暴力とかで心がボロボロになった女の子を励まして、甘えさせて、支えて自分がいなきゃいけないダメ人間にしたい。
(本作品とこの阿呆の性癖は一切関係ないというわけではないですけど無いです)
それではお楽しみください
ここは男の娘カフェ「しすたぁ」。俺のバイト先だ。
「うっわ……いらっしゃい…」
「あっ!まつりちゃんだ!今日のサービスは何?手でしてくれるの?」
「……警察呼b…びますよ?」
「ウィッス…」
私、まつりはここで働く高校二年生!いつもは男なんだけど、この時は女装して男の娘として働いてるの!キャピキャピ……はぁ…
「……んで?ご注文は?」
「んー、貴女をください」
「病院は勝手口を出て左側ですよ」
「その侮蔑的な切り返し好き!結婚して!」
「嫌ですよ」
先程から私にセクハラ紛いの発言を繰り返すのはこの店の常連の女性、名前はしょうかさん。いつも深めに帽子を被り、マスクをつけているのであまりよく顔は見えないが、少なくとも俺の学校に通う生徒と比べると段違いに美少女と言えるだろう。まぁ、張り合えるのは生徒会長の…………名前なんだっけ?ま、まぁ、生徒会長ぐらいではないだろうか
「じゃあさ!デートしてよデート!」
「しませんよ、そもそもプライベートは男だし…」
「それでもいいから!もちろん、ホ別!」
「公衆の面前でそんなきったねぇ用語使わないでくださいよ……」
「ホ別で5万でどうよ!」
「そんな無闇矢鱈に身体売るほどお金に困ってないのでやめときますよ」
「んー、じゃあ10万!」
「話聞いてます?」
なんだこの人……ほんと男が女にセクハラすると速攻お縄にかかるのになんでこの人元気にここに来るんだろ…
「んじゃあ、ホ別10万に私とキスもつけたげる!」
「いや、別に好きでもない人とキスしたくないし」
「え………まつりちゃん、私の事好きじゃなかったの?」
「うん」
「全く否定しないどころかノータイムで同意してくるのほんとに好き………だけど、私を好きじゃなかったらこんな毎回毎回私のセクハラ発言に付き合ってくれないでしょ?」
「セクハラなのは理解してたんだ。確信犯じゃねぇか」
急にヤンデレっぽい言い回しで自分のセクハラを認め始めたしょうかさん。
「んで?注文はどうするんですか?これ以上引き止めるなら営業妨害で出禁にしますよ」
「流石にそれは許して。じゃあ、このハッピーオムライスください!もちろん、オプションでまつりちゃんのケチャップイラストね!」
「この店指名制度ねぇんだけど……まぁ、いいや。んじゃあ待っててくださいね」
厨房に戻りながら何故この店はメイド喫茶のような「美味しくなーれ!萌え萌えキュン」といった謎めいたサービスを始めたのか愚考していた。まぁ、考えるだけ無駄なんだが
「まつりちゃんモテモテね」
厨房で調理をしていた店長がにやけながら俺に話しかけてきた。
「あれ、流石にセクハラですよね」
「私は嫌いじゃないわよ?」
「店長の好き嫌いを聞いた覚えはないんですけど……」
店長は女性で、店員と客のイチャイチャを見るのが死ぬほど好きでこの店を開いたとかいうなかなかの変人だ。まぁ、時給1200円とかいう破格の値段で働かせてもらってるから仕方ないかなと思うところもあるんだけどな。好かれるってことはそれだけ相手にとって好意的に映ってるってことだし。
「は〜い、オムライスかんせ〜♪持ってって〜」
「はーい」
湯気が昇るオムライスとケチャップ、サービスのお菓子をお盆に乗せしょうかさんのテーブルまで歩く。
「おまたせしました!オムライスとケチャップ、サービスのお菓子です!」
「やったー!お菓子もらっちゃったー!持って帰って飾ろ!」
「せめて食べて」
「じゃあ!ケチャップイラストお願いしますっ!イラストは………そうね………『しょうかさん愛してる』にしましょうか!」
キャーッと頬を赤らめながらセクハラ行為を繰り返すしょうかさん。
「了解しました。では………これでどうでしょう?」
卵のキャンバスにでかでかと『しょうかさんあいしてる』と書き上げ、最後にハートをつけておく
「は、ハート……そんなサービスまでくれるの!?」
「サービスて…」
「もうこれは……持ち帰るしか無いわね…」
「店長ー、この人出禁にしてくださーい」
「冗談っ!冗談だからっ!!」
この人の言動は冗談に見えないから仕方ないと思う。
「んじゃあ私は接客してくるので」
「えー?私が食べるとこ座って見ててよー」
「えー……」
「否定しないんだね、てんちょー!まつりちゃん借りるね!」
返答を渋っていると急にホストを指定するような発言を始めるしょうかさん
「手は出しちゃ駄目よー味見はお店の外でねー」
二つ返事で許可する店長……
「私に拒否権は無いのか……」
そのまま10分程俺の作ったイラストを削らないように外枠から少しずつ食べるしょうかさんを観察させたれた。まぁ、可愛かったから良いけど。