先輩、遅刻してすみませんでした!見捨てないで下さい!」

 

 

 

 僕の初手最速謝罪が決まった!これを受けた相手は僕の情け無さに呆れて思わず許してしまいそうになるという、前世から受け継いだ僕の奥義!

 これが決まればカナタ先輩だって呆れて許してくれるに決まってる!と思って顔をあげると、

 

「...遅刻?見捨てる?なんのこと?」

 

 カナタ先輩の頭の上には大量のハテナマークが浮かんでいた。ついでにご学友の頭にもだった。もちろん僕の頭にも。

 

 え?俺またなにかやっちゃいました?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、そうですね。今日の特訓は元から休みで、はい。昨日言ってたのを僕が聞き流してたんですね。それで勘違いして謝った、ええ。そういうわけなんですね」

 

「ふふふ、弟子くんって怖そうな見た目して意外と可愛いのね」

「夏休み中は私の方が忙しくなるから、特訓は手伝えないの。ごめんね」

 

「いえいえ!元はといえば聞いてなかった僕に全責任があるわけですし」

 

 ぐぐぐ、年上のお姉さんの前で情けない失態を見せてしまったせいでとても恥ずかしい。今の僕は全身真っ赤になってるに違いない。

 

「それにしても先輩は夏休み中になにかあるんですか?」

「うん!今年は実家の方に帰って過ごそうって思ってるの!」

「うわーん!カナタまで私を寮に置いていくの!」

 

 先輩のご学友さんが悲しみの演技をすると、カナタ先輩はそれにオロオロしながら慰めようとする。これは...百合じゃ!百合の波動じゃ!

 

「ごめんって、その代わりお土産も買ってくるから」

「しょーがないわねー。夏休みの間はアダムくんに慰めて貰おうかしら!」

 

 百合の間に割り込み隊長を特殊召喚!トラップ発動、はさみ撃ち!破壊!

 

「勘弁してください...それに僕にも帰郷の予定があるんですよ。」

 

 ぐっ、百合の間に割り込み殺された未経験のトラウマが!(未経験のトラウマって何だよ)

 

「あぁ、まだ一年生だしね。寮に残る人は少ないのかも」

 

 多分僕は何年生になっても愛するブレイクに会いに帰ると思う(確信)

 久しぶりだし、明日は耳触っても怒られないよね。こう、ナチュラルに触りにいけばバレないか...(変態並感)

 

「それで、って電話が来た。ちょっと失礼するね」

 

 そう言ってカナタ先輩はスクロールを手に部屋を出て行った。それを見送ったご学友さんが話しかけてくる。

 

 

 

 

 

 

 

「アダムくん。カナタのこと、見捨てないでね」

 

「えっ急にどうしました。いきなり怖いことを言い出さないで下さいよ」

 

 急に言われるとフラグにしか聞こえなくて実際コワイ!

 

「あら、ごめんなさい。ただ、知ってると思うけどカナタってちょっとおかしなところもあるから友達も少なくて、アダムくんははじめての後輩だから、これからもよろしくしてくれると私も嬉しいって」

 

「あぁ、そういうことですか。僕も先輩と同じで彼女がちょっと変なだけで普通の女の子ってことは理解してます。僕が彼女を見捨てるなんてことはありませんよ」

 

 まぁ、ちょっと変って言ってもそこが怖くて近寄り難いという気持ちも全然分かるというか、仮に僕とカラバが逆の立場だったら、美少女と接するのにちょっとした嫉妬はしても自分から関わろうとはしなかっただろう。

 

「ふふ、ちょっと情けないって思ってたけど。カナタに似合う良い子ね」

「先輩こそ、友人のためになにかができるって素晴らしいと思います」

 

 これはグッドコミュニケーションなんじゃないか?入学してから今までバッドコミュニケーションしかできなかったからこれは僕のコミュ力が114514上昇したと見て間違いないな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...そんな!今すぐ行きます!」

 

 

 

 カナタ先輩が帰ってきたが、その顔は明らかに焦燥していた。僕は半ば確信に近い嫌な予感を感じつつ2人の会話を聞くことしか出来なかった。

 

「どうしたの?何があったの?」

 

「オニユリに大型グリムが出て、警備中だった父さんが...!」

 

 そっから先はあっという間だった。荷物をまとめていたカナタ先輩はすぐにサンクタムを出発し、僕は2人に顔を合わせることが出来ず逃げてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 逃げて、走って、誰もいない中庭で蹲る。

 

 

 

 ついに始まってしまった。なのに、今僕は何をしてるんだ?こうやって膝を抱えて、明日には全てを忘れてメナジェリーに逃げるのか?

