迷走中なので初登校です。誰か文才を下さい(切実)
もしくはRWBYの二次小説を僕の代わりに
唐突だが原作でオニユリやクロユリが出てくるのは4期になってからである。
この辺はかなり話が暗いので思い出すのもしんどくなってくるが、大雑把に纏めるとまずシンダー達の所為でビーコンは崩壊、彼女の手掛かりを掴んだクロウを追って、チームが解散し1人になったルビーは、チームJNPRに合流してヘイヴンアカデミーのあるミストラルを目指す、という内容である。
ヴェイルのCCTタワーが墜とされたために連絡も出来なくなったので、彼女達は仕方なく徒歩でミストラルを目指すのだが、ヴェイルからミストラルはほぼ大陸の反対側に位置するため現実的ではなかった。
オニユリやクロユリはその途中で通過することになる。そこで問題のナックラヴィーとも戦うことになるのだが、コイツがまた強かった。
基本的にグリムは知能が低く、本能的に人類(ファウナスも含む)の悪意に引き寄せられ攻撃するのだが、長い間生きたグリムは独自の進化と経験により、戦闘に強くなるだけでなく狡猾になり、勝てない戦いを避けたり弱点を探したりなど人類の脅威として成長していく。
ナックラヴィーは恐らくその中でもかなり強い個体だと思われる。馬のようなグリムに人型のグリムの上半身が繋がっていて、2体のグリムが融合しているらしい。
伸縮自在な腕による攻撃など強い点はたくさんあるが特に脅威的なところを挙げるとすれば、それは奴の防御力にあるだろう。
クロユリ襲撃の際にもハンターによる攻撃が通っておらず、ルビー達の銃火器も通用しなかった(特にノーラのグレネードが通らなかった時点で遠距離攻撃は殆ど効かないと言ってもいいだろう)
残るは近接攻撃で、これは手足や頭に攻撃が通るのだが、如何せん長射程の攻撃と周囲を行動不能にする叫び声を持つため、攻撃を通すのが至難の業なのである。
そういうわけで、正直言ってこのメンバーにカナタ先輩を加えたとしても恐らく勝てないため、エンカウントしたら逃げる他無い。
それでも万が一のためにも連携ぐらいはしたかったが、まだ皆武器が決まったばかりの段階で連携なんて夢のまた夢だろう。
「そういえば、シンダーは何の武器を使うんだ?俺は刀でカラバとハンナは長剣なんだけど」
「私も剣を持ってきた。弓も使えるが許可が降りなかったのでな」
ハンターは武器が自作できるようになってから、なんていう決まりがあるのか無いのか分からないが、まだ一年生である僕らは武器の携行は許可を得られないとできない。
それにシンダーを見る限り、遠距離武器や2種以上の貸し出しはさらに厳しいのだろうか?シンダーで駄目ならファウナスである僕らは絶対認められなさそうだ。そう断言できる程、貸し出しの教師の態度は悪かった。
というかミストラルの人達は大概そんなものらしい。別に表立って差別をする人は少ないし、中には関係無く接してくれる良い人もいるのだが。
むしろこれはブレイクに対してミストラルのアカデミーよりヴェイルのアカデミーが良いと勧める理由にもなるから個人的には悪くないことだ。
「それとシンダーもセンブランス使えるんだろ?」
確かシンダーは炎を使ったり、ダストを剣や弓矢に変えて攻撃していた。もしかしたらまだ使えないのかもしれないが、彼女の才能からすれば既に使えてもおかしくない。
「も、ということはお前達は既に使えるのか?」
「うう、僕だけは使えないんだけどね」
カラバがしょんぼりと項垂れる。一緒に練習してからはオーラはすぐ使えるようになったが、センブランスの発動はまだまだ先みたいだ。
まぁジョーンもセンブランス発動までにかなり時間かかったし、そう悲観するものでも無いと思うが。
「生憎だが、私もセンブランスは使えない」
真顔で言い放つシンダーに固まる。てっきり既に使えるものだと思ってたが、むしろこの年でセンブランスを使えるのはひょっとしてとても凄いことなのか?(今更感)
「ま、まぁセンブランスなんて戦術のひとつにはなっても、それだけで勝利を決めるようなものでもないし」
「内容には同感だが、下手な同情や弁明は寧ろ逆効果だとは思わないのか?」
(アダムのメンタルにダメージが入る音)
「貴方も中々学習しないわね」
「まぁそれだけ既に使えるハンナやアダムが凄いってことだよね!」
「私はレアケースってだけで、私の能力が凄いわけではないわ」
遠回しに褒められて良い気がしないわけではないが、シンダーはやっぱり怒らせると怖いな。というか僕と喋ると大体怒ってるか嗤われてるかでまともなコミュニケーションを取れてる気がしないんだが。
「それにしても、バスに乗ってからもう1時間ね。クロユリまであとどれくらいかかるのかしら?」
「さあな、クロユリ行きのバスは朝夕の2回しかないから、そっから考えれば往復に5、6時間ぐらいじゃないのか?」
「なんかお菓子とかトランプでも持ってきたら良かった」
「カラバ。別に俺達はピクニックに行くわけじゃないだから、あっちでなんか食べればいいだろ」
まぁ友達と集まって旅行に出てるわけだから、浮かれるのも分かるけども。
ぶっちゃけ僕もこの状況を楽しんでる面が無いわけではないし。
「説得といってたが、具体的な方法は決まったのか?」
「...えーと、とにかく村を一軒一軒訪ねてグリムの危険性を語って...」
「論外だな、そんなやり方じゃ夏休みが無駄になるだけだ」
シンダーのダメ出しに心理的なダメージを受けるが、計画とか立案に関しては彼女は頼りになるだろう。何故ならオズピンを陥れてビーコンを崩壊させるという実績があるからな!