 

 だけどしょうがないじゃないか、いくら原作知識があると言っても今の僕はアカデミーの一年生。原作直後のルビーやオスカーとだって3歳も離れてる!

 

 それに対してナックラヴィーは原作でもルビーとピュラの抜けたチームJNPRで漸く討伐できた個体だ。仮にカナタ先輩がルビー並に強いとしても、地元のハンターと連携した程度では倒せるような個体じゃない。

 

 そこに僕1人が加わったってなにも変わりはしない。せいぜい惨劇をこの目に見るだけ、最悪殺されるだろう。

 

「だから、どうしようも無い。僕なんかこのまま震えてるだけで」

「それで貴様はいいのか?」

 

 そこには1ヶ月前で中庭で話したようにシンダーが木に寄りかかっていた。

 

「...シンダー?」

「貴様は今何が行動を起こすべきではないのか?それとも貴様はそうやって迷った挙句、自己保身をして行動しないクズの仲間なのか?」

 

「っ!助けようとは前から考えてた!だけど僕が行ったって解決なんかできっこない!」

「貴様、最近そんなことばかり考えていたのか。ガッカリだな」

 

「...なんだと」

「行動を起こす前からあれこれ考えて、挙げ句の果てに諦めるなんて下らん。まず貴様がしたいことをしろ。解決策は後から考えろ」

 

 ぐっ、なんて無責任な!自分はあんなに狡猾な計画でビーコンを陥れたっていうのに!

 

 

 

 

 

 

 

 いや、違う。

 

 ...そうか、僕は計画なんてする前から諦めてたのか。確かに原作知識があるからといって未来まで確定してないのに、僕はクロユリが襲われる前提で考えてた。

 

「そうだ...!まだ間に合うかもしれない!」

 

 説得するんだ!オニユリの次はクロユリが襲われるって!例え説得力が無くても真摯に話せば助けられる人はいるかもしれない!

 

「まずは、ベラドンナさん達に連絡しなきゃ。急がないと!」

「あ...シンダー。励ましてくれてありがとな」

 

 取り敢えずお礼を言うと、シンダーは目を閉じながら、

 

「別に、私は貴様が情けないのを見てられなかっただけだ」

 

 ふふ、此奴素直じゃない系だな。所謂ツンデレとか、クーデレってやつか?このこの。

 

「その情けない顔も今すぐやめて早く行け。その不快な顔を見たくない」

 

 グサッ 美少女から不快な顔って言われるのは結構キツイものがあるな。

 ってそんなこと言ってる場合じゃない!走れ!

 

 

 

 

「...ふん、あまり私を失望させるなよ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギラさん」

「おお、アダムか。明日の何時にこっちに着く予定なんだ?」

「ごめんなさい、やらなきゃいけないことができました。いつそっちに帰れるか分かりません」

 

 突然そう言われたって明らかに迷惑で、訳は聞かれるだろうし、最悪怒られるかもしれないって思ってたのにギラさんは、

 

「そうか、お前の悔いが残らないようにしろよ」

 

 と一言だけだった。僕は彼の信頼に報いる必要がある。絶対に彼らを助けてみせる!

 

 

 

「ギラさんも帰ってくるまでブレイクを宥めといて」

「あっ、ちょっと待」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、アダム。おかえり」

「グラウンドにはいなかったみたいだけど何してたの?」

 

「ごめん、カラバ。メナジェリーに行くのはナシだ。俺は今からクロユリに行く」

「えっどうしたのさ。そんな急に」

「そう、決めたのね。だったら私も行くわ」

 

 そう言うとハンナは立ち上がる。彼女はもしかしたら何で悩んでたのか気づいていたのかもしれない。ひょっとして集中してて考えが口に出ちゃってたかも。

 

「ハンナ...」

「貴方にはなにかしなければならないことがあるんでしょ、それにメナジェリーじゃないんだったら私も貴方達の旅行について行く予定だったわ」

「だったら僕も行くよ!誰かさんのせいで予定が空いちゃったし!」

「カラバ...」

 

 うおお!僕の友達はいいやつばかりだ。今までの僕はなんでも1人でやろうとしてチームを頼ろうとしていなかった。1人では出来なくてもみんなとだったら出来るかもしれない...!