「まず、オニユリは開発途中であってその途中でグリムの襲撃にあった。恐らくクロユリにはその開発に携わっていた者が多くいるだろう」
確かにレンの両親が開発に関わっていたのは本人が言ってたし、労働力的な面からも近くにあるクロユリから人や資源が派遣されていたのかも。
「今その人物達はクロユリにいて、少なくとも全員ではないがグリムの脅威を実感し、開発の中止も提案する者もでているはずだ」
その推測も正しい。オニユリの開発は放棄されるのは確定で、そのしばらく後にクロユリが襲撃されるはずだ。原作でのクロユリの雰囲気からは開発中のような慌ただしさを感じなかった。
「そういった開発のリーダーにクロユリの襲撃の可能性を知らせれば、クロユリから住民を避難させることも視野に入れるはずだ」
「とんでもなく強いグリムらしいんでしょ。それでハンターも殺されたらしいし」
現状僕以外は、オニユリの開発中にグリムに襲われてハンターも含むたくさんの犠牲者が出たという情報しか知らない。
僕はクロユリが襲撃されるのは知っていることだが、みんなはあくまでそういう可能性も十分考えられ、それを周知する必要性を感じているため僕についてきてるが、この場合はもしかすると問題も出てくるかもしれない。
まぁ悪いことばっか考えるのも良くない。ポジティブにいこうポジティブに。
「それにしても何故、こんな離れたところに危険を冒してまで移りたいのかしら」
「ミストラルの治安は控えめに言って良くないけど、命をかけてまで移住する価値があるとは思えないよねー」
まぁ確かに、前世の世界で金持ちが郊外に豪邸を建てるような簡単な話ではないからな。いくら都市部に嫌気がさしたってここまでするのは少し違和感を覚える。
「正直ミストラルは胡散臭いところが多い。このオニユリ開発には何か裏があるのかもしれないな」
シンダーが爽やかとは対極にある笑みを浮かべる。うーん、どう見てもハンター志望ではないですありがとうございました。
こう見えてアカデミーの中では清廉で才能あふれる新入生と言われてるんだから不思議だ。後者は間違いなくても前者はどんだけ猫被ってんだよと言わざるをえない。
「...やっぱヴェイルに行きたいって言えば良かった」
「なんか言ったか?」
「なんも」
ボソッと漏れた一言にカラバとハンナは無言で頷いていたのが印象的だった。
「うーん、ようやく着いたかぁー。座りっぱで体が固くなっちゃったよ」
カラバが伸びをしながら話す。3時間座りっぱなしだったが、特に猫は動きたがるイメージだし自由に動けないのは嫌だったのかも。
「それじゃあまず、カナタ先輩に会いに行っていいか?」
そう言うとみんなが白い目で見てくる。
こ、これはいつまで経っても親離れできない子供を見るような目っ!?
「ち、違う!あくまで先輩の父親が被害に遭ってて、状況を確認しやすいからであって、決して心配だからと言う理由では無くてだな...!」
「まぁ最初から分かってたから大丈夫よ。それに下手な弁明は逆効果だと言ってたわ」
ハンナの視線の先を見ると、シンダーさんが満面の笑顔を見せていた。笑うという行為は本来攻撃的なものであり(ry
確かにシンダーさんから見れば僕が昨日までうじうじしてたのが、気になる先輩に会いに行くためにあれこれ理屈をつけているためだったと思われてるだろう。せっかく励まして協力してもらってるのにこれはキレても仕方がない。
「すまない、シンダー。だが分かってくれ、こうする方が良いはずだ」
「...下らん。そう決まってるならさっさと行くぞ」
シンダーさんは不機嫌なままに歩き出した。多分論理的には合ってるから彼女も否定しづらいなかもしれない。もしかしたら小数点以下の確率で僕を信頼してくれている可能性が...
「あ、いや、場所は知らないから近くの人に聞いて探すしかないんだが」
「それでウチに来たの!?かなり行動的なんだね」
あの後頭にたんこぶを作りながらスウォート家を探して、なんとか太陽が昇りきった時点では辿り着いたのだった。
「あの、お父様の方はどうだったんですか?」
僕の問いに先輩は悲しそうに目を伏せふるふると首をふる。
「ダメだった。捜索隊が派遣されたんだけど、死体も残ってなかったみたいで...」
彼女の瞳は赤みがかかっており、握る手は僅かに震えていた。だけど先輩は顔を上げ、努めて明るい声で
「それにしても、皆お昼ご飯食べてないんでしょ!良かったら一緒に食べようよ!」
「え!いいんですか?」
流石にこの人数だとお邪魔だし、なによりそんな気分ではないんじゃないか?
「だいじょぶだいじょぶ!お母さんも多分喜んでくれるよ、ねぇ、お母さーん!」
「あら、どうしたのカナタ。その人達は?」
玄関の奥からやってきた長い黒髪の女性は、先頭の僕を見て少し眉をひそめると、話してかけてくる。
「アカデミーでの後輩なの!一緒に特訓もしててね!」
「アダムって言います。こちらはカラバ、ハンナ、シンダーです。よろしくお願いします」
「あら、礼儀正しいわね。私はカナタの母のパスよ、よろしくね」
パス・スウォート夫人は先輩に似て美しい人で、14にもなる子供がいるとは思えないほど若々しい人だった。まぁウチのカーリーさんもメチャクチャ若いけど(家族自慢)
「まだ、お昼ご飯食べてないんだって。一緒にいいよね?」
「良いわよ。貴女が友達を連れて来るなんて滅多に無いし、学校での様子を聞きたいわ」
そういうわけで、昼食を御同伴させて頂くことになったのである。ありがたい。
「それにしても、4人はなんでこの村に来たの?」
先輩が聞いてくる。先輩に会うにしても僕だけなら理解できても、残りの3人がついてくることはないからだろう。
「オニユリを襲ったグリムですが、奴はここも襲う可能性もあります。だから僕らはここの住民に避難を呼びかける予定なんです」
「避難?」
先輩の瞳から不穏なものを一瞬感じとったが、気のせいかと思って続きを話す。
「ええ、クロユリを襲ったグリムの危険性は非常に高いです。なのでここから離れてミストラルに戻らないと、とても危険です」
「そう、確かにそうだね。だったら皆にも伝えないと」
そこでシンダーが口を開く。
「先輩はオニユリの開発を取り仕切っている人に心当たりがありませんか?その人に訴えれば避難もスムーズに行くはずです」
なんだコイツ!?(驚愕)
「あー、それなら知ってるよ!ウチの父さんはハンターの中でも指揮をとっててね、直接は会えないけどレンさんを通して会えると思う!」
レンさんってレンのお父さんか!確かに彼もハンターだったっぽいし、今は彼がハンターをまとめてるみたいだね。
「だったら食べ終わったら直ぐ会いに行きましょう。この話はできるだけ早く通すべきです」
なんだコイ(ry
先輩のおかげでスムーズに話も進み、レンのお父さんと話すことになった。
「それで、話があるのはそこの子供達か?」
流石に歴戦の戦士らしく、鋭い目つきをしている。僕は軽い緊張を感じながら話し始める(他人から見れば赤い髪に眼帯を付けた自分の方が怖いかもしれないが)
「そうです。先日オニユリを襲ったグリムですが、ここを襲う可能性があります。皆さんもここから避難するべきだという意見を伝えに来ました」
「そうか、確かにオニユリとクロユリの距離はそう遠くない。その可能性は大いにあり得ると言ってもいいだろう」
「だったらここを離れ、ミストラルに戻った方が良いはずです。今はアカデミーも長期休業なので、受け入れ先にも余裕がある!」
思わず熱くなって早口で語った僕に対し、レンさんはだが、と力強く話す。
「その可能性は既に検討済みの上で、クロユリの防備を固まるという方針で決まったのだ。避難するにしてもこちらが支援することはなく、したい者は個人でしてもらうことで決まっている」
「しかし...襲ってくるグリムがもしハンターが束になっても敵わない強力な個体だったとしたらどうするんですか?オニユリだってハンターが守ってたはずです」
「例えそうであったとしても人々を守るのがハンターの仕事であり、そのために習う技術だ。見たところ君達もアカデミーの生徒だから習う時が来るだろう」
まずい、これ以上は踏み込む余地が無い。普通に考えれば話はこれで終わりなのだ。僕はナックラヴィー相手では不可能であることを知っているが、他の人はそうじゃない。ハンターが村を守るなら大丈夫ってなるのが普通の人間だ。
そしてそれは、僕らも同じ。実際この話を聞いた上で危機感を覚えてるのは僕だけしかいない。これ以上話を続けても馬鹿にしてるだけと思われるだろう。
「そう、ですね。でしたらハンターの卵として避難を希望する人達の手伝いをすることにします。ありがとうございました」
と告げると、レンさんは初めて笑みを浮かべ、
「君たちが一人前のハンターまで成長することを応援してるよ」
そう言った。
「アダム、これからどうするの?」
カラバの問いに頭を覆う苛立ちを抑えて答える。
「さっきも言った通り、避難希望者の手伝いをする。そのついでで避難の呼び掛けもしていくつもりだ」
だが、それだけでは多くの命を取り零すだろう。だからといってどうすれば他の人を助けられるんだ?