 

「話は終わったか?」

「うわっ、シンダーさん(心に余裕ができた故の驚き)」

「私も休暇中は暇だし、協力してやる」

 

 シンダーの協力は心強い。流石に今の時点で原作ほど強いわけではないが、明らかにこの中では最強だろう。

 

「恩に着る」

「これは貸しだぞ」

 

 

 

 

 

 

「じゃあ出発だ!クロユリ村へ!」

 

 

 

 

 

 

 と言ったもののクロユリ村へのバスは今日は無かったので、みんなそのまま寮に帰って明日に備えて寝たのだった。

 

 ...なんかごめん。そんな目で見んといてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本編ではあまり登場しない人物の紹介

 

ルビー・ローズ

チームRWBYのリーダーであり、作品の主人公の1人。ちょっと人見知りだったり武器オタクなところがあったりするが、その明るさやリーダーシップは間違いなくみんなの要となっている。

初等部で落ちこぼれだったのを、クロウに鎌を教えてもらうとその才能を開花させ、2年も飛び級してビーコンに入学したと言う経緯を持つ。

 

ワイス・シュニー

チームRWBYの過労死要因。お前は出来ることが多すぎる。

小説で述べた通り実家の会社がかなり後ろ暗いことをやっていて、家庭内も冷え切っている。元々実家であるアトラスのアカデミーに通う予定だったが、半ば家出のような形でビーコンに入学した。

 

ブレイク・ベラドンナ

チームRWBYにおいては常に冷静でサポートに回ることが多い。小説では7歳と言うことで幼い言動はしているものの、この時点でかなりの読書家。

 

ヤン・シャオロン

チームRWBYの切り込み役。ルビーの義理の姉だが姉妹仲はとても良い。

小説で述べたアダムとヤンのセンブランスの設定は本小説オリジナル。じゃないと本当にアダムの下位互換になっちゃうからねしょうがないね。

作中では4人の中で勝率が低いが、これはヤンの戦い方が相性差のつきやすいもののせいであり、単純な強さでいえば最も強いと思われる。

お前8期でどうなっちゃうんだよぉ!

 

ジョーン・アーク

チームJNPRのリーダーで間違いなく主人公の1人。元々裏口入学で入った生徒であり、戦える能力(オーラやセンブランス)を持ってなかったが、ピュラとの特訓や実戦のなかでその才能はどんどん覚醒していく。

チームの役割でいえば司令塔であり、タンクであり、ヒーラーでもあるという、ワイスもびっくりな過労死要因である。

 

ノーラ・ヴァルキリー

チームJNPRの1人で、火力要因。ヤンに打ち勝つレベルのパワーファイターで大型グリムとの戦闘ではまず間違いなく彼女の貢献度はトップ。性格は天真爛漫でムードメーカーだが、レンに依存している。

お前8期でどうなっちゃうんだよぉ!

 

ライ・レン

チームJNPRの1人でサポートに回ることが多い。これはチームJNPRには特化した人間が多く、レンは万能型の戦士であることが原因。

センブランスが少し特殊で、これは人の感情を抑制する。グリムは負の感情に引き寄せられるため、グリムに対する透明化のように使われる。

幼少期にはこの能力でノーラと一緒に生き延びることができた。

 

ピュラ・ニコス

学生の身でありながらその戦闘能力はトップクラスで、それでいて性格や戦い方に欠点が無く高いレベルで完成している戦士。ミストラルのトーナメントでは4年連続優勝の記録を遂げているのだが、これは13歳の時点で優勝していることになりその高い才能を表している(本小説のアダムが今12歳)

チームJNPRでの役割?...んにゃぴ

 

オスカー・パイン

元々はミストラルの農夫の子供だったのがオズに憑依されることで戦う運命に投げ出された可哀想な子。ピュラが抜けたチームJNPRの1人として戦ったり戦わなかったりする。

 

クロウ・ブランウェン

小説内で殆どは述べたが、彼のセンブランスである周囲を不幸にする能力は常に発動していて、自身も適用されているため彼が単独行動をする原因となっている。

センブランス無しで斬撃を飛ばすヤベーやつ。

 

サン・ウーコン

ヘイヴンアカデミーの生徒。ひょんなことからブレイクと知り合い、彼女のサポートをしていくことになる。猿のファウナスであり、その高い身体能力やショットガンとヌンチャクを合体させた武器を用いたアクションは必見。

 




 なんでブレイブルー クロスタッグバトルにはレンもノーラもクロウもシンダーもアダムもペニーも出ないんでしょうね?
 なんならブレイブルー の新作も出して欲しいし、森Pには一生働いてて欲しい(無茶振り)
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