そう考えながら歩いていると、後ろから軽そうな男の声が掛かる。
「あれ、子猫ちゃんジャーン。もしかして心配で俺に会いに来たのか?」
「は?」
なんだこのオッサン!?
いきなり子猫ちゃんとか新手のナンパか?妹は絶対やらんぞ。私はヤンブレかサンブレしか認めません!
「...ご...」
ほら、誰も反応しない。うちの女性陣は控えめに言って癖が強い(精一杯控えめな表現)なのでナンパは諦めた方が良いと思うんだが、
「ご、ご、ごごご...」
「カラバ?」
「ご主人様ぁぁぁ!」
え?ご主人様?
この軽薄そうな男が、カラバのご主人様だと?
...つまり、将来的にカラバもこうなってしまうのか...?
(膨らむ妄想)
「アダムっちジャーン、チョー久しぶりー。覚えてるー?オレだヨー」
「えっ、あの。どちら様でしょうか?」(陽キャに対する耐性の無い隠キャの鑑)
「ウソー。オレっちのこと忘れちゃったノ?アカデミーであんなに仲良かったのニー」
「カラバだヨー。アダムっちってば、意外と薄情者?」
(妄想終了)
そ、そんな...信じて送り出した従順弟ポジな友人が、隠の者にとっての最大の脅威とも言うべきチャラ男になって帰ってくるなんて...
「そ、そんなのは嫌だ...そんな現実なんて認めない...」
「コイツどうしたんだ一体?」
「さぁ今日は慣れないことばっかしてたから疲れてたのかも(精一杯の擁護)」
「それより子猫ちゃんはなんでここにいんの?」
「あぁ、それはですね」
「そうか、クロユリからの避難をあのガキがか...」
「やっぱり考えすぎですよね。ハンターが守る以上、そんなことは起きないと思います」
「いや、ハンターなら常に最悪を想定しとけ。さらにこのケースだとあのガキの言うことは間違ってねぇ」
「えっ!」
「オニユリを襲ったグリムを見た、俺はアイツをナックラヴィーと名付けたがヤツは尋常ではなかった。まともな攻撃が効かずハンターは次々と殺されていた。俺は依頼では調査だけだったが、ヤツの討伐だったらと思うと寒気がするぜ」
「そんな...ご主人でも勝てないんですか!?」
「少なくともここのハンターのレベルでは、だがな。ヤツを討伐するなら俺レベルのハンターが後数人は欲しい」
「だったら避難をしなければ、惨劇は回避できない...!」
「そういうことだ、お嬢ちゃん。あー、君の名前は聞いてたっけ?」
「ハンナ・イーゲルよ。宿を貸してくれてありがとう」
「はっ!ここは?」
「私の家だよ。アダムが放心してる間にここに泊まることになったけど、大丈夫?」
「そうなんですか?ありがとうございます、先輩」
なんか衝撃的なことがあった気がしたんだけど、まぁいいか。それよりもお泊まりなんて楽しみだなぁ。
「カラバの主人のところにハンナがついていったので2人泊まることになるのですが、大丈夫ですか?」
「ああ、うん。シンダーさんは客間に布団を敷くからそこで寝てもらって、アダムくんはお父さんの部屋で寝てもらっていい?」
「え、それって大丈夫ですか?」
「うんうん、お母さんもいいって。多分お父さんだって認めてると思うよ」
彼女の儚い笑顔から、僕は例えこの行動が失礼であっても、必ず聞くべきだという義務を感じた。
「そうですか、あの、お父さんの話を聞いても良いですか?」
シリアスとギャグのバランス、丁寧に書くかある程度巻くかの調整が出来ません。なので文章全体が軽く感じるものになるんですよね。
それは兎も角、今タイトルとか試行錯誤してるんですけどどう感じたかアンケートを取るので答えて頂けるとありがたいです。